アフィリエイト広告を利用しています
カテゴリーアーカイブ
検索
QRコード
プロフィール
しげのさんの画像
しげの
14歳の時、自己流でピアノを始めました。 高校からギターも始めましたが、20歳でJazzピアノに開眼。

コンボ演奏、歌伴、ビッグバンド経営、フュージョン、ロック、クラブジャズ、ポップス、ハワイアン、歌謡曲…と、いろんな出会いをキッカケに軽音楽に必要なジャンルを経験。

その間、人材育成に没頭しながら独自の育成理論を確立。 また、エンターテイメント性を常に追い求めながら、MCの研究、ステージングの研究も進めてまいりました。 この経験を、演奏のことで困っている人に役立つ情報として発信しようとこのブログを作りました。 よろしくお願いします。
プロフィール
ファン
タグクラウド
<< 2020年08月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2017年04月24日

アドリブする人たちはなんでアドリブできる? - 譜面の違い -

アドリブする人たちはなんでアドリブできる? - 譜面の違い -


こんばんわ、しげのです。
今日は、即興系プレイヤーさんたちがなんでアドリブできるのか?

その秘密の1つ、「譜面の違い」についてお話しようと思います。


譜面の違い?


あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?


一言に「譜面」と言っても、実はいくつか種類があります。

今日はあくまで「即興系プレイヤーがアドリブできる秘密が譜面にもある」
というお話をしたいだけなので、
譜面の種類については細かく掘り下げません。

よって大枠で2つに分けられる、というお話にしておきます。


大枠で2つの種類 スコア系とリードシート系


さてもう一度聞きます。
あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?

6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s.jpg

↑↑
この写真のようなものをイメージしますか?

このように、クラシックなどで使われるような、
演奏するフレーズが全て音符で記載してある譜面を「スコア系」と総称します。
(本当の呼び名は細かくありますが、このブログ内では「スコア系」で通しますね。)


逆に、このような譜面↓↓

SShot 2017-04-24 22.55.44.png
(▲クリックで画像拡大)

このように、メロディとコードくらいしか書いていない譜面。

こういった譜面を「リードシート系」と総称します。
(これも本当は細かい呼び名があるみたいですが、このブログ内では「リードシート系」で通しますね。)

PopsやJAZZ系でよく仕様されている譜面ですね。

中には音符が1つも書いてない、五線とコードのみ、なんていう譜面も多々あります。


即興系プレイヤーは基本的に「リードシート」



9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s.jpg



即興系プレイヤーさんは、譜面と言ったらこのリードシート系の譜面をイメージします。


というのは、実は即興しやすい曲しにくい曲というのがあって、
クラシック系の曲というのは基本的に即興しにくいのです。

なぜかというと・・・?


クラシック系の曲は、曲のアタマ〜終わりまでのほぼ全てが指定されたフレーズで構成されているからです。

しかも、クラシックの世界で、譜面に書いてあるフレーズを勝手に変更して演奏したら・・・?
やっぱりダメですよね?

僕はクラシックはあまり詳しくないのですが、
曲のアタマ〜終わりまでフレーズ1つ1つにキチンと意味があって、
譜面に忠実に、かつ表現豊かに演奏するべきものですよね?


それに対して即興しやすいPOPSやJAZZスタンダードなどは、
リードシートを何周もひたすらグルグル演奏しているだけだから、なんです。
(これは別の機会に詳しくお話します)

ちょっと強引な言い方ですが、
即興演奏というのは、いわば「替え歌」です。

先ほど例に出た「おもちゃのチャチャチャ」。

これを即興演奏で処理しようとしたら、
おもちゃのチャチャチャのコード進行を用いてひたすら替え歌を演奏しているだけなんです。

即興で演奏しても「おもちゃのチャチャチャ」に聴こえるように替え歌を演奏して楽しむ、というものです。

(何もないところから本当の意味で即興する「インプロヴィゼーション」というのもありますが)



そういう意味で、スコア系のような譜面よりも、
シンプルでスッキリ見やすいリードシート系の方が替え歌を作るのには使いやすいからなんですね。


要するに、
リードシートとはただの「お題」というだけであって、
そのお題に対して各自が自由に意見を述べている、という感じです。



リードシートがなんで使いやすいのか?




即興系プレイヤーはなんでリードシートを使うのか?

それは、スコア系の譜面では、アドリブしやすくする情報がほとんど記載されていないから、です。


アドリブしやすくする情報とは、

  • コード
  • コードが切り替わるタイミング
  • 曲全体の構成


主にこうした情報のことです。


特に、コードコードが切り替わるタイミングは非情に重要な要素です。


即興系プレイヤーさんは、
コードとコードが切り替わるタイミングから、

  • 使える音
  • 使える音が切り替わるタイミング


この2つを読み取っていることが多いのです。

そして、曲全体の構成がわかることで、
起承転結といったストーリーを作りやすくなっているのです。



リードシートを使うだけで即興演奏ができるとは思えない…という人もいるでしょう。


そりゃそうです。

即興演奏できるためのトレーニングをする必要はあります。


ただ、一番大きな違いはどこか?




それは、
(例えが悪いかもしれませんが)
朗読 と スピーチ の違いのようなものです。


長らく音符でやってきた、
何もないところでやってきた、
という育った環境の違いでもあります。



ただ今日お話したかったのは、
アドリブできてる人たちは、そもそもアドリブしやすい譜面をつかっている、ということ。


今日お話した「リードシート」という譜面が存在していることをまずは知っておいて下さい。



応援していますね。



捕足


よくPOPS系の即興演奏の現場で、こういう譜面を持ってくる人がいます。

赤鼻のトナカイの歌詞とコード譜ギター楽譜.png


これは「リードシート系」とは言いません。

コードは書いてありますが、
これではコードの切り替わるタイミングがわからないのです。

これは、その曲を知っていないと演奏できない譜面なんですね。

言い換えると、これは「歌詞カード」です。


こういう譜面を使っているのは、弾き語りとかする人に多いですね。


知らない曲でこういう譜面を渡された場合でも、
トレーニング次第で、聴きながらある程度対応できるようになりますが、
やはり即興演奏にはあまり向きません。






























2017年04月07日

リズム感のいい人 >>4. 音の長さを大切にしている

「リズム感のいい人 >>4. 音の長さを大切にしている」

こんばんわ。
しげのです。

今日は、リズム感のいい人でまとめた第4項、

4. 音の長さを大切にしている

についてお話しますね。

47c1fabfe99ed296a417687ea8ef677d_s.jpg



結論から言うと・・・?


結論からお話しますね。

具体的に言うと、おそらくこういうことだと思います。

  1. 音を入れるタイミングと同じ位、切るタイミングを大切にしている
  2. 音の長さでリズムを表現している
  3. 休符の長さも大切にしている




リズム感の悪い人の特徴


リズム感の悪い人の特徴として、
これらと逆のことをやっている傾向があります。

  1. 音を入れるタイミングにばかり集中していて、音の長さが曖昧
  2. 「音の長さでリズムを表現する」という考えがない
  3. 休符=お休み と思ってしまっている



もしあなたが「自分にはリズム感がない」と思っているなら、
心当たりがあるのでは?


でも大丈夫。

リズム感は才能ではなく、習慣です。

リズム感のいい人の習慣を真似していくだけで、
「気付いたらよくなっていた」
という瞬間が必ずあなたにもやってきます。

後天的に開発可能な能力なのです。



【超重要】 音の長さとリズムの考え方


リズム感のいい人が、なぜ音の長さを大切にしているのか?
とても大切な考え方の基礎をお伝えします。

この例を見て下さい。

01_4分音符.png

とても単純な譜面ですが、考え方としてはこうです↓↓

02_4分音符02.png
(▲クリックで画像拡大)

この譜面では、1小節に2回しか弾いていません。
当然ですが音は2回しか鳴らないわけです。

しかし、休符=お休み ではありません。
休符は空間(スペース)演奏するものです。

間にある4分休符の輪郭をハッキリとさせることで、
逆に言うと、
音の長さを4分音符分キチンと伸ばしキチンと切ることで、

"リズム"が4回鳴っているように聴こえるのです。

これは、音の「長さ」でしか表現できない側面です。


この「長さ」が曖昧だと、
音の輪郭が曖昧になる
→ 休符の輪郭も曖昧になる
→ リズムが4回鳴らない
→ リズムが伝わって来ない演奏


となってしまうわけです。

だからこそ冒頭でお伝えしたように、

  1. 音を入れるタイミングと同じ位、切るタイミングを大切にしている
  2. 音の長さでリズムを表現している
  3. 休符の長さも大切にしている


リズム感のいい人とは、こういうことを習慣としてやっているから「リズム感のいい演奏」になるんですね。


具体的な例を見てみましょう。


では、この考え方をもっと具体的な実例で見て行きましょう。

【例1:Swing、4つ切りでの例】
まずはJazzギターとかがよくやる「4つ切り」というやつです。
リズムはSwingです。
03_4つ斬り.png

譜面ではこう描かれています↑↑


でも実際にジャズギタリストはこう弾いています↓↓

04_3連.png
(▲クリックで画像拡大)

4つ切りバッキングSample音源

これは3連の感じを表現するためにこうしているのです。

  • 1拍=3連で捉える
  • 3連のアタマ2つを弾く
  • 3連の3つ目はミュート



これは「リズム感がいい」というレベルには及ばない話かもしれませんが、
初歩的なレベルでの実例の1つです。

勿論そのように演奏する指示なんて譜面に書いてあることはありません。





【例2:ピアノコンピングでの例】
2つ目の例は、ピアノで童謡などの伴奏に使われてそうなこういうコンピングフレーズ。

05_Pf_Comp.png
(▲クリックで画像拡大)

「長さ」と聞くと、「短いのはダメなんだ…」と思われそうですが、そんなことはありません。
この例では長くすることで「重さ」を表現し、短くすることで「軽さ」を表現しています。

これは、それぞれの音を目一杯伸ばし、「重さ」を表現した場合
↓↓
06_Pf_Comp_重.png
(▲クリックで画像拡大)



そしてこれは、「軽さ」を表現した場合
↓↓
07_Pf_Comp_軽.png
(▲クリックで画像拡大)

コンピングSample音源
(※音源は、前半が「重さ」、後半が「軽さ」の表現になっています。)

譜面には4分音符と8分音符しか描いてなくても、
リズムを感じ取って表現をこのように変えて出すのです。

こうすることでここでは「軽快さ」を表現しています。


この2つ目の例は、どちらが正しいとかじゃなくて、どちらも正しいのです。

同じフレーズでも曲が変わればその曲の雰囲気に合わせて、
あなたからニュアンスを変えて出してあげましょう。

・・・なんて言うと、

05_Pf_Comp.png
↑↑
もし譜面がこうなっているのに、勝手に変えていいのか?って思うでしょう?




譜面から得られる情報には限りがある


先ほどの2つの例を見てもわかるとおり、
譜面から得られる情報には限りがあります。

特に「リズム」という要素に感する情報は非情にPOORです。

例えば、、、

08_記号.png
(▲クリックで画像拡大)

↑↑これ。

ビッグバンドのブラスの譜面とかに、よくこういう赤文字で描いたような記号がよく出てきます。

これも、スウィングのハネ感のニュアンスを表現しようとしているわけですが、
あなたにJAZZ経験が少しでもあったなら、
この記号の通りに吹いたってJAZZっぽくならない…なんていう経験はありませんか?

(別の機会に詳しくお話しようと思ってますが)
JAZZっぽさの最大の秘訣は「リズム」であるのに対して、
譜面は「リズム」を表現するのには向いてないから、だと昔から思ってきました。
(特に、グルーヴを出す要素は譜面には皆無だと思います。)

多くの人が
「譜面の言ってることは正しい」
という強烈な固定概念に囚われてしまっています。

でも、先ほどの2つの例のような場合、
譜面からは絶対に読み取れない情報なんですよね。

(僕はクラシック音楽はやったことないけど)
クラシック音楽では「譜面は絶対」なのかもしれませんが、
JAZZやPOPSなどの軽音楽に関しては、
譜面はちょっとした手がかり程度にしか役に立たないことがほとんどです。


だからこそ、「リズムを感じ取る」ことがとても大切になってくるのです。


感じ取れるようになればなるほど、
譜面とのギャップが大きいことに気付くようになってきます。



まとめ


さて、いかがでしたでしょうか?

「音の長さ」でリズムを作る…という考え方。

とても重要な要素です。


リズム感のいい人は、音の長さを大切にしている。

  1. 入れるタイミング、切るタイミングをキチッと
  2. サスティーン(長さ)+休符の長さで リズムを表現する
  3. 休符はお休みではなく"空間(スペース)"を演奏するもの



これからいつも意識する習慣をつけましょう。


応援していますね。


























posted by しげの at 22:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

2017年02月28日

リズム感のいい人 >>3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている

「リズム感のいい人 >>3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている」


こんばんわ。
しげのです。

今日は、リズム感のいい人でまとめた第3項、

3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている

についてお話しようと思います。


今日のお話は、まとめた4項目の中で最もまとめにくいと予想してるんですが、
がんばってまとめますのでよろしくです。


「複数のリズム」ってどういうこと?


