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2020年05月31日
若い頃はワインを支配してやろうと思っていた
ドメーヌ・レ・ロケVdPドック
生産者はジャン・マルク・ボワイヨ
葡萄品種はルーサンヌ95%、ヴィオニエ5%
ブルゴーニュでのワイン造りノウハウを
南フランスで活かす。
ドメーヌ・レ・ロケ ブラン [2016] ジャン・マルク・ボワイヨ <白> <ワイン/ラングドック・ルーション> 価格:1,859円 |
なかなか濃い味わいだがシャープで
チーズが欲しくなる味わいだ。
生産者のコメントがまた深い。
「若い頃はワインを支配してやろう
と思っていたけど、今は自然に任せ
全く余計な手は加えないことが一番と分かった」
2020年05月30日
祝いの酒
ザルテット・プロセッコ・エクストラ・ドライ
イタリア・ヴェネト地方で産される
スパークリングワインだ。
Extra Dryってのは超辛口ではなく
もっと辛口なのはBrutと表記されるので
覚えておいて欲しい。
つまり、決して甘口ではないのだが
ほんのり甘みが残るタイプだ。
そのぶんだけ口当たりが良いとも言うし
親しみ易くまろやかだとも言える。
これからの季節ならすきやきなんかと
いっしょに飲むってのも良いだろう。
某漫画に取り上げられて大人気なのだそうだ。
『神の雫』に登場!ザルデット・プロセッコ・エクストラ・ドライ 価格:1,980円 |
スパークリングワインは祝いの酒だから
気持良く、いま席を同じくして生かされている事に感謝し
乾杯できることに乾杯したいものである。
2020年05月29日
バレンシアのワイン
ロス・ピノス・バリッカ オーガニック
スペインの大胆なエチケットの赤ワイン。
価格:1,760円 |
バレンシアといえばオレンジ。
そんな場所での葡萄作りはさぞかし
たいへんなのではないのか。
そう、標高700m以上の場所を選んで
オーガニックな造りをしているのだそうだ。
葡萄はカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
テンプラニーリョ。名前からは、いかにも
樽香がキツそうなイメージだがさにあらず
心地良くフレンチオークが調和している。
果実味豊かで目の詰まった味わい。
最初のアタックとしては酸が弱く
タンニンも控えめなので物足りないような
印象を受けるのだが飲みすすめると
なかなかどうして出来の良いワインである。
2020年05月27日
E.クラプトンといっしょに飲みたいワイン
Laya(ラヤ)はスペインの赤ワイン。
葡萄品種はガルナッチャティントラ70%
モナストレル30%、とってもヘヴィーで
おしゃれなボトルに詰められ、しかも
このエチケットのデザインもかなり
かっちょいいしパッと見「Layla」なのであり
クラプトンといっしょに飲みたいワインだ。
レイラがクラプトンをひざまづかせたように
ラヤも正座して飲みたいものである。
フレンチオークが香るデイリーワインは
そんじょそこらには無いのであり
お薦めのワインだ。
価格:1,430円 |
抜栓したばかりは
酸を強く感じるが空気に触れ
しばらくすると馴染む。
ザクロのようなニュアンスとタンニンがあるが
きめは細やかでギュッと詰まった味わい。
色合いも透けて通らないくらいだ。
長くスムーズなフィニッシュ。
ここ最近スペイン産がアツいぜ。
2020年05月26日
ビオディナミを満喫するワイン
レラビ・モンサン
スペイン産、葡萄品種と樹齢が裏の
エチケットに表示されている。
ガルナッチャ(60%・25年)
カリニェナ(20%・40年)
シラー(20%・18年)
半月のエチケットはビオディナミに心酔し
すべてゆだねています、の意である。
【ビニェス・デン・ガブリエル】レラビ・モンサン[2012](赤ワイン) 価格:1,320円 |
月の満ち欠けや星の巡りにあわせて
剪定や収穫をしていますという事だ。
つまり自然農法であり科学の進化に対する
アンチテーゼたる作品だ。
それが旨いのだから痛快である。
2020年05月25日
蘭の花をおもわせるワイン
オルキデア・シュール・リー
スペインはナバラ産であり
なばなの里とは関係ない。(たぶん)
「オルキデア」とは、蘭の花の意味だそうだ。
かぐわしい香りにふさわしいネーミングだ。
フランス語で「澱の上」という意味。
その名の如くこの製法は透明なワインが
澱の上にある状態で静置しておく醸造スタイル。
酵母由来の風味や旨味をワインに与えることができる。
ミュスカデが有名。日本でも甲州種に用いられる。
【6本〜送料無料】オルキデア シュール リ 2018 ボデガ イヌリエータ 750ml [白]Orchidea Sur Lie Bodega Inurrieta 価格:1,353円 |
ヴィンテージが変わって飲んでみると
以前よりもよりフローラルな香り。
