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2020年12月13日

カボチャミバエ



      


晩秋。
家の前の畑も寂しくなった。

私が夕食の支度を始めようとしているところに、
畑の後片づけをしていた夫が
隅っこの雑草の中に隠れていたと
大きなカボチャを持って来た。

「わあ、こんなおっきいのが隠れてたんだ!
 スゴーイ、今年一番大きいかも。

 しっかり実ってるみたいね。
 ちょうど良かった、
 カボチャコロッケ作ろうかなー 

「うん、いいな。
 どれ、切ってやろうか」


4分の1に切られたのをスーパーで買えば、
種がすっかり充実した
美味しいカボチャが手に入るし
簡単に料理できるが、
大きな丸ごとのカボチャを切るのは
ホントにコワイ (◎о◎);


ヘタを落としたあとに先のとがった包丁で
五角形に切れ込みを入れて、
そこから下に切っていくのだが、
角度を良く考えて包丁を入れないと
1回刺したらそれ以上切ることも
引き抜くこともできなくなって、
往生することもしばしば。
ウッカリすれば指などグサッと切ってしまいそうで、
冷や汗の出る思いをする。

仕方なく包丁の柄を金づちで叩いて外したことも。
               



夫が切ってくれるのはこれが初めてのこと。

万能包丁を出してグサッとやって、
さすがにチカラ持ち。(^ω^)
簡単に半分になった。

までは良かったが
その途端、
ウジ虫みたいなのが何匹もピンピン飛び出してきた。
               
   

「何だッ、 これ  」 
「ワアッ、カボチャミバエよッ  

 
あわてふためいて
台所の隅っこに置いてあった
生ごみのバケツを差し出して

 「これに入れて!」

取り敢えず全部バケツに入れてもらって
ピッタリ蓋をした。
そして、シンクの中に落ちていた3匹は
水でしっかり流した。
   


「なんだ? カボチャミバエっていうのか?」

「うん、昔こういうことあった」


もう数十年前のこと、
舅が畑から採って持ってきてくれた
立派なカボチャだった。

その時はなん十匹ものウジ虫が
勢いよくピンピンと飛び出して、
慌ててカボチャをシンクに落としたら
シンクの中がウジ虫でイッパイに成るほど
(ちょっと大袈裟かな)
とびだしてきた。

それは忘れることができない
強烈な思い出の筈なのに、
近頃は長いことスーパーで買っていたので
もうすっかり油断してた。



カボチャを丸ごと入れたバケツを
「明日片付けるから外に出しとけ」
と夫が言うので
玄関の外に置こうと思ったのだが、
カボチャを入れる前に
魚の骨やら卵の殻などアレコレ入っている。
夜中にそこいらをうろついているタヌキなどに
ひっくり返される可能性が充分あるので、
玄関の前の廊下に置いた。



カボチャはまだ外にいくつも
並べて干してあるけれど、
もうすっかり怖くなって
カボチャコロッケは諦めた。





コワイモノ見たい方はどうぞ 

     
(アノー、見ない方が・・・)





割ってみたら 
    

  見ちゃダメ


  スルーしましょ!
     


 でも見る? 

     

カボチャミバエ幼虫.jpg
   キモチワルーイ!!


 
 ウジムシ拡大してみる?


   見ないよね 







成虫は小さな蜂みたいでカワイイんですけど・・・
            
@.jpg 



食事のあと
カボチャミバエをネット検索であちこち調べた。

コヤツは水に弱いということで、
バケツに水をたっぷり入れてしばらく置くと
死んでしまうらしい。

「・・・なんだってさ。
 よろしくお願いネ。」

「ああ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 



《 翌朝 》



私が自分の部屋から出てくると、
珍しく夫が玄関をシュロ箒で掃いて
塵取りにとっている。
そして座敷箒が下駄箱の横に立てかけてある。

       
     

「おはよう」と声をかけたら、

「おい、エライ目にあったぞ」

「え? どうしたの?」

「起きてみたら廊下が真っ白にウジ虫だらけでな、
 慌てて掃き落としたところだ」

      エーッ? (◎_◎);  

見れば、ウジ虫が這いずり回ったらしい跡が
直径1mほど 丸く光って残っている。
昨夜バケツをおいた所だ !!  

「蓋の下にコカブかなんかの
 薄い葉っぱが挟まってて細ーい隙間ができてたんだ」

「あ〜あそうだったの  ゴメーン 

夫にエラク叱られるかと思ったら、
後は何も言わなかった。


多分夫も
「まあ、夜中に外に置いたら
  タヌキにひっくり返されただろし」
と考えていたのだと思う。

あわてて雑巾を絞ってきて
廊下のキモチワルーイ跡を何度も拭いた。


それにしても、
これ以上あちこち這いまわってくれなくて
ホントによかった。

それに、
偶然だけどちょうど玄関マットを外してあって
ホントにホントによかった。

  ヤレヤレ


このカボチャミバエというヤツは、
カボチャがまだ若く柔らかいうちに
卵を産み付けるというから、
まだ他にも産み付けられたのが
あるかもしれない。


 あーあ、まだいっぱいカボチャあるのに、
 もう切るのヤダなあ・・・

 どうしよう・・・



黙って考えていると、
夫が「この次は俺が外で切ってきてやるよ」
と言ってくれた。
    



「よろしくお願いしまーす」





━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


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