2017年02月04日
テンションコード 組み方の一例(7th)
テンションコードの組み方(7th)について。
こんばんわ。
しげのです。
今日は7thの時の、テンションコードの組み方についてお話しようと思います。
7thについては前回の記事でも軽く触れました。
今日はもう少し掘り下げてお話します。
初めに言っておきますが、
JAZZ Pianoには「セオリー」というものがほぼありません。
ここでご紹介するのも、代表的なやり方、ほんの一例です。
まずはこのやり方を覚えてしまって、追々あなた自身で独自の組み方を開発していってください。
(そういうのもJAZZ Pianoの楽しみ方の1つでもあります。)
今日お話するのは、Jazz Pianoではポピュラーなテンションコードの組み方ですので。
テンションコードを組む時は、
というものでしたね。
このように、1オクターブ内に集約して組まれたコードを、
Closed Voicing(クローズド・ヴォイシング)と言います。
テンションには9th、11th、13thの3つがありますが、
なぜ11thが使われないのか?というと、
コードの性格を決める3rdという大事な音に半音でぶつかってくるアヴォイドノートだから、
絶対使っちゃダメってことはないのですが、使いにくいのです。
よく、アヴォイドだから11thは徹底して弾いちゃダメ、なんて人がたまにいますが、
そういう響きが欲しければ弾いてOKなんです。
前後のコードとの繋がり具合がいいとか、
ソリストやヴォーカリストのストレスにならないなら使ってOKなのです。
まずは右手でコードを組む場合。
これは僕の持論ですが、
段階を分けてテンションを付け足していくようにすると、
混乱も少なくて済みます。
(とりあえず混乱はするんだ(笑))
まずは3rdと7thだけ弾いても成立します。
これだと若干音圧が薄い気もします。
そこで、9thを足してみます。
だいぶバランスが取りやすくなりますよね?
最後に13thも入れた4和音にしてみます。
右手でコードを組む場合は、
3rd+7thの2和音にするよりは、3〜4和音の方がかえって安定して聴こえる気がします。
右手がコードを組んでいる時、左手は何をしてればいいの?と思うかもしれません。
そういう時は、左手は無理矢理Rootと5thを省いて何かするんじゃなくて、
Rootや5thを使っちゃってOKです。
Root+5thは、Piano1台で伴奏なんかをしている時に割と使いやすいです。
コンボの中で使うときは、周りの楽器とのバランスを取って使って下さい。
そして、よくあるRoot+7th。
これはあまり綺麗な響きではないので、初めの内は使い慣れないかもしれません。
しかし、左手だけでドシッとした感じと不協和音的な感じを表現したい場合に、実はかなり重宝します。
右手がアドリブソロ中だったり、オブリガードを入れてるときなどは、
左手で3-7-9-13を組んだりします。
(もちろんさっきお話したRoot+7thなどもOKです)
左手で弾く音域では、3rd+7thのみでも音の厚みがある音域なので十分成立します。
あとは右手と同じように、9th→13thとテンションを足して行きましょう。
音域的には、この譜面に描いてある辺りが使いやすいし、綺麗に響きます。
1つポイントになるのは、
この組み方で言う7th-13thのようなところ。
隣り合っている鍵盤を弾くので、
響きが汚くなるのがニガテ…という人がいるかもしれません。
でも、ここは思い切ってグジュッとやっちゃってOKです。
これが曲調的に気になる時は、グジュッの部分のどちらかを省いてください。
(13thを省いても、7thを省いてもどちらでもOK。お好みで。)
アドリブ中などに、
左手の響きに安定感が欲しいか?によって、
と
を使い分けます。
当然Rootを入れて組んだ方がドシッとした感じになります。
逆に、足下をゆる〜くフワッとさせたい、なんて時はRootを省いた組み方の方を使います。
・・・・・と説明する手前、細かく分けて話して来てしまいましたが、
ぶっちゃけ左手の組み方なんてどっちでもいいんです。
考えすぎず、自然と手が動いた方が正解、くらいに思っててOK(笑)
この使い分けに頭を使うヒマがあったら、
リズムの側面(どこで入れるか?長さは?)を気にした方がよほど賢明です。
左手のリズムがキマッてた時の演奏の方が、
後で録音を聴いてると全体的に上手く聴こえてる感じがします。
そして、都市伝説的な話なのかもしれませんが、一説には・・・
この3-7-9-13という組み方はビル・エヴァンス氏が開発したとかなんとか。
彼は左利きのピアニストだったから。
なんていうお話がJAZZ界にはございまして、真相はわかりません。
いかがでしたでしょうか?
思ったより記事が長くなってしまった…。
組み方は色々あるのですが、
まずはざっくりとこの組み方に慣れて、そこから少しずつ組み方を開発していってください。
応援していますね!!
