2016年11月13日
これまで譜面でやってきた…というあなたへ。
こんばんわ。
しげのです。
今日は、これまで譜面ありきの環境でプレイしてきたというあなたにお話しようと思います。
これまで譜面でやってきたのであれば、
即興演奏って意味わかんない?って思いません?
僕も実際、譜面でやってきた人とお話する機会が多いのですが、
その際によく話題に上がることのやりとりと、
僕なりの考えなどをシェアしようと思います。
ただし最初に言っておきたい。
この記事は、
即興演奏の優位性を主張するものではありませんし、
即興演奏の魅力を語るものでもありません。
譜面でやってきた人が即興を始めるにあたって、
こういう言葉で救われる人だっているんです。
そんなあなた向けに書いています。
今日はちょっと長いので、簡単に目次を書いておきます。
興味のあるところからどうぞ。
やっぱり一番多い質問ですね。
これを一言でお答えできるなら、
このブログの存在意義自体なくなってしまうわけですが(笑)
以前の記事でお話したように、
やはり答えは1つ。
「アウトプットの量産」です。
つまり、「アドリブで弾こうとした数」です。
あなたは今まで数多くの譜面をこなしてきたわけですから、
どんな譜面と対面しても初見でスラスラとハイクオリティな演奏を量産できるわけです。
それだけの演奏をするためにたくさんの失敗経験を積み重ねた賜物が、
譜面でやってきたあなたの財産なわけです。
その一方で、即興系のプレイヤーは?というと…
これもそう、数多くの即興演奏をこなしてきて、
たくさんの失敗経験を積み重ねた賜物が僕たち即興系プレイヤーの財産なわけです。
違いは?というと、
「譜面で弾こうとした経験値」か?
「即興で弾こうとした経験値」か?
だけ。
逆に僕たち即興系プレイヤーが逆の質問をしたら、
あなたは何て答えますか?
たぶん、「譜面でたくさん弾いてれば慣れるよ。」みたいなことではないでしょうか?
だからそう、即興ができるようになるには、
「即興で弾こうとした数」が全てなんです。
これもよく聞かれる質問です。
二言目には
「コード?」
とチェーンコンボのように聞かれることが多いです。
質問の的が広過ぎてお答えするのが難しい質問です…。
まぁ、「コード?」と聞かれたら「コード」なんですが。
「どうやってやってるの?」の部分に対する答えはちょっと違います。
しいて言うなら「好き勝手に弾いてる」です。
もう少し詳しく言うと「なんとなく合うように弾いてる」です。
こればっかりは「慣れ」なので、
やはり「アウトプットの量産」に直結するのだと思います。
「コード?」←の質問の部分をもう少しお話しておきます。
まず、即興系プレイヤーの発展途上段階では、大きく分けて2種類います。
の2種類です。
(ある程度経験を積んでくると、理論派も感覚派も関係なくなりますが…)
で、コードでやっているのは主に「理論派」の人たちです。
かといって、コードの構成音を覚えて、その構成音さえ弾いていればいい(ある意味アルペジオ)ということではありません。
つまり、Cと書いてあったら「ドミソだけ弾いてればいい」ではないんです。
コードはあくまで目安。
ちなみに僕が耳でできなくて理論一本で押し通してた頃は、
コードのどこの音をどういじればどうなる?
みたいな地味なことを散々やりました(笑)
まるで数学を「暗記」でやっているようなものですね(笑)
ただ、コードが強力な"盾"であることは変わりなくて、
全12種類の音からどの音を選ぶか?
次はどんなハーモニーになっていくか?
だからどんなメロディを作っていくか?
