ベニザケの切り身などのパッケージに「アラスカ産」という文字を見ることがあります
アラスカ州はカナダの北西部にあるアメリカ最北端の州
ロシアと国境を接し、もともとはロシア領でした。
生物の種類も、大陸ロシアなど北方の特徴を有していて、その一つがロシアのベーリング海にわたり、アラスカの川に帰ってくるベニザケなんです。
アラスカ産紅鮭は、アメリカでは「ソッカイ」などと呼ばれ、広く食されています。また、釣りのターゲットとしても根強いファンがいて、キナイ川などが聖地として知られています
たしかに、アラスカといえば、川でバカでかいサケを釣ってるイメージがありますね。開高健のような。オーパ。
そんな大自然にはぐくまれたアラスカ産のベニザケについて、ぜひ知っておきたいことがあります
それはアラスカのベニザケは絶対に養殖ではなく天然物だということ
というのも、アラスカではサケの養殖が禁止されているから。
川や湖にいけすを作る形の養殖もおこなってはならず、自然の中で捕獲しなくてはなりません。この法律はサーモンに限らずすべての水産品に適用されています
つまりベニザケに限らずアラスカ産の魚はすべて天然ものです
さて、私たちの食卓にならぶサーモンの多くは養殖物です。
もちろん、養殖をことさらに否定する必要があるとは思えませんが、天然と聞くと、やはりうれしいものです。
アメリカ産のサーモンすべてが天然というわけではなく、アラスカ以外のアメリカ全土では、アトランティックサーモンやキングサーモンの養殖がなされているところもあります
「アラスカのサーモン」が天然の印なのです
これは覚えておくと、スーパーなどでもすぐに選べますよね
改めて申し上げます
合言葉は「アラスカ産」です
自然の恵みである天然物のサーモンはシーズンがあります。
だいたい6月から8月が店頭に並ぶピークですので、今(2023年7月にアップしています)がちょうどその時期ということになります。
日本の秋味(しろざけ)よりも少し早いですね
スーパーで探してみてください
アラスカ産ベニザケは、大自然で泳ぎ回っただけのことはあり筋肉質で肉厚。プランクトンや川虫、甲殻類などエサも豊富なため、脂ものっていますが、さらりとしていてしつこさやくどさ、変な臭みがありません。
また濃い赤色の肉には、健康成分であるアスタキサンチンが豊富。実はこれも天然ものならでは。サケが赤いのは甲殻類などのえさに含まれるアスタキサンチンの影響が大きいのです
単純に焼いて食べてもおいしいですし、鍋物にも最適。
缶詰の材料、燻製(スモークサーモン)やサーモンフレークなどの加工食品にも使われています。こちらはシーズンを気にせず楽しめますね。
ちなみに天然ものですから、生食には向いていないことも知っておきましょう。
アメリカンサイズのスケールの大きなおいしさ、ぜひ堪能してください
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