こんばんわ。
しげのです。
今日は7thの時の、テンションコードの組み方についてお話しようと思います。
7thについては前回の記事でも軽く触れました。
今日はもう少し掘り下げてお話します。
初めに言っておきますが、
JAZZ Pianoには「セオリー」というものがほぼありません。
ここでご紹介するのも、代表的なやり方、ほんの一例です。
まずはこのやり方を覚えてしまって、追々あなた自身で独自の組み方を開発していってください。
(そういうのもJAZZ Pianoの楽しみ方の1つでもあります。)
今日お話するのは、Jazz Pianoではポピュラーなテンションコードの組み方ですので。
ちょっとおさらい
テンションコードを組む時は、
- Root, 5thは省く
- 3,7,9,13で組む
というものでしたね。
このように、1オクターブ内に集約して組まれたコードを、
Closed Voicing(クローズド・ヴォイシング)と言います。
テンションには9th、11th、13thの3つがありますが、
なぜ11thが使われないのか?というと、
コードの性格を決める3rdという大事な音に半音でぶつかってくるアヴォイドノートだから、
絶対使っちゃダメってことはないのですが、使いにくいのです。
よく、アヴォイドだから11thは徹底して弾いちゃダメ、なんて人がたまにいますが、
そういう響きが欲しければ弾いてOKなんです。
前後のコードとの繋がり具合がいいとか、
ソリストやヴォーカリストのストレスにならないなら使ってOKなのです。
まずはRoot, 5thを省くだけでOK
まずは右手でコードを組む場合。
これは僕の持論ですが、
段階を分けてテンションを付け足していくようにすると、
混乱も少なくて済みます。
(とりあえず混乱はするんだ(笑))
まずは3rdと7thだけ弾いても成立します。
これだと若干音圧が薄い気もします。
そこで、9thを足してみます。
だいぶバランスが取りやすくなりますよね?
最後に13thも入れた4和音にしてみます。
右手でコードを組む場合は、
3rd+7thの2和音にするよりは、3〜4和音の方がかえって安定して聴こえる気がします。
左手は?(右手がコードを組んでる時)
右手がコードを組んでいる時、左手は何をしてればいいの?と思うかもしれません。
そういう時は、左手は無理矢理Rootと5thを省いて何かするんじゃなくて、
Rootや5thを使っちゃってOKです。
Root+5thは、Piano1台で伴奏なんかをしている時に割と使いやすいです。
コンボの中で使うときは、周りの楽器とのバランスを取って使って下さい。
そして、よくあるRoot+7th。
これはあまり綺麗な響きではないので、初めの内は使い慣れないかもしれません。
しかし、左手だけでドシッとした感じと不協和音的な感じを表現したい場合に、実はかなり重宝します。
左手の組み方(右手がアドリブ中など)
右手がアドリブソロ中だったり、オブリガードを入れてるときなどは、
左手で3-7-9-13を組んだりします。
(もちろんさっきお話したRoot+7thなどもOKです)
左手で弾く音域では、3rd+7thのみでも音の厚みがある音域なので十分成立します。
あとは右手と同じように、9th→13thとテンションを足して行きましょう。
音域的には、この譜面に描いてある辺りが使いやすいし、綺麗に響きます。
1つポイントになるのは、
この組み方で言う7th-13thのようなところ。
隣り合っている鍵盤を弾くので、
響きが汚くなるのがニガテ…という人がいるかもしれません。
でも、ここは思い切ってグジュッとやっちゃってOKです。
これが曲調的に気になる時は、グジュッの部分のどちらかを省いてください。
(13thを省いても、7thを省いてもどちらでもOK。お好みで。)
左手の使い分け
アドリブ中などに、
左手の響きに安定感が欲しいか?によって、
と
を使い分けます。
当然Rootを入れて組んだ方がドシッとした感じになります。
逆に、足下をゆる〜くフワッとさせたい、なんて時はRootを省いた組み方の方を使います。
・・・・・と説明する手前、細かく分けて話して来てしまいましたが、
ぶっちゃけ左手の組み方なんてどっちでもいいんです。
考えすぎず、自然と手が動いた方が正解、くらいに思っててOK(笑)
この使い分けに頭を使うヒマがあったら、
リズムの側面(どこで入れるか?長さは?)を気にした方がよほど賢明です。
左手のリズムがキマッてた時の演奏の方が、
後で録音を聴いてると全体的に上手く聴こえてる感じがします。
そして、都市伝説的な話なのかもしれませんが、一説には・・・
この3-7-9-13という組み方はビル・エヴァンス氏が開発したとかなんとか。
彼は左利きのピアニストだったから。
なんていうお話がJAZZ界にはございまして、真相はわかりません。
まとめ
- 1オクターブ内で組むコードをClosed Voicingという
- Root, 5thは省いてもよし
- 3-7-9-13で組む
- 13-7 のところはグジュッとやってよし
- 左手は、右手の仕事に合わせて使い分けが変わる
いかがでしたでしょうか?
思ったより記事が長くなってしまった…。
組み方は色々あるのですが、
まずはざっくりとこの組み方に慣れて、そこから少しずつ組み方を開発していってください。
応援していますね!!
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