2012年02月08日
男たちの旅路
1976(昭和51)年
NHK系列 午後8時
土曜ドラマにて放映。
出演:鶴田浩二、森田健作、桃井かおり、
久我美子、水谷豊、五十嵐淳子、
前田吟、中条静夫など。
各回にゲスト多数。
脚本:山田太一。
1977年の第二部は
森田健作に代わり柴俊夫、
池辺良などがレギュラーに。
1979年の第四部は
水谷豊に代わり清水健太郎、
岸本加代子などがレギュラーに。
警備会社に勤務する主人公は、
筋金入りのガードマン。
特攻隊の生き残りで50歳。
チャラチャラと遊んでいる
若者の姿を見ると我慢ならなくなる。
そんな吉岡のもとに、
二人の新人が配属されてきた。
彼らの勤務先は
自殺の名所として有名な高層ビル。
夜間の自殺者を防ぐことが三人の仕事である。
ところがある夜、そのビルに
自殺を図る若い女性が忍び込んだ。
主人公はギリギリに生きてきた戦時中から
今にかけての自分の思いを語る。
若者に好かれようなどと
思ってもいない主人公に、
若者たちはなぜか心引かれるのだった。
ヒット曲「傷だらけの人生」を
好ましくないと言われて以来、
NHKと絶縁状態だった鶴田浩二が、
NHKドラマに初出演。
書き下ろし脚本を依頼された山田太一が
鶴田の家を訪ねたところ、
彼は特攻隊時代の話の独演会をやった。
それがこのドラマのベースだ。
ヤクザ映画のスターだった
鶴田には制服が似合うというので
ガードマン役が決定、
戦中派と若者たちのふれあいが
1話完結スタイルで描かれた。
昔から山田太一脚本の
ドラマがかなり好きでした。
小学校のころに好きだった
「オレは男だ」の森田健作、
そして松田優作と並ぶほど
憧れた水谷豊が出演
と言うことで見ていたのでした。
特に印象に残っているのが、
足の不自由な青年達の
恋愛を描いた「車輪の一歩」。
この話には感銘を受けました。
山田太一脚本作品では「岸辺のアルバム」
「獅子の時代」「想い出づくり」
「ふぞろいの林檎たち」など名作が多いのです。
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