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2018年01月29日

ルネのおばあちゃん 




私が小学生の頃、
8つ違いの姉が
「お肉屋さんでもらっちゃった」と

幸せいっぱいの笑顔で
真っ白で短毛のメス猫を連れ帰った。

買ったばかりの新車で軽井沢に遊びに行き、
お肉を買って帰ろうと寄った肉店に
この子が居たのだそうだ。
この肉店の近所の別荘の住人で、
お店の「上得意様」のアメリカ人が
本国から連れて来たメスのペルシャ猫が
お外遊びして産まれてしまった子だとか。

国に帰るにつけ
「子猫は連れて行かれない」と、
かなり強引に押し付けられてしまった
と話を聞きながら、
このキュートな子猫を見た姉の目は

     
      
きっとこんなことになっていたんだろう。

「良かったら上げるよ」
と言ってくれたのだそうだ。

  ラッキー 




来たばかりというのに妙に落ち着いていて
透明な金色の目をした高貴な印象の子で、
似合った良い名がなかなか見当たらず
4人姉妹で「あーでもないこーでもない」
とワイワイしているうちに
誰が言い出したのか
特に意味も無くなんとなくみんなの賛同を得て
「ポコ」と名前が付いた。(^◇^;)


   cat-3105351__340[1].jpg

(無料画像からポコそっくりなのをお借りしました)


そろって「猫大好き人間」の家族だったせいか
ポコはすぐ家族と家に馴染んでくれた。

私がもの心ついた頃から居たオス猫「ブチ」以来
実家ではずっと猫を飼っていたが、
みんなオス猫ばかりだったので
親たちは「ヤレヤレ、メス猫かあ」
と思ったことだろうが、
ナントうかつなことにこの子がいずれ子猫を産むなんて
娘たちの誰ひとり心配する気配も無かった。


鎖につないでおくわけでなし「出入り自由」。

当然やがてポコはいつのまにかお腹が大きくなり、
遅ればせながらその時になってみんな
「何匹ぐらいかなあ」とか
「どんな子が生まれるんだろう」との期待と共に
「ブサイクででもらい手が無かったら・・・」
などと心配を始めたものだった。
         f(^_^;)



 記事タイトルの「白猫ルネ」は
     このポコの孫デアリマス。




━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


タグ:白猫

2018年02月02日

英語で鳴く猫?



ポコは本当におとなしくてお行儀の良い子で、
滅多に鳴き声を聞かなかった。
何十年も前で当時中学生だった私の記憶も
余り定かではないものの、
猫らしいイタズラで困った記憶が無い。


良く覚えているのは、ピーナツが大好き
誰かが殻付きピーナツをパシッと割ると
必ずどこからか走って来て
食べている人の胸に前足をかけ
口元の匂いを嗅いで「ニー」と細い声で鳴いて
催促するのだった。
ポコを呼びたい時はピーナツを食べれば良かった。

ピーナッツが好きなのも
こんな鳴き方も珍しいのではないかと思う。

「アメリカ人に育てられたから
    きっと英語なんでしょ」と
皆で笑ったものだった。


 "gimme chewed peanuts
  (カミカミしたピーナツちょうだい) "

  とか言ってたのかな?(;^ω^)



「ポコ」と呼ぶと「二?」と返事。

大きな声で「ニャーー」と鳴くのを聞いた覚えが無い。
けれど何かの小鳥を捕って来た時は、
小鳥をくわえたまま
グワーー」とヘンなで鳴いて

 "Praise my outstanding job!"
  (お手柄褒めてちょうだい)

  とでも言ってたんでしょ (^◯^)


アレヨアレヨと騒ぐ人間達に
見せびらかしてから食べ始めたものだった。(・ω・;)

 今思えば小鳥を食べている様は
 普段の上品な佇まいに不釣り合いな気がするけど



ポコはなかなか優秀なハンターで、
よくどこからかネズミや小鳥を捕まえて来た。
(実家は農村部に在ったので、
 近所にネズミの棲む環境がいくらも在った)

そういえば、
肉食中心のアメリカ人家庭に育ったせいか
来た当初魚が嫌いだったのは覚えているが
当時はまだキャットフードなど無くて
母や姉達がどんなエサを与えていたのか、
全く記憶に無い。

まさかネズミが主食だった訳でもあるまい。
       (@_@);



ある日、雨上がりの庭にポコを見かけた。

陽光がサーッと射して
雨つぶが光っている庭木の下に立ち止まって、
何かに気を取られて
遠くをじっと見ている姿がとても気高く見え、
改めて「ポコってなんて高貴な猫ハート」と,
この高貴な猫を飼っている事を
誇らしく思った事を思い出す。


ポコは本当に綺麗好きで、
真っ白な毛が薄汚れていたことなど無かった。

雨上がりに外歩きして来た後などは、
廊下に座ってすっかり綺麗になるまで
せわしく体中を舐めまわしていたものだった。

(のちにポコが産んだ何匹かの白猫の中には、
 薄汚く汚れていても一向に気にしない子も居た)

余りひどく脚を汚して帰って来た時は
誰かしら抱き上げて洗面所で洗ってやったのだが、
そんな時全く嫌がらず
おとなしく洗ってもらっていたのが可愛かった。


これを書きながら、「賢い猫だったなあ」と
胸に熱く記憶がよみがえった。




━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年02月03日

ポコ初めてのお産



初めてポコが産気づいた時は、
母も姉たちも居なくて焦った。

「そろそろかも」と
私が箱に古毛布と布を敷いてやると、
ポコはすぐ入って、
中でグルグル回ってみてから丸くなった。

そしてまたソワソワと立ったり座ったりして
私がちょっと離れると
「ニーィ、ニーィ」としきりに私を呼ぶ (◎_◎);

そして、
「よしよし」とお腹を撫でてやると少し落ち着く。



猫は安産だと聞いていたがなかなか産まれず、
最初の子がやっと出て来たのは脚で、
中学生の私は慌ててしまった。

確か、箱に敷いておいた布の端を引っ張って
それで子猫の脚をつまんで
ソロソロと引っ張ってやって、
やっと産まれたように記憶している。 


ポコが初めて産んだ三つ子は皆真っ白な子だったが
2匹は生まれてすぐ死んでしまった。
            

私が引っ張ったのがまずかったのかと
オロオロしてしまったが、
「ポコがまだ若く未熟だったから
  弱い子だったんでしょう」
と母が言ってくれたのに助けられた。



残った1匹はオス猫で、
ポコと同じ透き通るような金色の目だった。
ちょっと気取ってフランス語で
「小さい」という意味の「プチ」にした。

オスだけにやんちゃでいたずらもひどいかと覚悟していたのに、
「高貴なポコ」の息子だけに(?)
意外にもおっとりとした「ご令息」 だった。

      (^。^;) 
                           

cat-2858293__340[1].jpg 











(無料画像からお借りしましたが
 私の記憶の中のまだ幼かった頃のプチそのまま
 ・・・もうちょっと耳が小さかったかな?)



アメリカ人の家に産まれたポコと違って(?)
彼は普通に日本語で「ニャー」と鳴いた。
                (^ω^;)
私たちはこの子も一緒に飼うつもりでいたのだが
生後8〜9カ月程(人間なら14〜15歳位)
になったある日
ポコの背中に乗って交尾の真似をしようとして
ポコにひどく叱られたのを偶然目撃した。 
  (◎。◎);
母に話すと
「それじゃ貰い手を探さなくちゃね」と言う。
「エーッ!」
「このまま置いたらポコが出て行ってしまうと思うよ」
と母は言った。

  はあー、そういうものなの?(・_・;) 


そう言われれば仕方ない。
ポコを貰って来た姉が友達に上げる事に決まり
間もなくプチは姉の車に乗って行ってしまった。



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年02月07日

ルネのお母さん



ポコはそれから何回か出産したが
皆白猫か白黒猫で、
いつでもすぐ貰い手が付いて
増えてしまって困るようなことは無かった。

 当時付近一帯に白猫は1匹も見なかったから
 今実家の近辺から周辺地域によく見かける白猫は
 ひょっとしたらほとんどポコの子孫なのかも・・・?



私が高校生の頃産まれた2匹の白猫はメスで、
ひと月程ほどすると金目と緑目になった。

金色の眼の子は「チロ」
緑色の眼の子は「グリ」と名付けた。

緑色の眼の白猫はあまり見かけないが
グリの眼は美しいエメラルドグリーン
大きくなると深い緑色になって、
胸がキュンとするほど美しかった。


最近になってネット情報で知ったのだが、
洋種の猫にグリーンアイズが多いのだそうだ。
なるほどポコのお母さんはペルシャ猫だったんだっけ。

残っている写真はすべてモノクロで(なにしろ昔の事とて) 
 あの感動的な深緑色の眼をお見せできないのが残念(‐ ‐#)


  このグリが、ルネのお母さんです。

 
生後5〜6か月になると次第に見えて来たのは
2匹の性格が全く逆なこと。

グリはとても活発で綺麗好きで愛情表現豊か。
チロはグリに比べていつもなんとなく薄汚れていて
おとなしくて無愛想。
したがって皆から余り可愛がられなかった。

一緒に生まれた猫の性格にこんなに個体差が有ることを
私は初めて知ったのだった。




━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年02月08日

ポコの失踪



確かグリとチロが生後6ヵ月の頃だったと思う。

ポコが居なくなった



ポコはこの時もう7歳ほど。
人間の歳に換算すると55歳位とのことだが
猫とすればもう「高齢者」なのだそうだ。
子猫が大きくなると母猫が出て行ってしまうというのは
良くある事だと母から聞いたが、
私は諦められず何度も近所を捜し歩いた。

  (・ω・;)(;・ω・)




1週間ほどした頃だっただろうか
なんと我が家のすぐ裏の農道に
ポコはじっと佇んでいた。

その5農道.jpg
 こんな所で、食べられる
 カエルでも探していたのだろうか
 
            
                 


「ポコ!!」

すっかりやせ細って、
呼んでもただじっと私を見ていて
近寄ろうとしない。

しかし私から近付いても逃げはしなかった。
私はポコを抱き上げてその軽さに胸が震えた 。 
              
急いで汚れた身体をタオルで拭いてやり、
ポコの好きな鶏肉を小さく切って与えたが
少しだけ食べて
いつも座っていた椅子に丸くなってしまった。



その後の様子については記憶から抜けてしまったが
翌日またいつの間にか居なくなり、
それきりもう2度とポコの姿を見る事は無かった。

 ・゜・(ノД `)・゜・

猫って、なんて悲しい生き物なのだろう  
                   


 ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年02月09日

チロとグリ



ポコが居なくなっても
チロとグリに特に目立った変化は無かったように思う。

猫というのはきっと或る月齢が来れば
親子別れが当り前なのだろう。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                     

