いえねこFPの備忘録

ドコモのMVNOのsimカードを使う場合に、テザリングが使えないという現象が起きてしまいます。
通話はでき、通常のスマートフォンでのパケット通信も（APN設定を変更して）行うことが出来ても、テザリング機能だけは使うことができません。
それは、テザリングした時、専用のAPNに接続先が変更されるという仕組みがDOCOMOの端末に組み込まれているためです。

（注記：2013年時点の一般的なdocomoのアンドロイドスマートフォンの場合。
　2016年時点ではMVNOのSIM利用時にもテザリングが可能な端末が一般的になっています。）



解決方法としては/system/etc/customization/settings/com/android/settings/にある
「custom_settings.xml」の該当箇所を以下の通り書き換えて戻し、本体の初期化を行うことで、テザリング時の強制変更を防止することが可能となります。
なお、この設定にはroot化が必要となります。

該当箇所がやっていることは次の手順を端末初期化時に設定ファイルに書き込んでしまうことです。
ちなみに初期化しなくても、root exproler等で、直接設定ファイルを書き換えるといった方法も可能です。
＜デフォルト＞
�@テザリング時にAPN変更をするか　YES
�Aテザリング時にAPN変更をする先はどこか　dcmtrg.ne.jp,,,,,,,,,440,10,0,*
＊テザリング時専用のAPNを指定している。
�BAPNを見えなくする　Yes
�Cテザリング時のAPNを見えなくする　Yes
�Dテザリング時のメッセージ（接続先によっては高額の〜の注意）を出す　YES

＜変更後＞
�@テザリング時にAPN変更をするか　NO
�A削除
＊強制変更しないというコマンドを入れているため。
�BAPNを見えなくする　NO
�Cテザリング時のAPNを見えなくする　NO
�Dテザリング有効に切り替えた際のメッセージ（接続先によっては高額の〜の注意）を出す　YES
（都度確認メッセージが出るのがわずらわしい場合には削除してもよい。）

＜設定例＞
�@変更前＜setting key="tether_dun_required" runtime="false"＞1＜/setting＞
変更後＜setting key="tether_dun_required" runtime="false"＞0＜/setting＞

�A変更前＜setting key="tether_dun_apn" runtime="false"＞docomo tethering,dcmtrg.ne.jp,,,,,,,,,440,10,0,*＜/setting＞
変更後　削除
あるいは�@を0に変えず1にしたまま、テザリング時の接続APN（仮にAPNがaaaaa.ne.jpの場合）を次のように手動で設定することも可能である。
が、そんな変則的な使い方をする人は居ないので基本削除で構わないと思われる。
＜setting key="tether_dun_apn" runtime="false"＞docomo tethering,aaaaa.ne.jp,,,,,,,,,440,10,0,*＜/setting＞

�B変更前＜setting key="invisible_apn_required" runtime="false"＞true＜/setting＞
変更後　削除　または＜setting key="invisible_apn_required" runtime="false"＞false＜/setting＞

�C変更前＜setting key="invisible_tether_apn_required" runtime="false"＞true＜/setting＞
変更後　削除　または＜setting key="invisible_tether_apn_required" runtime="false"＞false＜/setting＞
上記�Aを削除してしまっているとあまり意味は無いが、テザリング時の接続先を手動で設定した場合、テザリング時のAPNがAPN一覧に表示されるようになる。ただし、グレーアウトしており画面で編集することは出来ない。

�D変更前＜setting key="tether_message_required" runtime="false"＞true＜/setting＞
変更後　削除　または　falseにすればメッセージがでなくなる。
trueのままでも支障はない

ここらへんをいじると、MVNOでのテザリングが可能になります！

大補足：Xperiaについてはrootを取らずにテザリングを可能にする方法がある模様→（リンク）