2017年08月10日
キャッチーなフレージングのちょっとしたコツ(アドリブ因数分解:フレージング)
キャッチーなフレージングのちょっとしたコツ(アドリブ因数分解:フレージング)
こんばんわ。
しげのです。
このシリーズ、何度も追加追加でごめんなさいね。
本当にこれで一旦完了にします。
今日は、前回の音数縛り練習の延長線上のお話。
フレージングのコツについてお話します。
例えば皆さんがよく耳にするヒットして売れてるCDや音源。
![c3b7ea6fbe74336f036745b0e1f8bb22_s.jpg](/jazzwalk/file/c3b7ea6fbe74336f036745b0e1f8bb22_s-thumbnail2.jpg)
こうした曲に使われてるフレーズやメロディって、
実はけっこうシンプル。
理論的な難易度・複雑さと、
フレーズやメロディがいいものかどうか?
は、比例しません。
それは、使われてる理論の影響ではなく、
主にリズム的な要素の影響が大きいからだと、
僕自身は思ってます。
ただ、昔に比べて最近の曲は、
使われるコードやバッキングなどに色んな工夫がされてる感じがしますね。
今日はあくまで、
あなたのアドリブソロのフレージングが、
キャッチーでインパクトのあるフレージングになるように、
それを意図的に作れるように、
そのためのコツをご紹介します。
これ、個人的にはものすごく重要と思ってます。
たとえあなたが今、しょぼいソロしかできていなかったとしても、
真っ先にこの要素を取り入れるだけで驚く程フレーズの印象が変わりますよ。
例えば、こんなフレーズがあったとしましょう▼
![01-フレーズ.png](/jazzwalk/file/01-E38395E383ACE383BCE382BA-thumbnail2.png)
めっちゃダサいフレーズですねw
話をわかりやすくするため4分音符と2分音符のみにしてます。
さてこのフレーズ、歌いだしのタイミングをちょっと工夫してみましょう▼
![03-フレーズ.png](/jazzwalk/file/03-E38395E383ACE383BCE382BA-thumbnail2.png)
どうですか?
このように、1拍から2拍くらい食ったところからフレージングを始めるだけで、
だいぶ印象が違って聴こえると思います。
これは、フレージングというよりも、
アドリブソロにストーリー・起承転結をつけるコツとして捉えて下さい。
とりあえず先にコチラを見て下さい▼
![04-手数.png](/jazzwalk/file/04-E6898BE695B0-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
手数の密度というのは、
細かいフレーズとか16分音符などの細かい音符で作られたフレーズのこと。
まず、わかりやすくするためにコード進行はずっと同じ進行にしてます。
見てもらえれば一目瞭然、
[A]+[B]…手数の密度が高いフレーズ。
[C]…手数の密度が薄いフレーズ。
コード進行が一緒でも、
[B]→[C]へ展開した時に、ストーリーが1つ進んだ感じがしませんか?ということ。
このように細かいフレーズから大きなフレーズにするだけで、
ストーリーが作れちゃいます。
ここまで散々言って来た「歌を作るように」という意味では、
このノウハウはかなり使えるワザです。
さっきの手数の件と同じフレーズです。
![05-繰返し.png](/jazzwalk/file/05-E7B9B0E8BF94E38197-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
さっきは”手数・音数”にフォーカスしてましたが、
ここではフレーズの"作り"にフォーカスします。
[A]+[B]は、似た感じのフレーズの繰返しなのに対して、
[C]は違った作りになっています。
こうして譜面で見ると「そうなんだ」くらいにしか感じないかもしれません。
ただこれ、あくまでアドリブソロとしてイメージして欲しいんです。
アドリブのターンがあなたに回ってきた瞬間は、
譜面上では真っ白な状態なわけです。
その状態から、このように即興でフレーズを組み立ててアドリブする。
こうすることで、
というような、
いわゆる「歌を作る」という作業が凝縮されてきます。
そういう意味で、この「繰返し」という手法はメジャーで有効です。
また、ここでは食って入るときの「入り方」を同じような感じにしています。
(ここでは8分音符×3つ)
このように入り方を似た感じにすると、
フレーズが始まってから(譜面の赤いとこ)が全く違っていても、
統一感が生まれ、「歌を作ってる」感じが伝わります。
ちなみにこのお話、あくまでPOPSとかを主体に書いていますが、
JAZZでもとても使える手法です。
一見あまり関係なさそうに見えるビバップでさえ、
シーケンスフレーズとかよく使いますよね?
あれば「"ビバップという歌"を作っている」わけであって、
その中の手法としてこの繰返しはよく用いられているわけです。
さて、いかがでしたか?
思ったより長くなっちゃいましたが…
今日のまとめです。
ここでお話したコツが
「歌を作る」ということの具体的なノウハウになります。
他にも細かく出せばきりがないんですが、
効果が高いものだけご紹介させて頂きました。
このへんを意識してアドリブしてみてください。
応援していますね。
こんばんわ。
しげのです。
このシリーズ、何度も追加追加でごめんなさいね。
本当にこれで一旦完了にします。
今日は、前回の音数縛り練習の延長線上のお話。
フレージングのコツについてお話します。
【超重要】簡単な音使いでも複雑なスケールでも、歌を作るコツは同じ
例えば皆さんがよく耳にするヒットして売れてるCDや音源。
![c3b7ea6fbe74336f036745b0e1f8bb22_s.jpg](/jazzwalk/file/c3b7ea6fbe74336f036745b0e1f8bb22_s-thumbnail2.jpg)
こうした曲に使われてるフレーズやメロディって、
実はけっこうシンプル。
理論的な難易度・複雑さと、
フレーズやメロディがいいものかどうか?
は、比例しません。
それは、使われてる理論の影響ではなく、
主にリズム的な要素の影響が大きいからだと、
僕自身は思ってます。
ただ、昔に比べて最近の曲は、
使われるコードやバッキングなどに色んな工夫がされてる感じがしますね。
今日はあくまで、
あなたのアドリブソロのフレージングが、
キャッチーでインパクトのあるフレージングになるように、
それを意図的に作れるように、
そのためのコツをご紹介します。
【超重要】歌いだしのタイミングを工夫しよう
これ、個人的にはものすごく重要と思ってます。
たとえあなたが今、しょぼいソロしかできていなかったとしても、
真っ先にこの要素を取り入れるだけで驚く程フレーズの印象が変わりますよ。
例えば、こんなフレーズがあったとしましょう▼
![01-フレーズ.png](/jazzwalk/file/01-E38395E383ACE383BCE382BA-thumbnail2.png)
めっちゃダサいフレーズですねw
話をわかりやすくするため4分音符と2分音符のみにしてます。
さてこのフレーズ、歌いだしのタイミングをちょっと工夫してみましょう▼
![03-フレーズ.png](/jazzwalk/file/03-E38395E383ACE383BCE382BA-thumbnail2.png)
どうですか?
このように、1拍から2拍くらい食ったところからフレージングを始めるだけで、
だいぶ印象が違って聴こえると思います。
手数の密度を工夫しよう
これは、フレージングというよりも、
アドリブソロにストーリー・起承転結をつけるコツとして捉えて下さい。
とりあえず先にコチラを見て下さい▼
![04-手数.png](/jazzwalk/file/04-E6898BE695B0-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
手数の密度というのは、
細かいフレーズとか16分音符などの細かい音符で作られたフレーズのこと。
まず、わかりやすくするためにコード進行はずっと同じ進行にしてます。
見てもらえれば一目瞭然、
[A]+[B]…手数の密度が高いフレーズ。
[C]…手数の密度が薄いフレーズ。
コード進行が一緒でも、
[B]→[C]へ展開した時に、ストーリーが1つ進んだ感じがしませんか?ということ。
このように細かいフレーズから大きなフレーズにするだけで、
ストーリーが作れちゃいます。
ここまで散々言って来た「歌を作るように」という意味では、
このノウハウはかなり使えるワザです。
似たフレーズの繰返しを意識しよう
さっきの手数の件と同じフレーズです。
![05-繰返し.png](/jazzwalk/file/05-E7B9B0E8BF94E38197-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
さっきは”手数・音数”にフォーカスしてましたが、
ここではフレーズの"作り"にフォーカスします。
[A]+[B]は、似た感じのフレーズの繰返しなのに対して、
[C]は違った作りになっています。
こうして譜面で見ると「そうなんだ」くらいにしか感じないかもしれません。
ただこれ、あくまでアドリブソロとしてイメージして欲しいんです。
アドリブのターンがあなたに回ってきた瞬間は、
譜面上では真っ白な状態なわけです。
その状態から、このように即興でフレーズを組み立ててアドリブする。
こうすることで、
- 曲を弾きこなしてる感じ
- ソロをまとめられている感じ
- ストーリー展開を感じさせる
- キャッチーで印象に残る感じ
というような、
いわゆる「歌を作る」という作業が凝縮されてきます。
そういう意味で、この「繰返し」という手法はメジャーで有効です。
また、ここでは食って入るときの「入り方」を同じような感じにしています。
(ここでは8分音符×3つ)
このように入り方を似た感じにすると、
フレーズが始まってから(譜面の赤いとこ)が全く違っていても、
統一感が生まれ、「歌を作ってる」感じが伝わります。
ちなみにこのお話、あくまでPOPSとかを主体に書いていますが、
JAZZでもとても使える手法です。
一見あまり関係なさそうに見えるビバップでさえ、
シーケンスフレーズとかよく使いますよね?
あれば「"ビバップという歌"を作っている」わけであって、
その中の手法としてこの繰返しはよく用いられているわけです。
まとめ
さて、いかがでしたか?
思ったより長くなっちゃいましたが…
今日のまとめです。
- キャッチーなフレーズと理論の複雑さは比例しない
- フレーズを始めるタイミングを工夫しよう
- 音の密度を工夫しよう
- 似たフレーズの繰返しを活用しよう
ここでお話したコツが
「歌を作る」ということの具体的なノウハウになります。
他にも細かく出せばきりがないんですが、
効果が高いものだけご紹介させて頂きました。
このへんを意識してアドリブしてみてください。
応援していますね。
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