唐突に、プリンシペ・ペティコロナのレビューを。


　夜、疲労困憊で帰宅するとポストにはまきやさんからのメール便が突き刺さっていた。
　届くのを見越して購入した伊藤園のTULLY'S COFFEE ICE-GRANDEをお供に、早速試してみることとする。

─プリンシペ・ペティコロナ─

　300円の割にスベスベとしたコネチカットラッパーの巻きが丁寧で、顔を近づけて凝視すると僅かに産毛が見える。
　リングは昨年秋のスモコレの時に比べ、随分立派になった感あり。
　心なしかCAOのTinsシリーズに良く似ている。それよりも少し長さはあるが。



　着火直後はきめ細かいスパイス。ハーブ系の喫味にコネチカットの酸味。
　クリーミーさもあり、1cm程燃え進めた印象として、殆んどCAO Gold Karatsである。
　否、正しくは「CAO Gold Karats・微糖」だろうか。
　ハーブや花の香りと共に栗の様な喫味が存在している処が極めて良く似ているものの、若干甘みでは劣る。
　そこからフルーティとフローラルの中間の様な甘さひかえめの酸味が加わり、更に中盤までその味が続く。
　路線としてはCAO Gold KaratsやIndependencia 1898 Harf Coronas等に通じるマイルド系。コクに枯葉に似たテイストが加わる部分もよく似ている。
　スパイスはその2者より若干上だろうか。
　残り4cm程になると、栗の味よりハーブの味が勝る様になる。
　そのままマイルドでコクの強い味にスパイスが加わったものが続き、残り1.5cm程で強い苦味が出て終了。
　到着直後にしては実に素晴らしい一本だった。
　
　Lynn Cigars等でも販売されているLa Auroraのセカンドクラスだと思っていたが、あれはカメルーンラッパーでこれとは別物に思える。
　日本アイメックスに協力してLa Aurora社と交渉していた故・林由紀夫氏の要望による完全新作ではないだろうか？
　米国売りのShort Panatela(4x38)より0.5インチ長いサイズで、コネチカット系の質の高い一本になっている。
　雑味やバランスの崩れも無く、日本での売価が300円と考えると破格。
　今回は到着直後のものだったが、1~2ヶ月で更に美味しくなると考えると是非ともヒュミに常備したい一本。


　という訳で、個人的には極めて良い一本でした。
　何本か常備して味の変化を確認したい処。

──追記

　ヒュミ内の湿度が72%だと酸味と香りばかりが強くて味に全く変化のない葉巻になる事を発見。
　65〜68%くらいがベストかもしれません。

【7月中旬お届け予定】　新発売　プリンシペ・ペティコロナ　114mm×14.7mm　（バラ売り） 価格：300円（税込、送料別）

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