2015年07月07日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き4(外周4)
微細会外周 尊像パーツ描き終了
今回で微細会外周のパーツ描き終了です!
微細会 北方五天
いつも通り各尊像の位置がわかるように図に番号をつけておきます。
北門を守護する毘那夜迦の眷属である18を除く北方五天(16, 17, 19, 20)は地下天に属し、大地と地下世界の神々が住しています。
16)金剛面天(こんごうめんてん)
金剛界曼荼羅で微細会は供養会の下に位置する。供養会のときもそうだったけど、北方五天のところにちょうど折り目(もしくは縫い目?)が重なって絵の具の脱落が酷い。
金剛面天は別名を金剛猪頭天と呼ばれる猪頭人身のヴィシュヌ神の化身。神話では水中に没した大地を引き上げる鋤を持つが、仏教に取り入れられ衆生救済の象徴たる金剛鉤が持物となった。
右手に金剛鉤を持つ。
17)炎摩天(えんまてん)
顔の半分もわからないし、持物の形も不明。でも色が残っているとそれだけでそこに尊像がある喜びがある。
炎摩天は一切衆生の善悪の業を裁断し、煩悩を滅する死と時間の神。
右手に持つ人頭杖は死後の衆生を裁く正義の法の象徴。
18)調伏天(ちょうぶくてん)
ここも剥離は酷いが姿形が全く見えないわけではないのでどのように描いているのかがなんとなく分かる。全く同じく描くことはできないけれど・・・
調伏天は別名を拘刀毘那夜迦ともいい象頭人身の毘那夜迦の眷属で北門の守護天。
右手に持つ三鈷剣にて魔と闘い仏法を守護する。
19)毘那夜迦(びなやか)
これはひどい。でもじっと見ているとこう描けば良いという示唆が自然に出てくる。左手はもう少し下げて脇につけて描くべきだったな。
毘那夜迦は象頭人身で大自在天と烏摩妃の子。障害を支配する智慧の神。
右手に蘿蔔根、左手に歓喜丸を持つ。
20)水天(すいてん)
これは元の絵がほぼ不明だが印象だけは伝わってくるから不思議だ。
水天は水を支配する神。衆生の渇いた心を潤し菩提心を生み出す力を引き出す。
右手に持つ龍索は龍を模し一端に独鈷杵の先をつけた縄のこと。
以上、北方五天でした。
これで微細会の外周二十天のパーツ描き終了。
次回からいよいよ微細会第二重の尊像パーツ描きです。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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