みたいに考えた時、羅針盤のような働きをしてくれるものです。
逆に「感覚派」の人たちはどんな風にやっているか?にも少し触れておきましょう。
かなりのキャリアを積んだベテラン感覚派ではなく、
わかりやすく、まだキャリアの浅い感覚派のお話をします。
彼らはいくら「感覚派」と言っても、
ド新規の曲をまっさらな状態で処理できているわけではありません。
そんなの…ただの天才です( ̄∀ ̄)
(うらやましいな、クソっ)
彼らは、その日やる曲をリハなどで事前に練習し、
ある程度「使える音」ってのを覚えておいて、
その音から選んで弾いているだけなんです。
はい、違います。
即興演奏の出来る/出来ないに、才能は関係ありません。
断じて関係ありません。
逆に、即興系の僕らもですね、
今から譜面で演奏するのを極める!
なんて事態になったらえらいこっちゃなわけなんです(笑)
それを思ったら、あなたが慌てふためく気持ちもとってもよくわかります。
ただ断じて、才能ではないことだけは言っておきたいです。
(譜面で弾くことが)好きか?嫌いか?は関係しそうですけど。
即興系プレイヤーって言っても、
フタを開ければそのほとんどはJAZZ系のプレイヤー。
JAZZ系プレイヤーのほとんどは、
大学くらいからJAZZをやり始めたとか、
楽器そのものも大学でJAZZ研に入ったのがキッカケとか、
そういう人が多いのが特徴です。
そんな彼らと、中学高校と譜面で何年もやってきたあなたの違いは何でしょう?
それは、キャリアがあるかないか?です。
ほとんど初心者に近い即興駆け出しの彼らには頼る財産がない。
だからこそ出来るor出来ないを自分で勝手に判断せずにやろうとするんですね。
そうやってアウトプットを量産するから即興系として育つんです。
逆に譜面でやってきた人には、
「譜面でやってきた」というキャリア=財産がある。
だから、譜面でやってきたことを即興演奏にもついつい活かそうとしてしまっていませんか?
譜面→即興は、
今まで野球をやってきた人がサッカーを始めるようなものなんです。
譜面から完成されたフレーズを受取り、アウトプットする。
それに対し、(当然ですが)即興の世界ではあなたにフレーズをインプットしてはくれません。
スタート地点が違うのです。
譜面は、育ての苦しみ。
即興は、産みの苦しみ〜育ての苦しみ。
即興はどうしたって道のりが長いのですが、
この習慣に慣れてしまえば後々ずっと楽ができるのです。
これはですね・・・
最初からエエ格好しようとしすぎてるからだと思います。
プライドを捨てましょう。
譜面には最初から完成度の高いカッコイイフレーズが描いてあるわけですから、
よほどヘタでなければカッコイイフレーズっぽいのが弾けるわけです。
逆に即興だと、
初心者の頃はまず、出てくるフレーズ自体がカッコ悪い、ということろからのスタート。
スタート地点のセレブ感が違っているんです。
即興の世界はもっと泥臭くて地味です。
あなたが譜面でやってきたなら、
今まで血統書付きの演奏をしていたのに、
急に野良猫にでもなったような気分がするものです。
まずはこのエコノミーな生活への慣れが必要なのかもしれません。
もしかすると、
「フレーズが出て来ないのは、JAZZのCDを聴き足りないからだ」
と思うかもしれません。
「JAZZのシャワーを浴び続けていれば…」
なんて、どっかの英語教材のキャッチコピーのようなセリフですが(笑)
JAZZのCDを聞きまくっているだけでは絶対に弾けるようにはなりません。
あくまで弾こうとしないと。
アウトプットしないと。
ただし、聞きまくったことは絶対に無駄にはなりません。
聞きまくることでイメージが作りやすくなります。
イメージがあればアドリブフレーズは出やすくなります。
けれど、なんでかんでやっぱり「弾こう」とする「勇気」は必要です。
ただ聴くのと、
弾いてから聴くのとでは、
1回聴くことから得られる情報量が、解像度が違います。
とにかく音に出すんです。
僕はクラシック系の世界はよくわからないのですが、
あれって間違えたりするとやっぱりものすごく怒られるもんなんですか?
あなたが譜面でやってきて、即興に一歩踏み出せないでいるとしたら、
もしかするとそういう怒られた経験がトラウマになっているのかもしれません。
即興演奏の世界は、
間違えて当然、カッコわるくて当然からスタートして、
常にその恐怖と二人三脚でいるから楽しいんです。
それに慣れて恐怖が麻痺してくると、
不思議と優雅な気持ちになるものなんです。
「間違えちゃダメ」じゃなくて、
「自分のヘタな部分も全て含めてアート」なんです。
「間違えてしまう自分はダメ」
「こんなのも出来ない自分には価値がない」
なんていう、いわゆる「スポ魂」ではなく、
あなたがやっているのはアートなんですよ。
頭が真っ白になってしまう、ということは、
あなたには即興演奏をする才能があるということです。
ん?
って思った人、多いですよね。
はい、ここ、お話します。
頭が真っ白になる=フリーズする、というのは、人間の一種の防衛本能なんです。
これは特に譜面でやってきた人に多く見られる現象です。
譜面でやってきたあなたが、
今この記事を読んでいる時点で、
「即興演奏の世界に興味がある」ということですよね?
逆を言うと、
譜面でやることに何らかの不満・不安・劣等感のような負の感情を抱いていることになるのです。
そんなものない、と本気で思っている人は、
そもそもこんな記事読みませんし。
もし即興演奏ができてしまうと、
あなたにとって不都合がある、というのが真相ではありませんか?
今まであなたが自分で遵守してきたあなたの中のルールが、
即興演奏できることで崩れさってしまうから。
↑↑
例えばこんな感じです。
こうして何年間も操を立てて守り抜いてきたものが、
犯罪に手を染めるような感覚で捉えていませんか?(笑)
そう、あなたの深層心理の深いところが、こうしたルールで埋まっているから、
防衛本能がはたらいてフリーズするんです。
心理学的な側面ですけどね。
悪い言い方ですが、「洗脳されている状態」に近いです。
その先生は、なぜ譜面に忠実に、って言ったのでしょうか?
なぜ譜面に描いてあること以外してはいけないと言ったのでしょうか?
なぜその先生は、音を外したら怒るのでしょうか?
なぜ譜面系プレイヤー仲間はあなたに色々言ってくるのでしょうか?
その先生も彼らも、防衛本能がはたらいているからです。
例えばその先生が、即興演奏もできるタイプの先生だったとしたら、
そんな生徒の未来の選択肢を狭めるようなことは言いません。
生徒や弟子が即興でできてしまったら
先生の威厳がなくなってしまうから、
防衛本能からそういう教えに走っているんですね。
譜面で演奏することを否定しているわけではありません。
ただ、譜面で演奏するにしても、即興で演奏するにしても、
アートの世界ですから、表現はあくまで自由なんです。
あなたのいい面も悪い面も含めて、
等身大のあなた自身を余すところなく表現できた方が、アートとしては価値が高いわけです。
逆にここまで読んでみて、
どうしても踏み出したくない何らかの抵抗を感じているとしたら、
あなたは即興演奏を必要としていないのだと思います。
今のままで十分満足しているのだと思います。
そんなあなたを否定するつもりはありません。
もし必要に刈られたとき、また読みに来て下さいね。
そんなわけで、長くなってしまいましたが、
譜面でやってきた人とのよくあるやり取りをまとめてみました。
この記事を読んでいるあなたは、
少なくとも即興演奏に興味を抱いているわけです。
何も縛られることはありません。
両刀使いになったら、あなたはさらに素敵になるだけですから。
応援していますね!
しげのです。
今日は、これまで譜面ありきの環境でプレイしてきたというあなたにお話しようと思います。
これまで譜面でやってきたのであれば、
即興演奏って意味わかんない?って思いません?
僕も実際、譜面でやってきた人とお話する機会が多いのですが、
その際によく話題に上がることのやりとりと、
僕なりの考えなどをシェアしようと思います。
ただし最初に言っておきたい。
この記事は、
即興演奏の優位性を主張するものではありませんし、
即興演奏の魅力を語るものでもありません。
譜面でやってきた人が即興を始めるにあたって、
こういう言葉で救われる人だっているんです。
そんなあなた向けに書いています。
今日はちょっと長いので、簡単に目次を書いておきます。
興味のあるところからどうぞ。
- Q) アドリブってどうやったらできるようになる?
- Q) アドリブってどうやってやってるの?
- 「コード?」←の部分をもうすこし詳しく…
- Q) 才能?
- フレーズが出て来ない、何を弾いていいかわからない
- 頭が真っ白になっちゃう
Q) アドリブってどうやったらできるようになる?
やっぱり一番多い質問ですね。
これを一言でお答えできるなら、
このブログの存在意義自体なくなってしまうわけですが(笑)
以前の記事でお話したように、
やはり答えは1つ。
「アウトプットの量産」です。
つまり、「アドリブで弾こうとした数」です。
あなたは今まで数多くの譜面をこなしてきたわけですから、
どんな譜面と対面しても初見でスラスラとハイクオリティな演奏を量産できるわけです。
それだけの演奏をするためにたくさんの失敗経験を積み重ねた賜物が、
譜面でやってきたあなたの財産なわけです。
その一方で、即興系のプレイヤーは?というと…
これもそう、数多くの即興演奏をこなしてきて、
たくさんの失敗経験を積み重ねた賜物が僕たち即興系プレイヤーの財産なわけです。
違いは?というと、
「譜面で弾こうとした経験値」か?
「即興で弾こうとした経験値」か?
だけ。
逆に僕たち即興系プレイヤーが逆の質問をしたら、
あなたは何て答えますか?
たぶん、「譜面でたくさん弾いてれば慣れるよ。」みたいなことではないでしょうか?
だからそう、即興ができるようになるには、
「即興で弾こうとした数」が全てなんです。
Q) アドリブってどうやってやってるの?
これもよく聞かれる質問です。
二言目には
「コード?」
とチェーンコンボのように聞かれることが多いです。
質問の的が広過ぎてお答えするのが難しい質問です…。
まぁ、「コード?」と聞かれたら「コード」なんですが。
「どうやってやってるの?」の部分に対する答えはちょっと違います。
しいて言うなら「好き勝手に弾いてる」です。
もう少し詳しく言うと「なんとなく合うように弾いてる」です。
こればっかりは「慣れ」なので、
やはり「アウトプットの量産」に直結するのだと思います。
「コード?」←の部分をもう少し詳しく…
「コード?」←の質問の部分をもう少しお話しておきます。
まず、即興系プレイヤーの発展途上段階では、大きく分けて2種類います。
- 理論派
- 感覚派
の2種類です。
(ある程度経験を積んでくると、理論派も感覚派も関係なくなりますが…)
で、コードでやっているのは主に「理論派」の人たちです。
かといって、コードの構成音を覚えて、その構成音さえ弾いていればいい(ある意味アルペジオ)ということではありません。
つまり、Cと書いてあったら「ドミソだけ弾いてればいい」ではないんです。
コードはあくまで目安。
ちなみに僕が耳でできなくて理論一本で押し通してた頃は、
コードのどこの音をどういじればどうなる?
みたいな地味なことを散々やりました(笑)
まるで数学を「暗記」でやっているようなものですね(笑)
ただ、コードが強力な"盾"であることは変わりなくて、
全12種類の音からどの音を選ぶか?
次はどんなハーモニーになっていくか?
だからどんなメロディを作っていくか?
みたいに考えた時、羅針盤のような働きをしてくれるものです。
逆に「感覚派」の人たちはどんな風にやっているか?にも少し触れておきましょう。
かなりのキャリアを積んだベテラン感覚派ではなく、
わかりやすく、まだキャリアの浅い感覚派のお話をします。
彼らはいくら「感覚派」と言っても、
ド新規の曲をまっさらな状態で処理できているわけではありません。
そんなの…ただの天才です( ̄∀ ̄)
(うらやましいな、クソっ)
彼らは、その日やる曲をリハなどで事前に練習し、
ある程度「使える音」ってのを覚えておいて、
その音から選んで弾いているだけなんです。
Q) 才能?
はい、違います。
即興演奏の出来る/出来ないに、才能は関係ありません。
断じて関係ありません。
逆に、即興系の僕らもですね、
今から譜面で演奏するのを極める!
なんて事態になったらえらいこっちゃなわけなんです(笑)
それを思ったら、あなたが慌てふためく気持ちもとってもよくわかります。
ただ断じて、才能ではないことだけは言っておきたいです。
(譜面で弾くことが)好きか?嫌いか?は関係しそうですけど。
即興系プレイヤーって言っても、
フタを開ければそのほとんどはJAZZ系のプレイヤー。
JAZZ系プレイヤーのほとんどは、
大学くらいからJAZZをやり始めたとか、
楽器そのものも大学でJAZZ研に入ったのがキッカケとか、
そういう人が多いのが特徴です。
そんな彼らと、中学高校と譜面で何年もやってきたあなたの違いは何でしょう?
それは、キャリアがあるかないか?です。
ほとんど初心者に近い即興駆け出しの彼らには頼る財産がない。
だからこそ出来るor出来ないを自分で勝手に判断せずにやろうとするんですね。
そうやってアウトプットを量産するから即興系として育つんです。
逆に譜面でやってきた人には、
「譜面でやってきた」というキャリア=財産がある。
だから、譜面でやってきたことを即興演奏にもついつい活かそうとしてしまっていませんか?
譜面→即興は、
今まで野球をやってきた人がサッカーを始めるようなものなんです。
譜面から完成されたフレーズを受取り、アウトプットする。
それに対し、(当然ですが)即興の世界ではあなたにフレーズをインプットしてはくれません。
スタート地点が違うのです。
譜面は、育ての苦しみ。
即興は、産みの苦しみ〜育ての苦しみ。
即興はどうしたって道のりが長いのですが、
この習慣に慣れてしまえば後々ずっと楽ができるのです。
フレーズが出て来ない、何を弾いていいかわからない
これはですね・・・
最初からエエ格好しようとしすぎてるからだと思います。
プライドを捨てましょう。
譜面には最初から完成度の高いカッコイイフレーズが描いてあるわけですから、
よほどヘタでなければカッコイイフレーズっぽいのが弾けるわけです。
逆に即興だと、
初心者の頃はまず、出てくるフレーズ自体がカッコ悪い、ということろからのスタート。
スタート地点のセレブ感が違っているんです。
即興の世界はもっと泥臭くて地味です。
あなたが譜面でやってきたなら、
今まで血統書付きの演奏をしていたのに、
急に野良猫にでもなったような気分がするものです。
まずはこのエコノミーな生活への慣れが必要なのかもしれません。
もしかすると、
「フレーズが出て来ないのは、JAZZのCDを聴き足りないからだ」
と思うかもしれません。
「JAZZのシャワーを浴び続けていれば…」
なんて、どっかの英語教材のキャッチコピーのようなセリフですが(笑)
JAZZのCDを聞きまくっているだけでは絶対に弾けるようにはなりません。
あくまで弾こうとしないと。
アウトプットしないと。
ただし、聞きまくったことは絶対に無駄にはなりません。
聞きまくることでイメージが作りやすくなります。
イメージがあればアドリブフレーズは出やすくなります。
けれど、なんでかんでやっぱり「弾こう」とする「勇気」は必要です。
ただ聴くのと、
弾いてから聴くのとでは、
1回聴くことから得られる情報量が、解像度が違います。
とにかく音に出すんです。
僕はクラシック系の世界はよくわからないのですが、
あれって間違えたりするとやっぱりものすごく怒られるもんなんですか?
