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しげの
14歳の時、自己流でピアノを始めました。 高校からギターも始めましたが、20歳でJazzピアノに開眼。

コンボ演奏、歌伴、ビッグバンド経営、フュージョン、ロック、クラブジャズ、ポップス、ハワイアン、歌謡曲…と、いろんな出会いをキッカケに軽音楽に必要なジャンルを経験。

その間、人材育成に没頭しながら独自の育成理論を確立。 また、エンターテイメント性を常に追い求めながら、MCの研究、ステージングの研究も進めてまいりました。 この経験を、演奏のことで困っている人に役立つ情報として発信しようとこのブログを作りました。 よろしくお願いします。
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2017年08月10日

キャッチーなフレージングのちょっとしたコツ(アドリブ因数分解:フレージング)

キャッチーなフレージングのちょっとしたコツ(アドリブ因数分解:フレージング)

こんばんわ。
しげのです。

このシリーズ、何度も追加追加でごめんなさいね。
本当にこれで一旦完了にします。

今日は、前回の音数縛り練習の延長線上のお話。

フレージングのコツについてお話します。


【超重要】簡単な音使いでも複雑なスケールでも、歌を作るコツは同じ


例えば皆さんがよく耳にするヒットして売れてるCDや音源。

c3b7ea6fbe74336f036745b0e1f8bb22_s.jpg


こうした曲に使われてるフレーズやメロディって、
実はけっこうシンプル。

理論的な難易度・複雑さと、
フレーズやメロディがいいものかどうか?
は、比例しません。


それは、使われてる理論の影響ではなく、
主にリズム的な要素の影響が大きいからだと、
僕自身は思ってます。


ただ、昔に比べて最近の曲は、
使われるコードやバッキングなどに色んな工夫がされてる感じがしますね。


今日はあくまで、
あなたのアドリブソロのフレージングが、
キャッチーでインパクトのあるフレージングになるように、
それを意図的に作れるように、
そのためのコツをご紹介します。






【超重要】歌いだしのタイミングを工夫しよう



これ、個人的にはものすごく重要と思ってます。

たとえあなたが今、しょぼいソロしかできていなかったとしても、
真っ先にこの要素を取り入れるだけで驚く程フレーズの印象が変わりますよ。

例えば、こんなフレーズがあったとしましょう▼

01-フレーズ.png

めっちゃダサいフレーズですねw
話をわかりやすくするため4分音符と2分音符のみにしてます。

さてこのフレーズ、歌いだしのタイミングをちょっと工夫してみましょう▼

03-フレーズ.png

どうですか?

このように、1拍から2拍くらい食ったところからフレージングを始めるだけで、
だいぶ印象が違って聴こえると思います。





手数の密度を工夫しよう



これは、フレージングというよりも、
アドリブソロにストーリー・起承転結をつけるコツとして捉えて下さい。

とりあえず先にコチラを見て下さい▼

04-手数.png
(▲クリックで画像拡大)

手数の密度というのは、
細かいフレーズとか16分音符などの細かい音符で作られたフレーズのこと。


まず、わかりやすくするためにコード進行はずっと同じ進行にしてます。

見てもらえれば一目瞭然、
[A]+[B]…手数の密度が高いフレーズ。
[C]…手数の密度が薄いフレーズ。

コード進行が一緒でも、
[B][C]へ展開した時に、ストーリーが1つ進んだ感じがしませんか?ということ。

このように細かいフレーズから大きなフレーズにするだけで、
ストーリーが作れちゃいます。

ここまで散々言って来た「歌を作るように」という意味では、
このノウハウはかなり使えるワザです。




似たフレーズの繰返しを意識しよう


さっきの手数の件と同じフレーズです。

05-繰返し.png
(▲クリックで画像拡大)

さっきは”手数・音数”にフォーカスしてましたが、
ここではフレーズの"作り"にフォーカスします。

[A]+[B]は、似た感じのフレーズの繰返しなのに対して、
[C]は違った作りになっています。

こうして譜面で見ると「そうなんだ」くらいにしか感じないかもしれません。

ただこれ、あくまでアドリブソロとしてイメージして欲しいんです。


アドリブのターンがあなたに回ってきた瞬間は、
譜面上では真っ白な状態なわけです。

その状態から、このように即興でフレーズを組み立ててアドリブする。

こうすることで、
  • 曲を弾きこなしてる感じ
  • ソロをまとめられている感じ
  • ストーリー展開を感じさせる
  • キャッチーで印象に残る感じ


というような、
いわゆる「歌を作る」という作業が凝縮されてきます。

そういう意味で、この「繰返し」という手法はメジャーで有効です。


また、ここでは食って入るときの「入り方」を同じような感じにしています。
(ここでは8分音符×3つ)

このように入り方を似た感じにすると、
フレーズが始まってから(譜面の赤いとこ)が全く違っていても、
統一感が生まれ、「歌を作ってる」感じが伝わります。




ちなみにこのお話、あくまでPOPSとかを主体に書いていますが、
JAZZでもとても使える手法です。

一見あまり関係なさそうに見えるビバップでさえ、
シーケンスフレーズとかよく使いますよね?

あれば「"ビバップという歌"を作っている」わけであって、
その中の手法としてこの繰返しはよく用いられているわけです。



まとめ



さて、いかがでしたか?

思ったより長くなっちゃいましたが…




今日のまとめです。

  • キャッチーなフレーズと理論の複雑さは比例しない
  • フレーズを始めるタイミングを工夫しよう
  • 音の密度を工夫しよう
  • 似たフレーズの繰返しを活用しよう


ここでお話したコツが
「歌を作る」ということの具体的なノウハウになります。

他にも細かく出せばきりがないんですが、
効果が高いものだけご紹介させて頂きました。

このへんを意識してアドリブしてみてください。


応援していますね。



2017年08月08日

フレージング力を飛躍的にUPさせる方法(1音縛り〜音数縛りアドリブの効能)

フレージング力を飛躍的にUPさせる方法(1音縛り〜音数縛りアドリブの効能)

こんばんわ。
しげのです。

このアドリブ因数分解シリーズ…こないだので一旦完了って言っちゃってたんですけど、
前回の記事の最後の方に書いた「1音でアドリブするとしたらどうする?」のところ、
実はすごいノウハウが詰まってるものだったんです。

せっかくいい情報なんで、
改めて記事にしてシェアしときますね。

ということで今日は、
"音数縛り"の状態でアドリブ練習すると、
フレージング力が飛躍的にUPするというお話です。

音数縛り?



