2017年11月05日
ソフトバンクエアーもどきをMVNO(格安sim)で自作するとどうなるのか?意外に幸せな未来があるかもしれない!
ソフトバンクエアーとは?
ソフトバンクエアーは、LTEを利用したブロードバンドルーターで、光回線やADSLであれば自宅から電話局まで物理的な線で繋がっているところ、自宅からソフトバンクの基地局までをLTEの無線通信で繋いでいる。
で、これを有線または無線LANで宅内の機器と接続するというものだ。
メリット
- 速度的には、電話局の周囲3km圏内でないと十分な速度が出ないADSLを上回る。
- 工事が不要。
デメリット
- 電波状況の良いところでしか使えない。
- pingが普通のLTE並みなので、今のところ対戦ゲームをするのには向いていない。これは今後、5G通信の時代が来たら変わると思われますが。
- 契約が難解で、解約が困難。
- それほど安くない。
- 実は遅い。
光回線やADSLの代替手段として販売されている、いるのであるが、肝心のコストの方がそれほど安くないのと、解約が困難なことがわたくし的には大問題だと思います。
そこでソフトバンクエアーもどきをMVNO(格安sim)で自作しよう!
ソフトバンクエアーの代わりに設置するのはこちら、NECプラットフォームズから2017年8月に発売された、自宅据え置き型LTEルーターのAterm HT100LNになります。
SIMロックフリーのLTEホームルータAterm HT100LN
これで、有線LANの配線ができ、wi-fiも飛びます。
(※LTEエリア専用。3Gは非対応とのこと。)
このソフトバンクエアーもどきの自作をオススメするターゲットは
- スマートフォンのパケットの使用量が気になる単身サラリーマン、共働き世帯
- 自宅でPCやタブレットを使用したいが現在テザリングで使っていて不便を感じている
- 光回線の工事はしたくない、あるいはできない、または短期の利用を見込んでいて、ソフトバンクエアーの4年契約はできない
- ping値が重要なアクションゲームはしない
- ソフトバンクエアーもどき経由の月の通信量が20GB程度に収まる
ポケットwi-fiなどのモバイルルーターや、スマートフォンのテザリング利用でいいじゃない!という観点もありますが、このソフトバンクエアーもどき自作のメリットは
- 有線LANのソケットがあるためデスクトップPCや無線LANのない機器も接続できる
- 常時電源接続のため、バッテリー管理が不要で、接続も面倒ではない
- 解約しても違約金がとられない
コスト面の比較
ソフトバンクエアーは通信量によらず定額ですが、MVNO(格安sim)では20GBの契約をする事を想定してみましょう。流石に20GB以上使う人は、光回線を引いた方が良いのではないでしょうか。
ソフトバンクエアーを契約した場合
月々4,800円(税抜) ここからキャンペーンで24か月だけ1080円割引を実施中(2017年11月現在)
本体代は実質無料をうたっているが、36か月以内に解約した場合一括返済(最大約1620円×36回分)
24ヶ月ごとの更新月以外に解約した場合9,500円の解除料
ソフトバンクエアーもどきをMVNO(格安sim)で自作した場合
月々3,980円(税抜・mineoDプラン、20GBの場合)
本体代約15,024円(税込)
解約精算金なし
参考
月々2,520円(税抜・mineoDプラン、10GBの場合)
そう、自作の場合、通信量が余ったら、翌月に繰越した上で、パケット契約量を下げる事もできるんです!
※mineoを採用しスマホとソフトバンクエアーもどき用で、一人で二契約する場合は、eoIDを別個に取って契約し、家族割をかけると50円引きできる上、パケットシェアをかけつつパケットギフトをこの2回線で送り合う事で、繰越の期限が無期限になり、パケット契約量の調整が容易になります。
通信速度面の比較(MVNOのデメリット)
この格安simによるソフトバンクエアーもどきは最高速度が大手キャリアのスマホのせいぜい1/3程度ですが、平日8:00〜9:00の通勤時間帯、12:00〜13:00の昼休み、17:00〜18:00の帰宅時間帯にはさらに極端に遅くなり、500kbps程度まで通信が遅くなるという大きな弱点があります。
(参考・400kbpsを切った時の速度のシミュレーション動画)
ん。
お気づきでしょうか。
この、ソフトバンクエアーもどきがターゲットとする、一般の単身サラリーマン、共働き世帯は、この3つの時間帯、このソフトバンクエアーもどきの自宅回線を、そもそも使わないんです!
夕方から朝にかけてと、休日の通信がスマートフォンからオフロードできれば十分なのです!
また、比較対象であるソフトバンクエアーはスマホの回線と比べてかなり遅いという評判がたくさん聞かれます。
特に夕方から夜にかけて、速度制限がかかり、下りが3Mbpsを切るぐらいだというブログ記事やネットの書き込みもあります。
むしろ日中重いMVNO(格安sim)でも夜は5Mbpsぐらい出ているのが普通なので、格安sim以下なんじゃないかな。
ソフトバンクエアーもどきはMVNO事業者にとっても福音に!
さらにいうと、MVNO(格安sim)事業者の側にも、このソフトバンクエアーもどきの自作を推奨するメリットがあります。
上記の平日の3つのピークタイムにほぼ全く回線を使わない新規の契約が見込めるんです!
むしろ、このピークタイムには回線を200kbpsに制限する分、値段を下げた自宅据え置き型端末用プランで売り出してはいかがでしょうか!
私がMVNO事業者だったら超売り出します!それによって、回線需給のバランスが改善し、一般の利用者にとっても、他の同等の料金プランのみを売っているMVNOと比べて回線速度が改善するというwin-win-winの三方良しの関係が生まれます。
まとめ
という事で、この、ソフトバンクエアーもどきを自作してみたいと思った方は、ぜひこちらから本体を購入してください。
NECプラットフォームズ Aterm PA-HT100LN-SW 据え置き型 LTE ルーター nanoSIM×1 新品価格 |
おまけ・休日の21時台にmineoDプランの本気を見た!!
80Mbpsオーバーを叩き出しました。PINGも37msとADSL並み。
早い早いよ、助けてマイネ王。お陰で、スピードテスト一回でパケット200メガバイト以上消費させられてしまいました。どうしてくれるんだちくしょーめ!責任とって!
※無闇にスピードテストをするのは控えましょうね。
おまけ2・考察・youtubeカウントフリーのsimと組み合わせたら最強にはならなかった
さて、一部に「特定のサービスを使用量にカウントしない」というサービスが出ているが、これを自宅の据え置きLTEに導入したらどうなのだろう。
例えばBIGLOBE simにはyoutubeがカウントフリーになるオプションがあるが、これを付ければ、高画質の動画が何ギガでも見放題になるのではないか!?
なりませんでした。
BIGLOBEのこのカウントフリー機能、有料オプションではあるのですが、youtubeの画質が自動で360p程度になってしまうのですね。
自宅のソフトバンクエアーもどきにカウントフリーを付けて見放題!というのは、やめておいた方がよいと思われます。
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