池袋。「銘柄とんかつ梟 (ふくろう)」。
西口。劇場通りから1本入った道。「フルル」の隣の隣。昨年の12月の開店。
有名な銘柄の豚肉を低温揚げするとんかつ店。
低温調理で下ごしらえしたものを高温で揚げるのではなく、低温揚げしたものを高温で二度揚げしたりもしないので衣は白っぽい。
「宮崎県産銘柄 あじ豚」を食べてみたくて行ってみる。
黒ラベル(グラス)。660円。ちょっと高い。
「宮崎県産銘柄 あじ豚 上ロース 160g」。2,860円。
「あじ豚」は第48回農林水産祭で最高賞の天皇杯を獲得した宮崎県の銘柄。
低温揚げなので衣は白っぽく、肉はピンク。時間がたてば余熱で肉も白くなる。
あじ豚はさすがにおいしい。上品な味でいい豚肉。これは低温揚げにするのが正しい。あじ豚の低温揚げのとんかつおいしい。
ソースもおいしい。
が、ソースはおいしいのだが、これをかけるとあじ豚が少しわかりにくくなる。かと言って塩だと物足りない。とんかつにはソースをかけたい。
欲を言えば、あじ豚を活かすソースが別にあればよかった。
肉が違うのにソースが一種類というのはどう考えても不足。
とんかつ自体はいい。
そもそも低温揚げのとんかつはいい。いい豚肉で低温揚げにしたらその分おいしくなるというのは自明の理。
これは、そういうおいしさ。
逆に言えば、それ以外の要素が足りていない。
東京で22か所、地方で15か所、とんかつの名店を回ったと書いてあった。
それはいいのだが、飲食店や料理人としての経験が足りないのではないかという感じがした。
店として地に足がついていないというか、総合的な実力が心もとない。とんかつ以外の料理は一通りできるのだろうか。それがないと飲食店としてはひどく心細い。
食べログで3.07。個人的には3.5。とんかつはおいしい。いい豚肉で低温揚げなのでその分はちゃんとおいしい。
しかし、満足度は難しいなぁ。何せ、いい値段だからね。今日の合計3,520円。
東京で回った22か所には丁寧に地名が書いてあった。そこに池袋はなかった。まぁ、名店と思わなかったのかもしれないが、出店するなら池袋の店も知っておいた方がいいと思う。
個人の感想だが「清水屋」は名店だと思うし「とんかつは飲み物。」の満足度も高い。
実際、低温調理は、いい肉でなくてもおいしくできるという技術だ。
高い値段出さなくても満足できるとんかつを提供できるやり方はいろいろある。そもそも「かつや」は数百円だし。
銘柄と低温揚げはいいのだが、総合的な実力がもっと高くないと、この価格で続けるのはちょっと厳しいと思う。
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