前回の記事でお話した「1音縛り」はちと極端な例。
もう少し拡大して、「音数縛り」にした方が練習しやすいんで、
ルールを「使える音を限定する」にして遊び感覚でやってみてください。

例えばCキーなら、、、
  1. ミ・ソだけ使っていいことにする
  2. ミ・ソ・シだけ使っていいことにする
  3. ミ・ソ・シ・レだけ使っていいことにする
  4. ド・レ・ミ・ソ・ラだけ使っていいことにする



みたいな感じで段階を分けて、
少しずつ使える音を足していくといいでしょう。

足したらまた縛りをきつくして、
使える音を減らしてやってみる。

この繰り返しです。

ちなみに4. ド・レ・ミ・ソ・ラCペンタトニックスケール。
ペンタで縛るのは使いやすくて結構おすすめです。

その他ルールの例



1. コードはとりあえず「ダイアトニックのみ」から

ノンダイアトニックを入れると難易度はグッと上がります。
お好きな人はご自由にどうぞw
慣れてきたらノンダイアトニックも入れてもOKです。

2. オクターブは動いてもOK

オクターブは縛りません。同じフレーズをオクターブ上で弾くのもありです。

3. 半音とか1音とかずれたところからの「着地」が使える音ならOK

例えばブルーノートの表現のように、半音下からアプローチして”使える音に着地”というのはアリとしましょう。
03_アプローチノート.png
(▲クリックで画像拡大)


なんでこれが効果的なのか?



一言で言うと、
「歌を作るようにアドリブする」
という作業がどうしたって必要になる環境だからです。

もし仮にあなたの楽器が、
ドとミの2音しか出ない楽器だったらどうします?

たぶん、可能な限り最大限の表現幅工夫を用いてソロを取ると思うんです。

音の長さ強さを駆使してアドリブに表情を付け、
果てはストーリーまで組み立てようとするのでは?

初心者の内は使える音の種類がフリーだと、
スケールを覚えることばっかり考えたり、
速弾きのことばっかり考えたりしてしまいがち。


でも・・・


スケールを沢山覚えて裁けても、
物凄い速く弾けるようになったとしても、、、


あなたがずっと高いレベルまで上達していっても、
結局「歌を作る」という作業は変わらないんです。

逆を言うと、どこかで「歌を作る」というトレーニングを積んでないと、
いわゆる「垂れ流し」のアドリブソロを連発することになってしまいます。

「歌を作る」というのは、早い段階で"習慣"にしておくことを強くオススメします。



「歌を作る」って?



これ、何度も言ってますけど、1度ちゃんとお話しておきますね。

例えば普通のPOPS曲でアドリブを取ろうとしたとき、
こんなフレーズを弾いたらどう感じますか?

01_垂れ流しsample.png
(▲クリックで画像拡大)

こんなアドリブソロ聴かされても何も感動はないですよね?

これがこんな風だったら?↓↓
02_メロディアスsample.png
(▲クリックで画像拡大)

(このフレーズに感動するかどうか?は置いといて…w)
まるでボーカルが歌うメロディのようなフレーズアドリブで弾くのです。

即興で作曲していくような感じですね。



まとめ



【1】
使える音の種類を制限することで、
「あるもので最大限の表現をしよう」という思考が生まれます。

【2】
ある程度のアドリブソロを成立させようとすると、
どうしたって「歌を作るしかない」というところに行き着きます(行き詰ります)。

【3】
結果としてアドリブソロにとって非常に重要な要素である、
「歌を作るように弾く」という習慣が身に付きます。

【4】
これが身についていると、
スケール知識がまだPOORだとしても、
速弾きのスキルがなくても、
インパクトの強いキャッチ―なフレージングが出来るようになります。
シンプルで簡単な材料だけで。



是非やってみてください。
(やってみると意外と楽しいですよ!)

応援していますね!



2017年08月04日

シンプルでもインパクトの強いアドリブ(アドリブ因数分解:フレーズにリズムを)

シンプルでもインパクトの強いアドリブ(アドリブ因数分解:フレーズにリズムを)


こんばんわ。
しげのです。

このアドリブ因数分解シリーズ、前回までの記事は主に音使いに関するお話でした。
今日はフレージングのコツ(歌を作るコツ)についてお話して、このシリーズを一旦完了にしようと思います。

早い話が、今日はリズムに関するお話です。


おさらい


これまでこのアドリブ因数分解シリーズでお話してきたことを簡単にまとめると、

  • コードは着地音の目安
  • スケールは相性のいい音の組合せ(パッケージモノ)
  • ダイアトニックを見極めてメジャースケールで歌を作るようにアドリブしよう


というものでした。

とはいえ、実際にアドリブをしようとすると、
  1. 音をハズすのが怖い
  2. どんなフレーズを弾いていいかわからない

という2つの不安要素で大混乱…。

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そこで、本題に入る前に、これまでの因数分解の素数どもを紐解いてつなげてみましょう。


コードトーンへ着地するようにアドリブ


とりあえずコードトーンを狙って、
そこへ着地するように弾いてみましょう。

狙うのは次のコードか、もしくはその先のどこかのコード。
今弾いてるコードは捨ててOKです。


あなたがもし、コードトーンがまだスラスラ出て来ないというならば、
事前にコードトーンを書き出したりしてもOKです。

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狙った着地点までの道のり≒スケール


仮に次のコードの着地点がわかったとしても、
そこまでどうやって弾いていって、どう着地していいかわからない。

もしかしたらそんな風に思うかもしれません。

答えを言うと、
着地さえ決まれば、
着地点までのフレーズはぶっちゃけなんでもアリなのです。

「音をハズす」というのは、厳密には「着地をハズす」ということ。

フレーズ途中の音は外れてても実はあまり問題にはなりません。
(上級者になるとフレーズ途中もコントロールしてますよ)


フレーズがオシャレじゃない…


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だからスケールを勉強したり、フレージングを勉強したり、みんなしてるわけですよね。
それで今日のお話、というわけです。

オシャレなフレーズにしようとすると、スケールのことを考える人はとても多いです。
確かに使うスケールでフレーズのクオリティが上がることもあります。

でも、オシャレなフレーズ、クオリティの高いフレーズには、必ずリズムが関係しているものです。




フレーズからリズムが伝わってくるか?



リズム感の有無という話ではありません。
リズムを伝えようとする意識があるか?です。

「理論に裏付けされた正確な音使いで弾いてれば、リズムは伝わるだろう…」

…って、伝わるわけありませんよね?

ラブレターに好きな相手のいいところを書き綴っていれば、
「好きだ」という気持ちは伝わるだろう…

と言ってるようなもんですね。
(ちゃんと「好きだ」と書きましょう)

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…(笑)



いいメロディやフレーズとは、必ず小気味よいリズムが伝わってくるものです。
一度聴いたアドリブソロがいつまでも記憶に残る場合、
そのリズムも覚えていたりします。

つまり、フレーズがリズミックだということですね。

「フレーズでリズムも伝える」という気持ちを大切にして下さい。



もし1音だけでアドリブする…としたら?



もし、1音しか使えない"1音縛り"の状態でアドリブしてみて下さい。
(音をハズすのが怖いとか言えませんよね(笑))

↑↑
と言われたら、あなたならどうしますか?


01_Cダイアトニック.png

1音だけでアドリブ - Sample.mp3

▲参考までに弾いてみました。

使ったのはミの音。
1音縛りなんでかなり苦しいアドリブソロになりましたが(笑)

伴奏に使ったのはコレ↓↓



音の長さと強さを工夫して、フレーズに表情をつける


1音縛りでアドリブするとなると、
音使いでの表現はできませんよね。

となればポイントはこの2つ。
  • 大きな音符 × 細かい音符で音の長さを工夫
  • アクセントを駆使して表情をつける工夫


ちなみに大きな音符、細かい音符というのは、
二分音符とか四分音符とか、音価の長い音符と、
16分音符とか音価の短い音符のことです。

音の長さ強さという、音使い以外の要素を工夫することで、
メロディがリズミックに聴こえると思います。

ラップとかはこんな感じなのかな?


何を言いたいのかというと…


音の長さと強さを工夫してリズミックなフレーズにすれば、
「歌を作る」ようなアドリブができるということ。

話を戻すと、
ドレミファソラシドしか使えないからオシャレじゃない!

じゃなくて…

音の長さと強さを工夫すれば、
オシャレなアドリブだって可能だってことです。
(僕の弾いたアドリブがオシャレだとは言ってません(笑))

まとめ



では今日のまとめ…もとい、このアドリブ因数分解シリーズのまとめです。

  • コードは着地点の目安
  • 着地さえ決まれば、それまでの音使いは割となんでもアリ
  • 着地までの道のりを工夫するのにスケールを駆使するのは有効
  • 「アドリブを弾く」より「歌を作る」感じで
  • コード複数をまとめてダイアトニックを見極める
  • ダイアトニックに合わせたメジャースケールでいいからアドリブ
  • 音の長さと強さを工夫してリズミックにアドリブ



ということで、このアドリブ因数分解シリーズ、楽しんでもらえましたか?

初級編ということで、オシャレでカッコいいアドリブソロにはまだ物足りないところもあるでしょう。


けど、
この因数分解シリーズの考え方は、
あなたが上級者になっても役立つ情報が盛り込まれています。

是非お役に立てて下さい。


応援していますね!

アドリブ音使いの最大公約数 (アドリブ因数分解:コード×スケール複合ワザ編)

アドリブ音使いの最大公約数 (アドリブ因数分解:コード×スケール複合ワザ編)


こんばんわ。
しげのです。

アドリブ初心者向けに、
ここまでコード、スケールについてお話してきました。
(詳しくはそれぞれの記事を読んでくださいね。)

この2つの複合ワザで因数分解することが、
アドリブにおける音使いの”最大公約数”になります。

結果から言うと、
  • ダイアトニックコード上であればメジャースケールだけで成立させられる。
  • 瞬時にダイアトニックコードを見極められれば、ノンダイアトニックコードの時だけ注意しとけばいい。


という、少々強引だけど、初めの内はかなり役立つお話です。



複合ワザ?


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先に簡単にポイントをまとめておくと・・・

  • 複数のコードを先に見渡して、ダイアトニックでくくる
  • くくったダイアトニックのキーでドレミファソラシドでアドリブする
  • ちゃんと歌を作る


ダイアトニックについては、以前にコチラの記事でお話してますので参照してください。


ではこれがどんなものか?
もう少し詳しく見て行きましょう。


アドリブソロに躊躇する2つの理由


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あなたがもし、アドリブソロの第1歩が踏み出せないでいるとしたら、
「照れ・恥ずかしい」というメンタル面を除けば、主要な原因が2つあげられます。

それは往々にして、
  1. 音をハズすのが怖い
  2. どんなフレーズを弾けばいいかわからない


というものが大半。
なんとなく心当たりありません?

もっと細かく理由をあげればキリがないんですけど、
大約するとだいたいここに辿り着きます。

ぶっちゃけこの2つの理由は、
あなたが上級者になっても同じようなことで悩むと思います。
(原因は同じでも悩みの次元が高いわけですが)

今日のお話は、このうち 1. 音をハズすのが怖い にフォーカスしたものと思って下さい。
(2. どんなフレーズを弾いていいかわからない は、ちょっと先のレベルのお話。別の機会にお話しますね。)

音をハズす、という悩みは、
どんな音を使えば外れないか?を先に知っておくことで解決できます。

その初歩的な解決策の1つが、
ダイアトニックを見極めてしまえば、
メジャースケールを使ってアドリブできる
というものです。

えっと要するに…
外れない音ってわかってれば、
音をハズすことが不安でアドリブできない、なんてことはありませんよね?ってことです。



ぶっちゃけドレミファソラシドだけでもアドリブソロは成立する

(≒メジャースケールだけでも成立する)


仮にこんなコード進行の曲があったとします。

01_Cダイアトニック.png
(▲クリックで画像拡大)

実はコレ、全部Cキーのダイアトニックコードです。

ということは、Cのメジャースケール(=ドレミファソラシド)さえ弾いてれば、
少なくとも音は外れません。


そのアドリブがカッコいいかどうかはまた別として…
これで音をハズすのが不安でアドリブできないなんてことはなくなると思います。



ドレミファソラシドだけでソロを取ってみよう


試しに左手でコードを組みながら、
右手はドレミファソラシドだけで適当にフレージングしてみましょう。

大きく外れてる感じはしないはずです。
でもなんか合ってるのかどうかわからない…とも思っていることでしょう。

フレージングやその他諸々はまた別の機会にお話しようと思いますので、
とりあえず今日はこれでOKとします。

ここで1つ思い出して欲しいんですけど、
(因数分解:コード編)でお話したように、
コードは着地点の目安、ということ。


ドレミファソラシドで適当にフレージングしていって、
狙ったコードトーンに着地する、
という感じで”替え歌を作って”みて下さい。
(この譜面だともとのメロディもないのに替え歌は無いか…(笑))

03_アドリブSample.png
(▲クリックで画像拡大)


これじゃアドリブがオシャレにならない、物足りない!
と思うかもしれません。

何かオシャレなスケールを使ったりするのもあなたの自由です。

ただ逆に、使える音をドレミファソラシド縛りでフレージングできるようにするのも、
かなり効果的なトレーニングであることを頭の隅に置いておきましょう。

そして、ちょっとだけコツを言うとすれば、

  • リズミックにフレージングする
  • 「アドリブを弾く」じゃなくて「歌を作る」つもりで



という感じです。

このへんはまた今度機会があったらお話しすることにしましょう。


ダイアトニック以外のコードの時はどうすんの?


