2017年04月24日
アドリブする人たちはなんでアドリブできる? - 譜面の違い -
アドリブする人たちはなんでアドリブできる? - 譜面の違い -
こんばんわ、しげのです。
今日は、即興系プレイヤーさんたちがなんでアドリブできるのか?
その秘密の1つ、「譜面の違い」についてお話しようと思います。
あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?
一言に「譜面」と言っても、実はいくつか種類があります。
今日はあくまで「即興系プレイヤーがアドリブできる秘密が譜面にもある」
というお話をしたいだけなので、
譜面の種類については細かく掘り下げません。
よって大枠で2つに分けられる、というお話にしておきます。
さてもう一度聞きます。
あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?
![6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s.jpg](/jazzwalk/file/6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s-thumbnail2.jpg)
↑↑
この写真のようなものをイメージしますか?
このように、クラシックなどで使われるような、
演奏するフレーズが全て音符で記載してある譜面を「スコア系」と総称します。
(本当の呼び名は細かくありますが、このブログ内では「スコア系」で通しますね。)
逆に、このような譜面↓↓
![SShot 2017-04-24 22.55.44.png](/jazzwalk/file/SShot202017-04-242022.55.44-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
このように、メロディとコードくらいしか書いていない譜面。
こういった譜面を「リードシート系」と総称します。
(これも本当は細かい呼び名があるみたいですが、このブログ内では「リードシート系」で通しますね。)
PopsやJAZZ系でよく仕様されている譜面ですね。
中には音符が1つも書いてない、五線とコードのみ、なんていう譜面も多々あります。
![9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s.jpg](/jazzwalk/file/9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s-thumbnail2.jpg)
即興系プレイヤーさんは、譜面と言ったらこのリードシート系の譜面をイメージします。
というのは、実は即興しやすい曲としにくい曲というのがあって、
クラシック系の曲というのは基本的に即興しにくいのです。
なぜかというと・・・?
クラシック系の曲は、曲のアタマ〜終わりまでのほぼ全てが指定されたフレーズで構成されているからです。
しかも、クラシックの世界で、譜面に書いてあるフレーズを勝手に変更して演奏したら・・・?
やっぱりダメですよね?
僕はクラシックはあまり詳しくないのですが、
曲のアタマ〜終わりまでフレーズ1つ1つにキチンと意味があって、
譜面に忠実に、かつ表現豊かに演奏するべきものですよね?
それに対して即興しやすいPOPSやJAZZスタンダードなどは、
リードシートを何周もひたすらグルグル演奏しているだけだから、なんです。
(これは別の機会に詳しくお話します)
ちょっと強引な言い方ですが、
即興演奏というのは、いわば「替え歌」です。
先ほど例に出た「おもちゃのチャチャチャ」。
これを即興演奏で処理しようとしたら、
おもちゃのチャチャチャのコード進行を用いてひたすら替え歌を演奏しているだけなんです。
即興で演奏しても「おもちゃのチャチャチャ」に聴こえるように替え歌を演奏して楽しむ、というものです。
(何もないところから本当の意味で即興する「インプロヴィゼーション」というのもありますが)
そういう意味で、スコア系のような譜面よりも、
シンプルでスッキリ見やすいリードシート系の方が替え歌を作るのには使いやすいからなんですね。
要するに、
リードシートとはただの「お題」というだけであって、
そのお題に対して各自が自由に意見を述べている、という感じです。
即興系プレイヤーはなんでリードシートを使うのか?
それは、スコア系の譜面では、アドリブしやすくする情報がほとんど記載されていないから、です。
アドリブしやすくする情報とは、
主にこうした情報のことです。
特に、コードとコードが切り替わるタイミングは非情に重要な要素です。
即興系プレイヤーさんは、
コードとコードが切り替わるタイミングから、
この2つを読み取っていることが多いのです。
そして、曲全体の構成がわかることで、
起承転結といったストーリーを作りやすくなっているのです。
そりゃそうです。
即興演奏できるためのトレーニングをする必要はあります。
ただ、一番大きな違いはどこか?