チロはおとなしくてどことなくひ弱そうな感じで
あまり存在感が無かった。
ネズミが怖くて、グリがネズミを獲って来ると
慌てて逃げたものだった。
  (;´ Д`A

グリはメス猫にしては脚が太く、活発で行動的だった。
「グリ」と呼ぶと、間髪置かず大きな声で

”グルルルルル――――

と返事をした。  (#^_^#) 

グリはほとんど「ニャー」と鳴いたことはなかったような気がする。


どうした訳か妙にご近所のある茶色の中型犬を憎んでいたようで、
彼(多分)を見付けるや否や
たちまちすごいスピードで追いかけて行って跳びかかり、
「キャイーン キャインキャイン」と犬が逃げだすと
意気揚々と引き上げて来るのだった 
        ;)

IMG_0004.jpg










 塀の上でトウモロコシの葉を食べてたら

IMG_0001_NEW.jpg










  ン? またアイツだ!

IMG_0002.jpg

  マテー!



(キャイーン、キャインキャイン)









IMG_0003.jpg



 フン!もう来るんじゃないよ!!









こんな風に書くと、
粗暴で可愛気が無いように思われるかもしれないが
グリはとても愛情深く母性が強くて面倒見の良い猫だった。



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━






2018年02月11日

ホットなグリちゃん




私はすぐ上の姉と2人で2階の8畳間を寝室にしていた。

グリとチロは私たちが先に寝ると
いつも後から階段を上がって来て
チロは「入れてー」と鳴くのだが、
グリが一人で
(「一匹で」でしょ(*^^*ゞ )
来た時は、ドアを トントン と叩くのだった。

ネコパンチであんなに「トントン」と上手に叩ける???

どうやって叩いているのか確かめたくても中からは見えないし、
私たちが部屋の外に居ればドアなど叩く訳も無し。
未だに謎なのだ。

 ハアー、可愛いネコパンチ思い出しちゃった(; ;) i22[1].jpg



やがてチロとグリもお母さんになる時が来た。

不思議な事に2匹が同時に出産する事は無かったので
我が家は絶えず子猫が居るみたいな状況になってしまった。

こうも次々と子猫が産まれると
さすがに貰い手を探すのも大変だったが、   
当時白猫が本当に少なかったから
家族皆で友人知人当たりまくりなんとかなったものの
その騒ぎが大変で、
ゆっくり猫の可愛さを味わっていられなかったのか、
その間の子猫達の記憶は全くおぼろげなのだ。(?_?)

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

グリは母性愛が強いというのか世話好きというのか
はたまた「お節介」なのか「ホット」なのか (◎_◎;)
チロが産んで乳離れしたばかりのまだ親に甘えたい子猫を
自分の子のように抱き締め舐めまわし
大切に可愛がって育てるのはいつもグリだった。
     (*^_^*)

IMG_0001.jpg 







 甥っ子を抱きしめてます


また、グリはお風呂が好きで、
(と言ってもお湯に入るのではなく)
いつも姉と私が2人で入ったのだが、
あとからやってきてお風呂の入り口を自分で開け
例の ”グルルルルル――――
という鳴き声で入って来て、
端に寄せた風呂蓋の上に座って私たちの入浴する様子を
じっと見ているのだった。



ある日いつものようにお風呂場で私たちの様子を「観察」していた。

         (^。^;) 

壁に蛾が止まっているのに気が付いて
風呂蓋の上に後ろ向きに座り、下げたしっぽをふりふりしたら
ちょうどお湯の量が多くてしっぽが濡れた。
するとその感触が気に入ったらしく
後ろを振り向きながらしっぽをゆらゆらさせて
お湯の中でふわふわとしっぽが揺れるのを見て
しばらく楽しんでいたのだが、
壁に居た蛾が飛び立ったのに気を取られて
ポチャンと後ろ脚からお湯に落ち、
風呂蓋につかまったところを姉が両手で支えてやると、
慌てる様子も無く気持ちよさそうにじっとしている。

グリは肝っ玉母さんなのだ。



       ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


2018年02月18日

ルネの誕生とグリの死




チロとグリは次々に可愛い子供達を産んで
その度に私たちは貰い手探しに奔走させられるハメに

     ヤレヤレ (;´ Д`A 

やがて私は短大に進学し、2年間家を離れることになった。

猫達には申し訳ないが、
私は短期大学という未知の環境と都会での
初めての一人暮らしへの期待に
すっかり心奪われ気もそぞろで、
チロもグリもその子供たちの事もほとんど念頭に無く
すっかり姉にお任せで、
猫ちゃん達とのお別れも、
今思えば呆れるほどなんという事も無く
「グリちゃん、行って来るね」と、
羽が生えたように(これ、私の実感です)
あっけなくウキウキと家を出て行ってしまったのだった。

したがって、この2年間は猫達がどうしていたか
どんな子たちが産まれてどうなったかなんて気にもかけずに
すっかり自分だけの世界に浸りきっていた f(^ _ ^;)

長期休暇の度には帰省したが
初めて久し振りの我が家の玄関に重い荷物を下ろした時
(かな?)
グリが何処やらから走って来てあの
 ”グルルルルルーーー"  という
を揺さぶるような鳴き声で迎えてくれたことだけは
しっかり覚えている。

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


2年が過ぎ、私は父との最初からの約束通り
都会暮らしに未練を残しつつ帰って来た。
(なんて素直だったんでしょうf(^_^;) )

この少し前に、
2階の部屋で私と並んで寝ていた姉は結婚してしまったから
チロとグリは私が帰るまでの間どうしていたのだろう?