あまり掘り下げずにお話しします。

  1. そのノンダイアトニックコードのアルペジオでも弾いておきましょう
  2. そのノンダイアトニックのダイアトニックでフレージング


1.の方が全然簡単です。

2.について捕足しておきます。

この譜面を見て下さい。

02_Cノンダイアトニック.png
(▲クリックで画像拡大)

Cキーから見たら、A7はノンダイアトニックコードなわけです。

でも、A7は別の何らかのキーのダイアトニックコードでもあるわけです。

詳しい説明は割愛しますが、
この譜面ではDmキーのドミナント→トニックという進行とも考えられるので、
Dmキーのスケールでフレージングすると考えましょう。

こういう考え方でフレージングするのは初めのうちはハードル高めに感じられるので、
1. の考え方で処理しておいてもここではOKです。


まとめ


長文すいません。

今日のお話、いかがでしたでしょうか?

  • 複数のコードを見渡してダイアトニックを見極める
  • 見極めたダイアトニックのドレミファソラシドでアドリブする
  • 歌を作るつもりでアドリブ


この複合ワザ、どんどん次元が上がっていっても基本的な考え方は同じで、
長期的に使えます。


こういう考え方、慣れておくといいですよ。


応援していますね。

2017年05月21日

スケールは"通り道" 、"目的地"じゃない (アドリブ因数分解:スケール編)

スケールは"通り道"、"目的地"じゃない (アドリブ因数分解:スケール編)


こんばんわ。
しげのです。

今日は、
アドリブ初心者がスケールとどうやって付き合っていったらいいか?
スケールってどんなものか?
というお話をしたいと思います。



中には、
アドリブソロ = スケール
みたいに思っている人も多いんじゃないでしょうか?

逆に、
「スケールなんてカンケーない!勉強しなくても大丈夫だよ!」

て言われたらちょっと安心しますか?(笑)


結論を先に言っておきますが、
長い目で見ればスケールの勉強はかなり有効です。
あなたの成長加速ツールであることは間違いありません。

ただ今日は「スケールの演奏家にはならないで」というお話だと思って読み進めてください。


スケールはどう役立つ?



先に、スケールはどんなもので、覚えるとどう役に立ってくれるか?をまとめておきましょう。

  • そのスケール特有の"響き"の表現に役立つ
  • 音のパッケージであり、相性のいい組合せ
  • 優秀な表現力成長加速ツール
  • 優秀な解析ツール


こんなところでしょうか?



「スケールを弾くこと」はゴールではない


冒頭でもちょっとお話しましたが、
よくスケールオタク・スケールの演奏家になってしまっている人がいます。

セッション現場とかでそういう人と雑談してると、
「さっきEbのところで○○スケール使ってましたね〜?
あれって理論的には□□スケールがセオリーなのに、○○いくっていう発想はなかったです!」
みたいなこと言ってくる人がいます。

・・・・・・覚えてねーよ!(笑)


こういう場合、そのオタク本人の演奏はやっぱりセオリーに従った完成度の高い演奏ではあるんです。
ただ、やっぱりどこかオタクっぽくてザンネンな感じはしますね。


どんな演奏かというと、
例えばアニメ好きの人がいたとしたら、
通常会話の全てが、何らかのアニメのセリフをそのまま使ってる感じ。

ある意味凄い(笑)

(僕もマンガやアニメは好きなんでそれをディスってるわけじゃないですけど)
関心はするけど感動はしない、という演奏ですね。


スケールの音を陳列すればいいってものではない


これはスケール覚えたての人に多いです。

いわゆる「下から順番に弾くだけ奏法」です。

話を分かりやすくするために、
ブルーノートスケールを用いてお話しますね。

01_CBlueNoteScale.png
(▲クリックで画像拡大)


このブルーノートスケールを覚えたとして、
例えばこんな感じ↓↓
02_下から順番に弾くだけ奏法.png
(▲クリックで画像拡大)

スケールは相性のいい音の組合せ。

その中でブルーノートスケールは、
ブルージーな響きを表現するのに相性のいい音同士を並べたもの、と考えましょう。

特にこのブルーノートスケールは、
下から順番に弾くだけでもそれなりに成立しやすい響き。
こんな風に陳列するだけでも歌を作れてる感じには聴こえます。

でも、これを1回やって、
その後もCのコードが続いたらそこでGive Up…みたいな事故が起きる代表例です(笑)




ちゃんと替え歌を作ろう



また、例えばある程度スラスラ弾けるようになったとして、
こんなフレーズを弾いたとします↓↓

03_CBluenotescale.png
(▲クリックで画像拡大)

下から順番に弾くだけ奏法の発展版みたいな(笑)

こういうのを「垂れ流し」と言います。

逆にどうすればいいかというと、
「きちんと替え歌を作る」ということがとても大切になってくるわけです↓↓

04_CBluenotescale.png
(▲クリックで画像拡大)

これはあくまでブルーノートスケールだけでフレージングした例ですが、
これ以上長く同じスケールを使い続けると、
結構飽きられるソロに聴こえてしまい、結局「垂れ流し」になってしまうこともあります。


例えばこんな風に、部分的に使ってみましょう。

05_CBluenotescale.png

こうやって歌を作りながら弾いてると、
「もうちょっと違った響きが欲しいな〜」と思う瞬間が訪れます。

その時、いつも通る道をちょっと変えてみるつもりで、
あなたの引き出しからスケールを引っ張りだしてくる、
という使い方がスケールの上手な使い方です。

あくまで通り道の表現を変えるために使う、ということですね。


表現の幅を広げる成長加速ツールでもある


例えば新しいスケールとして、
Gオルタードドミナントスケールを覚えようとしたとします。

06_GAltScale.png

さっきのブルーノートスケールと違って、順番に弾いてっても変な響きとしか感じないと思います。

ということは、何も勉強もせずにずっとアドリブ練習を続けていたとしても、
このスケールに辿り着く可能性は低いというお話です。



でも、アドリブソロをする中でこのスケールをもし知っていたとしたら?

実はこのスケール、JAZZ系のフレージングにはよく使われるオシャレサウンドの1つ。
使い方がわかってくると、ジャジィな表現を自由自在に出し入れする、という響きのコントロールが狙ってできるようになります。

ちょっとワクワクしませんか?


