2024年02月21日
京都府京都市 京都 厳選5つの名所を訪ね歩く 2021年5月6日来訪
1日で巡れる、京都で一度は訪れたい名所 厳選5つです。
千年を超える歴史があり、世界的にも観光地として人気がある日本の古都 京都市内を、限られた1日の時間で巡る。
無数にある魅力的な観光名所の中から、気になるスポット5つを選んだ。
最初に訪れたのは「京都御所(きょうとごしょ)」。
言わずと知れた、天皇が東京に移られる前まで住まわれていた場所で、起源は桓武天皇による794年の平安京遷都に求められる。
1331年に光厳天皇が即位してから1869年に明治天皇が即位するまで、実に500年以上もの長い間、天皇のお住まいとして利用されてきた。
JR京都駅から烏丸通(からすまどおり)を北へ3.5qほど進むと、右手に京都御苑の広大な敷地が広がる。
その中で、築地塀により取り囲まれている場所が、京都御所だ。
御所と御苑を切り分ける塀の周りには赤外線センサーが仕掛けられ、出入する門には皇宮警察が張り付く。
天皇が不在の御所ではあるが、皇室ご臨在の面影を未だ色濃く残す。
明治、大正、昭和と3代に渡り天皇の即位式を執り行ってきたのが、京都御所にある正殿の紫宸殿(ししんでん)。
今現在の京都御所は、皇室文化を発信するという、重要な新しい役目を担っている。
日本人の威厳を保ち、日本を象徴する場所であり続けた京都御所をあとに、向かったのが「龍安寺(りょうあんじ)」。
龍安寺は、質素ながらも不思議と魅了される白い石庭が有名で、世界的にも観光名所としての評価が高い。
白砂が表す流れる水面に、石が表す大小15の島が浮かぶ。
縁側に座って、庭園に静かに向き合う。
いくら眺めても、決して飽きることのない景観に心が奪われ、時が止まったような錯覚を覚える。
およそ75坪の枯山水庭園である龍安寺石庭の作者は不明だ。
わびさびを感じさせる、禅の美を極めた独特のデザインに、作者はどのような意図を込めたのだろうか。
龍安寺を出て15分ほど歩くと、迎えてくれるのが、にらみを利かせる阿吽の仁王像2体。
左右に金剛力士像を安置する、立派なたたずまいの「ニ王門」は、桜の名所としても有名な「仁和寺(にんなじ)」の正門だ。
仁和寺は、龍安寺と同様、17の寺社と城で構成される世界遺産「古都京都の文化財」のひとつとして名高い。
広大な境内には国宝の「金堂」をはじめ、重要文化財の「五重塔」「御影堂(みえいどう)」「観音堂」や、御殿内の「遼廓亭(りょうかくてい)」「飛濤亭(ひとうてい)」などがある。
正門をくぐって左手に見えるのが「御殿(ごてん)」。
拝観料を納め、風光明媚な庭園の景観を、回廊を通ってさまざまな角度から堪能する。
趣深い庭園の姿に魅せられ、感嘆の声が漏れる。
2021年3月26日に、京都市指定から国指定名勝「仁和寺御所庭園」となった同庭園。
高い評価獲得には十分うなづける名庭園だ。
2つの寺院でお寺の魅力を堪能したあと、神社の魅力を堪能するべく、選んだ訪問先が「八坂神社(やさかじんじゃ)」。
全国に約2,300社ある八坂神社、祇園(ぎおん)信仰神社の総本社である八坂神社は、やはり、祇園祭(ぎおんまつり)が有名だ。
日本三大祭のひとつである祇園祭は、歴史・伝統・規模とも日本一を誇り、豪華絢爛な山鉾巡行(やまほこじゅんこう)が毎年注目を集める。
東西に長く伸びる四条通(しじょうどおり)を東に進むと、遠くからでも一際目立つ、鮮やかな朱色の建物が近づいてくる。
祇園交差点に面して構える八坂神社の西楼門(にしろうもん)だ。
祇園祭の神輿が出発するのは、南側に位置する南楼門(みなみろうもん)で、こちらが正門に当たる。
重厚な石鳥居をくぐって南楼門を抜け、表参道を進むと、舞殿(ぶでん)が見えてくる。
沢山の提灯が奉納される、舞殿の先に構えるのが、「祇園さん」と呼ばれ親しまれる八坂神社の御本殿だ。
八坂神社の本殿は、拝殿と共にひとつの大屋根で覆われており、ほかに類を見ない八坂神社独自の建築様式となっている。
神社本殿建築としては最大規模であり、2020年12月に国宝に指定。
祇園祭の舞台である八坂神社に、地元民の魂を結集させる、底知れないエネルギーを感じてやまない。
最後に訪れたのが、こちらもパワースポットとして名高い「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」。
全国に約30,000社ある稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社は、やはり、無数に連なる朱色の鳥居「千本鳥居」が有名だ。
伏見稲荷大社は、京都で初詣に訪れるスポットの中で、参拝客数の多さが、2位の八坂神社をしのいで毎年1位を誇る。
旅での感動を心に刻み続ける中、気がつけば日が高さを失い、夕暮れを迎えようとする時間。
麓の本殿参拝から山道に入り、朱色の鳥居が幾重にも重なる参道を進む。
歩を進めるたびにくぐり抜ける、無限に続く数の鳥居は、神域への入り口が永遠に続くかのように思わせる効果がある。
神様への畏怖が、永続的に参拝者の心に残るのだ。
稲荷山(いなりやま)の最高峰、標高233mの一ノ峰(いちのみね)を経由して本殿に戻るまでの一周時間は、少なく見積もっても2時間以上かかるらしい。
険しい勾配をたどる、約4qの道のりはなかなか厳しい。
夜の帳が下り、心霊スポットを思わせる不気味な空気が辺りに立ち込め、意気消沈して踵を返す。
やはり神社参拝は朝方が相応しいようだ。
特に奥まった参道を進む、「お稲荷さん」のような山道では。
詳しくは以下のリンクを参照してください。
京都御所[参観案内] https://sankan.kunaicho.go.jp/multilingual/kyoto/index.html
大雲山龍安寺|Ryouanji http://www.ryoanji.jp/smph/
世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺 https://ninnaji.jp/
八坂神社について|八坂神社 https://www.yasaka-jinja.or.jp/about/
伏見稲荷大社 https://inari.jp/
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