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2023年07月24日

島根県出雲市 神在月に出雲大社を訪ねる 2020年11月27日来訪

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八百万の神と出会える場所、神在月の出雲大社です。

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出雲大社を象徴する、神楽殿の巨大なしめ縄の前に立つ。
しめ縄の長さは13.6mで、重さは5.2tもある。
同じ境内にある拝殿のしめ縄と比べても、2倍の長さで5倍の重さだ。
拝殿での参拝と同様に、ここでも出雲大社での参拝方法、二礼四拍手一礼を捧げる。
参拝を終えたあとも、異様な大きさで迫力あるしめ縄に目が釘付けになる中、しだいに空の雲行きが変わっていく。
そして、突如打ちつける神様の非情。
激しく降り出した雨は音を立て、周囲の空気を一変させる。
出雲大社境内を案内する観光ガイドが口にする。
「出雲では急に天気が変わる。神様のしわざと言われる」
事実、旧暦10月17日と26日の神等去出祭(カラサデサイ)では、大風が吹き雨やみぞれに見舞われるらしい。
出雲に集まった神々が出立される時、その時を見計らったように、必ずと言ってよいほど出雲の天気は荒れ模様になるというのだ。

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地面に描かれた大きな3つの円。
ひとつの円の直径が約1.35m。
3つを中央に寄せ合わせると、直径3mの円が描ける。
2000年(平成12年)に境内で発見された、社殿を支える3本の合わせ柱があった場所を、実寸大で表している。
極太の合わせ支柱が使われた事実は、大昔にあったとされる高層建築物の存在を裏づけるものとなった。
出雲大社の本殿は高さ16丈(約48m)との社伝があり、巨大な高層神殿であった史実がうかがえる。
古代の伝承が、決して絵空事ではなかった歴史的真相に、驚きを隠せない。

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拝殿の両脇に構える細長い社殿。
その前には参拝客の長い行列が作られていた。
本日は神在月(カミアリヅキ)に当たり、全国から神様が出雲に集まっている期間に当たる。
東と西の本殿に分かれ、それぞれ19の扉がある横長の社殿は、全国からお集まりになられた神々が休まれる宿泊所だ。
神在月の神在祭が行われる1週間は、合計38の扉が開放される。
神在月は旧暦の10月。
今年(2020年)は、陽暦の11月15日を10月1日として数えるひと月が該当する。
出雲以外の地は、逆に神が不在になり、それゆえ神無月(カンナヅキ)と呼ばれる。 
神々が宿泊される十九社本殿(ジュウクシャホンデン)の存在は、人間が生活するさまを思わせ、微笑ましい限りだ。

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出雲大社拝殿から稲佐の浜に向け歩くこと20分。
ひっそりとたたずむこじんまりとしたお社がある。
神在月に神々が会議をする場所である、上宮(カミノミヤ)だ。
旧暦の10月10日に神迎祭(カミムカエサイ)で神々をお迎えしたあとの、翌11日から17日までに、神々がさまざまな議題に向き合う。
上宮の説明立て札にはこう書かれている。
「この上宮に於いて生きとし生けるものの幸福と社会の繁栄の『縁』を結ばれる神議が行われます」
殺伐とした現代の社会。
日本古来の信仰に基づき、さまざまな関係での「縁」を結ぶ姿勢こそ、今求められているのかもしれない。

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島の岩塊に立つ鳥居が印象的な稲佐の浜。
3日前には、国譲り神話の舞台であるこの稲佐の浜で、神迎祭がおごそかに執り行われている。
怪しい雲行きで断続的に降りつづける冷たい雨に、神様の起伏に富んだ情の世界を感じながら、浜辺へ足を踏み入れた。
足を取られる砂浜では、神様が臨在される弁天島(ベンテンジマ)へ、鳥居を目標に歩を進める。
小さな鳥居と祠を前にして、二礼二拍手一礼を捧げ、神話の世界に思いをはせる。
立派で豊かになった出雲国。
出雲国をなんとしても欲しい天上国の天照大神(アマテラスオオミカミ)は、力自慢の建御雷神(タケミカヅチ)と雨鳥船神(アメノトリフネノカミ)の2柱を遣わせた。
2柱は、大きな剣である十拳剣(トツカノツルギ)を逆さまに立て、剣先の上にあぐらをかく。
大国主神(オオクニヌシノカミ)に国譲りについての考えを問いつめる。
この有名なシーンの舞台こそ、稲佐の浜だ。
大国主神の息子で国譲りに反対する建御名方神(タケミナカタノカミ)は、力比べで建御雷神と争うも、最後は降伏して諏訪に逃げ延びた。
古代民族の攻防戦が、神話で表されているのだろうか。

詳しくは以下のリンクを参照してください。
出雲大社 https://izumooyashiro.or.jp/
神在祭 | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト https://www.kankou-shimane.com/mag/1013.html
出雲大社の謎 古代に存在した巨大神殿のルーツに迫る – 國學院大 https://www.kokugakuin.ac.jp/article/53888
出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】 https://www.izumo-kankou.gr.jp/

2023年は、陽暦11月13日が陰暦の10月1日に当たり、陽暦11月22日が神迎祭、23日から29日までが神在祭、29日夕方と12月8日が神等去出祭の日になります。


楽天トラベル
この記事へのコメント
出雲大社の観光を予定しているので、大変参考になります!
気になるパワースポットの記事、楽しく読ませていただきました。^_^
Posted by at 2023年07月25日 18:31
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