すっかり桜も散り初めました
日中は初夏のような陽気の日もあるこの頃です
今日はいつもと違う方角から来ました
美しい赤紫、街路樹のベニバナマンサク
発表会が終わって最初の稽古でした
すっかりホッとして、殆ど三味線を持たない日々を過ごしておりましたが、
今日からテキストに戻っての稽古の再開です
長唄には「無拍子風楽節」というのがあります
すごーく長唄チックな演奏法です
唄が始まる前の前奏部分などで、演奏者の自由なリズムで弾くところがあります
例えば「勧進帳」の出だしの部分や「大薩摩」などの手
「[]︎旅の衣は鈴懸の〜〜ォ〜〜〜」などという唄の出だしのところなどに
♪テン、テン、テン、テン、テン・・・・・・・・・ ・・・
ドテチリドテチリドテチリドテチリドテチリドテチリ・・・・
ツン、ツン、ツン、ツンツンツンツンツンツンツン、、、、、、、
などと入る三味線のこと(文章では書き表しにくい)
この部分を弾いてみました
長唄ならではの弾き方で、端唄にはまず出てこない
これが弾けるようになったら三味線が上手くなったように錯覚するわ〜
長唄出身の先生は、さらりと簡単に弾いてしまのですが、
私にはまずムリ
こういう技巧もある、という勉強でした
続いて特殊な技巧
三味線には、いろいろな弾き方があります
<右手>
タタキバチ、カスメバチ、ツメビキ、スクイバチ、オシバチ、
コカシバチ、ウラバチ、カケバチ、チリチリ(ハヤスクイ)、スズメバチ(ウソ)
<左手>
ハジキ、ウラハジキ、スリ、スリアゲ・スリサゲ、ウチユビ、ウチデ、
ケシ、コキ、ツメオサエ、ハズシオサエ
こんなにあるんですね〜
いつもはスクイ、ハジキ、ウチ、ケシ、オシ、スリなどはよく出て来るんですが・・・
ウラハジキは一回だけ「梅は咲いたか」に出てきた
ウラバチ(カエシ)は一回だけ「敦盛さん」の替手に出てきた
両方とも難しかった・・・
他のは何だろう?
来週のお楽しみです!
今日は、いろいろ立ち寄るので早めに出てきたら、早く着きすぎてしまったので
稽古場近くのカフェに立ち寄って来ました
↓コインランドリーにしか見えない入り口
↓ここの二階「オトナリ珈琲」といいます
↓隠れ家のようなお店ですね
↓大人味のプリン食べました
ごちそう様でした
今日は、二の糸の予備を少し買いました
ちょうど二の糸を買っていた方がいて、(そうだ、私も買っとこう)
「二の糸ばっかり切れるんだよ〜」と言われていました
津軽のベテランの方なので、そりゃあしょっちゅう切れるでしょう、とは思う
「私もです!・・・付け方が悪いと切れるのかなぁ、と・・・」
「そうなんだよ!そう思うんだよね!」
私の端唄の中棹では、二の糸の上の方から切れることが多かった
それほどの頻度ではないが・・・
高切れは、上駒の位置が悪いと(高さが出っ張っていてちょっと引っかかるなど)
起こることがあるのだとか
二の糸が切れると、
芸者さんの間などでは「旦那が付く」と言われたりしたそうです
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2023年04月03日
無拍子風楽節
posted by konomezuki at 22:48
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