「複数のリズム」とは、
別々の音楽のリズムを同時に感じ取る、ということではありません。

例えば、SambaをやりながらSwingをやる、ということではないんです。



結論から言うと、
「ビートを感じながらフレーズを考えられる」
と言うもの。


話がすっ飛んだ感じがあるので、
順を追ってお話していきます。


理解を深めてもらうために、先に例を…



わかりやすい例で言うと、

メトロノームに合わせて弾く

なんていうのは、これの最たる基礎なわけです。

a52c44c38c77f1c18b4fdc3f3f9d0d86_s.jpg





きっとあなたも、こんな経験があるのでは?↓↓



曲が終わってから、

「テンポが走っちゃってた」

と思ったこと。




これ、なんでそうなってしまったのでしょうか?



大半の人が、
「うっかり」とか、
「つい…」とかを口にしている光景をよく目にします。

そうは言っても、じゃあちゃんと合わせて弾く習慣があるのかな?
と疑問に思うことが多々あるわけですが(笑)


実はリズム感のいい人って、メトロノームに合わせて弾き続けるということが、
初めのうちはそんなに簡単なことではないということをよく知っているのです。

脳を別々に動かす


少し切り口を深く見てみましょう。

メトロノームに合わせて弾くということは、

@メトロノームの四分音符
A自分の弾くフレーズ


@とAを"曲の始まりから終わりまでずーっと"、同時に感じ取っているということ。
(リズム感のいい人、第1項「周りの音をよく聴いている」とも密接な関係にありますね。)


@+A、この時点で2つのリズム同時に感じ取っていると言えます。

体感的に言うと、
・リズム@
・リズムA
・楽器を弾くこと

それぞれに脳みそを複数に分けて別々に動かしているような感覚です。

↑これ、伝わってますかね?

今日お話したかったのは、こういう脳の使い方があるということです。

5c1c81e6570946ed5e0fcac6c5386683_s.jpg



「クリック」ではなく「ビート」


さて、回り道しちゃいましたが、話を戻します。

メトロノームというのはあくまで「クリック」のこと。
ここまでのお話は、言い換えると、

@クリック
A自分の弾くフレーズ


ということ。

リズム感のいい人は、
「クリック」のみではなく「ビート」を感じながら自分の弾くフレーズのことを考えているのです。




「ビート」とは、単純にドラムやベースなどのリフ、と考えて下さい。

リズム感のいい人の第2項「ウラ拍」の記事で詳しくお話してますのでそちらも参照下さい。


ちなみにウラ拍というのはコレのことです↓↓
02_8.png
03_16.png


フレーズを弾く前に…


リズム感のいい人がフレーズを弾くまでのプロセスって、

  1. フレーズを弾く前にクリックを聴く

  2. クリックに乗せてビートをイメージする

  3. ビートがイメージできて初めてフレーズを弾く


↑↑
だいたいこんな感じになっています。
このプロセスを物凄い早さで処理しています。

逆にリズム感が悪い人って、
いきなりフレーズから入ろうとするんですね。

主に2番が抜けているか、2番がイメージできないか、です。


例えば曲を始める前の、カウントやイントロを出すシーンをイメージして下さい。

リズム感のいい人って、
まず、クリックを聴いてテンポを確認します。

そのあと数秒、"沈黙の間"がありませんか?

あれって単に集中してるだけじゃなくて、
テンポに合わせてビートをイメージしてるんですね。
例えばドラムのリフとかを。



「ビート」×「ブレーズ」


そこで、これです。

04_リズムレイヤー.png

「フレーズ」と聴くと、
メロディラインだったり使うスケールやコードのことが思い浮かぶかもしれません。

確かにそれらも大切な要素ですが、
リズム感のいい人は、
メロディラインやスケールなどから精製したフレーズを、
このイラストのように、一旦「リズム」でイメージするんです。

そしてその「リズム」がビートのスピード感を殺しちゃってないか?

これを瞬間的に判断しています。





「複数のリズム」



最後に、本題の「複数のリズム」についてお話します。


「ビート」×「フレーズ」

常にこの2つのリズムを同時に感じたまま曲を弾けていますか?
(クリック・ビート・フレーズと3枚レイヤーでもOKです。)

抽象的な表現が多かったので、僕が行っているイメージをシェアすると、

僕の場合は、

クリック × ドラムのリフ × ベースのフレーズ × 自分の弾くフレーズ

というイメージをすることが多いです。

a52c44c38c77f1c18b4fdc3f3f9d0d86_s.jpg83caa6fc8820bd1c67b9ca7b0583b2e4_s.jpge3bdbb5c6a0d6f89719829a3466d3e1f_s.jpg47c1fabfe99ed296a417687ea8ef677d_s.jpg





慣れてくるとこういうふうに、フレーズonフレーズでイメージできるようになってきます。


ピアノで言うと、
クリック × 左手 × 右手 でリズムと曲を表現する形になるんですね。


JAZZを経験している人は知ってると思いますが、
例えば「Chameleon」という曲。


01_chameleon.png
(▲クリックで画像拡大)

JAZZピアノ初心者でこれをピアノ1台で弾く、というのはなかなか難易度の高いプレイだと思います。

その原因は、今日お話しているような脳の使い方ができていないから、が最も大きな要因だと思います。
だってこれ、右手だけ or 左手だけ で弾くと全然簡単なんですもん。







まとめ


複数のリズム、いかがでしたでしょう?


リズム感のいい人は、
複数のリズムをレイヤーして感じ取っている。


それはつまり、

  • 脳を別々に使う
  • 常にリズムのことを考えている
  • リズムを優先して考える習慣が身に付いている
  • リズムをないがしろにしない


ということに他ならないのだと思います。

何度も言いますが、
リズム感は才能ではなく習慣なんですね。


こういう意識を持って日々プレイしていると、
今日お話したような脳の使い方も自然と身に付きます。


逆に言うと、
意識して習慣化することでしか、リズムは身に付いていかないのです。


初めのうちは誰だってできません。
僕もそうでした。

でもできました。

僕の場合、ピアノ1台で歌伴をする仕事が多かったので、
「歌いやすい伴奏を…」
と必死に毎日毎日考え続けて約10年。

答えは、
コードでもなく、
スケールでもなく、
フレーズでもなく、
「リズムを大切に表現しようとする意識」という、
たったこれだけだったのです。

この意識を持った瞬間から数ヶ月で別人のように進化した経験があります。

だからこそ、あなたにもガラリと覚醒する体験をして欲しいと思っています。


次回は、「音の長さを大切にしている」というお話をします。


この1〜3項を実践するだけでも、
あなたのリズム感に相当の刺激を与えてくれるはずですよ。


応援していますね。



















































posted by しげの at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

2017年02月19日

リズム感のいい人 >>2. ウラ拍を感じ取っている 【Check it!】

「リズム感のいい人 >>2. ウラ拍を感じ取っている」

こんばんわ。
しげのです。

今日はリズム感のいい人でまとめた内の第2項、

2. ウラ拍を感じ取っている

についてお話しようと思います。


「ウラ拍」をおさらい


ウラ拍をおさらいしておきましょう。


まず、ウラ拍とは、コレのことではないんです↓↓
01_4.png

ウン タン ウン タン …

の赤い部分ではありません。


ウラ拍とは、コレのことです↓↓

02_8.png
8ビートの場合、



の赤いところ。
8ウラです。


そして16ビートの場合、
03_16.png



の赤いところ。
16ウラです。

また、過去記事「テンポとリズムの違い」についてもご参照ください。



拍を感じる vs ビートを感じる


83caa6fc8820bd1c67b9ca7b0583b2e4_s.jpg

さて、あなたは実際に演奏する時、拍をどんな風に取っていますか?

よくあるのが、足をパタパタさせながら「1…2…3…4…」って「拍」を数えてるやつですね。
(↑別にこれが悪いと言いたいわけじゃないですからね(^^ ;)  )

あくまでこれはテンポ(クリック)を取っているのであって、
リズムを取っているわけではないということ。

そして問題なのは次です。

リズム感がない人って、
演奏中に「1…2…3…4…」←これしか数えていないということなんです。

つまり、本来はこれ意外に捉えておくべきビートがある、ということを言いたいわけです。


そして、それはその曲のリズムによって、
捉えるべきビートが変わってくるということ。


リズム感のいい人とない人では、
仮に同じように足を「1…2…3…4…」とやっていたとしても、
体感している拍数が違っているんです。
(ここで”拍数”という言葉が適切なのだろうか…?)

拍数≒脈拍 のような意味で考えてみてくださいm(_ _)m


「ウラ拍」を感じること


分かりやすい例として、8ビートでお話すると、、、

■リズム感のない人
「1……2……3……4……」←1小節の脈拍は4つ。

■リズム感のいい人
「1…2…3…4…5…6…7…8…」←1小節の脈拍は8つ。

ということ。

4拍分の”尺”は同じでも、
リズムが4回しか鳴らないのと8回鳴っているのとでは、
ビート感というかスピード感がまるで違うんですね。

わかりやすいように、8ビートで参考音源を作ってみました。

■8Beat_Sample ←クリック!

ドラムはキーボードのドラムの音で弾いてます。
あえて8ビートのよくあるパターンで弾きました。
(超絶カッコ悪いパターン代表例ですねw)

これはドラム初心者なんかがよくやる練習方法の1つです。

クリック(Tempo=90)は、
前半はアタマ拍に入るように、
後半はウラ拍で入るようにプレイしています。

前半・後半共に同じパターンにしていますので、
アタマ拍のみの時と、ウラ拍にビートが入ってくるのとの違いを聴き比べてください。

後半は8ウラが取れていないと、
カウントすら取れないかと思います。


「ウラ拍」を感じ取り「ビート」を数えること


お聴き比べ頂いてわかるとおり、
これだけカッコ悪いフレーズでも、
ウラ拍を感じ取れているだけでこんなに雰囲気が変わるんですね。

実際の演奏中はクリックは鳴っていませんが、
ウラ拍も感じつつプレイするだけで、
客観的に聴いてる方はノリが全然違ってくるのですよ。

f029c6506392d376f768b2219ddd06f0_s.jpg

ダンサーなんかはこういうの感じ取るの上手いな〜と個人的に思いますし、
アマチュアダンサーとか見てると、
これを感じ取れている人とできてない人では、
素人目にもわかるくらいキレが違っているんですね。


曲のアレンジによってビートはガラリと変わります。

同じ8ビートの曲でも雰囲気が違っていたりするんですね。

だから、頭でビートを考えながら演奏しちゃだめなんです。

「数える」と言いましたが、
厳密には「感じる」です。

ビートは体で感じ、あなたの体の中にビートを流すんです。

それが「リズムに乗る」ということなんです。


そしてこれは、周りの音もきちんと聴かないとできないことなんですね。
(だから1人でリズムを出すのは、もっともっと難易度が高いのです。)



以前、ダンサーと話した時に、
「体の中に流れているものは同じ。
出口が体なのか?楽器なのか?の違い」

というようなことを共感したことがあります。

そう、「リズムに乗る」という意味では同じだからです。



まとめ


「ウラ拍」を感じ取っている

いかがでしたでしょうか?

今日言いたいことは、

  • 8ビートはウラ拍も含めて8つ数える
  • 「拍」でなくて「ビート」を数える
  • ビートは頭で考えず、体で感じるもの

ということです。




今日はわかりやすくするために8ビートを題材にお話しました。

Swingになってくると、
4ビートは確かに4ビートなんです。

そして8分がかなり流動的になってくるので、
(8分の1粒1粒の長さが曲中で変化する)
かなりデリケートなリズムだということがわかります。

Swingについては、別途Swing編をやろうと思います。



あなたが今までにやったことのある曲を、
是非ウラ拍も数えながら改めて弾いてみて下さい。

もしくは、聞き慣れた音源を改めてこういう目線で聴き直してみて下さい。

きっと新しい発見があると思います。



応援していますね。























posted by しげの at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

リズム感のいい人  >>1. 周りの音をよく聴いている

「リズム感のいい人 >>1. 周りの音をよく聴いている」

こんばんわ。
しげのです。

今日は、リズム感のいい人でまとめた4つの項目の1つ目、

1. 周りの音をよく聴いている

についてお話しますね。




そう、リズムなんです。



「聴く」


まず、ここで言う「聴く」ということは、
下記の過去記事を参照ください。

・「聴く」ということ
・聴く能力を開発しよう



「聴く」ことと「リズム感」て関係あるの?


6e6179868d4c5753c0283b4c4f2322c1_s.jpg


これね。
不思議に思う人、いそうですね。

「聴く」って言われると、音感のイメージが浮かぶかもしれません。

でも、リズム感のいい人…もとい、リズムを大切にしている人は、
演奏中は必ず周りの音をよく聴いています。(聴けています。)


なんでかというと、
もし聴かなかったとしても「テンポ」はキープできるでしょうね。

でも、「リズム」は仲間の楽器と合わせないと成立しないからです。

(ピアノ1台のみで弾くような場合のみ例外)



仮にバンドで、誰1人として周りの音を聴かずに演奏したとしたら、
その音源を録音して聴き直してみてください。

1曲通せたとしても、なんかかみ合ってないっていう感じが出て気持ち悪いはず。

これは、各位が「テンポ」だけ必死に守っている演奏になっているからです。


リズムとテンポの違いは過去記事、
・リズムとテンポの違い
を参照ください。



周りのパートがどんなことやっているか知ってる?


周りの音をキチンと聴こうとすると、
周りの楽器はどんな演奏をしているのか?気になりだすはず。

ドラムは普段どんなことやってるか?知ってますか?
ベースはどんなフレーズを弾いてるか?知ってますか?

他にも、自分で弾けないとしても、
どんなフレーズを演奏しているか?くらいは、
普段音を聴いていれば知っているはずです。

もし知らずにいるとするならば、
自分の演奏を一旦止めてでもいいので、
周りの人のプレイに耳を傾けてみてください。

全てはそこから始まります。


順番は逆でもいい


何の順番か?というと、

あなたの周りのプレイヤーがどんなフレーズを演奏しているか?

と、

本来、各パートはどんな演奏をするものか?

を知る順番です。



わかりやすく言うと、

例えばある曲をバンドでコピーしているとしたら、
先にその曲のスコアを見て、
他のパートが何を弾くのかをあらかじめ知っておいてもいい。

ということ。

6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s.jpg


音を合わせてリズムを産み出す


演奏するとき、
とにかく周りの人が出している音をよく聴いて、
お互いに合わせ合う、ということができなければ、
聴き心地のいいリズムは生まれません。

今のレコーダーなんかは、
「クオンタイズ」なんていうズレを修正してくれる機能まで付いていますが、
一発録りした時なんかは、これをやるとかえって気持ち悪いズレ方になった、
なんてことはよくあります。




どんなに自分で頑張ってテンポをキープした演奏でも、
「よくわからないけど、合ってるのかズレてるのか?なんかわかんない…」
「テンポもキープしてるのに、譜面どおりに弾いてるのに、なんか違うんだよなぁ…」

と思った経験ありませんか?


この原因は往々にして1つ、
「周りの音をお互いに聴けていないから」
という答えであることがとても多いのです。



まとめ


他にも3つ、リズム感のいい人の特徴がありましたよね?

今一度おさらいすると、

  1. 周りの音をよく聴いている
  2. ウラ拍を感じ取っている
  3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている
  4. 音の長さを大切にしている


今日の「聴く」ことと、
他の3つはバラバラに実行するものではありません。

これら4つを同時に実行してのことです。


周りの音をよく聴いて、
ウラ拍も感じつつ「テンポ」じゃなく「リズム」を表現し、
それにはどんなパターンのフレーズが合うか?を考え、
音を入れるタイミング〜切るタイミングまでピタッとハメる。

この一糸乱れぬ感じができると、
難しいスケールとかを覚えなくたって、
あなたの演奏に深みが出てきます。


これから残りの項目もお話していきますので、
楽しみに待っていてくださいね。


応援してます。
































posted by しげの at 22:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

2017年02月16日

リズム感のいい人 - リズム感をよくする前にまずは知っておいて欲しいこと - 【Check it!】

「リズム感のいい人 -リズム感をよくする前にまずは知っておいて欲しいこと-」


こんばんわ。
しげのです。

今日は、リズム感を鍛える前に、
まずはリズム感のいい人ってどんな人か?を知ってもらおうと思います。


リズム感のいい人って?



リズム感のいい人あるあるを細かくあげるとキリがなさそうですが、

  1. 周りの音をよく聴いている

  2. ウラ拍を感じ取っている

  3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている

  4. 音の長さを大切にしている


え〜と、だいたいこんなところですかね。


どうでしょう?
あなたの周りの上手なプレイヤーさんとかを思い出してみてください。
何となく心当たりはありますか?


これ、少し詳しくお話しますね。

1. 周りの音をよく聴いている


a0ec204ce5d78f57caef72273c89999b_s.jpg

これは確実に言えると思います。

リズム感のいい人で、周りの音が聴けないという人はまずあり得ません。

リズムは1人だけの問題ではないということをよくわかっています。

だからこそ、周りのプレイヤーと一緒になって、バンドで1つのリズムを表現しようとするのです。


リズム感を鍛えたいと思うなら、
まずは普段から周りの音を聴く習慣から見直すことを強く強く強くオススメします。
(というか、ここからしか始まらないと言っても過言ではないんです…本当に…。)


「聴く」ということについては、こちらの過去記事を参照下さい。
・「聴く」ということ
・聴く能力を開発しよう


2. ウラ拍を感じ取っている


ウラ拍というのは、

01_4.png

↑この譜面の赤いところのことだと思っている人が多いですが、
まず言葉を統一しておきましょう。
この赤いところのことではありません。

ウラ拍とは、コレのことです。

02_8.png

↑8分の場合は、ココ。

03_16.png

↑16分の場合は、ココ。


8ビート、16ビートという言葉は聴いたことがあると思いますし、
そういうリズムの曲はたくさんある、というかほとんどコレです。

そういうリズムの曲をウラ拍を感じ取れずに弾いてしまうと、
仮に譜面どおりに弾けていたとしても、
不思議とスピード感のない迫力のない演奏になってしまうんですね。


ウラ拍は、本人はできてるつもりでも実はできていない、というパターンが本当に多い側面です。

リズム感のいい人は、こういうところをとても大切にします。

このへんは、前回の記事「テンポとリズムの違い」でお話したことと同じです。






複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている


まず最初に語弊のないように…

「複数のリズム」とは、
「複数の種類の音楽」という意味ではありません。
(例:SwingとSambaをレイヤーするという意味ではない)

誤解なきよう…。


で、ここはどういうことかというと?

例えば1つの拍1小節の中に、どんなリズムパターンがハマるか?
みたいに、リズムを同時に感じることです。

絵に描くとこんな感じ↓↓

04_リズムレイヤー.png
(▲クリックで画像拡大)

@ははっきり言ってそんなに重視してません。
Aが@も兼ねているからです。

Aが基準となって、A+Bを同時に感じ取っている状態です。



4. 音の長さを大切にしている


音の長さを大切にする。



他の3つに比べてここだけやたらと具体的なスキルについて書いた気がしてますが(笑)


ざっくり言うと、
リズム感の悪い人って、音を入れるタイミングばっかり気にしてしまっているということ。

逆にリズム感のいい人は、
音を入れるタイミングだけでなく、
音を切るタイミングも同じくらい大切にしているということですね。

もう少し具体的に言うと、
アタックだけでなくサスティーンを大切にしているというか、
リズムはサスティーンで作る、みたいな感覚です。



まとめ


さて、リズム感のいい人の特徴についてお話してみましたが、
いかがでしたでしょうか?


  1. 周りの音をよく聴いている

  2. ウラ拍を感じ取っている

  3. 複数のリズムをレイヤーさせて感じ取っている

  4. 音の長さを大切にしている


これからこの辺を1つ1つ具体的にお話していきます。


リズムへの感性が高まると、
本当に音楽が100倍くらい楽しくなります。


初めて食べた料理に感動した時に、

「この世にこんなに美味しい物があるなんて知らなかった!」

なんてことを口にしたことはありませんか?



リズムへの感性がある一定レベルを超えると、

「今まで何やってたんだ?リズムなんていつもそこにあったのに…」

なんていう感覚に陥ると思います。


捕足 リズム=才能ではない


音感と同じで、

リズム感=才能

と思っている人が沢山いると思います。


もしかすると、あなたもそんな風に思っていますか?

もしくは、自分は日本人だからリズム感が悪い…とか思っていたりしませんか?

88eb94e19cb0f3efa1e8973b10558bbc_s.jpg



断じて言います。
決して才能ではありません。


リズム感も後からじゅうぶん開発可能な能力です。

なぜなら、僕自身もリズム感がもともとなかったからです。
でも身につけることができました。

今では人に教えているレベルです。



「ある一定以上のレベル」と言いましたが、
この一定のレベルくらいならいくらでも開発できます。

一定レベルって定義が難しいですが、
少なくとも一生音楽を楽しめるレベル、という意味ですかね。


リズム感を鍛えて、100倍楽しい音楽生活を送って下さい。

応援していますね。






















posted by しげの at 23:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

2017年02月14日

テンポとリズムの違い【Check it!】

「リズムとテンポの違い」


こんばんわ。
しげのです。

いよいよ「リズム」についてお話していこうと思います。

ここはなかなか教則本やDVDなどでは掘り下げられていない分野ですね。
どんな風にまとめていこうかと今からワクワクしてます。


楽しく修得できるよう頑張ってまとめますのでよろしくです。



まずは初回ということで、
テンポとリズムの違いについてお話しようと思います。

2d53f32c7262c7cd03430b1a6d6df2ca_s.jpg




テンポとリズムの違いの"定義付け"は割愛


さて、いきなり本題に入りましょう。

「テンポ」も「リズム」もよく聞く言葉ですよね?

でも、その違いについて考えたことはありますか?


音楽の現場でよく、この2つの言葉を混同している光景を見かけます。

その場のコミュニケーションで言いたいことが伝われば問題ありませんから、
この2つの言葉を音楽業界に通用するよう定義付けしたところで、
実はそんなに実用性がないので割愛します。


(ていうか難しくてできないし(笑) そういうのは専門家にお任せします。)


ただ、これからリズムを理解して行く上では、
どんな風に違っているか?のイメージだけは持っていた方が役立つと思います。


【混同の実例】
例えば、
「リズムに乗る」
という言葉はよく聞きますよね?

「テンポをキープする」
もよく聞きます。

でも
「テンポに乗る」
は聞きません。


言葉で聞くと当たり前じゃん!?って思うでしょう。

でも実際多くの人が、
リズムに乗るつもりで
テンポに乗ろうとしている」
というのがよくあります。


これからそこらへんを因数分解してお話していきますね。



テンポとリズムはどう違う?


「テンポ」の方がまだ説明しやすそうですね。

キーワードは「メトロノーム」」とか「ただのクリック」とか。

a52c44c38c77f1c18b4fdc3f3f9d0d86_s.jpg


では、それがリズムとどう違っているのでしょうか?

僕はこんな風に思うんです。

  1. テンポが1小節に数回鳴っている
  2. その1つ1つの間にいくつか入ってくる
  3. その入ったもので2拍以上の固まりになっているものがリズム




「リズム」は、例えて言うなら「お弁当」の名前


例えて言うなら、お弁当の名前のようなものだと思います。

テンポっていうのは、ただの空のお弁当箱。

50f4628c03f345060d61a23dbc79cf6e_s.jpg

そこに何の具が入ってくるか?

b254168c737f66f59a0e876054349d13_s.jpg c28d0a7ab733aaa5ebc4b8e3c51eb84f_s.jpg


お弁当って、入ってる具によって「○○弁当」って名前が付きますよね?

シャケ弁当とかハンバーグ弁当とか。



リズムも同じで、どんな風に具が入ってくるか?で名前が付くと思うんです。

Swingとかサンバとかワルツとか。


じゃあ「味」は?


はい、ここ大事です。

お弁当の種類(名前)が決まったところで、
この時点では「味」は関係ありません。


美味しかろうが不味かろうが、「これは○○弁当だね」と言ってもらえればいいのです。

これが音楽だと、「味」も同時に評価されてきてしまうことが多いのですが、
あえてここは分けさせてください。





お弁当で言う「味」は、

音楽で言う「グルーヴ」だと思うんです。




「グルーヴ」という言葉もきっとどこかで聞いたことがあるのでは?


僕はJAZZ畑なので、「味」を表現する際にはよくこの言葉が使われてる気がします。

音楽のジャンルが変わると、もしかしたら他の言葉で表現されているのかもしれませんね。


グルーヴとは「躍動感」とか「推進力」とか、よくそう言われます。



これを説明するのは本当に難しい。

だってグルーヴは、グルーヴを感じられている人にしか言葉では伝わらないからです。



その人が食べたことのない料理の「味」を口頭で伝えても伝わりませんよね?


誰かに作ってもらったお弁当が美味しいか?不味いか?を味わうことができればいいわけで、
お弁当を自分で美味しく作るとしたら途端に難易度は上がりますよね?

グルーヴも、人の演奏を聴いて感じられればいいわけで、
自分の演奏で出そうと思ったらまた大変なわけです。


だから「味」という概念に似てるな〜と思うんです。


まとめ



さ、そんなわけで、今日のまとめです。


  • テンポは弁当箱
  • 具材が入って付いた「○○弁当」の名前がリズム
  • お弁当の「味」がグルーヴ



冒頭の話の例をお弁当で言い換えると…?

お弁当が美味しい = いいグルーヴが出てる
○○弁当を食べている = リズムに乗っている
○○な弁当箱を持っている = テンポをキープしている


だから、
○○なお弁当箱を食べている、とはならないわけです。


これからこの「リズム」
僕なりの視点から深堀していきます。


そのためにはあなたなりの言葉でいいですから、
テンポとリズムがどんな風に違っているか?のイメージは持っておいて下さい。



リズム感やグルーヴ感を身につけて、
音楽生活を100倍楽しく送って下さい。


応援していますね!!


























posted by しげの at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 5. リズム

2017年02月09日

テンションコードはこうやって覚える!【Check it!】

テンションコードはこうやって覚える!!


こんばんわ。
しげのです。

ここまでテンションコードの読み方や組み方について、
種類別にバラバラに見てきました。

でも実際これから修得しようと思ったら道のりはまだまだ長い…

そんなふうに感じているのではないでしょうか?


今日は、とてもよいオススメの覚え方をシェアしたいと思います。


著書『はじめてのジャズ・ピアノトリオ』


今日のお話の元ネタはコチラ↓↓

 
(▲詳細はクリック)

リットーミュージックさんから出ている、
宮前幸弘氏の、
『はじめてのジャズ・ピアノトリオ』
という教則本。

このブログを読んでいるあなたなら、
教則本の1冊や2冊は読んだことがあるでしょう。

その教則本を読んでどうでした?

端から端まで全部読みました?

使いやすそうな部分だけ辞書のように見て終わり、じゃなかったですか?




教則本を何冊も読んでいつも思っていたことは、
「音楽理論」の目線から書かれた本ばっかりだな〜、、、
こういう書き方したら初心者は一瞬でやる気なくなるだろうな〜、、、

などと思っていました。



僕は中学生の頃から、散々教則本や教則ビデオ・DVDを見ながらジャズピアノを勉強してきました。

それがいつしか教則本マニアになり、
人材育成マニアになり、
今では人様に教える立場となり、
自分なりのメソッドに常日頃から磨きをかけ、
こうしてこのようなブログも書いたりしているわけですが。


そんな僕の若かりし頃、
散々読みあさった教則本の中ではじめて、
「コレだ!」
と思ったシリーズだったのを覚えています。


それがこの『はじめてのジャズ・ピアノトリオ』でした。

 
(▲詳細はクリック)

初めてプレイヤー目線から書かれた本だな。って。

演奏スキルの噛み砕き方理論的な考え方バランスがいい本だな。って。


この「はじめての○○」は、このブログ(PC版)のサイドにもオススメとしてリンク貼ってあります。
リズムセクション4パートとアルトサックスっていう計8冊出ていますが、
僕は実は全部持ってます。

ワケあってベースもドラムもギターも教えないといけない立場にあるので、
ひとまずこれらを参考にしました。
その中でも特に「ピアノ」はオススメです。

ぶっちゃけ勉強という意味では、
トラディショナルなドJAZZ系はこの教則本に書かれていることだけ勉強しとけば十分いけます。



「よく使うコード進行で覚える」 ×「かけ算九九」


さて、話を本題へ戻します。

テンションコードをどうやって覚えるか?

それは、「よく使うコード進行で覚える」×「先に全部暗記しちゃえ」というもの。



この教則本では、JAZZで最もよく使うコード進行の1つ、
Um7-X7(ツー・ファイブと読みます)で覚えましょう、ということと、
全キーのUm7-X7をかけ算九九のように暗記しちゃいましょう、ということが書かれています。

(※Um7-X7についてはまた別の機会に詳しくお話しますね。)

例えばこれはCキーでのUm7-X7。

01_Dm7-G7-C.png

コード進行は、Dm7-G7-C です。


ついでにもう1つ。JAZZではよく登場するFキー。
Gm7-C7-Fという進行。

02_Gm7-C7-F.png



このようなコードの組み方と進行がセットで、全部で12種類(コードは12種類、キーも12種類しかないですからね。)が見開きの一覧表になって全て載ってます。


備考と注意点


この方法は、考え方としてはかなり効率のいいメソッドなんですが、
注意点があります。

先ほど「暗記しちゃえ」と書きましたが、
以前書いた記事、「テンション・コード 効率よく修得する方法」は読んでいますか?

その時も書いたように、
暗記→弾く、という道順は非効率です。

  1. 曲を弾きながら
  2. Um7-X7が出て来たら本の一覧表で調べる
  3. また弾く
  4. 1〜3をひたすら繰り返す


↑↑このように、あくまで曲を弾きながら、が飽きずに、かつスッと頭に入れるコツです。

この教則本の一覧表は辞書のような感じで使うことをオススメします。

僕はこの見開きをコピーして持ち歩いたり、
ピアノの近くの壁に貼ったりしてました。



そして、これはあくまでJAZZでの話なのでUm7-X7のコード進行で参照するようになっていますが、
コード進行はあなたが自由に設定してもOKです。

例えばPOPSとかでよく使われる、

C - Am7 - F - G7

みたいなものでもOK。



まとめ



  • 宮前氏の『はじめてのジャズ・ピアノトリオ』はオススメ
  • コード進行を設定して覚える
  • かけ算九九のように暗記してしまう
  • あくまで弾きながら


 
(▲詳細はクリック)


さて、今日は教則本の推奨も交えてお話しましたが、
いかがでしたでしょうか?

焦ることはありません。

ゆっくりでもいいので、
トライアドのみの世界から一歩先に進んでみてください。

応援していますね!






























2017年02月07日

テンションコード 組み方の一例(マイナー7th)

テンションコード、マイナー7thの組み方。

こんばんわ。
しげのです。

今日は、マイナー7thの時のテンションコードの組み方についてお話します。


7thに比べると、マイナー7thの方が割とシンプルに感じる人が多いと思います。
(7thはバリエーションも解釈も多くて複雑なんです。)


マイナー7thは 9th,11thが相性がいい


結論から言うとマイナー7thは、

  • テンションは9th,11thが相性がよく使いやすい

  • 省くとしたらRoot, 5th

  • Rootも5thも省かずにそのまま使っててもOK


ということ。

7thの時と違って、Root,5thは省かず使っても全然問題ない辺りが特徴と言えば特徴です。
(テンションを入れて組む時、省くならRoot,5thを省くと組みやすいというだけです。)

また、マイナーコードなのでメジャーコードの時よりも3rdが半音低いため、
11thが3rdに干渉しにくいこともあって、11thは割と使いやすい響きになっています。


9thを入れた時の組み方の例


01_Dm9_R.png

単純にRootを省いて9thを足しただけ。

これをそのまま使うか、転回させて使うかは、その時あなたが感じるままに弾けばOKです。

この辺の高さだと右手で弾くことになってくると思いますが、
このとき、左手をどうするか?の方が案外重要だったりします。

左手はRootを弾いてもいいし、
Root+5thとかRoot+7thとかでもOKです。

バンド全体の音を聴きつつ判断して欲しいところですが、
大きな分かれ目になるのは、

  • Root音が必要な場面か?
  • 厚みをどのくらいにするか?


というあたりで左手の使い方が変わってくると思いますので、
その辺にフォーカスしながら実験していってください。


これを、右手がアドリブ中やオブリガード中の時だったら、単純にオクターブ下げた感じになると思います。

03_Dm9_L.png

左手の響きって結構重要なんですが、
どちらかと言うと、入れるタイミングを重視した方が演奏全体は綺麗にまとまると思います。

ただ、最終的に左手のハーモニーがものすごく重要な要素だというレベルに達する瞬間が必ず来ると思いますが、
まずは入れるタイミングを重視して練習することから始めてください。


11thを入れた時の組み方の例


02_Dm11_R.png

こんな感じですね。

このように、Rootも5thも残っちゃってても全然大丈夫です。

場合によっては5thを省いて4度重ねのモーダルな響きにしてもいいし(真ん中の例の場合)、
中抜けにして薄い響きにしてもいいし(右側の例の場合)、
お好みと状況により使い分けられるように慣れていって下さい。


そして左手で組むという場合は、、、

04_Dm11_L.png

こんな感じになります。

11thは、だいたいいつでも使えますが、
Um7-X7の時なんかに割と使いやすいです。
(Um7-X7はまた別の機会でお話しますね。)


もう1つのテンション マイナー6thについて


05_Dm6.png

え〜っと、13thと6thは同じ音ですが、13thではありません、6thです。

例えばDm13みたいに書くと(あんまりこういう書き方はされない…)、
その間の7thとか全てを含むコードという意味になってしまうのですが、
ここで言いたいのはあくまでトライアド+6thの響きについてです。


Dm7とコードは指定されていますが、
7thをあえて省いて代わりに6thを入れる、というもの。

ちょっと変わった雰囲気のサウンドになります。

どことなく哀愁を響かせたい時なんかに使います。


曖昧な説明になるのをわかっててあえて言いますが、
マイナー7thってやっぱり暗い響きなんですね。

で、コードは変えられないけどどうしても1つ、一風変わったサウンドが欲しい。
なんてときに、マイナー6thを使うのです。

使う場面は少ないかもしれません。


ただ、マイナー7thって曲中での使われによって毒にも薬にもならない時があるんです。
(つまりあってもなくても同じってこと。)

そういう時に、あえて存在感を出したい場合にこれを使ってみるのです。

吉と出るか?凶と出るか?は経験で判断していくしかないのですが、
「変化を出す」という意味では効果は出ます(笑)



まとめ


  • マイナー7thは9th,11thが相性がいい
  • 省くならRootか5thあたりがいい
  • Rootも5thも省かなくてもOK




さ、いかがでしたでしょうか?

記事は長ったらしくなっていますが、
実際はそんなに難しくありません。


何度も弾いてなれていってください。

応援していますね!























2017年02月04日

テンションコード 組み方の一例(7th)

テンションコードの組み方(7th)について。

こんばんわ。
しげのです。


今日は7thの時の、テンションコードの組み方についてお話しようと思います。


7thについては前回の記事でも軽く触れました。

今日はもう少し掘り下げてお話します。

初めに言っておきますが、
JAZZ Pianoには「セオリー」というものがほぼありません。

ここでご紹介するのも、代表的なやり方、ほんの一例です。

まずはこのやり方を覚えてしまって、追々あなた自身で独自の組み方を開発していってください。
(そういうのもJAZZ Pianoの楽しみ方の1つでもあります。)

今日お話するのは、Jazz Pianoではポピュラーなテンションコードの組み方ですので。


ちょっとおさらい


テンションコードを組む時は、

01_C7.png

  • Root, 5thは省く
  • 3,7,9,13で組む


というものでしたね。

このように、1オクターブ内に集約して組まれたコードを、
Closed Voicing(クローズド・ヴォイシング)と言います。

テンションには9th、11th、13thの3つがありますが、
なぜ11thが使われないのか?というと、
コードの性格を決める3rdという大事な音に半音でぶつかってくるアヴォイドノートだから、
絶対使っちゃダメってことはないのですが、使いにくいのです。

よく、アヴォイドだから11thは徹底して弾いちゃダメ、なんて人がたまにいますが、
そういう響きが欲しければ弾いてOKなんです。

前後のコードとの繋がり具合がいいとか、
ソリストやヴォーカリストのストレスにならないなら使ってOKなのです。

まずはRoot, 5thを省くだけでOK


04_C7_upper.png

まずは右手でコードを組む場合。

これは僕の持論ですが、
段階を分けてテンションを付け足していくようにすると、
混乱も少なくて済みます。
(とりあえず混乱はするんだ(笑))

まずは3rdと7thだけ弾いても成立します。
これだと若干音圧が薄い気もします。

そこで、9thを足してみます。
だいぶバランスが取りやすくなりますよね?

最後に13thも入れた4和音にしてみます。


右手でコードを組む場合は、
3rd+7thの2和音にするよりは、3〜4和音の方がかえって安定して聴こえる気がします。



左手は?(右手がコードを組んでる時)


右手がコードを組んでいる時、左手は何をしてればいいの?と思うかもしれません。

02_C7_low_01.png

そういう時は、左手は無理矢理Rootと5thを省いて何かするんじゃなくて、
Rootや5thを使っちゃってOKです。

Root+5thは、Piano1台で伴奏なんかをしている時に割と使いやすいです。
コンボの中で使うときは、周りの楽器とのバランスを取って使って下さい。

そして、よくあるRoot+7th。

これはあまり綺麗な響きではないので、初めの内は使い慣れないかもしれません。

しかし、左手だけでドシッとした感じと不協和音的な感じを表現したい場合に、実はかなり重宝します。


左手の組み方(右手がアドリブ中など)


右手がアドリブソロ中だったり、オブリガードを入れてるときなどは、
左手で3-7-9-13を組んだりします。
(もちろんさっきお話したRoot+7thなどもOKです)

左手で弾く音域では、3rd+7thのみでも音の厚みがある音域なので十分成立します。

あとは右手と同じように、9th→13thとテンションを足して行きましょう。

音域的には、この譜面に描いてある辺りが使いやすいし、綺麗に響きます。



1つポイントになるのは、
この組み方で言う7th-13thのようなところ。

隣り合っている鍵盤を弾くので、
響きが汚くなるのがニガテ…という人がいるかもしれません。

でも、ここは思い切ってグジュッとやっちゃってOKです。

これが曲調的に気になる時は、グジュッの部分のどちらかを省いてください。
(13thを省いても、7thを省いてもどちらでもOK。お好みで。)


左手の使い分け


アドリブ中などに、
左手の響きに安定感が欲しいか?によって、

02_C7_low_01.png



03_C7_low_02.png

を使い分けます。

当然Rootを入れて組んだ方がドシッとした感じになります。

逆に、足下をゆる〜くフワッとさせたい、なんて時はRootを省いた組み方の方を使います。



・・・・・と説明する手前、細かく分けて話して来てしまいましたが、
ぶっちゃけ左手の組み方なんてどっちでもいいんです。

考えすぎず、自然と手が動いた方が正解、くらいに思っててOK(笑)


この使い分けに頭を使うヒマがあったら、
リズムの側面(どこで入れるか?長さは?)を気にした方がよほど賢明です。

左手のリズムがキマッてた時の演奏の方が、
後で録音を聴いてると全体的に上手く聴こえてる感じがします。




そして、都市伝説的な話なのかもしれませんが、一説には・・・

この3-7-9-13という組み方はビル・エヴァンス氏が開発したとかなんとか。
彼は左利きのピアニストだったから。

なんていうお話がJAZZ界にはございまして、真相はわかりません。





まとめ


  • 1オクターブ内で組むコードをClosed Voicingという

  • Root, 5thは省いてもよし

  • 3-7-9-13で組む

  • 13-7 のところはグジュッとやってよし

  • 左手は、右手の仕事に合わせて使い分けが変わる




いかがでしたでしょうか?

思ったより記事が長くなってしまった…。


組み方は色々あるのですが、
まずはざっくりとこの組み方に慣れて、そこから少しずつ組み方を開発していってください。


応援していますね!!























×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。