それは、
(例えが悪いかもしれませんが)
朗読 と スピーチ の違いのようなものです。
長らく音符でやってきた、
何もないところでやってきた、
という育った環境の違いでもあります。
ただ今日お話したかったのは、
アドリブできてる人たちは、そもそもアドリブしやすい譜面をつかっている、ということ。
今日お話した「リードシート」という譜面が存在していることをまずは知っておいて下さい。
応援していますね。
よくPOPS系の即興演奏の現場で、こういう譜面を持ってくる人がいます。
![赤鼻のトナカイの歌詞とコード譜ギター楽譜.png](/jazzwalk/file/E8B5A4E9BCBBE381AEE38388E3838AE382ABE382A4E381AEE6AD8CE8A99EE381A8E382B3E383BCE38389E8AD9CE382AEE382BFE383BCE6A5BDE8AD9C-thumbnail2.png)
これは「リードシート系」とは言いません。
コードは書いてありますが、
これではコードの切り替わるタイミングがわからないのです。
これは、その曲を知っていないと演奏できない譜面なんですね。
言い換えると、これは「歌詞カード」です。
こういう譜面を使っているのは、弾き語りとかする人に多いですね。
知らない曲でこういう譜面を渡された場合でも、
トレーニング次第で、聴きながらある程度対応できるようになりますが、
やはり即興演奏にはあまり向きません。
![](https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=161127792933&wid=001&eno=01&mid=s00000013334001040000&mc=1)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NXJ00+FFHG6Q+2UVW+66WOX)
![](https://www29.a8.net/svt/bgt?aid=161127792933&wid=001&eno=01&mid=s00000013334001029000&mc=1)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NXJ00+FFHG6Q+2UVW+64JTD)
![](https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=160830460452&wid=001&eno=01&mid=s00000013869001016000&mc=1)
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+7H3Y7M+2Z0I+61RI9)
![](https://www24.a8.net/svt/bgt?aid=160830460540&wid=001&eno=01&mid=s00000015043001013000&mc=1)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+8XI3G2+382M+614CX)
![](https://www28.a8.net/svt/bgt?aid=160830460553&wid=001&eno=01&mid=s00000001948001037000&mc=1)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+958QB6+F14+669JL)
![](https://www24.a8.net/svt/bgt?aid=160830460561&wid=001&eno=01&mid=s00000000214011005000&mc=1)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+9A075E+1NG+1TIR4H)
こんばんわ、しげのです。
今日は、即興系プレイヤーさんたちがなんでアドリブできるのか?
その秘密の1つ、「譜面の違い」についてお話しようと思います。
譜面の違い?
あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?
一言に「譜面」と言っても、実はいくつか種類があります。
今日はあくまで「即興系プレイヤーがアドリブできる秘密が譜面にもある」
というお話をしたいだけなので、
譜面の種類については細かく掘り下げません。
よって大枠で2つに分けられる、というお話にしておきます。
大枠で2つの種類 スコア系とリードシート系
さてもう一度聞きます。
あなたは、「譜面」と聞くと、どんな譜面をイメージしますか?
![6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s.jpg](/jazzwalk/file/6f2c310f5be79f2127e366b90836d3ec_s-thumbnail2.jpg)
↑↑
この写真のようなものをイメージしますか?
このように、クラシックなどで使われるような、
演奏するフレーズが全て音符で記載してある譜面を「スコア系」と総称します。
(本当の呼び名は細かくありますが、このブログ内では「スコア系」で通しますね。)
逆に、このような譜面↓↓
![SShot 2017-04-24 22.55.44.png](/jazzwalk/file/SShot202017-04-242022.55.44-thumbnail2.png)
(▲クリックで画像拡大)
このように、メロディとコードくらいしか書いていない譜面。
こういった譜面を「リードシート系」と総称します。
(これも本当は細かい呼び名があるみたいですが、このブログ内では「リードシート系」で通しますね。)
PopsやJAZZ系でよく仕様されている譜面ですね。
中には音符が1つも書いてない、五線とコードのみ、なんていう譜面も多々あります。
即興系プレイヤーは基本的に「リードシート」
![9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s.jpg](/jazzwalk/file/9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s-thumbnail2.jpg)
即興系プレイヤーさんは、譜面と言ったらこのリードシート系の譜面をイメージします。
というのは、実は即興しやすい曲としにくい曲というのがあって、
クラシック系の曲というのは基本的に即興しにくいのです。
なぜかというと・・・?
