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2024年09月29日

新潟県警の幹部警察官が昏睡強姦容疑で実刑判決

2024年2月22日
新潟県警組織犯罪対策課に次長として所属する56歳の幹部警察官が、酒に酔った同僚の女性警察官に対して淫らな行為におよんだうえで、その行為を盗撮したとして、不同意性交等の罪に問われていた裁判で、新潟地裁の小林謙介裁判長は、求刑7年に対して懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡しました

新潟県警組織犯罪対策課の幹部警察官は2023年10月に、アルコールの影響で同意しない意思を示すことが困難だったとみられる女性警察官に対して、タクシーで送迎する際にわいせつな行為におよんだ後で、女性の自宅でも性的暴行を加えた罪などに問われています。


新潟県警組織犯罪対策課の幹部警察官コメント
「自分の気の緩みから犯行に及び、被害者に深い傷を負わせて申し訳なく思っている。」
「被害者の家族や関係者にもご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる。」
「また、県警の信頼を大きく傷つけた。組織犯罪対策課で、次長職につく私が突如休職することになり、本部長や課長、課員には迷惑をかけてしまった。」
「この度は被害者の方、大勢の人に迷惑をかけて申し訳ありませんでした」


検察側のコメント
「被害者は泣きながら、『この辺りで帰して』などと言ったが、被告人は犯行をやめなかった」
「被害者より上の立場を利用して性的尊厳を傷つけたものであり、犯行態様は極めて悪質」
「立場を利用し、被害者を自分の性欲を満たすために蹂躙し、その性的尊厳を傷つけたものであり、態様は極めて悪質である」
「警察への信頼を裏切る行為ともいえ、新潟県警という組織に対しても相当の影響を与えたと考えられ、結果は重大であると言わざるを得ない。被告人は性犯罪捜査にも関与した経験があり、性犯罪の被害者が被害後にどのような状況に陥るか熟知していたはずである。そのような被告人が自己の性欲を満たすために、犯行に及んだという点で、経緯・動機にも酌量の余地は一切ない。性欲を満たす目的、及び、それを果たそうとする強固な犯意があったことは明らかであり、その意思決定についても強い非難に値する」


被害者女性のコメント
「事件の日のことを思い出すと吐き気や頭痛がして、眠れない日もたくさんあります。周りの目が気になって仕事にも復帰できません。梅川被告には一生刑務所に入っていてもらいたいです」


弁護側のコメント
「事実関係は争わない」
「被告人は30年以上に渡って勤務してきた警察官を懲戒免職され実名で繰り返し事件が報道されてきた」
「酌むべき事情を考慮した上で適切な量刑を望む」
「被告人は、できる限りの賠償を行う予定である。被告人は自己の犯行が被害者に肉体的にも精神的にも筆舌に尽くしがたい苦痛を与えたことを悔悟しており、その犯情の悪質さから実刑も覚悟している。弁護人としては、裁判所が被告人の汲むべき事情を適切に評価して、適切な量刑とするように切に希望する」


新潟地裁の小林謙介裁判長による判示
「執拗で卑劣であり、被害女性の性的自由が大きく侵害されている。」
「また、性交等がされている間の被害者の姿態などを動画で撮影したことも見過ごせない」
「被害者は甚大な精神的苦痛を受けて、現在も職場に復帰できずにおり、厳罰を求めるのも当然である。被告人は職務上の経験から性犯罪の被害者の実情をよく認識できたにもかかわらず、本件に及んだ点も厳しい非難に値する」
                                                  
被告人は、警察官として30年間貢献したのではなく、警察官として適切ではない輩が制度の不備を利用して30年間にわたって居座ったとも言えるのかもしれません
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