2016年05月13日
目指せ宇宙?HACCP認証とは何か
今回は、とつぜん
宇宙食
のお話をしてみます。
(画像引用 Wikipedia)
きわめて当たり前の話ですが、
宇宙食が腐っていてはいけません。
有毒物質が混入していてもいけません。
宇宙に医療機関はありませんからね。
もし、「宇宙食で食あたり」てなことになったら。
(画像引用 softbank)
いったいどうすれば・・・・。
ここは、自分が宇宙食開発担当になったつもりで
「絶対に食あたりしない食品」
を作るには、どうしたらよいのか考えてみましょう。
まず、原材料をチェック
・おかしなものが混入してないか、受け入れ時に検査
・どこから仕入れたか、記録しておく
原材料のチェックは大事です。
やはり初めが肝心ですから。
しかし、加工段階で問題があるかもしれません。
宇宙食製造を続けましょう。
加工処理の確認・記録
・何をどのくらい添加するか、調理方法をそのつど確認
・どのように加工したかを記録しておく
生煮え、異臭がする、食べたら毎回味が違う、
とかでは宇宙食とは言えません。
充填、密封の確認・記録
・量はすべて均一かの確認
・きちんと密閉されているかの確認
(画像引用 www.amazon.co.jp)
これも大事なことです。
「俺のだけ少ない!」「袋から漏れてる!」
これでは宇宙食にあらず。
熱処理
・加熱処理の温度、時間のチェック
・処理工程の記録
これは一番大事といっていいポイントです!
いくら原材料が安全で密閉され量が均一でも
細菌を殺しておかないと、腐敗してしまいます。
まさに、宇宙食を作る上での
最重要管理点
と言えるでしょう。
ただ、これで終わりではありません。
冷却・包装
・冷却の温度・時間のチェック
・個別包装の状態確認
熱したものは冷まさねばなりません。
そして、完成した食品は衝撃に耐えるよう
包装状態も万全にしておく必要があります。
ここまでやれば、宇宙食の完成です!
さて、みなさん。
実はこの工程、NASAが示したものなのです。
宇宙食の安全性を確保する方法として、
1971年に概要が公開されました。
そして、突然ですが、
HACCP(ハサップ)
という言葉を聞いたことがありませんか。
Hazard=危害
Analysis=分析
Critical=重要
Control=管理
Point=点
という意味です。
食品製造の各段階で、発生しうる危害を分析。
「どの段階でどの対策をとれば安全な製品ができるか」
という重要管理点を定め、これを連続的に監視する。
「そうすれば、安全な宇宙食ができるよ!」
ということをNASAが示したのですが、それは同時に
「安全な食品の製造法」そのものだったのです。
結局、この手法は現在、各国が採用。
茨城県の「いばらきハサップ」のように
独自の認証制度を設ける都道府県も出てきています。
・・・ということで今回は、
国際的な食品加工の衛生基準であるHACCP(ハサップ)
についてでした。
語呂合わせは
「ハサップ」「安全な食品」なので
「は!サップ!安全な食品?」
(画像引用 www.nissin.com)
どうもこの人は「おいおい大丈夫か」
ってイメージなんですよね・・・・・。
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