つまり、自分1人では辿り着くことはなかった方向へ、
あなたの表現力を開拓してくれる道しるべになってくれるわけです。


スケールは優秀な解析ツールでもある



アドリブを鍛錬する人の中には、
プロのフレーズをコピーする人もいます。

(その練習方法の善し悪しは一旦ここでは割愛して…)


気に入ってコピーしようとしたフレーズが、
あまり自分になじみのない音使いだったとします。

でも、沢山のスケールを知っていると、
何のスケールを使っているのか?とか、
部分的に何かのスケールを取り入れている、とか、
そういったことが論理的に理解できます。


スケールはかなり優秀な解析ツールにもなってくれるわけです。


まとめ



さて、今日のお話はいかがでしたでしょうか?

今日は具体例を多めに出しながらだったので長文になってしまいましたが・・・


  • スケールを弾くことがゴールじゃない
  • スケールの持つ特有の響きを上手く活用しましょう
  • きちんと替え歌を作ることが優先
  • 表現の幅を広げてくれる成長加速ツール
  • 優秀な解析ツールとしても機能してくれる



書いてて「話の幅を広げ過ぎたな〜」とちょっと思いましたが…。


スケールオタクにならないよう、
スケールと上手に付き合っていってください。

あなたを育ててくれる武器になってくれます。


応援していますね。








2017年05月20日

コードは着地点の目安 (アドリブ因数分解:コード編)

コードは着地点の目安(■アドリブ因数分解:コード編)

こんばんわ。
しげのです。


今日は、アドリブソロをもっと簡単に考え修得への近道へとなる、
コードに対する考え方をお話します。

Jazzだけでなく、ポップス、ロック、ラテン…どんなジャンルの音楽にも通用するお話です。

あなたがもしアドリブ初心者だったら、
これから膨大な情報を取り込まないといけないと思っているかもしれません。

でも実際は、情報をどう整理整頓しておけばいいか?がわかっていれば、
その膨大な情報を一気に消化できるようになります。

そんな意味で、僕なりの「因数分解」をしていこうと思います。
よかったら参考にしてみてください。





コードを簡単に考える3つの要素


アドリブ中、コードとの接し方がわかっていると、生き生きと歌うようなアドリブができます。
そのポイントを以下の3つにまとめてみました。

  1. コードは"着地点の目安"として考える
  2. コード単体だけで考えない
  3. 追いかけるのは常に"次のコード"


↑↑
この3つがとても大切な要素となります。


コードに追いつけない(泣)



よりよく理解してもらうために、
今日はこんなコード進行を例に取ってお話を進めていきます↓↓

07_コード進行.png
(▲クリックで画像拡大)

ひたすらリピートする、という設定で。



さぁ実際にアドリブしよう!

となったとき、まずCから料理に取りかかると思います。

08_Cで考える.png

すると思考回路内ではこんなストーリーが展開されます。

  1. Cのことを考える
  2. 考えてる内にAmが出て来ちゃった
  3. えっと、Amは…
  4. え?もうFが出て来ちゃった?
  5. 考えが追いつかない…ギブギブ!!


あなたがコード理論からアドリブに入ろうとしたなら、
こんな経験、1度はあるのでは?

これが冒頭でお話した、「コード単体で考える」というもの。

コードのことを追求しすぎていることが原因です。


コードは"着地点の目安"と考える






僕も楽器初心者の頃勘違いしてしまったことなんですがが・・・

Cと言えば、ドミソですよね?

05_C.png

このとき
「アドリブで使える音はドミソだ」
「ドミソ以外の音を弾いたら外れる」って思っていたんです(笑)


でも実際は違っていて、他に沢山使える音はあります。
要するにCと書いてあったら、
ドミソのどれかに着地さえしていればOKなんです。

01_C着地.png

だから、他の音(前のコード)からアプローチしてきて、
コードがCになったときにドミソのどれかに着地するようにフレージングすればいいというもの↓↓

02_C着地.png

まずは、
前のコードの時点からCを狙って食ってフレージングを開始して、
Cが来た時にCのコードトーンに着地する、
というフレージングの仕方を意識してみましょう。

かなりアドリブしてる感が出ます。


アプローチ中は当然、アプローチ中のコードが鳴っているわけですが、
必ずしもそのコードトーンを使っている必要はありません。
次のコード(ここではC)にしっかり着地さえしていれば。

だからこんなのもアリ↓↓

03_C着地.png

これはGをガン無視していますが、
ちゃんとCに切り替わった時にCコードトーンに着地しているので、
外れた感じにはなっていません。

こんな風に、
Cと書いてある=Cに着地する
と考えてください。


追いかけるのは常に"次のコード"


食って入って着地する

これを前提にアドリブしていくなら、
Cが来た時にCのことを考えていたんじゃ遅いわけで、
Amが来た時にAmのことを考えていたんじゃやっぱり遅いわけで…

だから常に次のコードを見ておく習慣がとても大切になってきます。

そして、常に次のコードへの着地のことを考えておくのがコツです。

09_次を狙う.png
(▲クリックで画像拡大)

↑↑この図で1カ所だけ青で書きましたが、全弾次を狙ってます。

どんどん「次へ、次へ…」と狙っていくクセがついてくると、
かなりスムーズにアドリブできるようになってきます。


捨てるコードがあってもいい



いざ次を狙ってやってみても、
これはそこそこ経験を積まないとスラスラはできないかもしれません。

コードだって理解して、狙う的がわかってないと狙えません。


それでもすぐにアドリブしたい、と思うのが人のサガというもの。



1つコツを言うと、
もし狙うのが間に合わなかった時に、
潔く次のコードは捨てて、さらにその次を狙うということ。
その間はスペースとして空けちゃってOKです。

10_捨てる.png
(▲クリックで画像拡大)

↑↑
こんなふうに。

間に合わなかった時の対処策として言いましたが、
上手くなってくると、今度は意図的にスペースを空けるようになってきます。

そのスペースもアドリブ(=あなたの替え歌)にストーリーとして組み込んで作るのです。

適度にスペースを空けられるようになると、
雰囲気的にオシャレ度がグッと上がります。

几帳面に全部詰め込もうとしないで、
スペースはできるだけ大胆に空けてアドリブすることをオススメします。


まとめ


さぁ、アドリブ因数分解コード編、いかがでしたでしょうか?

  • コードは"着地点の目安"として考える
  • コード単体で考えない
  • 追いかけるのは常に"次のコード"
  • 食って入って着地する
  • 潔く捨てるコードがあってもいい


チャレンジしてみたのになんか上手くいかない…
という方は、是非参考にしてみてください。

何度も言いますが、
あくまでアウトプットを量産していることが前提です。

今日のお話を参考に、量産してみてください。


応援していますね。








吸収する時期 と 捨てる時期

吸収する時期 と 捨てる時期


こんばんわ。
しげのです。

久々にコラムを書いてみようと思います。

あ、ちなみにこのブログは基本的には初心者向けに書いていますが、
今日のトピックはたぶん、ある一定以上の経験値を積んだ人向けかもしれません。


今日は、音楽人生の成長過程のことをお話してみようと思います。


吸収 と 捨てる?


