昨日はうちの猫が、いかに我慢と感じさせずに節約生活を教育されているかを書いたが、実際、ペースト状おやつは、そのまま口に与えればペロリと1秒で舐めてしまうが、鼻の上に乗っけるだけで、同じ量なのに長ければ1分くらい持たせることができる。猫は遠くを見る視力は良いと思うが、その分、すぐ近くの目と目の間などはピンとが合わないみたいで、確かに寄り目の猫など滅多に見ない。
いい匂いはすれど、どこにあるのか定かでないので、そのうち器用に前足を使って、匂いのする鼻の上の辺りを、顔を洗うみたいにゴシゴシして、その前足を舐めてペースト状おやつをゲットするという技を覚えてしまったようだ。単純に直接口にあげては、猫が自分で知恵を絞るチャンスをなくすのでよくない。いつも餌容器に貰って食べてるばっかりよりは、こうして自分で工夫する楽しみがあってもよい。
ミネちゃんを動物病院に連れて行く日の朝、庭をリードなしで自由行動させた。もう何も食べなくなっていたので、動きがゆっくりで、勝手にどこかに行きそうな雰囲気はなかった。いつもは縁側で、シロタンらのおこぼれの猫草を、ちょっとだけ口にする程度なのに、この日は特に、何も食べようとしなかったのに、すぐに猫草に近づいてムシャムシャと食べ始めたのには驚いた。やっぱり外は違うんだなあ〜と思わずにはいられなかった。
猫日記より(2020.8.11)
今日は38度超えで、ミネコがうるさく外へ出たがるので、そのまま外に出したら、すぐにブロックの上にジャンプしたかと思ったら、人が通れないほど狭いツツジとツツジの間の藪に潜り込んだと思ったら、30秒経たないうちに、多分ヒヨドリの幼鳥を咥えて降りてきた。あんな所にヒヨドリいるか?死んでたんじゃないか?たった30秒(15秒かも)で、あっさり捕まえられるものだろうか。ヒヨドリがあんな危険な地上にいるだろうか。
とにかく、すぐに咥えたものをミネコから取り返したのだが、向こうも負けじと二回も咥えたりで、既にぐったりと死んでいた。ペット墓地に埋めた。6/12のノウサギ以来、ずっと何も獲って来なかったので油断していた。せめて全日本の青ジャージを着せるべきだった。
それにしても、ツツジの藪の中で、特に幼鳥が鳴いたり暴れたりした形跡もなく全く静かだったのに、なんでミネコがすんなりツツジの裏に入って、たかだか30秒くらいで幼鳥を咥えて戻ってきたのか、既に死んでいなければおかしい、と思うことにした。
但し、この元野良猫ミネコは今までの猫とは全く違って、とんでもない狩りの名人であり、なぜそんな所にいたのか知らないが、ミネコはそこら辺りに野鳥がよくいるのを経験上知っていたようで、外に出されるなり、すぐに藪内に何かを察知し、一直線に向かっているので、既に死んでいたという説も説得力に欠けるが、自分の不注意から、藪に隠れていた幼鳥には気の毒で、そう思うしかなかった。