年越しといえば「年越しそば」だと思いますが、我が家では強烈なこだわりがあります。普段は食べ物にこだわりはないんですけどね・・・
少しだけご紹介しますが「長沢そば」これを今年もいただきました。
母の実家が新潟県妙高市の長沢という所出身で、長野県側から行けば飯山市の国道292(飯山街道)をひたすら北上してどこまで行くんだという秘境のような集落で食べられるお蕎麦です。現在では長沢は小学校などは廃校になり、JAの農協スーパーも撤退し、唯一の公共アクセスであるバスも土日は運行取りやめになったと聞いています(汗)
私ももちろん幼少期に祖父母が元気で生きていた時にお邪魔したこともあり、夜出歩くと街灯がほぼなく、タヌキやキツネが道路を普通に歩いているのを見て驚いた記憶があります。現在は家は空き家にしているので近隣の親戚一同から年末になるとこの蕎麦を送ってくれます。
特徴としては、麺の色が少し黒い、平打ち麺、麺が短い、歯ごたえがある(普通のぐにゃっとした麺とは違う)ザ・郷土料理という感じです!!なぜかというと麺のつなぎに雄山火口(おやまぼくち)と呼ばれる別名で山ゴボウの葉を乾燥させたものを粉砕し、繊維だけ抜き取った部分を使用しています。これにより小麦より蕎麦が切れにくく、つなぎ自体には風味が無いため蕎麦の風味が損なわれずに済むというメリットがあります。ただ、この繊維を取り出す作業が大変だそうで雄山火口自体の生産数も少ないためほとんど外に出ない「幻のそば」と呼ばれているそうです。
普段は年末になると長沢近辺に住んでいる親戚から「長沢手打そばの会」というところから取り寄せて送ってくれるのですが、長沢に赴いたときには飯山街道沿いにある「長沢茶屋」というところで必ずいただいています。(取り寄せできるかはわかりませんが・・・)セットで頼んでも1000円ちょっとくらいで名物笹寿司もついてきます!!
私は年の最後と新年最初に口にするのは必ずこのお蕎麦と決めているわけで、ここのお蕎麦が一番と思っているほど味にはうるさいです。個人的には平打ち麺独特の口当たりと食感が癖になっています。なので前の記事で長野の善光寺周辺のお蕎麦屋でイマイチなお蕎麦を食べたときはかなりがっかりしたわけです。
そんな幻のそばを毎年いただけることに感謝しながら、今年こそは良い年にしたいなと思います。
皆さんもよい新年になることを願っております!!
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