クラシック系の曲は、曲のアタマ〜終わりまでのほぼ全てが指定されたフレーズで構成されているからです。
しかも、クラシックの世界で、譜面に書いてあるフレーズを勝手に変更して演奏したら・・・?
やっぱりダメですよね?
僕はクラシックはあまり詳しくないのですが、
曲のアタマ〜終わりまでフレーズ1つ1つにキチンと意味があって、
譜面に忠実に、かつ表現豊かに演奏するべきものですよね?
それに対して即興しやすいPOPSやJAZZスタンダードなどは、
リードシートを何周もひたすらグルグル演奏しているだけだから、なんです。
(これは別の機会に詳しくお話します)
ちょっと強引な言い方ですが、
即興演奏というのは、いわば「替え歌」です。
先ほど例に出た「おもちゃのチャチャチャ」。
これを即興演奏で処理しようとしたら、
おもちゃのチャチャチャのコード進行を用いてひたすら替え歌を演奏しているだけなんです。
即興で演奏しても「おもちゃのチャチャチャ」に聴こえるように替え歌を演奏して楽しむ、というものです。
(何もないところから本当の意味で即興する「インプロヴィゼーション」というのもありますが)
そういう意味で、スコア系のような譜面よりも、
シンプルでスッキリ見やすいリードシート系の方が替え歌を作るのには使いやすいからなんですね。
要するに、
リードシートとはただの「お題」というだけであって、
そのお題に対して各自が自由に意見を述べている、という感じです。
リードシートがなんで使いやすいのか?
即興系プレイヤーはなんでリードシートを使うのか?
それは、スコア系の譜面では、アドリブしやすくする情報がほとんど記載されていないから、です。
アドリブしやすくする情報とは、
- コード
- コードが切り替わるタイミング
- 曲全体の構成
主にこうした情報のことです。
特に、コードとコードが切り替わるタイミングは非情に重要な要素です。
即興系プレイヤーさんは、
コードとコードが切り替わるタイミングから、
- 使える音
- 使える音が切り替わるタイミング
この2つを読み取っていることが多いのです。
そして、曲全体の構成がわかることで、
起承転結といったストーリーを作りやすくなっているのです。
リードシートを使うだけで即興演奏ができるとは思えない…という人もいるでしょう。
そりゃそうです。
即興演奏できるためのトレーニングをする必要はあります。
ただ、一番大きな違いはどこか?
それは、
(例えが悪いかもしれませんが)
朗読 と スピーチ の違いのようなものです。
長らく音符でやってきた、
何もないところでやってきた、
という育った環境の違いでもあります。
ただ今日お話したかったのは、
アドリブできてる人たちは、そもそもアドリブしやすい譜面をつかっている、ということ。
今日お話した「リードシート」という譜面が存在していることをまずは知っておいて下さい。
応援していますね。
捕足
よくPOPS系の即興演奏の現場で、こういう譜面を持ってくる人がいます。
![赤鼻のトナカイの歌詞とコード譜ギター楽譜.png](/jazzwalk/file/E8B5A4E9BCBBE381AEE38388E3838AE382ABE382A4E381AEE6AD8CE8A99EE381A8E382B3E383BCE38389E8AD9CE382AEE382BFE383BCE6A5BDE8AD9C-thumbnail2.png)
これは「リードシート系」とは言いません。
コードは書いてありますが、
これではコードの切り替わるタイミングがわからないのです。
これは、その曲を知っていないと演奏できない譜面なんですね。
言い換えると、これは「歌詞カード」です。
こういう譜面を使っているのは、弾き語りとかする人に多いですね。
知らない曲でこういう譜面を渡された場合でも、
トレーニング次第で、聴きながらある程度対応できるようになりますが、
やはり即興演奏にはあまり向きません。
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NXJ00+FFHG6Q+2UVW+66WOX)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NXJ00+FFHG6Q+2UVW+64JTD)
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+7H3Y7M+2Z0I+61RI9)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+8XI3G2+382M+614CX)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+958QB6+F14+669JL)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2NR5KS+9A075E+1NG+1TIR4H)
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6202436
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック