2017年05月21日
スケールは"通り道" 、"目的地"じゃない (アドリブ因数分解:スケール編)
スケールは"通り道"、"目的地"じゃない (アドリブ因数分解:スケール編)
こんばんわ。
しげのです。
今日は、
アドリブ初心者がスケールとどうやって付き合っていったらいいか?
スケールってどんなものか?
というお話をしたいと思います。
中には、
アドリブソロ = スケール
みたいに思っている人も多いんじゃないでしょうか?
逆に、
「スケールなんてカンケーない!勉強しなくても大丈夫だよ!」
て言われたらちょっと安心しますか?(笑)
結論を先に言っておきますが、
長い目で見ればスケールの勉強はかなり有効です。
あなたの成長加速ツールであることは間違いありません。
ただ今日は「スケールの演奏家にはならないで」というお話だと思って読み進めてください。
先に、スケールはどんなもので、覚えるとどう役に立ってくれるか?をまとめておきましょう。
こんなところでしょうか?
冒頭でもちょっとお話しましたが、
よくスケールオタク・スケールの演奏家になってしまっている人がいます。
セッション現場とかでそういう人と雑談してると、
「さっきEbのところで○○スケール使ってましたね〜?
あれって理論的には□□スケールがセオリーなのに、○○いくっていう発想はなかったです!」
みたいなこと言ってくる人がいます。
・・・・・・覚えてねーよ!(笑)
こういう場合、そのオタク本人の演奏はやっぱりセオリーに従った完成度の高い演奏ではあるんです。
ただ、やっぱりどこかオタクっぽくてザンネンな感じはしますね。
どんな演奏かというと、
例えばアニメ好きの人がいたとしたら、
通常会話の全てが、何らかのアニメのセリフをそのまま使ってる感じ。
ある意味凄い(笑)
(僕もマンガやアニメは好きなんでそれをディスってるわけじゃないですけど)
関心はするけど感動はしない、という演奏ですね。
これはスケール覚えたての人に多いです。
いわゆる「下から順番に弾くだけ奏法」です。
話を分かりやすくするために、
ブルーノートスケールを用いてお話しますね。
(▲クリックで画像拡大)
このブルーノートスケールを覚えたとして、
例えばこんな感じ↓↓
(▲クリックで画像拡大)
スケールは相性のいい音の組合せ。
その中でブルーノートスケールは、
ブルージーな響きを表現するのに相性のいい音同士を並べたもの、と考えましょう。
特にこのブルーノートスケールは、
下から順番に弾くだけでもそれなりに成立しやすい響き。
こんな風に陳列するだけでも歌を作れてる感じには聴こえます。
でも、これを1回やって、
その後もCのコードが続いたらそこでGive Up…みたいな事故が起きる代表例です(笑)
また、例えばある程度スラスラ弾けるようになったとして、
こんなフレーズを弾いたとします↓↓
(▲クリックで画像拡大)
下から順番に弾くだけ奏法の発展版みたいな(笑)
こういうのを「垂れ流し」と言います。
逆にどうすればいいかというと、
「きちんと替え歌を作る」ということがとても大切になってくるわけです↓↓
(▲クリックで画像拡大)
これはあくまでブルーノートスケールだけでフレージングした例ですが、
これ以上長く同じスケールを使い続けると、
結構飽きられるソロに聴こえてしまい、結局「垂れ流し」になってしまうこともあります。
例えばこんな風に、部分的に使ってみましょう。
こうやって歌を作りながら弾いてると、
「もうちょっと違った響きが欲しいな〜」と思う瞬間が訪れます。
その時、いつも通る道をちょっと変えてみるつもりで、
あなたの引き出しからスケールを引っ張りだしてくる、
という使い方がスケールの上手な使い方です。
あくまで通り道の表現を変えるために使う、ということですね。
例えば新しいスケールとして、
Gオルタードドミナントスケールを覚えようとしたとします。
さっきのブルーノートスケールと違って、順番に弾いてっても変な響きとしか感じないと思います。
ということは、何も勉強もせずにずっとアドリブ練習を続けていたとしても、
このスケールに辿り着く可能性は低いというお話です。
でも、アドリブソロをする中でこのスケールをもし知っていたとしたら?
実はこのスケール、JAZZ系のフレージングにはよく使われるオシャレサウンドの1つ。
使い方がわかってくると、ジャジィな表現を自由自在に出し入れする、という響きのコントロールが狙ってできるようになります。
ちょっとワクワクしませんか?
つまり、自分1人では辿り着くことはなかった方向へ、
あなたの表現力を開拓してくれる道しるべになってくれるわけです。
アドリブを鍛錬する人の中には、
プロのフレーズをコピーする人もいます。
(その練習方法の善し悪しは一旦ここでは割愛して…)
気に入ってコピーしようとしたフレーズが、
あまり自分になじみのない音使いだったとします。
でも、沢山のスケールを知っていると、
何のスケールを使っているのか?とか、
部分的に何かのスケールを取り入れている、とか、
そういったことが論理的に理解できます。
スケールはかなり優秀な解析ツールにもなってくれるわけです。
さて、今日のお話はいかがでしたでしょうか?
今日は具体例を多めに出しながらだったので長文になってしまいましたが・・・
書いてて「話の幅を広げ過ぎたな〜」とちょっと思いましたが…。
スケールオタクにならないよう、
スケールと上手に付き合っていってください。
あなたを育ててくれる武器になってくれます。
応援していますね。
こんばんわ。
しげのです。
今日は、
アドリブ初心者がスケールとどうやって付き合っていったらいいか?
スケールってどんなものか?
というお話をしたいと思います。
中には、
アドリブソロ = スケール
みたいに思っている人も多いんじゃないでしょうか?
逆に、
「スケールなんてカンケーない!勉強しなくても大丈夫だよ!」
て言われたらちょっと安心しますか?(笑)
結論を先に言っておきますが、
長い目で見ればスケールの勉強はかなり有効です。
あなたの成長加速ツールであることは間違いありません。
ただ今日は「スケールの演奏家にはならないで」というお話だと思って読み進めてください。
スケールはどう役立つ?
先に、スケールはどんなもので、覚えるとどう役に立ってくれるか?をまとめておきましょう。
- そのスケール特有の"響き"の表現に役立つ
- 音のパッケージであり、相性のいい組合せ
- 優秀な表現力成長加速ツール
- 優秀な解析ツール
こんなところでしょうか?
「スケールを弾くこと」はゴールではない
冒頭でもちょっとお話しましたが、
よくスケールオタク・スケールの演奏家になってしまっている人がいます。
セッション現場とかでそういう人と雑談してると、
「さっきEbのところで○○スケール使ってましたね〜?
あれって理論的には□□スケールがセオリーなのに、○○いくっていう発想はなかったです!」
みたいなこと言ってくる人がいます。
・・・・・・覚えてねーよ!(笑)
こういう場合、そのオタク本人の演奏はやっぱりセオリーに従った完成度の高い演奏ではあるんです。
ただ、やっぱりどこかオタクっぽくてザンネンな感じはしますね。
どんな演奏かというと、
例えばアニメ好きの人がいたとしたら、
通常会話の全てが、何らかのアニメのセリフをそのまま使ってる感じ。
ある意味凄い(笑)
(僕もマンガやアニメは好きなんでそれをディスってるわけじゃないですけど)
関心はするけど感動はしない、という演奏ですね。
スケールの音を陳列すればいいってものではない
これはスケール覚えたての人に多いです。
いわゆる「下から順番に弾くだけ奏法」です。
話を分かりやすくするために、
ブルーノートスケールを用いてお話しますね。
(▲クリックで画像拡大)
このブルーノートスケールを覚えたとして、
例えばこんな感じ↓↓
(▲クリックで画像拡大)
スケールは相性のいい音の組合せ。
その中でブルーノートスケールは、
ブルージーな響きを表現するのに相性のいい音同士を並べたもの、と考えましょう。
特にこのブルーノートスケールは、
下から順番に弾くだけでもそれなりに成立しやすい響き。
こんな風に陳列するだけでも歌を作れてる感じには聴こえます。
でも、これを1回やって、
その後もCのコードが続いたらそこでGive Up…みたいな事故が起きる代表例です(笑)
ちゃんと替え歌を作ろう
また、例えばある程度スラスラ弾けるようになったとして、
こんなフレーズを弾いたとします↓↓
(▲クリックで画像拡大)
下から順番に弾くだけ奏法の発展版みたいな(笑)
こういうのを「垂れ流し」と言います。
逆にどうすればいいかというと、
「きちんと替え歌を作る」ということがとても大切になってくるわけです↓↓
(▲クリックで画像拡大)
これはあくまでブルーノートスケールだけでフレージングした例ですが、
これ以上長く同じスケールを使い続けると、
結構飽きられるソロに聴こえてしまい、結局「垂れ流し」になってしまうこともあります。
例えばこんな風に、部分的に使ってみましょう。
こうやって歌を作りながら弾いてると、
「もうちょっと違った響きが欲しいな〜」と思う瞬間が訪れます。
その時、いつも通る道をちょっと変えてみるつもりで、
あなたの引き出しからスケールを引っ張りだしてくる、
という使い方がスケールの上手な使い方です。
あくまで通り道の表現を変えるために使う、ということですね。
表現の幅を広げる成長加速ツールでもある
例えば新しいスケールとして、
Gオルタードドミナントスケールを覚えようとしたとします。
さっきのブルーノートスケールと違って、順番に弾いてっても変な響きとしか感じないと思います。
ということは、何も勉強もせずにずっとアドリブ練習を続けていたとしても、
このスケールに辿り着く可能性は低いというお話です。
でも、アドリブソロをする中でこのスケールをもし知っていたとしたら?
実はこのスケール、JAZZ系のフレージングにはよく使われるオシャレサウンドの1つ。
使い方がわかってくると、ジャジィな表現を自由自在に出し入れする、という響きのコントロールが狙ってできるようになります。
ちょっとワクワクしませんか?
つまり、自分1人では辿り着くことはなかった方向へ、
あなたの表現力を開拓してくれる道しるべになってくれるわけです。
スケールは優秀な解析ツールでもある
アドリブを鍛錬する人の中には、
プロのフレーズをコピーする人もいます。
(その練習方法の善し悪しは一旦ここでは割愛して…)
気に入ってコピーしようとしたフレーズが、
あまり自分になじみのない音使いだったとします。
でも、沢山のスケールを知っていると、
何のスケールを使っているのか?とか、
部分的に何かのスケールを取り入れている、とか、
そういったことが論理的に理解できます。
スケールはかなり優秀な解析ツールにもなってくれるわけです。
まとめ
さて、今日のお話はいかがでしたでしょうか?
今日は具体例を多めに出しながらだったので長文になってしまいましたが・・・
- スケールを弾くことがゴールじゃない
- スケールの持つ特有の響きを上手く活用しましょう
- きちんと替え歌を作ることが優先
- 表現の幅を広げてくれる成長加速ツール
- 優秀な解析ツールとしても機能してくれる
書いてて「話の幅を広げ過ぎたな〜」とちょっと思いましたが…。
スケールオタクにならないよう、
スケールと上手に付き合っていってください。
あなたを育ててくれる武器になってくれます。
応援していますね。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6288505
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック