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2017年07月06日

合格するための受験ならやめてしまえ


1学期の期末テストも
そろそろ全部返ってきて、
結果に一喜一憂してらっしゃるんじゃあないですか?

あなたのお子さんは、目標通りの点数が取れましたか?
目標通り、目標以上に点数が取れてました!という方には
今日のお話はお役に立てないかもしれません。

今回は、タイトル通り
「合格するための受験なら辞めてしまえ」
とある生徒に話したことをもとに、
受験についてぼくが考えてることをお話します。





ぼくの生徒で、たくみという子がいます。
中3で受験生なのですが、いまいち頑張れずにテストでもぱっとしない成績に終わってしまっているんです。
講師として頑張らせきれていなぼくの責任もあるのですが、
どうもたくみ本人が努力しきったという感じもしないので
テストが返ってきたタイミングで面談をすることにしました。

「テストの合計なんぼやった?」

「……290」

「そっか…その点数、たくみは満足してる?」

「…してへん。し、もっと取りたい…」

「せやろな。今回点数伸びひんかったんは、何が原因やと思う?」

「…時間なかった。提出課題も多かったし、一週間前に範囲出てどこやるんかわからへんかったし」

とにかく時間がなかったというのが、たくみの言い分だった。
その気持ちは、ぼくにだって当然よくわかる。
でも、たくみには言い訳だらけのダサい大人になってほしくない。
そう思ってあえて厳しい話をすることにした。

「まあ確かに、体育祭のあとで急ぎ足の授業で課題多くて大変やったのはわかる。
実際全部やってちゃんと提出したのはえらかったよ。
でもさ、本当に時間なかったんかな?
時間がなかったんじゃあない。
たくみ、お前に勉強のための時間をつくる気がなかったんじゃあないの?

ぼくがこう言うと、たくみは顔を真っ赤にして立ち上がり、
いかに自分が忙しかったか、勉強する時間がなかったかを捲し立てました。
こういう事情があって勉強できなくて、点数が伸びなくても仕方なかったのだ、と…。
一通りたくみの言い分を聞き終わって、ぼくはまた話を続けます。

「事情はわかった。でもごめん、
それでもお前が全力を尽くしたとは思えへんわ。
体育祭が終わってから、どれだけ勉強した?
家にいるとき、例えば夜ごはん食べてお風呂入って寝るまで何してた?」

「……ラインしてた…。」

「せやろな。その時間、勉強する時間にあててたら、もっと納得のいく点が取れてたじゃあないの?」

「っ…!で、でも!先生は大人やからええやろけど、
おれらはそういうのも大事なことやねん!」

「テスト期間にもせなあかんことなん?みんな勉強してるはずの時間に連絡とりあって
勉強時間けずりあうのが今時の友達なんか?違うやろ。
お前は勉強すること、頑張ることから逃げてるだけや!」

何か言い返そうとしていましたが、たくみは赤ら顔で口をぱくぱくさせるばかりで
いくら待っても言葉は出てきませんでした。
そのうち、たくみはしゅんとして席につきました。
170pあるたくみがひどく小さく見えます。

「…がんばるの、きらいか?」
「…(こくん)」
「…なんで?」
「……がんばって、あかんかったら嫌やし…上手くいっても、もっとやれってなるから、しんどいもん…」

確かに、たくみの言う通りの面もあるんです。
成功すればさらに高い目標を設けて超えなければならない。
どこまでやればいいのか、と感じることはあなたもあると思います。
それでも、少しでもたくみの心に届くことを祈ってこんな話をしました。

「なあたくみ、確かに頑張るのはしんどいし、どこまで頑張ればいいのかわからへんよな。
頑張ってあかんかったら、って考えるだけでも怖いよな。
でもさ、そういう自分のこと、これでいいんやって納得できる?
上も下も見だしたらきりがないほどおるよ。
特にどんなに頑張っても越えられへん人は、どんな場面でも現れるさ。
そやけど、頑張る目的はそういう人に勝つことやないとぼくは思う。

自分はこれでいいんやって納得して、自分を受け入れるためやと思うねん。

それは自分を諦めることとは違う。
自分が誇れる自分になるってことなんやで。
そう思えるようにする練習として勉強があるんちゃうかな。

やからな、たくみにはたくみ自身を誇れる人間になってほしいねん。
おれはこれでええんや、てさ。

合格するためだけに勉強するくらいなら
受験なんかやる意味ない。
勉強を諦めて違う道を探すほうが、よっぽど有意義やわ。
勉強することとか、頑張ることとか、もう一回よく考えておいで」


そういってその日は授業もせずに、たくみを家に帰しました。
そんな状況で授業したって頭に入らないですからね。
帰り際、たくみは少し泣いているようでしたが、
いつになくしっかりとぼくに頭を下げて帰りました。

さて、今日の話がちょっとでも彼やあなたの心に刺さって
良い反応に繋がればよいのですが…。
恐怖や弱い自分に打ち勝てよ、たくみ。




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V.V.(ぶいつー)
大阪某所にて塾講師を務める。
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得意科目は文系。大学は日本文学を専攻。
日々ユニークな生徒に囲まれながら、成績向上に励んでいる。
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