ボディは和紙を染めた紙
茄子紺(#451F49)のような紫がかった濃紺
染め紙というのはとても発色が濃いのです
タントも色上質も発色では負けてしまいます
濃紺の色が付いた洋紙とは比べものにならない、漆黒の闇のような夜の色
細く切った金銀のマスキングテープと鳥の羽、
ネイル用の金ホイルと金ラメなど
何故、鳥の羽・・・?
全体テーマは「金の月」、月をイメージしたオブジェクトで作ります
今回は金属やキラキラした素材が多い
ボディ用の紙も金色や明るい系
私はボディはあえて「夜空」に
ボディに「月」は出さないことにしていました
万華鏡をのぞき込むと初めて月が現れるという趣向
主役の満月は万華鏡の中にある
ほの暗く青白い月をイメージ
私は天然石のオブジェクトが好きなので、よく使います
特に不揃いのさざれ石状のものが好き
バラバラで形もエッジも不揃いで、ひと粒の中でも場所によって微妙に色も違う
ビーズなどの人工的な均一着色とは違う味わいになり、意外性が出ます
タイトルは
「堕天使たちのバラッド」
ここで鳥の羽の意味が分かる
ベタな芝居のタイトルみたいに、ぶっ飛んでる感じにしました
作品は物語性が大事だからね〜
満月の夜、天から追放されて地上に堕ちて来た堕天使たちの物語
追放されたのか、はたまた自由を求めて自ら離脱したのか
見た目は天使でも心の中は欲望と穢れに満ちている
彼らは月明かりを頼りに、それぞれの道を探して行った
そして彼らは最後、絶望と郷愁、ある種の決意と覚悟をもって自分たちが元いた天を見上げた
その時、夜空はあの時と同じく満月で、ほの白く青い月が目に入るのだった・・・みたいな!
バラッドとは、イギリスなどで伝承されてきた物語や歌
最後は救いようのない悲劇や破局が訪れるのが特徴
写真全然うまく撮れん!!
何となく、青白い月になったかなー
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