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2018年09月01日

グランクレスト戦記 23話感想 オールスターによる最終決戦が壮観

23話 城壁


あらすじ
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テオ率いる皇帝軍はエーラム攻略を開始するが、魔法師協会はサイクロプスの封印を解き対抗する。
セーヴィス伯ラシックは兵の損耗を避けるため、わずかな手勢でサイクロプスに挑み、撃退する。
夜間に本格的な戦闘が行われ、マリーネやアレクシスらの援護によりペトル隊が城門に侵入、制圧する。
皇帝軍が市街へ侵攻しようとしたとき、テオたちはディミトリエの招きで常闇の森へと召喚される。
感想
ずっとちまちま書いてたんですが1ヶ月半も空いてしまいました。反省。グランクレストも封神もあと2話分なので続けて書いていきたいと思います。

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エーラムを攻め多数の犠牲を出すことを躊躇するテオ、その胸中に亡きプリシラの姿が駆ける。原作ではシルーカがこの戦いの正統性を説く、というテオが最終的な覚悟を決めるシーンだが、アニメでは言葉を用いず媒体に合わせた演出になっている。

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ホ、ホスティオ殿ーーッ!!作中の役目を終えたからといって、連合盟主の魔法師長だった男がひどい死に様である。ちなみに原作でも死んでしまうのだがもうちょっと矜持を感じる最期が用意されている。

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「戦うつもりですか?!そんなの無理に決まってます!死にに行くようなものですよ!!」
「そこをなんとかするのが魔法師というものだろう?」
サイクロプス相手に文字通りのジャイアント・キリングに挑むラシックたち。”どう見ても無理めの状況で魔法師に解決策をぶん投げる君主”というシーン、テオとシルーカで何度も見た気がする。考えるのはお前、やるのは俺、という役割分担と信頼関係がテオチームと共通している。ラシックのセリフのときにBGMが無音になるのが印象的。ちなみに原作では2巻(アニメ5話の時期)でラシックチームの活躍が描かれるのだがその時の相手も巨人であり、原作においてはここは初期のリフレイン的演出として成立している。

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「俺も後の世に、始祖皇帝テオと共に名を語られるような武勲が欲しいのだ」
「これまでの武勲で十分じゃないですか……」
珍しくテオへの対抗心のようなものを見せるラシック。これまではラシックがテオ大好きマンで現状の立場に肯定的でモレーノがそれに不満げだったように見えたのだが、最後にして逆のやりとりをするのが面白い。テオの立身要因はテオmeetsシルーカの化学反応に加えて、初期にラシックを得たことが非常に大きいので、ともすれば彼の忠臣ぶりが都合よく見えてしまうのだが、こういう人間味を見せることで血の通ったキャラクターとして成り立つように思う。

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温泉中也氏による動き重視の迫力ある戦闘シーン。(クレジットを確認する限りでは温泉氏はシスティナ編以来なので、ミルザー戦でも近い描写があったがあれは別の方のお仕事のようだ。)ぐりぐり動いてかっこいいのだが残念ながらキャプチャではあまり魅力が伝わらないように思う。

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アストロンで巨人の攻撃というか癇癪を耐えきったグラック隊長。たった一人で敵の行動リソースを100%縛ったわけなので彼がMVPと言っても過言ではないだろう。普通に喋ってるところは初めてのような気がする。無事と分かって歓喜するモレーノ先輩がかわいい。

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エロキア様……じゃなかったエドキア様が相変わらず魅惑的。原作によると40過ぎだそうだがこの人に誘惑されたらそりゃ「背徳もいいかな……」という気分にもなろうというものである。初登場時はサブ君主その2くらいの印象だったが最終的には非常に存在感のあるキャラクターになった。CVの行成とあさんは海外ドラマや洋画の吹き替え出演が多いが、アニメは今期では「はたらく細胞」のNK細胞役などでお名前を拝見できる。
そして近侍の男がまたパンツ一丁である。なんなの。20話では泳ぐからだろうと納得したが今回は陸戦なので、やはりそういう国是の国になってしまったようだ。いや、兵装を整える資金が回復してないだけかもしれない……。

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続いてアレクシス、ペトル、セルジュ、エレット、ついでにヨアヒムと主だった武将たちの活躍が描かれる。アツい。KOEI三国志のラストはだいたいこんな感じの蹂躙になるよね。魔法師協会は原作では要所要所でたいへん脅威的な勢力として描かれる……というか、提示されるが、どうも政治的駆け引きと水面下での暗躍に特化した組織のようで実戦能力は伴っていないようだ。まあメタ的に言えばほぼモブキャラしかいない組織なのでさもありなんと言うべきか。

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「わが従兄弟殿……」
その手にかけた亡き従兄弟を想うマリーネ。この派手なオールスター戦においてヴィラールやミルザー、その契約魔法師たちの姿がないのが惜しい。ちなみに原作描写では祖父ユルゲンと父マティアスへの言及のみで、ヴィラールを想う描写はアニメオリジナルなので、このときの心情は(原作に回答がなく)視聴者の想像に委ねられる。マリーネにとって父や祖父はクライシェ家という生まれながらのレールを象徴するものだが、従兄弟ヴィラールはその限りではない点が印象的。

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「皇帝テオ・コルネーロさえ殺せば、君主らは分裂し戦乱の時代が続く」
そうか?ラシックが引き継ぐだけでは?と思わなくもないがまあラシックはテオのようなマリアレ原理主義者じゃないしなあ。現状こう収まっているのはテオのミクロな願望・個人的一存をかなえた結果とも言え、同盟と連合も一枚岩と言い難いのでテオが死んだら大講堂の惨劇後がまた繰り返される可能性は多いにありそうである。

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やはりラスボスはディミトリエだった。まあフベルトスさんは原作でも因縁の薄いぽっと出だからね……。どうやら召喚魔法的なものでテオ一行を呼び寄せたようだ。バルギャリー殿下が影と影の間を移動できるので同じようなことは可能なのだろう。テオ一人のほうがやりやすいだろうにアーヴィンやエマルナも呼び寄せるあたり、吸血鬼の王は演出の妙を心得ておられるようだ。まあ実際は近くに居たから分断できなかっただけかもしれない。さて、ついにあと1話である。




posted by ぺーた at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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