とにかくチロもグリも無事に私を待っていてくれた 
  
そして前通り私と一緒に2階の8畳間に寝るようになったのだった。




間もなく私が21歳の時にグリが産んだオスの白猫は
ふた月程すると美しいサファイアブルーの瞳の「王子様」だった。


  あれ「高貴なポコ」・「”ご令息”のプチ」・
  「サファイアブルーの瞳の王子様」
  ひょっとして、これらの猫達の記憶は
  全て私の頭の中で美化されてしまった偶像なんだろか

      
ニャ!

  そりゃあ猫だから、子供の頃はやんちゃもするけど
  ポコとその子孫たちは本当に躾がしやすくて
  賢い猫たちでしたよー (*^Д^*) 



チロとグリは青い眼の猫をほかにも何匹か産んだが、
この子は私が生涯忘れられない猫のひとり
 (あ、1匹ね(*^^*ゞ)になった。

 お待たせしました 彼がルネです


  
しかしグリは、この子を産んで間もなく、
 (確かまだすっかり乳離れもしていなかったように記憶している)

あろうことか!何か毒物を食べて死んでしまったのだった

   グリのばかーあ! ゜・(ノД `)・゜・

あの美しいエメラルドグリーンの眼 

あんなに美しく賢くて逞しく、愛情深い猫を私は他には知らない。 

冬の夜、私たちの部屋のドアを トントン と叩くので入れてやり、
抱き上げて一緒に寝た瞬間のグリの冷たい毛の感触と
すぐに暖かくなって喉をグルグル鳴らして私の脇に丸くなった時の、
何とも言えない愛おしさにワクワクした思い出が
今でも鮮やかに蘇る (;Д;)
             

私は一人で庭の池の端にグリを葬り、小さな十字架を立てた。

IMG_0001.jpg









  たまたまグリのお墓の傍に
 通りかかっただけ(^。^;)の
 チロです



      ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


2018年02月23日

ネコジステンパー





グリが居なくなってしまったので
私がまだ小さなルネを抱いて寝るのだが、
この王子様は朝になると私の首に
衿まきのようになって眠っていて、
私はいつも熱くて目が覚めるのだった ( ^ _ ^ ;)
 

男の子だからぽってりと太いアンヨをしていて
ピンクの肉球がたまらなく可愛かった。

         i22[1].jpg


(猫好きの読者さんは 
 ソウダロソウダロー と頷かれているでしょう)



サファイアブルーの眼で私をみつめて
首を傾げたりなんかされたら
もう胸キュンでワクワク


IMG.jpg












〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ところが、

いたずら盛りのやんちゃ坊主の
月齢になる頃のある日、
妙に静かだなあと思ったらどうも様子がおかしい

息遣い荒く、身体が熱っぽいではないか (゚Д゚;


慌てふためいて電話帳を広げて獣医を探し、
ルネを抱いて車に乗った。
膝の上に小さなルネを乗せて運転して
およそ20分程の道のりの間
ルネは身じろぎもせず熱い息をしていて、
もう気が気でなかった。



獣医の診断は、
「ネコジステンパー」とのこと 


「ほとんど治らないと思いますが、
薬剤と栄養剤の注射で体力を維持して
わずかな可能性に期待しますか?」
というようなことを言われた。

即座に「お願いします」と言って、
ぐったりしているルネの背中に(だったと思う)
長い注射針が刺された。
その間もルネは身じろぎもしない。


ああ、痛い思いさせてごめんね、
頑張ってちょうだい、治ってちょうだい


熱い身体のルネを膝に乗せ、祈りながら帰った。



それから毎日、
ルネが食べてくれる物はヨーグルトと
馬刺しのすり身のみ。
(馬肉に解熱作用があると聞いたので、
      せっせとすり鉢でつぶして)

そして毎日ルネを膝に乗せて獣医通いを続けたが
日に日に食べられなくなり・・・


ちょうど7日目の夜
小刻みに震えているので、
無駄とは思いながら電気毛布で温めたが
ルネの体は次第に冷たくなり、
願い空しく小さな命は消えてしまった。

         



産まれてわずか3カ月足らずの短い生涯だった。
                




 「あ〜あ!猫は可愛いけど、
    居なくなってしまったり死んじゃったり

      ヤダヤダ ・゜・(ノД`)・゜・




翌朝私は、ルネをグリのお墓の横に葬った。


「ごめんね!毎日痛い思いさせただけで
    助けてあげられなくてごめんね! 」





    ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━




2018年02月25日

不思議体験



ルネが逝ってしまってから2カ月ほど後、
まだルネロス感がチクチクしている頃のこと。

チロに出産の気配がみえたので
私の部屋の隅に段ボール箱で産室を作ってやると、
間もなく4匹の子猫を産んだ。
皆白猫だったが、
その中に1匹だけ
背中にアズキ粒ほどの薄ベージュ色の模様が付いている子が居た。
オスだった。

やがて10日余り経つと皆眼があいて、
私が箱を覗くと一斉に「シャー!」と
ちいさなピンクの口を開けて一人前に威嚇するのだが、

(猫の出産から子育てを経験なさった方はご存知ですよね。
 猫の防衛本能です)


中に1匹、あの薄ベージュの模様の子だけは
ヨロヨロとおぼつかない首を伸ばして、
まだ良く見えないような目で私を見ようとしているように見えた。
その時は「へえ?珍しいなあ」と思っただけだった。

その1週間程後だっただろうか?

ネコちゃんたちの様子を覗いて見てから寝たところ、
まだやっと歩けるようになったばかりだというのに
あのベージュ模様の子猫が、
どうやって箱から出たのかヨタヨタと歩いて来て
私の布団の襟元ににもぐりこんで来るではないか

  (◎_◎);

 え?もしかして・・・ルネなの 

hqdefault[1].jpg










 こんな小さな子猫が親から離れて
 人間と一緒に寝ようとするなんて
 普通だったら有り得ない。



そう言えば、ルネが亡くなっておよそ2カ月。

猫の妊娠期間はおよそ2カ月というから
チロが妊娠したのはちょうどルネが亡くなったその頃の筈。

「きっとルネの魂が、身ごもったばかりのチロの胎児に宿って
産まれて来たのに違いない」


私はそう確信した。

背中の小さなベージュ模様は
「僕がルネだよ」との私へのメッセージなのかも。

「生まれ変わり」という話は良く聞くが、
それを初めて実感したのだった。
「ルネはまた私の傍を選んで産まれて来てくれたんだ!」
       (;Д;)

こんなに小さな子猫を抱いて寝た事は無かったから
脇のあたりにそっと抱いて緊張しながら寝たが、
うっかり寝がえりでもしたら押しつぶしてしまいそうな気もするし
まだこんなチビちゃんは夜中にだっておっぱいを飲むのだろうと、
しばらくしてチロのもとに返してやる日が続いた。

おどろいた事に、背中のベージュ模様はその後間もなく消え

(やっぱりあの小さなベージュ模様は私へのメッセージだったの?)

大きくなるにつれて目の色はルネと同じサファイアブルーになった。ハート 

もちろん私はこの子にまた「ルネ」と名前を付けた。


世の中に可愛いねこちゃんはいくらも居る。
山ほど居る。
いや、飼い主にとってはみんな可愛いカワイイ愛猫にちがいない。

でも、私にとってルネは世界一カワイイ猫だった。




     ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年03月01日

ペルシャ猫の性格



今更だけど

 ペルシャ猫の性格の特徴について調べてみた



・ベタベタ甘えるような事は余り無く穏やかで温和。
・飼い主や家族に愛情深い。のんびりマイペース。
・鳴き声が小さい。滅多に鳴かない。
個体によって気性の激しい物もある。
    (グリはきっとコレ)
・高貴な印象で『猫の王様』と言われる

   大体こんなところ。

なるほど「ルネの誕生とグリの死」で書いた

「高貴なポコ」・「”ご令息”のプチ」
  ・「サファイアブルーの瞳の王子様」

という私の記憶は間違っていなかったのだ。


【 ペルシャ猫いろいろ 】

貼り付けが上手くできなくて
      デコボコでドーモ 
 
          f(^_^;) 


yjimage7E0TQT5J.jpg







yjimageULGJ812K.jpg






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(ポコのお母さんは多分こんなの)
      
    
cat-83325_960_720[1].jpg     












軽井沢のお肉屋さんから来た白猫のポコをはじめ
その子孫たちも、
グリを除いてはおっとりとおとなしい子が多かった。

しかし純粋のペルシャ猫と違って
みんな短毛で、鼻ペチャでもなく、
きっとポコの父親となった猫の方の遺伝子を
強く引いていたのだろうと想像する。

 ポコの父親ってどんな猫だったのかなー

    ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡



 そう言えばグリだけは
 犬を追いかけてやっつけるほど気性が激しくて
 愛情表現も激しかったなあ。


   「チロとグリ

 頭を人の脚などにグイグイ押し付けて 
 ”グルルルルルーーー" と甘えて、
 そして座っている私の膝に乗り、
 立ち上がってアゴの下をザリザリ舐めたっけ



前ページ「不思議体験」で書いた
チロのお腹を借りて生まれ変わって来たルネ
ペルシャ猫の3代目の交配種になるが、
おとなしくておっとりしていた。
猫らしくすり寄って甘えたりすることがあまり無く
「いつもなんとなく私の傍に居る」
という感じの猫だった。

そしてエサを欲しがってニャーニャー騒ぐ
なんていう事も無かった。
これもペルシャ猫の遺伝子のせいなのだろうか。


当時まだキャットフードなど売られていなかったので、
いつも隣町の鰹節専門店から
「カツオ削り粉1s入り」というのを買って来ておいて、
魚の骨や頭とかのおかずの残りなどを
軟らかく煮たところに混ぜたのを喜んで食べた。