音楽人生を歩いて行くと、
ところどころでその節目を経験していきます。

そしてその節目節目で、
先へ進むためにどんなものが必要か?を考え、
何を吸収すればいいのか?を選びながら進んで行くのだと思います。


これが吸収する時期。




しかし、成長過程を歩んで行くと、
吸収すべきものがなくなった虚無感に苛まれる時期が出て来ます。
(極めたという意味ではありませんよ。)


そういう時は、これまでやってきたことをひたむきにやり続けてもダメ。
新しいことを探してもダメ。

ここで必要な選択肢が、「捨てる」という選択肢。
選ぶ前に捨てる、という整理整頓をしないと先に進めないのです。


これが捨てる時期。


今日はこの「捨てる時期」についてお話したかったんです。
(前置きが長くなりました…)



成長は人と環境によって育まれている


普通のこと言ってる感じですが…

プレイヤーさんの成長って、人と環境だと思うんです。

人っていうのはあなたを囲むプレイヤーさん、
よく行くお店やLiveハウスの店員さん、
あなたを応援してくれるお客さん、
レッスンなどを受けている人は師匠。


環境っていうのは、
学生さんだったら部活とか、
いつも出入りしているお店やスタジオ、
所属してたりよく演奏に参加したりするバンドとか。




大なり小なり捨てる時期は誰にでもありますが…


誰しもが節目節目で、大なり小なり捨てるという選択肢をしていると思います。

でも、今日言いたいのはその「捨てる」とはちょっとニュアンスが違う「捨てる」です。


というのは、節目を迎えたとき、
何かを選べば自動的に「捨てる」が実行されるのが前者の「捨てる」

後者の「捨てる」は、
捨てないと選択肢が出て来ない時の「捨てる」です。


この後者の「捨てる」が来た時期は、
本当に苦しいです。

苦しかった。


何を捨てる?


捨てるものって、人によって様々。

この捨てるものが大きければ大きい程、開ける道も広いのだと思います。


僕の場合、
  • こだわり
  • 執着
  • 人との関係


の3つでした。


音楽自体が嫌いになってしまいそうなくらい苦しかったし、
捨てたくないかけがえのない大切なものだと思っていた3つでした。

ちょっと具体的にまとめて言っておくと、
「JAZZ屋としての看板を下ろす」
「ある一連の音楽関係者との関係を絶つ」
「活動場所(エリア)」
というものでした。




キッカケは「呆れた」…でした。


この3つに関わる度に嫌な思いをする…というのが続いたんです。

数年感…。



わかりやすく言うと、例えば…

会う度に嫌な思いをさせられる人っていますよね?

自分のこだわり(=大事にしている面とします)を無下にされて、
結論は「自分が妥協する」しかない時ってありますよね?

例えばよくないかもしれませんが、
エッチをして相手はイクけど自分はイケないまま終わる、が何回も何回も続く感じ。
イン○ではないから、イク相手とならイケるのに、その人とはイケない感じ。
(不快に思う人いたらすいません)



音楽の話です。

こういうのが嫌だったんで、
そういう人との付き合いや環境の全てを思い切って「捨てる」という決断をすることにしたんです。


その決断のトリガーになったのは、「呆れた」という感情でした。


僕が言うのもおこがましい話ですが、
僕自身は常に成長していたいタイプなんで、
「現状維持」をモットーとしている人や、
「もう極めた感」を強く出して天狗になっている人に、
できてない面を指摘したり改善を提案しても受け入れるつもりが一切ない、
という態度を見てしまうとイライラしてしまって。


それが他人だったらまだしも、
「仲間」のプレイヤーに多く目立ったことから、
捨てきれず苦しかったんだと思います。



「捨てる」がないと成長できないこともある




すいません、ちょっと愚痴っぽくなっちゃった。

愚痴を聞いて欲しいんじゃなくて、
「捨てる」を先にやらないと、次の選択肢が出て来ないタイミングってあるって話です。


吸収している時期は何やっても楽しいんです。

でも、捨てる時期を迎えると、
同じことをしていても苦しいだけなんです。



プロのプレイヤーさんも同じような過程を経験してらっしゃる方が多いみたいです。

自分がどんどん成長していくと、
孤独で苦しくなっていった、というお話を伺うことが多くて。




最後に…


これまでにそういう経験をしてきた方もいらっしゃることと思います。

でもあなたももしかしたらこれから経験することかもしれません。



歩を進めていく内に、
自分の周りに変化を求めてもどうにもならないタイミングが必ず来ます。

そういうとき、それはもうカンストしていると考え、
「捨てる」という選択肢を堂々と選んでみてください。


捨てるものは、自分の大切にしているものだったりします。
捨てるなんて考えたこともなかったような大切なものだったりします。


もちろん音楽は辞めていません。
ただ、この決断をしてから本当に毎日が楽しい。


先述のように確かに孤独な面もあります。

でも、先に進むという決意があれば、
そんなこと関係ないんですよね。


空いたスペースにまた新しい出会いがあって、
新しい環境が出来てくる、
その繰返しを成長と呼ぶわけですから。



今日はこんなところで!

応援していますね!


posted by しげの at 21:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | #. コラム

2017年05月19日

アドリブ修得を邪魔する「間違った固定観念」とオススメの考え方

アドリブ修得を邪魔する「間違った固定観念」とオススメの考え方


こんばんわ。
しげのです。

アドリブ演奏を修得するには、
「アウトプットの量産しかない」ということを過去の記事でお話ししました。


そうは言っても、何をしていいのかわからなくてスタートを切れないという人もいることでしょう。

そこで今日は、そのスタートを邪魔する固定観念とオススメの考え方についてお話しようと思います。




アウトプットの量産を止めるもののほとんどが間違った固定観念


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これは無数にあります。
十人十色で本当にたくさんあります。

あなたがスタートを切れずにいるとしたら、

スタートが切れない理由のほとんどが間違った固定観念と言ってもいいくらいです。


でも・・・

冒頭でも言ったように、
アウトプットの量産 = 音を出すこと
以外にアドリブを修得する方法はないのです。


そしてスタートが切れないでいるのは、
「間違った固定観念」に邪魔されているからなんです。


スタートできない理由のいろいろ


僕がこれまで見て来たプレイヤーさん達を思い出しながら実例をお話しておきますね。

(深堀りはここではしません)


  • 何を弾いていいのかわからない
  • どうやったらフレーズが浮かんでくるのかわからない
  • 「できる人はなんで出来ているのかわからない」を連呼
  • 間違えそうで怖い
  • 何を弾いたら「合っている」かがわからないから弾けない

…etc.


