TV放映のガンダム作品の一つ。作品的には異色作。
ガンダムでは唯一のフジテレビ放映。それ以降はMBS(TBS)に。現在は放映局は不安定。
ガンダムシリーズなれど、荒廃系や名作劇場風の世界観、やや特殊な展開、あまり戦闘がない、やや特殊な切り口のエピソードがある、明らかに今までのデザインと違う主役メカのデザイン等かなりの異色作と言う立ち位置。
ロランは本編で女装させられるシーンが有り、グエン卿からローラと呼ばれていた為、ローラと呼ばれた場合ロラン。
そしてなぜかちょきんぎょに似た金魚の玩具を持っており、それが股間を隠すアイテムになっていたりする。
富野由悠季監ガンダム督復帰作品であると同時に1st以外で唯一星山博之脚本のガンダムでもあったりします。
散々言われているが黒歴史の初出はこの作品、封印された歴史(忘れられた、忘れたい歴史)と言うような扱いだったのが、それが自分の忘れたい、封印したい過去と言うような意味が一人歩きし始め、結果今みたいな使われ方に、結果元々ガンダム用語だと知らずに使う人間も多い。
ガンダム内では本作内以外ではGジェネ等で使われている事があったりする。スパロボでは本来の意味と派生の意味をネタにされた(ガンダムキャラとそうでないキャラが存在する為)。
冒頭あらすじ月から3人の子供がMSで地球に降りた、そしてその子供の一人ロランは地球のある名家のハイム家に拾われ、運転手として雇われる。その少年は夜に月に向かって「地球はとってもいいところだぞ、みんな帰ってこい」と吠えたのである。その少年ロランは月から来たムーンレィスだったのである。
そして成人式の日、かねてからイングレッサ領と交渉をしていたムーンレィスの艦隊が、地球に降下し、戦闘が発生した。それに反応するかのように、神像のホワイトドールが動き出し、成人式の儀式を行っていたロランとソシエを乗せたまま戦闘を始めたのである。
登場メカ多くが過去産MS、ただし小さかったり細かい仕様が違っていたりする。鹵獲や敵見方の入れ替わりが多いので勢力単位の分離は行いません今のところ。
ハロは未登場(なおマンガの方でハロに偽装したバグとして登場)。
MS・MA多くがマウンテンサイクルに眠っており、発掘される。
∀ガンダム(ホワイトドール):ロラン・セアック他
神像ホワイトドールに分陰されていた。座席に裸で座ると背中に6つの痣が出来るため、成人の儀式では蛭を使って模擬的にその痣を付ける事をホワイトドールのまえで行っていた。
装備はビームライフル、ビームサーベル、ガンダムハンマー等、ナノマシンを使い自己修復を行うほか月光蝶が動くと機械を片っ端から破壊してしまう。サイズは通常のガンダムより大型のはずだが、宇宙世紀と比べてややスケールを確認出来る手段に乏しい為かわかりにくい。
コアファイターがあるが股間にある、他のMSにも使いえる様子。
グエン卿が量産計画を立てていたようだが、御大将には出来ないと言われていた。
ターンX:ギム・ギンガナム
∀と対になるっぽいMS、ただし詳細な設定は不明な点が多い。バラバラになる能力があるほか、シャイニングフィンガー(ギンガナム談)や月光蝶等を使う事が出来る。最後には∀と共に繭に封印されたが、復活する可能性有り。
スモー:ハリー・オード、ポゥ・エイジ他
∀の没案の流用らしい、太めのピカピカMS。金色(ハリー専用機)と銀色(通常機)の2種類がある。Iフィールド搭載他軍配風のデザインのヒートファンを装備、終盤にはターンXを数機で囲んでIフィールドを展開して金縛りにしようとするシーン有り。
機体が大型の割にビームライフルは妙に小さい。
カプル:ソシエ・ハイム、メシェー・クン
ネオ・ジオンが開発したカプールのようなMSだが少し小さい。緑色で装備はハンドガン、一応ロケット弾も装備している、ほかカプールならビームも撃てると思われるが特に描写なし。
コレンカプル:コレン・ナンダー
イーゲルを失ったコレンが終盤再登場、その際に使用した赤いカプル。イーゲルのミンチドリルを装備しているほか、ロケットパンチも装備している。赤い上にカプルを2機足に履いて通常の三倍をやっている等シャアを連想させる要素がある。
ボルジャーノン:ギャバン・グーニー他スエサイド部隊
ほぼザク、ホバー移動等が可能等ザクができないことが出来る等、本物のザクとは違うと言われている。ボルジャーノ家の領地で発掘されたのでボルジャーノン。
結局マウンテンサイクルにたくさん発掘されたのはこいつくらいなのだろうか、ほかのMSと比べて多く出現する、MSの撃墜数が少ない本作で割と結構破壊されているシーンが多い(カプルもそれなりの数は出てくるが、ボルジャーノンほど発掘されているようにも見えないし破壊シーンも少なめな印象)。
ギャバン専用ボルジャーノン:ギャバン・グーニー
旧ザク、これ1機しか発掘できなかったらしいので隊長のギャバンが乗っていたが結局ギャバンも通常のボルジャーノンに乗り換えてこれは捨てられた。
ヴォドム:ポゥ・エイジ
ディアナカウンターの大型MS。一応MS、大きさ故にMAっぽく見えるけどMS。Iフィールドと大型メガ粒子砲を装備している。性能的にはボルジャーノンを圧倒しているっぽく見えるが、防御がIフィールド便りの為か割と実弾兵器で落ちているシーン有り。
ウァッド
超小型対人用MS。とてもじゃないがMSに対抗できるような性能はなく、主にやられメカ的な役割が多い、と言うかかなり原始的な兵器にもやられてしまう。
ミリシャにも鹵獲されておりアルマジロと呼ばれ運用されている。
イーゲル:コレン・ナンダー
コレン専用のMS、鈍器のような頭部と赤いボディが特徴。大型の棍棒のようなドリルのような武器であるミンチドリルを装備している。
フラット:ロラン・セアック、ジョセフ・ヨット他
ロラン達が地球降下の際に使用した可変MS。その後地面に埋められて隠されてきたが後に再度発掘されミリシャが使用した。
キャノン・イルフート:ウィル・ゲイム
ジムキャノン的なMS、マウンテンサイクルを発掘していた男、ウィルゲイムが見つけ出した。1機しか発掘されず活躍自体は乏しいが、パイロットのウィルゲイムの青髭は非常に記憶に残る。
ムットゥー
バウンド・ドッグに似ているが微妙に違うMS。
マヒロー:スエッソン・ステロ
デザイナーの名前からそのまま名前を取られてしまったMS。基本的にギンガナム艦隊の主力MS。
バンディット:メリーベル
窓枠だのカブトガニだの呼ばれる外見のMS。背中に武器を背負っている。後期OPでまるで味方のように∀、ターンXと
共に一緒に飛んでいるところが一番印象的。
ズザン
ネオ・ジオンのズザに似たMS。月のマウンテンサイクルで発掘されギンガナム艦隊によって運用された。
モビル・リブ
作業用MS。ほぼフレームだけのMS、ミリシャがこれのコンテナを運ぶ部分にロケット弾を搭載して使っていた。
ゴッゾー:ブルーノ、ヤコップ
コレンの部下2名が登場したMS。
ゴドウィン:ブルーノ、ヤコップ
ゴッゾーをミリシャがボルジャーノのパーツ等確保出来るパーツで修理したMS。武器として高射砲を装備している。
その他ヒップヘビー
よく使われる戦闘機、プロペラ機でありMSに対抗できる性能ではない。
ギャロップ
ランバ・ラルが乗ってたギャロップと同じもの。大砲が積んでいた場所に∀を座らせて輸送していた、∀を輸送してくれた武器が地球性のロケット弾等を装備している等
ウィルゲム
ウィル・ゲイムが発掘を続けていた大型宇宙船。後にミリシャに発掘されて月へ向かった。
ソレイユ
ディアナ・ソレルの母艦。
アルマイヤー
ディアナカウンターの戦艦。
ウィングガンダムゼロ
EW版、通称ゼロカスタムと呼ばれているアレ。コレンがかつて見たガンダムの姿、ワンカットのみ登場。ガンダムならなんでも良かったのでたまたま資料があったガンダムを描いた結果らしいが、これ故にいろんな説が出ている。
ここでいうことじゃないけどウイングガンダムゼロカスタムは単に商品名でTVとOVAは設定上同じ機体(ややこしい)。
余談再編集劇場版、地球光、月光蝶がありますが、話は大幅カットなもののだいたい一緒なもののなぜか妙に象徴的なセリフが変更されている(TVでは窓枠、劇場版はカブトガニ)。
そして機動戦士等の冠詞がタイトルについていないので、他のアニメとセットでリストを作ると五十音順だと他のガンダムから離れたところに置かれていて探すのが面倒だったり。
感想ちょっといつもより長くなります。非常に特殊な作品と言うか、ロボットアニメに疲れた時に見ると心地いい上に面白く、パーツ一つ一つが特殊な組み上げ方をされている反面、ところどころ細かいパーツを組み上げる部分で少し齟齬みたいなものがあるというか、話の緩急の部分もムラがあるため、勢いで一気見推奨だとも思います。
世界観的に荒廃系なのでややわかりにくい点も有り。
普通のガンダムと言うかロボットアニメを見て少々疲れてきた時に見るのが一番いい感じ。
なんか見直して見ると、ロラン視点で話が進んでいますが、ソシエ視点で少し見直すと面白いかなと。