猫には塩分がいけないなどという知識は無かったから、
私のおかずから焼き魚・煮魚や焼き肉なども分けてやったが
それを欲しがって騒ぐ事も無くじっと見ていて、
もらえば食べる。

そんなところもペルシャの血を
濃く受け継いでいたのだろう。


 綺麗なサファイアブルーの目でじっと見られたらもう

  「なんでも上げるからあ ハート




 バナナとりんごが好きで、
 当時流行っていたゴールデンデリシャス
 というりんごを好んで食べたっけ 

         

  

     ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年03月17日

ご無沙汰しました



ドーモ、御無沙汰でーす (^。^;) 




私が愛した猫達の話は、
みーんなもう何十年も前の思い出だという事は
読者のみなさん御承知の通りで、
したがってこのお話の中に登場した猫ちゃんたちは
みんなもうこの世には居ない訳です。
ルネだってとっくに居なくなってしまっている
ワケデアリマス。

  (; ̄Д ̄)/( ̄▽ ̄;)


それなのに、それなのに
せっせと書き続ける内に、
私が愛した猫ちゃん達の記憶が
だんだん鮮明になってきて
ポコのあの ”ニーー
というほそーい声や、一緒にピーナッツを食べた思い出、
グリの”グルルルルルーーー" という(輝くような?)
なんとも表現しがたい鳴き声と
濃いエメラルドグリーンの瞳、
メスらしくない精悍な肢体で
愛情たっぷりにどーんと甘えて来た感触まで
思い出されて・・・ (;Д;) 

なのに幼いルネを残して死んじゃうなんて

 もうムリ!(ヾノ・∀・`) 


この上ルネを思い出すのが辛くなっていたところに
ちょうど忙しい仕事ができた事を
自分への言い訳にして、
ついつい御無沙汰しちゃった訳でありまして・・・・・

ゴメンナサイ m( _ _ )m 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ハイ! ルネのお話、がんばりまーす  

どうぞまたお付き合いくださいね 


今日はこれで

  え?! これで?

はい、失礼いたします。 



   ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


2018年03月23日

貴公子



貴公子みたいなルネ

当時私は、自宅近くの会社で事務員をしていて
仕事が終わる頃になると
いつもルネが事務所の入り口ドアの前に
座って待っているのだった。

koharubiyori26-540x360[1].jpg
  
   
  (#^_^#)




「猫待ってるよ」とか
「また来てるよー」などと男性社員が教えてくれたっけ。


仕事が済んで私が出て行くと、
先導するように黙って私の前を歩いて一緒に帰った。


残業の日


ドアを開けて入れてやると、
私の机の前の出窓にじっと静かに座って、
外を眺めたり出入りする人達の様子を見たりしながら
黙って私の仕事が終わるのを待っていてくれた。

会社の人達も心得ていてくれて
「おりこうだねえ」とか
「かわいいねえ」などと声をかけてくれ
「貴公子ルネ」は人気者だった。

そうそう、ルネの叔父にあたるプチもおっとりしていて
「貴公子」みたいだっけ。


やっぱり「猫の王様」と称されるペルシャ猫の血を
濃く受け継いでいたのだろうか。
本当におとなしくて静かな猫だった。


会社に殆ど人が居なくなる頃
仕事が終わってタイムカードを押すと
ルネは出窓から降りてきて、
私が抱き上げるとクルンと私の腕の中に納まった。

もう可愛くて胸キュンでルネを抱いて帰宅したものだった。
              



ああもうダメ、
懐かしさが込み上げて悲しくなってしまった
 





  ━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━



2018年03月24日

前世の記憶


    
ルネは、 
私が家に居る時はほとんどいつも傍に居た。 


IMG_0003 (2).jpg




少年期のルネ




私が抱き上げて腕に抱いている内は
うれしそうに喉をならして
頭を私の胸にスリスリしたり
私のアゴなどをザリザリと舐めたりしているのに

膝に乗せるとすぐスルッと横に下りてしまう。

   あれ

なのにいつも私の傍に寄り添っていて
なんだかずいぶん変わった猫だなあと思っていたが
或る時、「ハッ」と気が付いた。


  そうか、そうだったんだ 

 前世のルネは1週間も毎日私の膝の上に乗って
 お医者通いしてたんだ (´・ω・`)

        
        参 照

 
 小さなルネにとって
 どんなに辛くて長い日々だったことだろう。
 ネコジステンパーって、良く解らないけど
 とても苦しかったに違いない。 

 その前世の記憶がしっかり残っているから、
 だから膝の上がイヤなんだ
 でも私の気持ちはしっかり分かってくれていたから 、
 私のことが好きだったから
 ルネは生まれ変わってまた私のもとに来てくれたんだ 。
                     

 そうでなければあんなに幼いヨロヨロ歩きの子猫が、
 母親と兄弟から離れて
 人間と一緒に寝たがるなんて普通ありえないもの。

        
       参 照

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
        87950002700938_220[1].jpg

  ダイニングキッチンの私の席の傍に置いたルネ専用の丸椅子


ニットの丸い座布団を敷いたこの椅子がお気に入りで
私と一緒の食事の時はもちろん、母の言うには
私の居ない時にもここに丸くなっている事が多かったらしい。



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


2018年04月07日

クールな猫



それからおよそ3年。

この間に私も人並みに恋をした。
白状すると、ハズカシながらすっかり恋人に心奪われて
ルネに寂しい思いをさせていたかも知れない。 
と言うのは、この頃のルネの思い出が
ほとんど頭から抜け落ちてしまっているので
  
   (;´ Д `A

でも、わずかな記憶の中のルネはいつも「私のルネ」だった。
私が外出から帰るといつの間にか傍に居て
抱き上げると喉を鳴らし私の胸に頭をスリスリして甘えた。

しかし相変わらず私の膝の上では絶対にくつろがなかったし
脚にからみついたりじゃれたりエサをねだって騒いだりもせず
食事のときには私の席の横に置いたルネ専用の丸椅子に座って
私が食べているのをじっと見ている。

   
     ID1494[1].jpg

宝石のような青い眼で見詰められれば
私のおかずから肉や魚を分けて上げたくなってしまう。
自分から催促する事が無くて
今思えばなんだか不思議な猫だった。

それまでの我が家の猫たちと違って、
とってもクールな印象だった。



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━



2018年04月20日

新しい生活



私は結婚して
ルネを家に残して実家からほど近い新居に移った。

今思えばなんと薄情にも
「じゃあね、また来るからね 」と新しい生活に心弾ませ
気軽にルネに別れを告げて・・・ ( ̄▽ ̄;) 


* * * * * * * * *



およそひと月ほどして新しい生活にも慣れ
ふいにルネが気になって実家に帰った。


「ただいまー


真っ先にルネが迎えてくれるとばかり思ったのに
玄関に出て来たのは母だけだった。


「あなたが居なくなって2週間ほどしたら
ルネが居なくなっちゃってね」

   エーッ

「ついさっき帰って来たのよ」

「なあんだ、よかったあ」 ホッ 

 「猫には予知能力が有る」と良く聞くけれど
  私が帰るのを予知して戻って来たんだろうか?

  きっとそうに違いない


「それがね、何も食べてくれないのよ」
「牛乳と卵は?」
「それもすぐやってみたんだけど見向きもしないの」

  (ルネは卵と牛乳を溶き混ぜたのが好きで、
   時々、卵1個を溶いて牛乳と混ぜたのを
   大匙2杯ほどお皿に入れてやり、
   残りに砂糖とバニラエッセンスを加えて
   私が飲んだものだった)



そんな会話をしていると、ルネが出て来た。

「ルネ!

抱き上げると、
すっかりやせ細ったルネが私の手を舐めてくれた。 

「ああ、ごめんね私のルネなのに
 置いて行っちゃいけなかったよね。
 ごめんね、ごめんね」 (;´ Д`;) 

急いで卵1個を溶いて小皿に入れてやると
ピチャピチャとおいしそうにほとんど飲んで私の傍に来たので、
抱いて椅子に座ると相変わらず膝から降りてしまう。

2階の私の部屋に抱いて行き
私が部屋に残しておいた小物などを片付けたりしている間、
ルネは自分の席になっていた飾り棚の上に乗って
私のすることを見たり毛づくろいしたりしながらくつろいでいた。

夕方、私はもちろんルネを車の助手席に乗せて帰った。

新しい住まいに慣れるまでは外には出せないだろう。
当時まだ猫トイレなど売っていなかったし
トイレ用の砂も、もちろん無い。

取り敢えず
私が勤めていた会社で木の箱を貰い
近所の河原で砂を採って車に積んで。



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年04月27日

ルネも引っ越し



車で15分程走って家に着いた。

実は、夫は結婚前から「猫は嫌いだ」と言っていたので、
運転中は夫がなんと言うだろうかと
そればかり考えていた。

夫の車がもうすでに家の横に停まっている。
「おそるおそる」な気分でルネを抱いて
「ただいまー」と玄関を入ったのだが・・・

すると、夫は「お、やっぱり連れて来たか 
と言うではないか ハート

なんだか拍子抜けした気分だったがホッとした。

  (*^Д^*) 

「『猫可愛がり』ってこれのことかってくらい可愛がってたのに
置いて来いって言うのがムリさ」
 
  わあ、そんな風に思っていてくれたんだ 。
  やっぱりこの人は優しいんだなあ
 

ところが、ルネが落ち着かない。
私など全く眼中になく家の中をソワソワ歩き回り、
珍しくニャーオ、ニャーオと大きな声で鳴くのだ。
本当に、ルネの鳴き声なんて滅多に聞いた覚えが無いのに (・ω・;)
”クールで高貴なルネ” なのに一体・・・

 ああ、そうだ!なんとしたことだ

「猫は家に着く」とかいって
住み慣れた家以外の所には簡単には慣れないと聞いていたのに、
知っていたのに ( * _ * ;)
夫がなんて言うだろうかとそればかり気にして
ルネは猫なんだということをしっかり考えていなかった。 (;´ Д `A

 でも連れて来なかったら
 またルネはどこかに行ってしまうだろうし・・・

 あっ、そうだ猫を連れて引っ越しする時は
 いつも使っていた布団や毛布などがあれば
 新しい家に落ち着くと聞いたことがあった。
 きっとルネの椅子を持って来れば良かったんだ
 

そんな話をすると
夫が「よし、俺が持って来てやろう」と言ってくれた。

      
あれもこれも、今日の出来事は全て意外な展開だった。

撫でてやっても抱いてみても
全く「私のルネ」に戻ってくれないルネにオロオロしながら
夫を待った時間の長かったこと  (;´ Д`;) 



━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━
タグ:猫可愛がり

2018年05月02日

ルネの寝床




夫が「ルネの椅子」を持って来て
寝室にしている部屋の隅に置いてくれた。

私はドキドキな気分で
「さあ、ここなら気に入ってくれる?」
とルネを椅子の上にそっと下ろした。
    (・ω・;


ルネは、椅子の座布団に鼻をつけてみてから
脚でその感触を確かめるようにクルクルと2回まわり、
そして丸くなった。

わあ、やっぱりこれだったんだ!
これがあればいつものルネになってくれるかも 

すっかり痩せてしまったルネに
何を食べさせてやればいいのだろう。

ちょうどこの頃
猫に生肉を与えると寄生虫が付くという話を聞いていたので
取り敢えず鶏肉と豚のレバーを茹でて刻んだのを与えてみた。

美味しそうに食べてくれた。

明日はいつもルネのカツオ削り粉を買っていた
鰹節屋さんに行って来よう 


トイレを教えておかなくちゃと思い
砂を入れた箱にルネをそっと入れてやったら、
砂に鼻を近づけてフンフンしただけで出て来た。

「理解してくれただろうか?」
かなり心配だった。
       (・_・;) 



・ ☆ ・゜・゜ ゜・ ☆ ・゜・゜


前のように私と一緒に寝てくれるかなあと
心配しながら布団を敷きルネを抱いて寝てみたら
ルネはスルッと出てしまい、
自分の椅子の上を選んで寝た。

 そうか、これはルネと一緒に寝たお布団じゃないんだもの。

新品の布団しか持って来なかったことに気が付いて
明日、以前使っていたのを持って来る事にした。




━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━

2018年05月13日

賢いルネ 



翌朝

起きてすぐ砂箱を見たら
なんと、ちゃんとオシッコをした形跡がある! (#^_^#) 
やっぱりルネは賢い 

幸い休日で夫が家に居たので
朝食後「ルネが外に出ないようにお願いね」と頼んで
私は実家に向かった。

私が使っていた寝具類から掛け布団と毛布と枕を車に乗せた。
これだけあれば大丈夫。
ルネと私の匂いが残っている筈

そして、いつも通っていた鰹節屋さんで
カツオ削り粉を買い、
スーパーで豚レバーと、ルネの好物の良く熟れたバナナも買った。

レバーは
薄切りにして茹でて冷蔵庫に入れた。

 毎日いつものエサに混ぜて上げよう。
 これが終わる頃には元気になってるでしょう。


 ◍  ◍  ◍  ◍  ◍  ◍  ◍

猫は、猫好き人間と猫嫌い人間を見分ける。

夫は結婚前から

「こいつは普通の猫じゃないな。
ベタベタしないし鳴き声も立てないし
居るのか居ないのか分からないような猫だなあ」

と、その猫らしくないあっさり感が
まんざらでもない様子だったけれど
やはりルネは夫の傍には近寄らない。
夫にとってもその方が良いのだ。

猫嫌いの夫にかなり気兼ねしていたのだけれど
本当にホッとした。


・  ・゜・゜ ゜・  ・゜・゜



私は期待と不安のソワソワ気分で
実家から持って来た寝具を広げて寝る支度をした。

そして
「ルネ、オヤスミー」と
実家に居た時と同じように言ってみた。

 (;@_@)・・・
       
       ○
       ○

    来た―! 

私の枕元に来て、そおっと鼻先を私の頬に  (#^ _^#)

ワクワクしながら
毛布の端を上げてやると
以前のようにソロソロと入って来た。

そして何事も無かったように喉をグルグル鳴らして丸くなって

  わあ、懐かしくてたまらない!

    もう書けない
 


━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━



2018年05月28日

私のルネ




ルネは新しい環境に慣れて


「2人と一匹」の生活がやがて「3人と一匹」になって



               
gahag-001010.jpg   赤ちゃんyjimageR9VN5H3V.jpg白猫.jpg

 






        

      
      ○
      ○
      ○
      ○


今私はもう、3人の孫が居るおばあちゃんです。

書き尽くせない楽しい思い出と
お別れの辛い悲しい思い出を残して
ルネも、もうとっくの昔に亡くなっているわけです。

ここまで書いて来て
毎晩ルネを思い出しては辛くなっている自分に気付いて
もう、しんどくなってしまいました。

白猫ルネのお話はここで終わりにします。

ペットを大切にかわいがっている間は幸せですが
可愛ければ可愛いほど
愛すれば愛するほど別れた後が辛いのは当然です。
いつまでも執着して引きずらない方がいいのかなあと
ここまで書いて気付いた訳です。
 
忘れます。

もう忘れます

 いいえ!

忘れる訳は有りませんが
思い出そうと努力するのはやめます。

考えてみれば

このブログを書こうと思い立ったのは
きっと子育て〜孫育てに
一応の段落が付いたからなのでしょう。

子育て・孫育てに心を奪われている間は
こうまで猫達の思い出を深堀りしたことは・・・

 無かったかなあ (@_@)?

 うん、無かった無かった。
 (;^ω^)


 
次回からは

余り執着しなかった猫達( ^。^; ) のお話です。




・゜・  ・゜・゜今夜は良く眠れるかも・゜・  ・゜・゜


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