あなたが譜面でやってきて、即興に一歩踏み出せないでいるとしたら、
もしかするとそういう怒られた経験がトラウマになっているのかもしれません。
即興演奏の世界は、
間違えて当然、カッコわるくて当然からスタートして、
常にその恐怖と二人三脚でいるから楽しいんです。
それに慣れて恐怖が麻痺してくると、
不思議と優雅な気持ちになるものなんです。
「間違えちゃダメ」じゃなくて、
「自分のヘタな部分も全て含めてアート」なんです。
「間違えてしまう自分はダメ」
「こんなのも出来ない自分には価値がない」
なんていう、いわゆる「スポ魂」ではなく、
あなたがやっているのはアートなんですよ。
頭が真っ白になっちゃう
頭が真っ白になってしまう、ということは、
あなたには即興演奏をする才能があるということです。
ん?
って思った人、多いですよね。
はい、ここ、お話します。
頭が真っ白になる=フリーズする、というのは、人間の一種の防衛本能なんです。
これは特に譜面でやってきた人に多く見られる現象です。
譜面でやってきたあなたが、
今この記事を読んでいる時点で、
「即興演奏の世界に興味がある」ということですよね?
逆を言うと、
譜面でやることに何らかの不満・不安・劣等感のような負の感情を抱いていることになるのです。
そんなものない、と本気で思っている人は、
そもそもこんな記事読みませんし。
もし即興演奏ができてしまうと、
あなたにとって不都合がある、というのが真相ではありませんか?
今まであなたが自分で遵守してきたあなたの中のルールが、
即興演奏できることで崩れさってしまうから。
- 譜面に忠実にって言われて育って来た
- 譜面に描いてあること以外してはいけない
- 音を外したら怒られるから、絶対に外してはいけない
- 同じ譜面系プレイヤー仲間から何か言われる
- 自分が低俗な音楽に手を染めてしまう
↑↑
例えばこんな感じです。
こうして何年間も操を立てて守り抜いてきたものが、
犯罪に手を染めるような感覚で捉えていませんか?(笑)
そう、あなたの深層心理の深いところが、こうしたルールで埋まっているから、
防衛本能がはたらいてフリーズするんです。
心理学的な側面ですけどね。
悪い言い方ですが、「洗脳されている状態」に近いです。
その先生は、なぜ譜面に忠実に、って言ったのでしょうか?
なぜ譜面に描いてあること以外してはいけないと言ったのでしょうか?
なぜその先生は、音を外したら怒るのでしょうか?
なぜ譜面系プレイヤー仲間はあなたに色々言ってくるのでしょうか?
その先生も彼らも、防衛本能がはたらいているからです。
例えばその先生が、即興演奏もできるタイプの先生だったとしたら、
そんな生徒の未来の選択肢を狭めるようなことは言いません。
生徒や弟子が即興でできてしまったら
先生の威厳がなくなってしまうから、
防衛本能からそういう教えに走っているんですね。
譜面で演奏することを否定しているわけではありません。
ただ、譜面で演奏するにしても、即興で演奏するにしても、
アートの世界ですから、表現はあくまで自由なんです。
あなたのいい面も悪い面も含めて、
等身大のあなた自身を余すところなく表現できた方が、アートとしては価値が高いわけです。
逆にここまで読んでみて、
どうしても踏み出したくない何らかの抵抗を感じているとしたら、
あなたは即興演奏を必要としていないのだと思います。
今のままで十分満足しているのだと思います。
そんなあなたを否定するつもりはありません。
もし必要に刈られたとき、また読みに来て下さいね。
そんなわけで、長くなってしまいましたが、
譜面でやってきた人とのよくあるやり取りをまとめてみました。
この記事を読んでいるあなたは、
少なくとも即興演奏に興味を抱いているわけです。
何も縛られることはありません。
両刀使いになったら、あなたはさらに素敵になるだけですから。
応援していますね!
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