そして黄桃、白桃の香りがより強調され
パイナップルやマンゴーのような香りもある。
飲み口のフィニッシュにはマカダミアナッツを
彷彿とさせるのに、葡萄品種は爽やかさが身上の
ソーヴィニヨンブランというから驚きである。
SBにありがちな檸檬やハーブの香りはない。
知れば知るほどにワインは不可解なのである。
熱い陽射しの日に
木陰で飲みたいワインだな。
バゲットに白カビチーズと生ハムを挟んで
マヨマスをぶっかけただけの
そんなサンドイッチと味わいたい。
2020年05月24日
きれいなワイン
ソアーヴェ・クラッシコ・サン・ミケーレ
イタリアヴェネトを代表するワイン「ソアヴェ」
カ ルガーテのものはエチケットがどうも
野暮ったくて飲まず嫌いだったのだが
ひとことで言えば「きれいなワイン」だ。
しかもたぶん目隠しをして飲んだなら
辛口のロゼワイン!と答えそうなくらいの
ボディがある。飲みごたえ充分なのだが
すっきりとしているという贅沢な要求に
ぴったりと応え得る絶妙な白ワインだ。
ふつうのソアヴェを思い描いて飲むと
その落差にびっくりするのではないかな。
イタリアでミケーレ、フランスではミッシェル
ドイツではミハエルでアメリカならマイケル。だ。
ソアーヴェ・クラッシコ サン・ミケーレ [2018] カ・ルガーテ <白> <ワイン/イタリア>【■I093】 価格:1,529円 |
二本セット
2020年05月23日
ヘヴィーボトルに詰められた白ワイン
ベネヴェンターノ・ファランギーナ ヴェゼーヴォ
イタリア・カンパーニャ州の辛口白ワイン。
カンパーニャはラツィオ州の南側
州都は美しい街ナポリ。
とてもさわやかなエチケットが印象的だが
飲んでみるとさらに印象的である。
ミントのような香り、複雑味があり
とても奥行きを感じるワインだ。
樽で熟成しているかのようなボリュームがあり
余韻も長く複雑で、とてもこの価格とは思えない
コストパフォーマンスの高さ。
しっかりした骨格とボディ。
ヴェゼーヴォ ベネヴェンターノ ファランギーナ 750ml [稲葉/イタリア/カンパーニャ/白ワイン/辛口] 価格:1,496円 |
キンキンに冷やしてもおいしいが
それならゆっくりと味わって欲しい。
こういうデキのいいワインはあまり冷やさない方が
そのポテンシャルを満喫できるのだ。
ボトルもヘヴィーで生産者の意気込みが
ひしひしと伝わってくるワインだ。
どうしてヘヴィーボトルに詰めるのか。
輸出するには、重さも関税の対象だから
少しでも軽い方が良いに決まっている。
しかし、中身がすばらしければ、そんな事よりも
長期保存が効くように分厚い硝子壜を用いるのだ。
つまり、同じ値段なら重たい方のワインを買った方が
良いものに当たる確率は高いのである。
今宵はカンパーニャのワインで「乾杯にゃ」(苦しい)
2020年05月22日
BBQにもってこいのドイツワイン
ケスター・ヴォルフ・シルヴァーナ・クラシック
ドイツ・プファルツの辛口白ワイン。
これからの季節に持ってこいなのだ。
白いお花の香りとミネラル感たっぷりの味わい。
華やかでありつつもどこか控え目。
食事を美味しくしてくれる名脇役的なワインだ。
シルヴァーナ クラシック [2018] ケスター・ヴォルフ <白> <ワイン/ドイツ>【K959】 価格:1,595円 |
ちょっとスパイシーなソーセージなどと
ぜひとも味わってみたい。BBQにも良いね。
そうそう。
ジャーマンポテト。
ドイツには、そんな名の料理ないって知ってる?
天津に天津飯がないようなものだね。
ふつうにソーセージやサラミなどの加工食肉が
テーブルにあってポテトもあるから
いつのまにやら造語がまかりとおったのだろうね。
ドイツのワインでクラシックの表示があったら
それは「辛口」の表記なので覚えておいて欲しい。
2020年05月21日
やっと見つけたよ、ベイビー
コストパフォーマンス最高。味わい抜群。
しあわせな香り。マリアージュは万能だ。
ネッビオーロ・ダルバ テッレ・デル・バローロ
イタリアはピエモンテ産である。
まずは抜栓しグラスに注いでみる。
透きとおる綺麗なルビー色。
近付くとほんのり樽の匂いとすみれと木苺。
口に含めばチャーミングな酸の次に細かくも
心地の良い絶妙なタンニンが主張し
喉を通ったあともとても長く続く余韻。
最高のバランスであり数年はキープできそうだ。
ネッビオーロ・ダルバ [2016] テッレ・デル・バローロ <赤> <ワイン/イタリア> 価格:1,529円 |
合わせるべき料理だが、考えてみると
オードブルからパスタ、魚料理から
肉料理までなんでも来いと云う味わい。
しかも言うなれば焼き鳥でも鍋でも
うなぎでも魚介の残酷焼きでも
思いついたものすべてにマリアージュ可能だ。
バローロやバルバレスコの半額で
このポテンシャルは違法なのではないのか、と
取り締まりたいくらいのうまさである。
「やっと見つけたよ、ベイビー」
思わずそんなことばが口を突いた。