2015年06月12日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き8(第二重4)
第二重の尊像パーツ描き 4回目
供養会第二重の尊像パーツ描き中です。
今回は賢劫十六尊のうち南方の四尊(13〜16)について。
第二重 尊像パーツ B 賢劫十六尊南(黄色番号13〜16)
13)香象菩薩
南方賢劫四尊では三昧耶形を載せた蓮華が13,14,15,16の順に左手側、右手側、左手側、左手側になっている。着衣も上衣だけ見た場合に13,14,15,16の順に赤、橙、橙、赤になっている。蓮華の向きや着衣の色は交互順番のルールがあると思っていたが、それほど単純でもないか。
香象菩薩の香象とは発情期に芳香を放ち異性を誘引する象のことを示す。
香器を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。香器は仏の慈徳が心を清め拡がることを香の清涼なかおりが身体を清め広くひろがることで象徴している。
14)大精進菩薩
同じような尊像がつづく・・・
大精進菩薩は勇猛菩薩ともいい、衆生の苦難を砕破する菩薩。
独鈷戟(鏘戟ともいい先端に独鈷杵をつけた槍)を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。精進努力を怠らず、菩提心を貫くことを象徴する。
15)虚空蔵菩薩
すこし絵の具の剥離があるが保存度は高い。
虚空蔵菩薩は二徳(福徳と智慧)に富み、その広がりが虚空(宇宙)に等しいとされる。
三瓣宝珠を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。三瓣宝珠は虚空蔵菩薩が二徳を豊満していることを如意宝珠があらゆる富喜を包含していることで象徴している。
16)智幢菩薩
ここで蓮華に載る如意幢幡は旗頭の如意宝珠と同じくらい旗そのものが重要。供養会は蓮華上に載る三昧耶形に尊格の存在意義があるので、三昧耶形が見えにくくなっているところを理解するために描くという意味では、他の会と比べても供養会は重要。
智幢菩薩は智慧の幢幡を意味し、如意宝珠は智慧の象徴。
如意幢幡(如意宝珠を旗頭に載せた幢幡(旗))を載せた蓮華を両手で捧げ持つ。如意幢幡は仏智と衆生済度を旗印とし衆生を鼓舞し仏の道を突き進むことを象徴する。
以上、賢劫十六尊のうち南方の四尊は仏の慈悲・智慧・福徳を観得し精進に励むことを象徴する菩薩が見られる。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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