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2017年09月02日
どの大学へ行けるかは小学生のうちに決まる?!
今日も今日とて生徒の志望校合格のために
馬車馬のごとく授業をしてます。
ぶいつーv(・∀・)vです。
中学3年生はここからいよいよ
ギアを上げてエンジンフルスロットルで受験勉強に取り組んでいかれる時期ですね。
こういうとき、目的地がわかっている子のほうが頑張れるのは
言うまでもないことですが、まだまだ迷っている子が多いのも事実。
お母さま方からもよく進路について相談されます。
今回は、進路選択の考え方、選び方についてお話します。
1
勉強には才能が必要
才能、と聞いて
「そんなのないです・・・」
と膝をついた方もいはるかもしれませんが、ぼくの言う勉強の才能とは
努力する才能のことです。
頑張り続ける力というのは才能です。
この力は努力でもある程度身につけることはできます。
でも、一生ものの力にできる人は多くはいません。
そして、だいたい小学生までで努力できる範囲や期間というのが確定していきます。
裏を返せば、中学生以降は勉強の才能を伸ばすのは至難の業ってことですね。
そりゃあ、中学生のときに
雷に打たれて人格が変わってしまったとか
不良だったけど恩師に出会って改心したとか
そういう大きなイベントが起こったら、そこから猛烈に伸びることはありますよ。
でもそれって、SSRの奇跡じゃあないですか?
あなたのお子さんにその奇跡が起こるのは何%でしょうか。
それに期待するよりは、小学生のうちに努力の才能を伸ばすようにしたほうが
勉強できる子になるでしょう。
2
小学生の段階から行ける大学のレベルは決まる
こういうと残酷かもしれませんが、
旧帝大に行けるかどうかは小学生のうちに決まります。
もうね、実際会ってみたらすぐわかります。
語彙力や思考力はもちろんですけど、話し方やなんなら立ち姿から違います。
ほとんど大人と変わらないですから。末恐ろしいくらいですね
まあそういう子たちはさておき、所謂難関大〜中堅大のレベルも
小学生のうちにだいたい決まります。
(もちろん、本人が大学へ進学しなければその限りではありませんが)
これは、先ほどお話した「勉強の才能」の差によって決まります。
どれだけ難関大に合格できるほど頑張れるか、
そこまでは無理だけど中堅大くらいまでなら頑張れるのか、
はたまたそれ以下か…。
お子さんの勉強の才能がどれくらいなのか、
それを知ることが進路選択の鍵です。
3大学進学≠人生ハッピー
大学進学≠人生ハッピー
「とりあえず大卒の学歴がないと…」
とお考えの方は多いかと思います。
そんなあなたに伺いますが、なぜお子さんを大学へいかせたいのですか?
大卒者と高卒者では確かに生涯賃金に差が出ます。
でも、技術職や専門性の高い職業では早くから現場で働いたほうが賃金は高くなります。
一概に大学へいけばなんとかなる、というものでもありません。
逆に、好きな分野の勉強を学問として深めたいとか
就きたい職業は決まっていないけど、もっといろんな人に会って社会を知りたいとか
高校を卒業してすぐ働くのはちょっと…って人は大学へ進学するほうが向いてます。
そのへんの話はこちらの記事でも詳しく話しています。
「なぜ就活には学歴フィルターがあるの?」採用担当者に直接きいてみた@
つまり、お子さんが将来どのように働きたいかによって
取るべき進路は変わってくるのです。
そうは言っても正直、やりたいことや就きたい仕事なんて中学生にはわからないと思います。
だからぼくはいつも子どもにこう聞いています。
何してお金もらえたら嬉しい?
こう聞くといろいろ意見が出てきます。
人を助けるとか、スポーツ競技で好プレーをするとか、人を笑顔にするとか
最初は漠然とした意見が出てくるのですが、
「それができるのはどんな仕事やと思う?」
「その仕事をするのにどんなことが必要かな?」
といったふうに聞いていくと、具体的になってきて
進路選択というところまで落とし込めます。
お子さんの意見をもとに、高校を出てすぐ働くのか、大学へ進学するのかを決めましょう。
なぜ中学生の段階でそこまで考えるかというと、
大学へ進学しやすい高校とそうでない高校はあきらかに違うからです。
やりたいこと、就きたい仕事によって大学進学が必要かどうかが変わるんですから、
近いからとか今のレベルに合ってるからとかだけで選んではダメ!ってことですね。
4
それでも大学生活がもたらすもの
大学進学は必ずしも必要でないという言い方をしましたが、
ぼくは可能なら大学に進学したほうがよいと考えています。
Fラン大学の学生のアホさ加減がひどいと叫ばれる昨今、
「東大以外いく価値ない」って方の意見は正論やと思います。
理系分野や生活の役に立つ研究をしている大学へ進むことは、お子さんだけでなく
日本にとっても有益なことなのは間違いないですし、
どこにあるのか、名前すら知られていない大学は、行っても就職に有利にならないのも事実です。
でも、とぼくは自分の学生生活を振り返って思うのです。
あんなにも楽しさや苦しさをその肌で感じて、人間として育った時期は他にない、と。
大学には全国から人が集まります。
それまでの生活圏では出会わなかった人に大勢出会えます。
その人たちと一緒に学んだり、バイトしたり、遊んだり、喧嘩したり、恋をしたり…
といった経験はそう簡単にはできません。
職場とはその規模もけた違いです。
そんな経験を20台前半までに経験しておくことは、
何にも代えがたい財産だと思うのです。
本物の経験はお金では買えません。買える経験は血肉になりませんから。
本物の経験を血肉にできた人は、社会で生きていく力も身についていますし、
人間として魅力的な人になれます。
そんな経験ができるのが大学だと、ぼくは考えてます。
だから、生徒たちにも「親御さんがいいと言ってくれるなら、大学までは行かしてもらい」と
よく言っています。
絶対にそうしろ、とは言えません。
でも、大学生活はお子さん自身が満足のいく人生を歩むための成長のチャンスなのは本当です。
経済的に許す限り、お子さんにはチャンスをあえてほしい…
そう願っています。
今回もまた長くなってしまいましたので
そろそろこのへんで。
ではv(・∀・)v