2015年06月14日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き10(第二重6)
第二重の尊像パーツ描き 6回目
今回の賢劫十六尊の北側の四尊(21〜24)で、供養会第二重の尊像パーツ描きの最後です。
第二重 尊像パーツ B 賢劫十六尊北(黄色番号21〜24)
21)無尽意菩薩
だいぶ絵の具の剥離がはげしいが、図像の形や色の判別は容易。
無尽意菩薩は無量慧菩薩ともいい、尽きることのない仏の智慧であまねく衆生に満足を与える菩薩。
梵篋(経典の意)を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。梵篋は無尽蔵の仏智を象徴し、智慧の無限の働きを示す。
22)辯積菩薩
とくに月輪の白い絵の具の剥離がはげしいが、一方で尊像の墨線や色はよく保存されている。
辯積菩薩は文殊菩薩のことで、なめらかに辯舌を積み上げ、辯説巧みに衆生を導く菩薩。
五色雲を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。五色雲は広大無限の智慧の象徴。
23)金剛蔵菩薩
蓮華上の三昧耶形の判別が難しい。
金剛蔵菩薩は金剛薩埵と同体で、金剛智を胎蔵する菩薩。
井形独鈷杵を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。井形独鈷杵は堅固な智慧を象徴する。
24)普賢菩薩
北方賢劫四尊の捧げ持つ蓮華の向きは全て左腕側になっている。これらの配置になにか重要な意味があるだろうか。
普賢菩薩は普く二徳が行き渡るにことにより衆生を救う賢者の意を表す菩薩。
金剛剣を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。金剛剣は悪鬼・煩悩を滅する大いなる智慧の働きを象徴する。
以上。
これで供養会第二重の尊像パーツ描きを終わり。次は金剛輪の中の尊格へ進みます。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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