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2021年07月02日

エサを催促に




       
        


梅雨の真っ盛り。

ひよちゃんがひとりでエサを食べに来るようになって
3日目の朝。

朝食の支度ができて夫に声を掛けたら、

「さっきひよが来てな、
 そこの網戸の向こうの縁台に止まって
 うちの中のぞくような仕草してたぞ」

と言う。

「エーッ、それでどうしたの?」

「それだけだ。
 ちょっとそんな仕草してサーッと向こうに飛んでった」
 
「わあ、なんだったんだろ。
 網戸が空いてたら廊下まで入ってきたのかなあ」

「それは無いな」

「まあ、中が見えないからのことで、
 網戸が開いてて中に人が居るのが分かれば
 のぞいたりなんかしないわね」

 だけど、なんだろう・・・
 あ、そうか、エサがお皿に無くて催促に?


あの5年前我が家の庭木に営巣したヒヨドリは、
オスが催促しに来たものだった。
      ↓
    このページ



ひとりぼっちのひよのために何かしてあげたくて、
良く熟れたバナナの皮を剝いたのを4分の1本程と
イチゴとキウイを食べやすく刻んだのと、
そしてキウイの皮も刻んで
グミの木にセットしたお皿に入れておいた。

(雨ばかり降るようになってからは、
 陶器のお皿ではエサが水浸しになってしまうので、
 小さな竹かごの上を切って
 プラスチックのひもで縁取りをしたお皿に
 替えて上げてある)

     コ レ  
     
hiyoのお皿.jpg
 私としては上出来 (;^ ^)



度々気になって
廊下から背伸びしてお皿を覗いてみるけれど、
お昼を過ぎてもエサが減った様子が無い。


 あれ?
 まさかひよちゃんまでモズのヤツに・・・


いやな胸騒ぎ。



昼食後
夫に頼まれた用事で出かけ、
2時間ほどして帰宅すると

「ついさっき、ひよがそっちの方で
なんか聞いたこと無い鳴き方してたぞ」

と夫が玄関の向こうを指して言う。

 ヨカッタ、元気だったんだ 

「あ、もしかして、  
 ヒーヨ ヒーヨ  ヒュルルルルー みたいな?」

「ああそうそう、そんな感じだ。
 なんか寂しそうな感じの鳴き方だった」

夫もすっかりひよちゃんが気掛かりになってしまってるらしい。

 可哀そうにきっとまだお母さん待ってるんだ
                        
胸が痛む。


 
結局その日は私が用意しておいたご馳走は
とうとう無駄になってしまった。

 ひとりで何を食べているんだろ・・・
 もういろんな木の実や甘い蜜のある花なんかあって
 わたしがあげなくても間に合ってるのかなあ。
  ・・・・・・
 あ!それともお母さん探し回ってるの?

 まさか、なんか悪い事でも・・・
 



この続きを書くことができるといいけど、
これっきり来なかったら・・・・・
この「ひとりぼっちのヒヨドリ」の話は終わりになります。

どうか続きを書くことができますように
  



2021年07月10日

グミの実


      


前の記事から3〜4日後の朝

来た!!
ひよちゃんがひとりで。

 
「無事だったのー?
 心配しちゃったよーお」



「昨日も俺が畑でいろいろしてた時に来てたぞ」

「なあんだ、教えてくれたらよかったのに」

「グミの実ちょっと食べてったらしい」

「へえー、渋くないのかなあ」

「渋いさ」

「古木になると甘くなるのかと思ってたんだけど、
 あ!もしかしたら甘くなったのかも」

私は庭に出てグミの実を味見してみた。

「シブーイ! 
 30年程じゃあまだ古木じゃないんだ」

夫「前にも言っただろ。
  なんて名前だったか 種類が違うんだよ。
  これは 花は甘いが実は甘くならないんだ」

 「へえ、花は甘いの?
 何年待っても甘い実はならないの?」

 そう言えば、まだユスラウメも赤くならない頃
 エサを入れたお皿の枝の横に止まったひよちゃんが
 首を伸ばしてはチョン、チョンとグミの花をついばんでて
 その様子が可愛かったっけ。

 そのあとでキウイとかオレンジなんかをつまんでたから
 グミの花ってホントに甘くておいしいのね。


 だけどこんな渋い実 食べていいのかなあ。
 便秘しないの?

 ああ、だからいつも3つぐらいしか食べないのかあ。
 花はいつもいっぱい食べてたよねえ。


 グミ.jpg
      見かけはおいしそうなグミの実

グミが熟れる前は
隣のユスラウメを食べていたけれど、
まだ先端の細い枝に真っ赤なのがいくつも残ってるのに
何故かひよちゃんは目もくれない。
ヒヨドリもホバリングができるらしいので、
そのつもりなら全部食べ尽くすことも
できそうなものだけど、
もう熟れすぎて不味くなってしまったのだろうか。

最近は
刻んだ果物をお皿に用意してやっておいても
なぜかイチベツもせずに通り過ぎて、
シブーイ グミの実だけ3つばかりついばんで行ってしまう。

   ガッカリ 

ヒヨドリは
小松菜とかチンゲン菜やブロッコリーなども
好んで食べるそうだし、
そういったものはこの辺りの畑にはいっぱい有る。
他所にもいろんな木の実は有るし、
私の用意したものに頼らなくても
充分エサには困らないのだろう。

 ひょっとしたらグミの実にナンカ特別な栄養が有るのを
 本能的に分かってて、
 ちょっとだけ食べに来るのかもよ?
 このあたりでグミの木って見たこと無いから
 ここに来るんだ。

 きっとそう ・・・・・かな?


そこでネット検索してみたら、

グミの実にはパントテン酸やアントシアニン、
βカロテンなどが多く含まれているが、
渋み成分はタンニンで、
大量に摂りすぎると鉄分の吸収を妨げる


のだそうだ。


 ヘエーエ なあるほど、
 だから渋くても3つだけ食べるんだ。
 カシコーイ 
 ってか、本能なんだ。スゴイねえ。
 


 
気が付けばグミの実もなんだか小さくしなびて来て
下にいっぱい落ちている。

「 きっともうこの庭にはあんまり来なくなるんだなあ」
と、そんな気がした。


 寂しいけど、
 元気でいてくれたらそれでいいから。
 モズになんかやられないでね!

 また寒くなってエサに困ったらきっとおいでよね。
 大歓迎するから!

 なんならそこのコブシの木に巣を造って
 子育てしたっていいんだからね。

 早くいい相手が見つかるといいねえ。




  ・・・まだ「つ づ く」でいいのかな? ・・・



2021年07月16日

ひよちゃんが挨拶に?



前の記事を書いた2日後


夕方私が外出から戻って車から降りた時、
突然頭の上で

ピーーーッ! ピーーーッ! ピーーーッ!

とヒヨドリの声。

見上げると、道端の電線に止まって
こっちを向いて鳴いている。

 あ!ひよちゃん  


間違いない。
あんな小柄なメスヒヨは
ひよちゃんだ。

「ひよちゃん! どうしたの?
          おいでよ!」

ひよちゃんはじっと電線に止まって 

ピーーーッ! ピーーーッ! ピーーーッ! と

私を見降ろして鳴いている。

何か訴えているのだろうか、
何回も何回も鳴いている。


「いいものあげるからおいでよ!」

ピーーーッ!  ピーーーッ!

もう一度「おいで!」と言って家の方に歩きだしたら、
ひよちゃんはサーッとどこかに飛んで行ってしまった。
                     

 何だったのかなあ・・・
 たまたま久しぶりに見かけて嬉しかったの?
 
(この頃家の中からひよちゃんを見ただけだったので)

 それとも何か困ったことでも?

 違うね、
 困った事なんか私に何とかしてくれって訴えるワケ無いわね。
 きっと何となく嬉しくて呼びかけてみたんでしょう。



「もしかしたらエサをねだってたのかも」と思って、
バナナをヘタから5〜6センチの所で切って
ヘタの部分をユスラウメの枝に
大きな事務クリップで固定しておいてみたけど

ひよちゃんはそれっきり来なかった。
        

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




あれからもう・・・4日?
ひよちゃんは全く見かけなくなってしまった。

その代わり、道の向こうの林の中から
幾つかのつがいのヒヨドリが鳴き交わすらしい声が
にぎやかに聞こえてくる。

 ひよちゃんもやっとひとりぼっちじゃなくなって
 あの中にいるのかなあ

 ・・・・・
 もしかしたら、
 あの日電線から私に向かって鳴いていたのは
 何かを伝えたかったのかも



有り得ないようなストーリーが頭に浮かぶ。


 「結婚したよー」とか、
 「これからタマゴ産んであっためなくちゃいけないから
  しばらくは来ないからねー」とか、なんて

  ・・・・・

 ひと月ほどしたら立派なオスと小柄なメスが
 下の畑の桜の木あたりで
 4羽のヒナたちの世話を焼いてるのを
 見かけるようになったりしたらいいな (*^ _^*) 
  

         〇
         〇
         〇

そしてまた チラッと嫌な想像が頭をかすめる。

          


 きっと無事で また元気な姿見せてね 




 ・・・多分ここで お わ り になるんじゃないかと・・・



2021年07月17日

寂しそうな " ひよ "


     



翌日の夕方


夕食にナスを素揚げにして食べようと
家の前の畑に採りに行き、
ピーマンも採って
ついでに雑草をむしっていたら、

ピチヨ、 ピチヨ、 ピチヨ、 と、

なんか小鳥の声。

" ヒヨドリの声とはちょっと違うね 、
  どんな小鳥?" と思って
顔を上げたら、

「あ! ひよちゃんじゃない!」

この前のように電線に止まって私を見下ろしている。 

「どうしたの?こっちにおいでよ。」

そう言ったら、
一度だけ 「ピーョ!、 ピーョ!、」 と なんか言って
それっきり黙ってこっちを見下ろしている。

 
 誰かヒヨ語教えて!


「ひよちゃんでしょ?
 どうしたの?まだひとりなの?
 こっちにおいでよ」


ひよちゃんはそのまま黙って私を見ている。

やがて、ピョンと向こう向きになって電線に止まり、

 ヒュルルルーーー と細く一声、

あの時の寂しそうな鳴き方。
 
(このページの下の方ご覧ください)

そして、向こうの林の方に飛び去ってしまった。



 イヤだねえ、
 あんな寂しそうな声で鳴かないでほしい。

 なんだったのかなあ・・・
 
 一層カラダが細くなったみたいな感じだったし
 ちゃんと食べているのかなあ・・・
                
 私の思いなしに過ぎないの?



なんだか切ない気分になって
野菜をシンクに入れてから居間に行き、
今の出来事を夫に話した。

「お前の思い過ごしだよ。
 仲間と楽しく遊んできてお前を見かけたから
 鳴いてみただけさ」

咄嗟に、
いかにも慰めらしい慰めを言ってくれる。
                 
余り慰めにならないけど
まあ夫の気持ちは汲んで、
「そうお?」と言っておいた。


 やっぱりあんな細くて華奢だから
 良い相手が見付らないのかねえ


 
「そうそう、
 今夜はアジフライ作ることになってたんだっけ」

と気持ちを切り替えて、

「アジフライにパルメザンチーズ振ってもいいかな?
 下に千切りキャベツ敷いて、
 付け合わせはナスとピーマンの素揚げと、
 トマト・・・あと何にしようか」とか、
「汁物は中華風ワカメスープが良いかな?
 それとも お味噌汁?」などとあれこれ考え始めたら、
しばらくは忘れていた。




 そうだ、ブログに書いたら少し気が晴れるかも。
 ・・・・晴れるワケないねえ。

 次には楽しい話を書けたらいいなあ。
 大体、付けたタイトルがいけなかったねえ。




もしかしたら ・・・ つ づ く ・・・ かも



2021年07月20日

ひよちゃんが心配で






昨日梅雨明け宣言が出されたら、
今日は突然真夏日。



涼風が吹き始めた5時頃
夫が「ブルーベリー そろそろ採れる頃かな」
と庭に出て行った。

 エーッ、
 少しだけ有るけど―お、
 ひよちゃんが食べに来るかもしれないから
 採らないでおきたかったのに (◎_◎;)


 ブルーベリーの木.jpg
       ブルーベリーの木

去年 枝が茂りすぎて
通路の邪魔になっていたので、
邪魔になっている枝をちょっと切っただけなのに
まるでスネてしまったかのように
今年はいくらも実が付いていない。


毎年、採るのは私の仕事なのに
珍しく夫が自分で採ろうと思い立ったのを、
「ひよちゃんに残しておいておいてやって」
とはちょっと言いにくかった。



 まあいいか。
 毎年ビッシリ実が成ってたって
 ヒヨドリが食べてるのって見たこと無いし、
 それに今年は不作で
 ヒヨドリの目につくほど実が付いてないから、
 少しばかりのブルーベリー食べには来ないでしょう。



間もなく戻ってきた夫、

「今年はいくらも成ってないな。
   今日はこれだけだった」

見れば小さなボウルの底に20粒程ばかり。

 

しばらくすると、

ピーーーッ! ピーーーッ! ピーーーッ! と

昨日とは違って元気な鳴き方のひよちゃんの声。 

 あ、また来たの?
       

ひよちゃんは
ブルーベリーの向こうの物干し竿に止まって
こっちを向いて鳴いている。

居間にいた夫に
「ひよちゃんがなんか言ってるみたいよ」
と言ったら、

「そうだな。
 なんかくれってか?
 さっき採ったブルーベリーやってみろ」

  無責任なことを・・・

「そんなーあ、今更無理よお 
 エサのお皿はとっくに外しちゃったし、
 今持って行ったら逃げちゃうに決まってるでしょ」

 あ、バナナ切ってブルーベリーの枝にでも
 刺して置いてみようかな?


と思った瞬間、
(きっと目の前のブルーベリーの木に
 実が付いているのに気付いたのだろう)
ひよちゃんは物干し竿からブルーベリーの木に向かって
サーッと飛んだ。

 わあ!熟れたのなんかもう1個も無いのに 



慌ててキッチンに行き
バナナを切って玄関に急いだ。

 きっとガッカリして行っちゃっただろなあ

と思いながらドアを開けてみたら
案の定もうひよちゃんは居なかった。
               


 してみると、
 ちょいちょいひよちゃんが来て 何か言ってるのは
 やっぱり「なんかちょうだい」ってことなの?
 なんだか痩せてるみたいなのは
 ろくに食べていないからなの? 
 可哀そーう 

 あもしかしたら、
 昨日の ヒュルルルーーー って鳴き方は
 「わかってくれないなあ」って意味だったの?



あれこれ思案して、
「もう当分は来ないね」と
片付けてしまったエサ入れを、
ユスラウメの木の枝の
遠くからも目立ちそうな場所に設置してみた。

カンカン照りの日中はすぐ傷んでしまうから、
明日は夕方になったら何かヒヨドリの好みそうな
果物とかブロッコリーなんかを入れておこうと決めた。

早起きの夫が
「この頃よく早朝にヒヨドリが来て鳴いてるぞ」
と言っていたから、
もし夕方来なくても
次の日の早朝にはきっと来て食べて行くだろう。


 だけど、
 あそこで良かったのかなあ・・・
 もうユスラウメもグミも葉が茂っているだけだから、
 もしかして
 まっすぐブルーベリー目指して行っちゃえば
 エサに気付かないかも・・・・


そんな心配を夫に話してみたら
「そんな心配はいらないよ。
 鳥の眼は片目で人間の両目と同じ性能を
 持っているんだぞ。視野も広いんだ」


 へえーえ、
 大丈夫かなあ


あの痩せて小柄なひよちゃんが心配でならない。





  多分 ・・・ つづく ・・・

2021年07月26日

ブドウを食べにおいでよ



翌朝 起きてすぐ、
昨日キウイと真っ赤なソルダムを刻んで
入れておいたお皿を見に行った。

全然減ってない。(+_+)


家に戻った私に、夫が言った。

「さっきなあ、
 おれが畑に居たらヒヨドリがブドウの木に止まって
 何かつまんで飛んでったぞ」

「あ、今度はブドウ見付けたの。
  ・・・・・
 だけど、まだ熟れてないんじゃない? 」

「ちょっと早いな

「あれ?そういえば、
 鳥の眼は視野が広いからってあなた言ったけど、
 実が成ってる木が傍にあったらそっちが優先で
 ”お皿に何か乗ってるかも”って意識してなければ 
 お皿なんか目にとまらないんじゃないの?
 全然食べてないもん」

「ふーん」

「当分はブルーベリーとぶどう目指して
 毎日来るかもね」



ブドウの木は、数年前に
「シャインマスカットを植えて」
と孫に頼まれて、 
「シャインマスカット」と
写真付きの名札の付いた苗2本と
夫の好物のナイヤガラを1本買って来て植えたのだが、
3年待って成った実は、
何と、ナイアガラとデラウエアだった。

               
             


ナイアガラ.jpg   240_F_285098254_q0aCfCtJgtuQYGamVJF4gsKzCmBfNWE4.jpg
   ナイアガラ          デラウエア



「悔しいけど、3年前に買った苗の事で
 今更販売店に文句言ったってどうにもならないわね」
と、怒りを呑み込んで
「まあ、あなたはナイアガラが好きなんだし
 私は結構デラウエア好きだから・・・

 あ! 実が付いたら薬物処理しないと
 種無しにはならないんだ。」


あんな小さな実を
いちいち種を出して
食べるのもめんどくさい。


やっぱり胸の中でかなり燻るものはある。


それ以来毎年実がなる度に
モヤモヤしていたのだけれど、

「ひよちゃんが食べに来るんなら
 まあそれでもいいか。
 シャインマスカットじゃあ
 実が大きすぎてついばめないかも知れないから」

と、少しだけ気が治まった。
 
ひよちゃんがデラウエアとかナイアガラをつまんで
頭を上げてパクッと呑み込む様子を思い浮かべると、
それだけでもなんだか楽しい。






   ・・・ まだ続きそう ・・・





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