2017年11月24日
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸 何が飽和?
飽和脂肪酸。
不飽和脂肪酸。
よく聞く言葉ではありますが、
「何が飽和してんの」
「そもそも、何が違うの」
となるとよくわかりませんね。
順に見ていきましょう。
まず、飽和しているのは水素(H)です。
代表的な飽和脂肪酸である、
「ステアリン酸」の構造式を見てみましょう。
ムカデの足のように、水素(H)が隙間なくビッシリです。
水素がガッチリ周りを固めていますので、
化学構造的に安定しています。
つまり、
飽和脂肪酸は「融点が高い」=「常温で溶けにくい」
という特徴を持ちます。
一方、代表的な不飽和脂肪酸である
「リノール酸」はどうかというと
おや、ところどころ水素が抜けていますね。
すると性質としては飽和脂肪酸の逆になります。
不飽和脂肪酸は「融点が低い」=「常温で溶けやすい」
ということになります。
ここまでくると、栄養学が理解しやすくなります。
「飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸はどんな食品に多いか」
ということが推察しやすくなります。
要するに、
動物の身体についている脂肪は固体ですから
「動物からとれるのは飽和脂肪酸」
ということになります。
一方で、
ゴマをしぼった油や魚の油は液体ですから、
「ナッツ油や魚の油は不飽和脂肪酸」
ということになります。
‥ということで
「飽和脂肪酸・・・・肉」
「不飽和脂肪酸・・・・ナッツ、魚」
で語呂合わせ。
「法は憎い!不法・夏の漁」
「そこの漁船、停止しなさい!カニ漁は冬からですよ〜」
「くそっ、法が憎い・・!」
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