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2020年09月02日

巣立ちはしたけど



孵化後8日目

親鳥がエサを運んで来ると一斉に首を伸ばして
黄色いクチバシを大きく開けた丸い頭がユラユラ。

                

なんとかここまで育ってくれて、
ヒヨドリは普通孵化してから十日ほどで巣立つというから、

 (早すぎでしょ!!)

順調に育てば、あと2〜3日で巣立ちを迎えるはず。
 

 でも、ママがあんなに巣を出てばかりいたからねえ・・・
      (ノ _ - 。)



近頃は家の周りにノラ猫の姿をほとんど見かけないが、
もしかしてたまたま通りかかったノラちゃんに
ヒヨドリの存在を知られたら・・・
巣立ちしたばかりのヒナを襲われたら・・・
と心配になって、
庭の隅のイチイの木から小枝を分けてもらって来て
親鳥の留守の時にコブシの木の下にぐるっと敷き詰めた。

猫はこういうトゲトゲのある環境が嫌いなのだそうで、
こうしておけば木に登ることはできないだろうと。

でも、巣立ってからは猫から守ってあげることはできない。

1週間ほど前、
裏の畑で猫につかまりそうになったヒヨドリのヒナが
必死で飛び立って逃げ、
かろうじて助かったのを目撃しちゃったのだ。
           

巣を離れてしまったらあんな危険もいっぱいあるだろう。

どうかしっかり成長してから巣立ってほしい。



9日目

今日も雨。
毎日雨で気温は低いし
エサは私の見る限り小さな虫や木の実ばかりで、
それも、あんまりせっせと運んで来ているようには見えない。

 ちゃんと育っているのかなあ

普通ならあと1〜2日で巣立つはずだけれど、 
親が帰って来る度に一斉に首を伸ばすヒナたちは
まだ羽根もろくに生えていないし
とても明日や明後日に飛び立って行きそうには見えない。



10日目

雨の降り続く日々。
どこでエサを探しているのかと心配。

時々与えているエサは、
何か てんとう虫ほどの大きさの丸いもの。
もしかしたら、茎ブロッコリーの葉などによく居る害虫の
ナガメというヤツかもしれない。

このところ、毎日茎ブロッコリーの葉や花蕾の所にいくつもいて、
コヤツらを捕殺するのが日課になっているけど、
そう言えば一匹も居ない時もあるので、
もしかしたらこのナガメもヒナたちのエサに?

 でもあんな小さな虫じゃあ
  ヒナたちの食欲を満たせないでしょうに・・・

 私が大切に育てている茎ブロッコリーの害虫だから
 きれいにとってくれれば助かるけど・・・


 ここ数年、異常気象続きだから
 ヒヨドリだって予定通りに子育てできない事もあるんだろなあ。
 

                      


11日目の朝


雨上がりの庭で、
夫が庭の隅に置いた椅子に座ってじっと腕組みをして
向こうの畑の隅を見ている。

「どうしたの?」と声を掛けたら、
「そこの草むらにヒヨドリのヒナが一羽だけいるんだ」
と言う。

「えーっ、巣立ったの?
 で、ほかのは?」

「どうやら親が連れて行ったらしい」

  ???

 一羽だけ育ち損ないで取り残されちゃったの?


見ればイチイの木の根元の草むらに一羽、
細い声で ピーッ、ピーッ と鳴いてじっとしている。

 エ!  どうしよう・・・
 
取り敢えず
「どうしたの?ひとりぼっちなの?」
などと声をかけながらそーっと近づいてみると、
逃げようともせずに簡単に両手で包むように
捕まえることができた。

けれど、どうすればいいのかわからない。

ヒナはまだ羽根が全身に揃っていない状態で、
これでは飛び立つことは無理だろう。


できるだけホワッと持つようにするのだけれど、
さすがに初めて親以外のものに触られたら怖いに決まっている。

ピーッ、ピーッ と鳴いて手の中でもがいている。

あったかいヒナ鳥の体を包むように持って、
しばらく途方に暮れた。

夫が、
「何かエサは無いか」と言うので
思案してやっと思い付いた。

ヒナを夫の手に預けて家に入り、
冷蔵庫から豚肉を取り出して
ほぼバッタの大きさぐらいかと思われる大きさに刻んできた。
ピンセットでつまんでクチバシに近づけたら、
夫の手の中で大きく口を開けて、カワイイったら・・・ 

親がやっていたように
ピンセットでつまんだままそっと口に入れてみて、
うまく呑み込めないので出して向きを変えてまた入れてみたら
3度目に呑み込んでくれた。


そこでハタと思い出した。


「野鳥のヒナを見つけたらそっとしておきましょう」

とネット記事で読んだことがある。


ほとんど親鳥が見つけて、
飛べるようになるまでエサをあたえ続けて
独り立ちさせるらしい。



栄養たっぷりの豚肉を食べさせたし、

 豚肉なんか上げて良かったのかなあ (;´・ω・)

しばらくひとりにしておいても
飢えないうちに親鳥がやってくるかもしれない。


夫に頼んで、木の上の巣に戻してもらって、
家の中から見守ることにした。




━☆★☆★☆━ つ づ く ━☆★☆★☆━


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2020年09月10日

取り残されたヒナ


   前の記事

猫やカラスに見つかってしまわないかと心配でならないが
ずっと廊下で見ているワケにもいかず、
あれこれ用事を足して戻ってみると、
ヒナは巣を出て
畑のキュウリの棚の上の端にヨロヨロしながら止まって、
細い声で「ピーー、ピーー、ピーー」と鳴いていた。

 ヨカッタア
 そんな高い所に飛び上がることできたんだ。

 でもどうしよう・・・・



なすすべもなく家に入ると、
間もなく親鳥がどこかから飛んできて
ヒナに何かエサを与えた。

  ホッ 


でもその瞬間ヒナは落っこちてしまって、
そのあと何処に隠れてしまったのか
声はするのだが姿が見えない。


親鳥はすぐどこかに飛び立って、
(きっとエサを探しに行ったに違いない)
私も仕事がいっぱい溜まっているので、
仕方なくそこを離れ
ヒナからしばらく目を離していた。


しばらくすると

 ピーーーッ! 
    ピーーーッ! 
 
  ピーーーッ! 
    ピーーーッ!


と、激しく親鳥たちが鳴く声が聞こえる。


取り敢えず忙しい用事だけ済ませて来て
廊下からみると、
2羽が物干し竿に並んで止まって
必死で下を見て鳴いている。


” ここまで飛んでおいで ” と呼んでいるらしい。


あのコブシの木の枝に営巣し
ヒナたちを巣立たせるまでは
あんなに人の気配をこわがっていたのに、
今は全く周りを気にするゆとりも無い様子。


きっとあのあたりの、草むらか花壇の中にでも
ヒナは居るのだろう。

 行ってなんとかしてやれるものなら・・・




後ろ髪引かれながら用事で出かけて
およそ1時間半後に帰宅すると、
もうヒヨドリ親子の姿はどこにもなかった。

     


急いで庭や畑のあちこちを探してみたが、
ヒナ鳥が猫などに食べられたような形跡は無く、
ほかに考えられることと言えば、
カラスとかトンビなどに連れさられてしまったか・・・ 

いやいや、
親鳥がせっせとエサを与えて、
私が出掛けていた1時間半ほどの間に
なんとか飛び立てるまでに成長できたのかもしれない。


孵化後たったの11日で3羽は飛び立てたのだから、
あの子もおよそ半日で成長が追いついた・・・

と考えてもおかしくはない。


 そうそう、きっとそうなんだ。
 なにしろヒヨドリの生長は超スピードなんだから。

 このところ、
 ヒヨドリが営巣したころからずっと
 猫もカラスもトンビも、
 この辺りで見かけなかったし・・・
 
 今頃どこかの大木にでもヒナたちを止まらせて
 親鳥はエサ探しに励んでいるのに違いない。
 うん、きっとそうに違いない。



「悲劇を想像するのは無駄!」

そう自分に言い聞かせた。


 しっかり育ってね。


 メスかオスかわからないけど、
 あの私から豚肉をもらって食べたヒナが
 いずれ連れ合いを連れてきて
 この庭に巣作りするといいな。


 あ、
 またあんなにヤキモキさせられるのもゴメンだなあ。

            



━☆★☆★☆━ ヒヨドリの子育てのお話はこれでおしまい ━☆★☆★☆━


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