もしかしたらあなたにも心当たりがあるかもしれませんね。


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中には、
「恥ずかしいから…」
「照れる…」
という理由でスタートできない人もいると思います。

でもそれはある意味正常な反応なので、あまり気にすることはありません。
むしろ「恥ずかしいよ〜」と素直に言える人はすでに一歩前進しているとも言えます。

だってアドリブ演奏って、自分を素直に表現することに直結していることなので、
「恥ずかしい」って言えることはアドリブ演奏にとってはいいことだからです。



間違った固定観念


大小合わせて本当にたくさんの理由がありますが、
代表的なところだけくずしておきたいので、
狙いを以下に絞ってお話しますね。

  1. 間違ったら怒られる
  2. 弾いてもどうせカッコ悪いのしか弾けないから
  3. 「アドリブ」は弾けないから


(1) 間違ったら怒られる

即興演奏の現場では、
もし万が一セッションした相手やお客さんを不快にさせることがあるとしたら、
あなたがアドリブがヘタだから不快に感じているのではありません。

原因はもっと別のところにあります。
弾いたフレーズ自体に対して怒る人はまずいません。

具体的に言うと、
周りの音を聴いてないとか、
ヘタでもいいから堂々とやって欲しいのに、とか、
そういう態度やマナー的なところに対して、が殆どです。


(2) 弾いてもどうせカッコ悪いのしか弾けないから

えっと…厳しい言い方になっちゃうかもしれませんが…

そう思うならカッコいいのが弾けるようになってから出て来てね、と言われますよ、きっと。


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これって恋愛で例えたら、
自分から好きな女の子に「付き合って下さい」って言った直後に、
「でも俺ってイケメンじゃないからさ…」とか、
「オシャレとかもよくわからないしさ…」とか、
「俺なんかと一緒にいたら、キミの友達から何言われるかわかんないよ?」
とか言ってるようなもの。

これからカッコいいアドリブを修得していくわけですから、
まずはカッコ悪いフレーズを量産することからしかスタートできない設定だと思いましょう。


(3) 「アドリブ」は弾けないから

(これを言っちゃったら本末転倒な気もしますが(笑))


「アドリブ」というジャンルの音楽がある、みたいに思っている人がいます。

もしくは、「アドリブ」というフレージング術があると思っている人がいます。


逆に「メロディ」というフレージング術もありませんし、
「アドリブ」というジャンルやフレージング術もありません。

1つコツを言うと、

×:アドリブを弾く
○:替え歌を作る


というように考えて弾いていきましょう。



こんな風に考えてトライしましょう!



冒頭で話したように、

アウトプットを量産する

これだけが唯一の修得方法なわけですから、
こんな風に考えて量産してみましょう↓↓

  • カッコ悪いフレーズを量産する
  • 間違いフレーズを量産する
  • 替え歌を量産する


こうやって、とにもかくにもまずは量産。

そしてそれに対してきちんと振返りをする。


スタートさえしてしまえば、
あとは上手くなるまで弾きまくればいいだけ。

有り難いことに、
人間は勝手にいい方向へ向かおうとする生き物なのです。

量産していれば、
勝手にいい方向へ自分を修正しようとしてくれます。


もっと有り難いことに、
世の中に出回っている教則本やDVDなどは、
「振返り」に有効なものばかり。

予習に有効なものはまずありません(笑)

このブログも、
あなたの振返りを加速させ、
質のいい振返りを実現させるために書いています。

これからもっともっと役に立つ具体的なノウハウについてお話していきます。


まずはスタートを切るところまでようやくお話できました。(長かった…)


何度も言いますが、量産の方法についてはコチラの記事を参考にしてみてください。
量産の方法を紹介しています。


アドリブ系プレイヤーになってもらうために、
良質なノウハウをお届けしていきますので、
量産して待っててください。

応援していますね。









2017年05月17日

アドリブ修得 アプローチには2つの道がある

アドリブ修得 アプローチには2つの道がある


こんばんわ。
しげのです。

アドリブ修得に向けて、
今日は「必ずこの2つのどちらかからアプローチする」というお話をしようと思います。


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絶対忘れちゃいけないこと


先に言っておきます。

アドリブ修得には、
大きくわけて2種類の道があり(後述します)、
そのどちらかを必ず通るわけですが・・・


ToDoレベルでは、

  1. アウトプットを量産する
  2. 振返りをする


↑↑やることはこれしかありません。

これが最も大切です。


前の記事でも書きましたが、
ポイントは”振返りの質”を高めること。

(当ブログも、その質を高めるために一役買いたいと思って頑張りますね。)


これを念頭に置いて読み進めてください。



2つのアプローチ方法


簡単に言うと、
アドリブ練習をする時に、
どんなスタイルで進めて行くか?ということ。

その2つとは、

  • 理論で攻める
  • 耳で攻める


です。


よく「理論派」「感覚派」っていう言葉を聞きませんか?

この言葉の語源となっているのがこの2つのアプローチスタイルのことです。


そしてアドリブ初心者のうちは、
耳で攻める人の方が上達が早く感じることと思います。

ちなみに僕は理論で攻めるタイプでした。

あなたはどちらのタイプですか?



では、それぞれのアプローチを少し詳しく見てみましょう。



理論で攻める人


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理論で攻める人というのは具体的には、
コードやスケールを勉強してから演奏に入る人です。

振返りも理論中心です。


理論に裏打ちされたプレイだから、
理論的には音は外れない、
今はまだ研究が追いついていないけど、
これが完成したら必ず俺の時代が来る!



なんて思ってたりするんですよね。

…僕がそんな感じでしたので(笑)


実際の演奏現場で論理的に考えながら弾くなんてことはまず無理です(笑)

なかなか上達しない…と感じるかもしれません。


それは冒頭で話した「アウトプットの量産」が圧倒的に足りなくなるからです。


恋愛を本で勉強したって
現実ではあまり役に立たないでしょう?(笑)


理論武装だけしていてもダメということです。


耳で攻める人


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耳で攻める人というのは、
とりあえず弾きながら、
音がヒットするところを見つけて行くタイプの人です。

