2017年08月04日
シンプルでもインパクトの強いアドリブ(アドリブ因数分解:フレーズにリズムを)
シンプルでもインパクトの強いアドリブ(アドリブ因数分解:フレーズにリズムを)
こんばんわ。
しげのです。
このアドリブ因数分解シリーズ、前回までの記事は主に音使いに関するお話でした。
今日はフレージングのコツ(歌を作るコツ)についてお話して、このシリーズを一旦完了にしようと思います。
早い話が、今日はリズムに関するお話です。
これまでこのアドリブ因数分解シリーズでお話してきたことを簡単にまとめると、
というものでした。
とはいえ、実際にアドリブをしようとすると、
という2つの不安要素で大混乱…。
![c0cfa556a216b7a7912b374b171c98b7_s.jpg](/jazzwalk/file/c0cfa556a216b7a7912b374b171c98b7_s-thumbnail2.jpg)
そこで、本題に入る前に、これまでの因数分解の素数どもを紐解いてつなげてみましょう。
コードトーンへ着地するようにアドリブ
とりあえずコードトーンを狙って、
そこへ着地するように弾いてみましょう。
狙うのは次のコードか、もしくはその先のどこかのコード。
今弾いてるコードは捨ててOKです。
あなたがもし、コードトーンがまだスラスラ出て来ないというならば、
事前にコードトーンを書き出したりしてもOKです。
![9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s.jpg](/jazzwalk/file/9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s-9aa2c-thumbnail2.jpg)
仮に次のコードの着地点がわかったとしても、
そこまでどうやって弾いていって、どう着地していいかわからない。
もしかしたらそんな風に思うかもしれません。
答えを言うと、
着地さえ決まれば、
着地点までのフレーズはぶっちゃけなんでもアリなのです。
「音をハズす」というのは、厳密には「着地をハズす」ということ。
フレーズ途中の音は外れてても実はあまり問題にはなりません。
(上級者になるとフレーズ途中もコントロールしてますよ)
![9e757b65c09decbc09a0f8edbca4250d_s.jpg](/jazzwalk/file/9e757b65c09decbc09a0f8edbca4250d_s-thumbnail2.jpg)
だからスケールを勉強したり、フレージングを勉強したり、みんなしてるわけですよね。
それで今日のお話、というわけです。
オシャレなフレーズにしようとすると、スケールのことを考える人はとても多いです。
確かに使うスケールでフレーズのクオリティが上がることもあります。
でも、オシャレなフレーズ、クオリティの高いフレーズには、必ずリズムが関係しているものです。
リズム感の有無という話ではありません。
リズムを伝えようとする意識があるか?です。
「理論に裏付けされた正確な音使いで弾いてれば、リズムは伝わるだろう…」
…って、伝わるわけありませんよね?
ラブレターに好きな相手のいいところを書き綴っていれば、
「好きだ」という気持ちは伝わるだろう…
と言ってるようなもんですね。
(ちゃんと「好きだ」と書きましょう)
![9da2a75d8be664baba2b0c5787eee443_s.jpg](/jazzwalk/file/9da2a75d8be664baba2b0c5787eee443_s-thumbnail2.jpg)
…(笑)
いいメロディやフレーズとは、必ず小気味よいリズムが伝わってくるものです。
一度聴いたアドリブソロがいつまでも記憶に残る場合、
そのリズムも覚えていたりします。
つまり、フレーズがリズミックだということですね。
「フレーズでリズムも伝える」という気持ちを大切にして下さい。
もし、1音しか使えない"1音縛り"の状態でアドリブしてみて下さい。
(音をハズすのが怖いとか言えませんよね(笑))
↑↑
と言われたら、あなたならどうしますか?
![01_Cダイアトニック.png](/jazzwalk/file/01_CE38380E382A4E382A2E38388E3838BE38383E382AF-thumbnail2.png)
1音だけでアドリブ - Sample.mp3
▲参考までに弾いてみました。
使ったのはミの音。
1音縛りなんでかなり苦しいアドリブソロになりましたが(笑)
伴奏に使ったのはコレ↓↓
1音縛りでアドリブするとなると、
音使いでの表現はできませんよね。
となればポイントはこの2つ。
ちなみに大きな音符、細かい音符というのは、
二分音符とか四分音符とか、音価の長い音符と、
16分音符とか音価の短い音符のことです。
音の長さと強さという、音使い以外の要素を工夫することで、
メロディがリズミックに聴こえると思います。
ラップとかはこんな感じなのかな?
音の長さと強さを工夫してリズミックなフレーズにすれば、
「歌を作る」ようなアドリブができるということ。
話を戻すと、
ドレミファソラシドしか使えないからオシャレじゃない!
じゃなくて…
音の長さと強さを工夫すれば、
オシャレなアドリブだって可能だってことです。
(僕の弾いたアドリブがオシャレだとは言ってません(笑))
では今日のまとめ…もとい、このアドリブ因数分解シリーズのまとめです。
ということで、このアドリブ因数分解シリーズ、楽しんでもらえましたか?
初級編ということで、オシャレでカッコいいアドリブソロにはまだ物足りないところもあるでしょう。
けど、
この因数分解シリーズの考え方は、
あなたが上級者になっても役立つ情報が盛り込まれています。
是非お役に立てて下さい。
応援していますね!
こんばんわ。
しげのです。
このアドリブ因数分解シリーズ、前回までの記事は主に音使いに関するお話でした。
今日はフレージングのコツ(歌を作るコツ)についてお話して、このシリーズを一旦完了にしようと思います。
早い話が、今日はリズムに関するお話です。
おさらい
これまでこのアドリブ因数分解シリーズでお話してきたことを簡単にまとめると、
- コードは着地音の目安
- スケールは相性のいい音の組合せ(パッケージモノ)
- ダイアトニックを見極めてメジャースケールで歌を作るようにアドリブしよう
というものでした。
とはいえ、実際にアドリブをしようとすると、
- 音をハズすのが怖い
- どんなフレーズを弾いていいかわからない
という2つの不安要素で大混乱…。
![c0cfa556a216b7a7912b374b171c98b7_s.jpg](/jazzwalk/file/c0cfa556a216b7a7912b374b171c98b7_s-thumbnail2.jpg)
そこで、本題に入る前に、これまでの因数分解の素数どもを紐解いてつなげてみましょう。
コードトーンへ着地するようにアドリブ
とりあえずコードトーンを狙って、
そこへ着地するように弾いてみましょう。
狙うのは次のコードか、もしくはその先のどこかのコード。
今弾いてるコードは捨ててOKです。
あなたがもし、コードトーンがまだスラスラ出て来ないというならば、
事前にコードトーンを書き出したりしてもOKです。
![9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s.jpg](/jazzwalk/file/9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s-9aa2c-thumbnail2.jpg)
狙った着地点までの道のり≒スケール
仮に次のコードの着地点がわかったとしても、
そこまでどうやって弾いていって、どう着地していいかわからない。
もしかしたらそんな風に思うかもしれません。
答えを言うと、
着地さえ決まれば、
着地点までのフレーズはぶっちゃけなんでもアリなのです。
「音をハズす」というのは、厳密には「着地をハズす」ということ。
フレーズ途中の音は外れてても実はあまり問題にはなりません。
(上級者になるとフレーズ途中もコントロールしてますよ)
フレーズがオシャレじゃない…
![9e757b65c09decbc09a0f8edbca4250d_s.jpg](/jazzwalk/file/9e757b65c09decbc09a0f8edbca4250d_s-thumbnail2.jpg)
だからスケールを勉強したり、フレージングを勉強したり、みんなしてるわけですよね。
それで今日のお話、というわけです。
オシャレなフレーズにしようとすると、スケールのことを考える人はとても多いです。
確かに使うスケールでフレーズのクオリティが上がることもあります。
でも、オシャレなフレーズ、クオリティの高いフレーズには、必ずリズムが関係しているものです。
フレーズからリズムが伝わってくるか?
リズム感の有無という話ではありません。
リズムを伝えようとする意識があるか?です。
「理論に裏付けされた正確な音使いで弾いてれば、リズムは伝わるだろう…」
…って、伝わるわけありませんよね?
ラブレターに好きな相手のいいところを書き綴っていれば、
「好きだ」という気持ちは伝わるだろう…
と言ってるようなもんですね。
(ちゃんと「好きだ」と書きましょう)
![9da2a75d8be664baba2b0c5787eee443_s.jpg](/jazzwalk/file/9da2a75d8be664baba2b0c5787eee443_s-thumbnail2.jpg)
…(笑)
いいメロディやフレーズとは、必ず小気味よいリズムが伝わってくるものです。
一度聴いたアドリブソロがいつまでも記憶に残る場合、
そのリズムも覚えていたりします。
つまり、フレーズがリズミックだということですね。
「フレーズでリズムも伝える」という気持ちを大切にして下さい。
もし1音だけでアドリブする…としたら?
もし、1音しか使えない"1音縛り"の状態でアドリブしてみて下さい。
(音をハズすのが怖いとか言えませんよね(笑))
↑↑
と言われたら、あなたならどうしますか?
![01_Cダイアトニック.png](/jazzwalk/file/01_CE38380E382A4E382A2E38388E3838BE38383E382AF-thumbnail2.png)
1音だけでアドリブ - Sample.mp3
▲参考までに弾いてみました。
使ったのはミの音。
1音縛りなんでかなり苦しいアドリブソロになりましたが(笑)
伴奏に使ったのはコレ↓↓
音の長さと強さを工夫して、フレーズに表情をつける
1音縛りでアドリブするとなると、
音使いでの表現はできませんよね。
となればポイントはこの2つ。
- 大きな音符 × 細かい音符で音の長さを工夫
- アクセントを駆使して表情をつける工夫
ちなみに大きな音符、細かい音符というのは、
二分音符とか四分音符とか、音価の長い音符と、
16分音符とか音価の短い音符のことです。
音の長さと強さという、音使い以外の要素を工夫することで、
メロディがリズミックに聴こえると思います。
ラップとかはこんな感じなのかな?
何を言いたいのかというと…
音の長さと強さを工夫してリズミックなフレーズにすれば、
「歌を作る」ようなアドリブができるということ。
話を戻すと、
ドレミファソラシドしか使えないからオシャレじゃない!
じゃなくて…
音の長さと強さを工夫すれば、
オシャレなアドリブだって可能だってことです。
(僕の弾いたアドリブがオシャレだとは言ってません(笑))
まとめ
では今日のまとめ…もとい、このアドリブ因数分解シリーズのまとめです。
- コードは着地点の目安
- 着地さえ決まれば、それまでの音使いは割となんでもアリ
- 着地までの道のりを工夫するのにスケールを駆使するのは有効
- 「アドリブを弾く」より「歌を作る」感じで
- コード複数をまとめてダイアトニックを見極める
- ダイアトニックに合わせたメジャースケールでいいからアドリブ
- 音の長さと強さを工夫してリズミックにアドリブ
ということで、このアドリブ因数分解シリーズ、楽しんでもらえましたか?
初級編ということで、オシャレでカッコいいアドリブソロにはまだ物足りないところもあるでしょう。
けど、
この因数分解シリーズの考え方は、
あなたが上級者になっても役立つ情報が盛り込まれています。
是非お役に立てて下さい。
応援していますね!
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