2015年06月05日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き3(外周3)
外周 尊像パーツ描き3
供養会の尊像パーツ描き、外周の3回目。
外周(外金剛部)の尊像は月輪円に規定されていないので全体の形にある程度の自由度がありますが、できるだけバランスを崩さないように描きたいです。
今回は西方の五天について。
供養会 外周 西方五天
外周西方には八護方天のうち西南、西北、東南、北の地居天に属する四天が位置する。ただし中央の13は西門を守護する毘那夜迦の眷属。
11)羅刹天(らせつてん)
剥離で細部の構造がわかりにくい。何度か書き直してそれっぽい感じになるけど、書き直しながらそれなりの着地点を探すのと、少々バランスが崩れても直感を信じて自由に描くのとどっちがいいかなあ・・・
羅刹はもと悪鬼、暴虐破壊の神。その力により煩悩を破壊し仏法を守護する西南の護法天となる。
手に火焔棍棒を持つ。
12)風天(ふうてん)
尊像のイメージはある程度わかるが手にする宝珠風幢の形が判別しにくい。
風天は風を司り、雨雲をさそい黒雲を吹き払う。その大いなる力により西北の護法天となる。
手にする宝珠風幢は風をはらみ煩悩の塵埃を吹き払い宝珠(菩提心)を顕わにする。
13)金剛衣天(こんごうえてん)
毘那夜迦は描いていて楽しい。元絵と比較すると臨場感というかのびやかさというかちょっと違う。書き直しのできない墨線になればもうすこし自分の色がでるとおもうのだけど、少々残念。いまはイメージ固めの段階なので精進精進。
ところで、なぜひとは怪物や怪獣に心惹かれるのだろう。
金剛衣天は弓箭毘那夜迦ともいい毘那夜迦の眷属。
弓箭を手に持ち障害と戦うとともに愛欲の本性清浄をあらわす。西門の守護天。
14)火天(かてん)
ここでふと、この火天の頭光背はオレンジ色だけど、13の金剛衣天の頭光背は何色だろう?茶色?それで、十二天の頭光背を調べてみると、1=オレンジ色(オ), 2=グリーン(グ), 3=オ, 4=グ, 5=?, 6=グ, 7=オ, 8=グ, 9=オ, 10=,グ 11=グ, 12オ=, 13=?, 14=オ, 15=グ, 16=オ, 17=グ, 18=オ, 19=グ, 20=?・・・配色ルールがわからん。
手に三角火炎を持つ火天(アグニ)はバラモンの教えでは供物を天に運ぶ役割を担い天と人とを結ぶ。
仏教においては煩悩を焼き尽くしほとけの智慧を与える東南の護法天。
15)毘沙門天(びしゃもんてん)
主に顔が剥離してしまってよくわからないので、他の会を参考にこんな感じかなと描くほかない。
右手に宝棒、左手に塔を持つ毘沙門天は元夜叉や羅刹の王。富と財宝の守護天。
仏教では仏敵を打ち据える護法の宝棒を持物とする。北方の護法天。
毘沙門はヴァイシュラヴァナの音訳で、ヴァイシュラヴァナは多く聞く者の意で別名を多聞天という。
西方五天に八護方天のうちの西南、西北、東南、北の地居天が選ばれている理由を考えてみて、単純に残りの帝釈天(東方の護法天)、炎摩天(南方の護法天)、水天(西方の護法天)、伊舎那天(東北の護法天)がそれぞれの方角に配されているからかとも思ったが、外周東方の帝釈天(東方の護法天)はいいのだけど、炎摩天(南方の護法天)と水天(西方の護法天)はともに外周北方に位置し、また、伊舎那天(東北の護法天)は金剛界曼荼羅には登場しない。
ここは、炎摩天(南方の護法天)と水天(西方の護法天)は地下の性質を持つ地下天として分類されているために護法の方角と無関係に外周北方に位置するのと同様に、外周西方には地居の性質を持つ天が配されていると考えることにする。
まだまだ調べないと。精進精進。
というわけで以上、西方五天でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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