とても正直で、身も蓋もない感じがこの人の持ち味だと思う。
アメリカンドリームは成功者を少し増やすだけで皆を頑張らせることができるのがメリットと説くのはとてもおもしろい。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51983943.html
2013年10月03日
ジャパニーズ・ドリーム=「一生安定」という話
最近、いろいろなビジネスを見るようになって、アメリカン・ドリーム方式っていうのは、じつによくできてるな、と思った。
小さな会社の経営から大国の統治に至るまで、大小様々な組織を運営するひとつの方法として、とてもよくできているのだ。
僕なりのアメリカン・ドリーム方式の理解っていうのは、こういうことだ。
出自や肌の色に関係なく、努力し続け、リスクを取って上手くいったやつは誰でも成功できる。
どこまでも成功できる。
億万長者だって、大統領にだってなれる。
だからこそ、このチャンスが平等に与えられる国で、みんな腐らずがんばれ、ということだ。
たとえば、スラム街の貧乏な家庭に育った黒人の子供も、奨学金を得て、一流大学に行き、世界的な企業に就職し、CEOにだってなれる。
起業して成功すれば、大金持ちになれる、誰だって大統領になれる。
そして、実際にそれは嘘じゃない。
アメリカ社会では、底辺から這い上がり、社会の頂点にまで上り詰めたサクセス・ストーリーが次々と作られる。
そりゃ2億人も人口がいたら、100人や200人ぐらいは、アメリカン・ドリームをつかめるやつが毎年出てくるってわけだ。
そんな人が年に100人いるだけで、3日に1回はテレビなんかでアメリカン・ドリームを目にすることになる。
そうすると、感覚的には、毎日のように成功者が生まれている感じがするし(実際生まれている)、そんなひとりに自分もなれるような気がする(ものすごく低い確率だけど)。
という感じ、一方で、日本はというと、
小さいころからちゃんと勉強して、いい学校に行って、いい会社に行けば、ちゃんと一生安定できる、ということを、みんなで一生懸命守っている。
そうした人たちが、日本人全体の1割もいないとしてもだ。
そしてその1割の恵まれているはずの人たちは、競争相手が多いから、経済学の教科書が教える通りで、けっこう悲惨な労働環境で、給料も高くなかったりするのだけれど。
それでも、僕はこれが日本人のジャパニーズ・ドリームなんだと思う。
ということ。
この確率の違い、アメリカンドリームは100万人に1,2人、ジャパニーズドリームは10人に1人。
この差は大きい。大きな夢ほど実現可能性が低くなるのだが、そこそこならば実現可能性が高い。
こういうのもある意味合理的な選択だと思う。
また、本当の理想像のような仕事ができるのは低確率でも、そうしたことを実現した人をテレビで見たり接したりすることによって、その仲間に入ったような気分になるということ。
日本では1割が本来の安定とすれば、実際はそうではなくとも、その10倍ぐらいぐらいはそう思っていたりするのだろう。
そうしたものが、その国の雰囲気、というものを作っているのかもしれない。
日本人としては宝くじは買えども、やはり10%ぐらいの確率がないとリスク(それをリスクというのかということもあるが)を取れないというのは投資の世界、また、100万倍の1の確率で成功するシステムを整備する社会とはなかなか対等には戦えないよなあと感じた次第。
外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々 新品価格 |
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません 新品価格 |
物議を醸しだした原発についての本。
新品価格 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image