2015年06月25日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き18(金剛輪7)
金剛輪の尊像パーツ描き7
今回は供養会の金剛輪諸尊で最後となるC 内四供養菩薩(桃色番号:26〜29)です。
金剛界曼荼羅は上が西で、東南(26)から時計回り。
供養会 金剛輪 内四供養菩薩
26)金剛嬉菩薩
三昧耶会では曲がった三鈷杵によって嬉びを表現するが、供養会では曲がることなどを特に指定していない。意味合いからすれば曲がった三鈷杵を蓮上に載せても良いと思うのだが。
金剛嬉は梵名のヴァジュラ・ラースヤーの意訳。毘盧遮那如来が遊戯・愛楽の嬉びをもって阿閦如来を供養するために出生した金剛輪東南の月輪に座す女尊。
遊戯・愛楽の嬉びをもって供養することを象徴する三鈷杵を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
27)金剛鬘菩薩
あまり女尊らしく見えない。
金剛鬘は梵名のヴァジュラ・マーラーの意訳。毘盧遮那如来が華鬘・宝鬘をもって宝生如来を荘厳し供養するために出生した金剛輪南西の月輪に座す女尊。
宝鬘をもって供養することを象徴する宝鬘を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
28)金剛歌菩薩
ここに描かれている内四供養の四菩薩は着衣、光背色、蓮華座の配色が全て同じ。
金剛歌は梵名のヴァジュラ・ギーターの意訳。毘盧遮那如来が歌詠・偈頌をもって阿弥陀如来を供養するために出生した金剛輪南西の月輪に座す女尊。
妙音歌詠をもって供養することを象徴する金剛箜篌を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
29)金剛舞菩薩
絵の具の剥離が多く、尊格の詳細が比較的掴みにくい。
金剛舞は梵名のヴァジュラ・ヌリトヤーの意訳。毘盧遮那如来が舞踊・技芸をもって不空成就如来を供養するために出生した金剛輪西北の月輪に座す女尊。
精進をもって供養することを象徴する十二鈷杵を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。
内の四供養菩薩は毘盧遮那如来が四方如来を供養するためにそれぞれ、
阿閦如来の瞋恚の炎を滅した徳を嬉びで供養し
宝生如来の一切財宝の施しの徳を宝鬘で供養し
阿弥陀如来の極楽不死の徳を歌詠偈頌で供養し
不空成就如来の精進・済度の徳を舞踊で供養している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3556459
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック