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2024年05月14日

グラスゴー出身のアールヌーヴォー作家が手掛けた『クイーンズ・クロス・チャーチ(マッキントッシュ・チャーチ)』

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水運の街、そして工業都市として発達したスコットランド第二の都市、グラスゴー。人が集まる街だけに巨大なグラスゴー大聖堂をはじめ、古くから教会も多数。

その中で、19世紀、近代化の中での信仰の場としてぜひ注目してほしい教会がグラスゴー駅からバスで15分くらいの場所にあります。

メアリーヒル通り、住宅街の突き当りに、尖塔やバラ窓をもつゴシック式の建築でありながら、小さな、赤いれんが作りで、どこか瀟洒でモダンさを感じさせる外見。

これがクイーンズ・クロス教会です。

1896年に建てられたこの教会、通称「マッキントッシュ・チャーチ」とも呼ばれています。




デザインしたのはグラスゴー出身で、19世紀から20世紀初頭のアートの潮流「アールヌーヴォー」のスコットランドにおける立役者として知られる建築家・デザイナー・画家の、チャールズ・レニー・マッキントッシュです。

建築家としての代表作にグラスゴー美術学院などがあります。またデザインしたインテリア、家具などは、レプリカを含めグラスゴーのあちこちにみられます。

そのマッキントッシュがデザインした唯一の教会がここなのです

正面のエントランスから教会の中に入ると、こちらもマッキントッシュがデザインしたというステンドグラスや講壇が見られます
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奥の礼拝堂も、マッキントッシュのデザイン作品として非常に多い椅子をはじめ、ところどころに彼がデザインした調度品があります。特徴的な天井の梁のデザインにも注目です。
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二階の回廊からも、全体をみることができます。コンパクトで何ともかわいらしい雰囲気があります。


教会ということもあり、表現は抑制的なのですが、アールヌーヴォーの、またマッキントッシュの特徴である、植物の弦のように曲がりくねって伸びる木彫のデザインが随所に見られます。ゴシックのまっすぐ天を衝くデザインとは異なる魅力。

現在は煤けて、それはそれで雰囲気を出している外観ですが、真っ赤なレンガ造りの建物が登場した時代に思いをはせてみるのも楽しいと思います。

近代の新興都市だったグラスゴーゆかりのアーティストが手掛けた教会は、信仰の場でありながら、都会的な軽やかさがマッチ。とても居心地の良い空間です。






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posted by ちゃんにし at 09:38 | 未選択
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