アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

三浦さんは市内の大正町で生まれ育った。２００７年に夫の潤一さん（４１）らと一般社団法人カンナ・カンナを立ち上げ、環境保全活動を展開。潤一さんが５年前に発達障害と診断されたのを受け、同障害のピアサポートなども同法人の事業に加え、支えてきた。

　一方で三浦さん自身、福祉関係の職場で働いていた２年前、仕事上の悩みや忙しさなどが重なり、うつを発症した。「感情のコントロールができず、リストカットを何度もし、家族に心配をかけた」という。通院してカウンセリングを受ける傍ら、出合ったのがハーブだった。「飲むことで気持ちが落ち着いた。次第に自分で栽培するようになった」と話す。

引用元：十勝毎日新聞社ニュース

発達障害という障害は非常にポピュラーなものとなってきています。
ただ認知がすすむことと比例して生活の質がよくなっているともいいがたい
のが現状ではないでしょうか。

これはうつ病なんかでも同じかもしれません。
いまや誰もが認知する病気ですが、だからといって世間がうつ病の人に
適した対応ができるかというと必ずしもそうではありません。

うつ病でも、双極性障害やら、隠れうつなどさまざまな症状があり、
一概に全体を理解しても細かい点はなかなか当事者以外は理解できないことが
ほとんどだからです。

病気はいつかは治癒していくものです。しかし発達障害のような障害は、
生まれつきのものですから、必ずしも改善するとは言い切れないのです。

そういうことが分かった上で、改善や生活の質を高めようと取り組むのは
良いのかもしれません。

なにがなんでも改善しなくてはいけない！と
向上心バリバリの支援者の中で障害者が毎日を過ごすということは、
発達障害者にとっては苦痛という場合もありうるのです。



「今のままの私じゃいけないの？？」

ありのままの自分ではいけないと全人格を否定された格好にも
なってしまうのがこの周りの向上心の高さだったりします。

結果が出ることのみが善で、
結果が出ないことは悪

こんな感覚で取り組むのは非常に危険性をはらんでいると思います。

発達障害でも天才的にできるひとや、まったくできない人,
発達障害支援センターなどのアドバイスをやってもうまくいく人
いかない人、などさまざまです。

支援している側としては、当然こちらの感覚に近づいて欲しい。
ということが切なる願いでありますが、どこまでそれをパートナーや
自分の子どもに求めるのか？

そして、当事者である本人はどこまで問題意識があるのかという点も
大きく絡んできます。自覚があり、改善しようという意欲が強い発達障害
の人たちは、それはそれですばらしいことです。

しかし、自覚がなかったり、改善しようと思ってもそれを忘れてしまうなど
実行が困難なケースも山ほどあるのではないでしょうか。



改善ありきという考え方は、できない発達障害者の人によりいっそう
ダメージをあたえるものでもあります。そう考えていくと、最善の改善方法を
探すということもタイプによっては効果てきめんなこともありますが、
やはり、ありのままの特性をどう受け止める環境を整えていくことの方も
おろそかにしてはいけないのだろうと思います。

きっかけはひょんなことから発見できたりするので、
一生眺めていくというもの凄い長い目で見る必要はありそうですね。

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