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2024年06月01日

和歌山県伊都郡高野町 高野山にて 弘法大師 御入定の聖地 奥之院を歩く 2024年4月13日来訪

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弘法大師 空海が永遠の瞑想に入っている聖地、高野山 奥之院です。

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高野山観光の足 南海りんかんバスに乗り、「一の橋口(いちのはしぐち)」で下車。
高野山「奥之院(おくのいん)」への正式参拝ルートは、この「一の橋」からスタートする。
弘法大師 空海が即身成仏となって入定し、今も瞑想しながら救いの手を差し伸べているといわれる「弘法大師 御廟(こうぼうたいし ごびょう)」まで、約2kmの参道を歩く。
樹齢千年に及ぶ杉木立が魅せる「奥之院 参道」には、20万基を超える供養塔や墓石が立ち並ぶ。

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厳かな霊気に満たされた参道を道なりに進むと、「姿見の井戸」がひょっこりと現われる。
井戸の中を覗いて自分の顔が映らなかった者は、3年以内に死ぬという言い伝えがある姿見の井戸。
恐る恐る井戸の中を覗いてみれば、そこに映るのは紛れもない自分の顔で、ほっと一安心。
果たして、今まで自分の顔が映らなかった人はいたのだろうか。
姿見の井戸は「こうや七不思議」のひとつに数えられており、その真偽はともかく、高野山の伝説が観光客の関心を集めているようだ。

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一の橋から御廟橋へと向かい進む中、その中間点に当たる「中の橋(なかのはし)」を越えると、なだらかな階段が現れた。
「覚鑁坂(かくばんざか)」は、この先の密厳堂に祀られている、覚鑁上人の名に因んで名付けられた坂。
覚鑁上人は、真言宗の祖・弘法大師 空海に対して中興の祖・興教大師 覚鑁と呼ばれ、真言宗の発展に尽力して大寺院 根来寺(ねごろじ)を建立した人物だ。
別名 三年坂と呼ばれるこの坂にも言い伝えが残されており、もしも坂の途中で転ぶと、寿命が3年もたないといわれている。
「こうや七不思議」のひとつである覚鑁坂に、またまた怯えさせられながら、43段ある石段をゆっくり慎重に歩く。
43の数字は、42に1を加えて、「死に」を乗り越えた縁起を担いだものである。
無事、転ばずに石段を上り切って安堵する。
普段であれば、何でもない、階段を上るという行為。
これほど集中したことはかつてなかっただろう。

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墓地の中で、ひときわ目立つカラフルなお地蔵様を発見。
「お化粧地蔵」と呼ばれるこのお地蔵様は、知る人ぞ知る、「このお地蔵様にお化粧をすると美人になる」というユニークな言い伝えがあるお地蔵様だ。
道行く人が、口紅や頬紅を塗って差し上げ、手を合わせる。
これはぜひやってみたいと、自分の持っている化粧品を使い、お地蔵様へのお化粧を試みる。
滅多にない体験にドキドキしながら、愛らしいお地蔵様に向き合い、お顔に手をかける。
美人になるかは分からないが、お地蔵様と情が通じたようで、喜びが込み上げた。

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奥之院 参道では、皇室や各宗派の開祖、戦国武将など、実に様々な階層の人々が大師様に寄り添い墓所を作っている。
空海のそばで眠りたいという先人たちの願いが反映されているようだ。
織田信長 墓所を案内する標を見つけた。
延暦寺を焼き討ちした、仏教の敵である織田信長も、極楽往生を願ってここに墓を作った。
その信長への反逆者 明智光秀も同じ地に供養されており、仏の下では誰もが同様に救済を求める気持ちが垣間見れ、実に興味深い。
ほかにも石田三成、武田信玄、豊臣秀吉、武田信玄などの墓があり、戦国武将ファンにとってもこの参道は聖地であるに違いない。

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約2kmほどの参道を歩き通し、ようやく御廟橋の麓へたどり着く。
御廟橋を渡る手前右横には、玉川の清流を背にして、15体の金銅仏が並んでいた。
15の尊像は「水向地蔵」と呼ばれるが、川で禊をする参拝者の代わりとして、仏様に水を手向けて供養する慣わしが由来となっている。
仏様の足元へそっと水をかけ、手を合わせる。
御廟橋を渡ると、いよいよ出会えるのが弘法大師 御廟だ。
この水向地蔵より先は、撮影が一切禁止の神聖なエリア。
お堂までの道のりには、霧のかかった冷たい空気が立ち込めていた。
研ぎ澄まされた霊気が漂う中、弘法大師 空海の息づかいが聞こえてくる。
弘法大師 御廟の拝殿に当たる、「灯籠堂(とうろうどう)」の中へ入る。
お堂の中で目にするのは、天井に吊るされた無数の灯籠。
祈親上人(きしんしょうにん)が献じた祈親灯と、白河上皇が献じた白河灯は、1000年近く燃え続けているといわれる。
灯された火の温かさを感じながら、地下へ降りる。
地下には灯籠に加え、「身代わり大師」といわれる小さな弘法大師像が多数並び、その荘厳さに息を呑む。
まさに金剛峯寺 奥之院が魅せる創造世界の真骨頂だ。
さらに通路を進むと大きな数珠と五鈷杵が置かれており、実際に触れ、弘法大師の恩徳を頂く。
通路一番奥にあるのが弘法大師の肖像。
数十メートル手前の祭壇より、心静かにお参りさせていただいた。

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厳粛な空気で満ちあふれた聖なる弘法大師 御廟を後にし、清々しい気持ちで寺務所へ向かう。
奥之院 参拝の証となる御朱印は、こちらで拝受できる。
弘法大師 空海様とのご縁の記録を手にして、旅の感動を心に深く刻み込んだ。
寺務所近くの休憩場所で歩き疲れた身体を休ませ、お茶を飲み、ほっと一息つく。
魅力にあふれ、見どころ満載の高野山。
奥之院へは、高野山の魅力を感じる観光名所として、一生に一度は訪れたい。
今旅では、生と死、俗世と浄土が交わる特別な空気を感じ、生を希求する感情があふれ出した。
「今ある命に感謝して人生を全うしよう」
心からそう思い、貴重な体験ができた高野山の旅を終えた。

改稿・編集 会長HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
高野山を巡る|高野山真言宗 総本山金剛峯寺 https://www.koyasan.or.jp/sp/meguru/
世界遺産|わかやま歴史物語 http://wakayama-rekishi100.jp/heritage/
南海りんかんバス株式会社 http://www.rinkan.co.jp/mb/
高野町|こうや七不思議 https://www.town.koya.wakayama.jp/bunka/history/693.html
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