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2024年07月20日

神奈川県足柄下郡箱根町 箱根 大涌谷にて自然のエネルギーを五感で楽しむ 2022年6月2日来訪

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海賊船に乗って行く、火山噴煙に魅せられる箱根 大涌谷の旅です。

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大涌谷へ向かうため、今回選んだ交通手段は「箱根海賊船」だ。
元箱根港から片道1,200円の切符を購入して乗車し、25分かけて桃源台港へ向かう。
乗り込んだ海賊船「クイーン芦ノ湖」は、ゴールドにおおわれたとても上品で優雅な船体。
乗る前からワクワクが止まらない。
船内は、映画で観られるようなレトロでアンティーク調の座席が整えられ、まるで映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿させるような魅力的な雰囲気。
外のデッキへ出ると、心地よい風と共に芦ノ湖の自然を堪能でき、贅沢な時間に我を忘れる。

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桃源台港で下船後はロープウェイに乗車し、大涌谷を目指す。
乗車時間は30分ほど。
車窓から望める緑あふれる景色が、段々とゴツゴツとした山肌へと変わっていく。
何とも言えない風景の移り変わりが面白い。
レンタカーを借りての移動も可能だが、地の利を活かした現地の交通機関を使い、湖面や空からの景色を楽しんだ。
遊覧船やロープウェイの利用は、豊かな旅を実現させるのに欠かせない。
空が澄んでいれば、富士山の眺望も楽しめるロープウェイでの移動。
今回はちょうど雲がかかり、見ることができず、残念極まりない。

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大涌谷に到着。
ロープウェイを下車すると、さっそく硫黄の香りが鼻をかすめる。
火山灰が積もった山肌からは煙がモクモクと立ち昇り、雄大な自然のエネルギーを感じられた。
事前に予約が必要だが、大涌谷自然研究路をガイド引率の下進めば、噴煙地まで行けるようだ。
自然の力があふれる場所でありながら、安全面からかなりきれいに整備されており、もし噴火が起こった際でも身を守れるようシェルターも完備されてある自然研究路。
次回また大涌谷に来る機会があれば、「大涌谷引率入場」を利用して、ぜひ間近で噴煙を見てみたい。

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大涌谷の名物「黒たまご」を購入し、その場で頂く。
黒たまごは地熱と火山ガスの化学反応を利用して作られており、気孔の多い殻に温泉池の成分である鉄が付着し、硫化水素が反応して黒色になるのだそう。
殻を剥くと、現われたのは普通のゆで卵。
お塩をふって口に頬張ると、普段食べるゆで卵より幾分増した旨みが、口の中に幸福を広げる。
大自然の中で食す卵の味は格別だ。  
自然に化学が作用してできた産物の恵みに、深く感謝しながら味わった。

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自然研究路 入口横にある大涌谷延命地蔵尊。
延命地蔵尊は「延命子育ての地蔵」として知られる。
昔この地を訪れた弘法大師が、噴煙が立ち昇る風景を前に「まるで地獄のようだ」と心を痛め、地蔵菩薩を納め祈願をしたことが始まりであるようだ。
そんな弘法大師の思いとは裏腹に、今やこの場所は多くの訪問客でにぎわい、地獄が魅惑の観光スポットに生まれ変わっている。
「これからも観光地としてたくさんの人に愛され、足が運ばれる地であり続けてほしい」
そう願いを込め、お参りさせていただいた。

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大涌谷延命地蔵尊のお隣にある「神泉の湯」。
荒涼とした地で地下水が湧き出る光景に、とても癒される。
温かい水が湧く泉である神泉の湯は、手を清めるためのもので、飲み水ではないようなので注意したい。
神社でいう手水舎のような場所に当たるようだ。
泉の上にちょこんと座っておられる、湯かけ地蔵の可愛らしいお姿にほっこりし、大涌谷を後にした。

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帰りもまた、ロープウェイを利用して下山する。
ゴンドラの中から見下ろせる景色は、硫気荒原の山肌から立ち上がる噴煙の光景だ。
大涌谷で、火山が生み出すダイナミックな白煙を目で見て、硫黄の香りを鼻で嗅ぎ、温泉の湧き出る水音を聴き、名物 黒たまごを手にして舌で味わう。
正に五感が研ぎ澄まされる素晴らしい観光地 箱根 大涌谷。
箱根を訪れた際には、ぜひ足を延ばし、雄大な自然のエネルギーを堪能してほしい。

改稿・編集 会長HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
国立公園 箱根 大涌谷|大涌谷黒たまご館 https://owakudani.com/#page_top
箱根ナビ https://www.hakonenavi.jp
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