理論攻めタイプに比べアウトプットを量産していくので、
初めの内はこちらのタイプの方が上達は早いです。

でもこのやり方にもきちんと欠点があるんです。

それは初めてやる知らない曲には歯が立たないことが多いということ。

もしくは、いつもやってる曲でもキーが変わるとダメになったりします。


初心者の内は、
その曲のキーに合わせたメジャースケールやナチュラルマイナースケールをひたすら弾いてるだけ、
ということが多いからです。

曲の中に部分的な転調箇所があっても、
あらかじめ予習段階でメジャースケールなどを覚えておくだけなので、
新曲には応用が利かないことが多かったりします。


理論を知らなくてもいい、というわけではないんですね。


多くの人は、幅を広げるために「プロの演奏の耳コピー」に移行するパターンが多いです。

↑↑
耳コピーアプローチは、ある程度理論的に解析できないと消化してあたなの血肉にはならなかったりします。

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2つの道の交差点


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どちらのアプローチで始めてもOKです。
あなたに合う方を選んで即興演奏生活を始めてください。


ここで一旦まとめると…

  • どちらのアプローチにも長所短所がある
  • どちらか一方だけでは必ず行き詰まる


ということ。

スタート地点から割とすぐのところで行き詰まりを感じるはず。
ここで苦しくなって迷走する人も多いです。

でも行き詰まった時は、
だいたい反対側の道に答えが眠っているものです。

多少地道な道のりに見えたりもします。



でもそこで忘れてはいけないのが、

アウトプットの量産→振返り

が一番大切ということ。



振返りの際、
理論攻めの人は、一旦立ち止まり、音源や周りの人の音をよく聴くようにしましょう。
耳攻めの人は、一旦立ち止まり、自分の演奏を理論で裏付けしていきましょう。


そうした状態でアウトプットを量産していくようにするのです。



まとめ


いかがでしたでしょうか?

  • 理論で攻める人がいる
  • 耳で攻める人がいる
  • どちらも正解
  • どちらかだけではすぐ行き詰まる
  • 行き詰まったら反対の道から振返りをする
  • そしてアウトプットを量産する



1つだけ捕足しておきますね。

「自分は理論派だ」
「自分は感覚派だ」

というように、自分のキャラ設定を決めることはオススメしません。
(周りの人からしたらどうでもいいことだしね(笑))

「自分は上達優先の雑食派です」

ぐらいにしておいた方が上達は早いです。



長くなっちゃいました…。

長文、お付合い頂きありがとうございました。


応援していますね。



2017年05月15日

アドリブ演奏生活を始めよう!

アドリブ演奏生活を始めよう!


こんばんわ。
しげのです。

これまでは色々回り道的な話題が多かったのですが、
いろいろ直接、アドリブのやり方についてお話していこうと思います。

(今日の話は、楽器の種類は関係のない話です。)


才能ではない


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しつこいけど何度も言います。

アドリブ(即興)演奏には「才能」は関係ありません。


…と言っても、できない人からしたら
「いやいやいや、しげのさんが才能あったからできてるんだよ」
と言われそうですが…。


でもね、一言、物申させて下さい。

アドリブできる人(中途半端なレベルじゃなくて、ちゃんとできてる人のことね)と話してると、
だいたいみんな同じことを言っています。

「才能は関係ない」と。


上手さの基準が違う



アドリブにも初心者Lv〜上級者Lvまでピンキリですが、
ちゃんとしたトレーニングを積んで行けば割と誰でもある程度のLvまではすぐ上達出来ます。

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アドリブのLv=楽器の上手さ

↑みたいに思ってしまいがちですが、それも関係ありません。

「???」

って思いますよね?(笑)



"楽器の上手さ"って、僕的には非情にあいまいな基準だと思っています。
むしろ一番アテにならない基準だと思ってます。

なんでかと言うと、
音楽のジャンルというか畑によって基準が違うからです。

大きく分けると、
  • 即興畑
  • コピー畑


という2つの畑で、「上手い」の基準が違うからだと思うからです。

(大雑把な分け方で失礼ですが、クラシック音楽はここではコピー畑に含めています。)



即興畑の「上手さの基準」て?



例えばクラシック音楽で言うと、
音の綺麗さだったり、
音の深みだったり。

フィギュアスケートの採点で言う「芸術点」に配点が寄ってる感じ。

クラシック音楽をディスってるわけじゃありませんよ?
例えばロック系のコピーバンドで言うと、
CDの音にどれだけ近づけるか?という半分は機材力だったりする面を言ってます。




一方、即興畑では、
フレージングやストーリー展開のダイナミックさだったり、
エンターテイメント的な要素だったり。

フィギュアスケートで言う「技術点」に配点が寄ってる感じです。

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うーん、わかりにくいかな…。

映画で言うと、
コピー畑は役者さんの演技力勝負。
即興畑は原作や脚本の質勝負。
みたいなとこですかね。

どれだけ脚本を、ストーリーや設定を変えることなく演出できるか?みたいな。


比較する意味がないのです


前置きが長くなりましたが、
言いたいことはたった1つだけ。

譜面派やコピー派の演奏スタイルと、
即興派の演奏スタイルとで、
比較する意味がないということ。


スポーツで例えると、
もうすでに競技種目が違っているんです。

たまたま同じ道具を使っているというだけ。


やることは1つ…アウトプットの量産のみ


アドリブで弾けるようになりたければ、
初めの内はやることはたった1つだけ。

アウトプットを量産すること。


要するに、ヘタでもいいからひたすらアドリブで弾こうとする量を増やすこと。

そしてトライ&エラーを繰返し、
振返りをする。

これ以外に方法はありません。


譜面派で育って来たプレイヤーさんは、
このトライ&エラーに強固な抵抗感を持っていることが多く、
スタートすら切れないという人が多いように思います。


そして、即興系の教則本やビデオなどのほとんどは、
振返りに有効な方法や着眼点を述べているものなのです。

つまり、あなたがエラーしないと教則本やビデオは役に立たないということ。


怖がり過ぎです。間違えることに対して。


これもどこかでお話したことかもしれませんが…

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例えばバスケのシュート練習をする、とします。

そしたら、多少考えながらかもしれませんが、
シュートが外れることを怖がって打てない、なんてことはありませんよね?

むしろ外れてもいいから沢山打って精度を上げていきます。


これが音楽となるとなぜか、
「外しちゃいけない」
と思い込んで音が出せない、みたいな傾向が見られます。

アドリブ演奏は音楽というより、
どちらかというとスポーツの練習と同じ。

外してもいいから音を出しまくることからしか始まりません。

そして大切なのは、振返りの質を上げること、です。



まとめ


今日はさわりだけでしたが、いかがでしたでしょうか?

  • 才能は関係ない
  • 即興畑は新しいスポーツを始めるのと同じ
  • アウトプットを量産することだけが唯一の修得方法



これからこのカテゴリで、
アドリブ初心者がどんなところに注目していけばいいか?
について数回に分けてまとめていきます。

まずはなんでもいいから、
音を外しまくってもいいから、
譜面もなにもないところで、
あなたのオリジナルのフレーズを弾きまくってみてください。


応援していますね。






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