最近買った新刊本で非常に役に立ったものを紹介します。
増補改訂版 市販薬は成分表示だけ見ればいい: 専門家が教える 最新成分から漢方まで “もっと効く”薬の選び方
という本です。
この本はいわゆる「お薬事典」
風邪や胃腸薬を始め、目薬や湿布、かゆみどめ、スキンケア、ビタミン剤に至るまで、定番の家庭常備薬の成分に注目して、どのような症状の時、何が入った薬を使えばよいのか、わかりやすく解説してあります
薬は病気を治癒するためのものではなく、不快な症状を抑えるためのもの。
自分が悩まされている症状をよく見極めて、それを抑える成分・処方が施された薬を選ぶべきです。
実際の商品名が入っているのがすごく使いやすいです
おなじ「風邪薬」のジャンルでも、成分はいろいろ
CMなんかで「ねむくなりにくい」「〇〇をねらいうち」みたいなコピーとして知っていても、実際どう違うのか、ということはわかりにくい
この本を読むと「ああ、あのコピーってこういうことか」と色々発見が。
また、熱や下痢など、体を治そうとしている体の働きを、やみくもに抑えることなく、ケースに分け、本当に薬が必要な場合についての考え方を教えてくれます
著者は登録販売者、監修は薬剤師。家庭薬の事なら、お医者さんより詳しいですよね。
ただし、著者さんは、ドラッグストアに常駐している薬剤師さんや登録販売者は、勉強不足の人が多いと手厳しい。。
そんな薬のプロが、宣伝的にではなく、かといって薬に関する不安をあおるのでもなく(そういう本も多いけど)、深い知見をもとにリアルに家庭薬を論じています
とはいえ、読み物としても通読できてしまうわかりやすい文章です。
そして、本書がとくに類書と異なるところは漢方についての情報が充実していること。
ドラッグストアで買える漢方を、効果とともに紹介しています
西洋医学と東洋医学の考え方の違いとか、面白いです
個人的には、病気になったら病院にいくけれど、なんとなく身体が優れない、東洋医学で言う「未病」の状態の時は、漢方を使いたいかな。
風邪気味なときは、せきとか熱とかを抑える薬より、葛根湯で体をあっためたりしています。
まだまだ知らないことがいっぱいで、もっと詳しくなりたいな、と思いました。何回も読みたいですね
一家に一冊の「市販薬は成分表示だけ見ればいい」
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