2015年06月24日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き17(金剛輪6)
金剛輪の尊像パーツ描き6
今回はB 十六大菩薩のうちの北方の不空成就如来の四親近菩薩(水色番号:22〜25)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
供養会 金剛輪 北方四親近菩薩
22)金剛業菩薩
一部不明瞭なところもあるが全体の雰囲気はよく保存されている。
金剛業は梵名のヴァジュラ・カルマの意訳。不空成就如来の南方の月輪に住し、諸仏を供養し衆生を済度する働きを誓願する菩薩。
如来のはたらきの象徴である羯磨杵を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
23)金剛護菩薩
色、かたちともよく保存されている。
金剛護は梵名のヴァジュラ・ラクシャの意訳。不空成就如来の西方の月輪に住し、衆生を守護する働きを誓願する菩薩。
守護・救護の象徴である甲冑三鈷杵を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
24)金剛牙菩薩
絵の具の剥離がひどく表情などほとんど不明。
金剛牙は梵名のヴァジュラ・ヤクシャからの意訳。不空成就如来の東方の月輪に住し、あらゆる障害を食い尽くし衆生を救済する働きを誓願する菩薩。
守護・救済の象徴である金剛牙(二つの半三鈷杵)を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
25)金剛拳菩薩
『密教大辞典』によると、金剛拳菩薩は供養會での身色についての記述はなく、「成身會の尊は、身色く」とあるので、供養会でも色とするのだろうと判断するが、金剛牙菩薩の項目では供養會の項目に身色についての記述はなく、「成身會の尊は身色黄白色」とあるにも関わらず上の「24)金剛牙菩薩」では身色は青色である。
なにか身色についての基準を示す儀軌があるのかもしれない。
金剛拳は梵名のヴァジュラ・サンディの意訳。不空成就如来の北方の月輪に住し、衆生を修行の成就へと導く働きを誓願する菩薩。
修行成就の象徴である二手金剛拳を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
以上、不空成就如来の四親近菩薩は、金剛業菩薩の位で諸仏供養、衆生済度し、金剛護菩薩の位で衆生守護・救護し、金剛牙菩薩の位で衆生へのあらゆる障害を滅し、金剛拳菩薩の位で衆生の修行が成就へと導くことを表している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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