私は通信費の考え方をご紹介していましたが、最終回である今回は携帯代の料金が適正か考えたいと思います。
前回までに何度か書いていますが、携帯代の構成は
・基本料
・ISP
・パケット定額
です。この3点をそれぞれ考えていきます。
・基本料
現在は通話定額が標準となっており、大手3キャリアは全て2,700円/月です。
※一部の電話番号(104、0570等)は対象外です。
また、従量制プランについても、標準的なプランは3キャリア共に30秒20円という価格です。従来は基本料が複数価格帯があり、通話単価と無料通話分に差が設けられていました。通話定額ができてから、無料通話分のメリットが薄く感じられるかもしれませんが、通話定額はSMSの送信料は対象外ですので、通話とSMSのみ利用している方には、従来のプランも十分に生かすことができます。
・ISP
インターネット接続サービス、メールサービス等を提供しており、大手3キャリアは全て300円/月です。
・パケット定額
インターネット、メール等、パケット通信を行った時の料金を定額にするサービスです。大手3キャリアは2GBまでの高速通信で3,500円/月です。MVNOの格安simが3GBで900円/月と考えると、安いとは考えづらいですね。
・通話の単価について
この30秒20円は適正なのでしょうか。この料金が一般的になったのは、ソフトバンクのホワイトプランに代表されるような、同社間は1〜21時まで通話無料となるサービスが発端でしょう。他社への通話料金及び同社の対象外時間が課金対象です。従来のプランと定額プランを比較すると、課金範囲で月44分以上通話する方は新料金プランにすべきでしょう。定額プランや同社間無料通話プランは用途の合う方にはとても良いプランですが、あまり通話をしない方にも強いられる制度構成はあまり適正ではないでしょう。また、各社共に日本全国どこでも繋がるようになっている現在、音声回線の設備投資はあまり多くないでしょうから、通話の単価も下げられると感じています。
・パケットの単価について
ドコモのパケホーダイに代表されるように、比較的早い段階から定額制になった素晴らしいサービスですが、同時に日本で最もおかしな単価を持つサービスです。ドコモ、ソフトバンクは1パケット0.08円、auは1パケット0.05円です。これだけ聞いてもイメージ出来ないと思いますが、単価の安いauを使って計算すると、3,500円で利用できるデータ数はわずか8.5MB程度です(スマートフォンで撮影した画像2〜3枚ですね)。実際には、2GBまで高速通信を提供し、128bpsという低速でも通信を切断させることなく使わせてくれるのですから、なんと寛大なのでしょうか!
同じ金額で使えるデータ数で計算すると、約240倍使わせてくれているのいう、なんともおかしな単価に仕上がってます笑
しかも、MVNOでは3GB 900円のサービスが主流ですから、キャリア側が如何に単価の見直しをしていないかがはっきり分かります。
まとめ
大手3キャリアが通話・通信共に定額という素晴らしいサービスを提供していることは、大変素晴らしいことです。でも、「定額」という言葉の裏に隠された「適正な単価のサービスか?」を我々ユーザーが意識しないと、今後キャリアの言い値で料金を払う生活は変わりません。小さなことですが、ご自宅の通信費について、今一度考えてみても良いと思います。
もしお役に立てることがあれば、通信費削減について、一緒に考えましょう。(もしよかったらコメントください。)
ちょっと真面目な桃太郎でした。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image