葡萄畑でマリアージュ

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イ ジェ ペ コンテ トロザン ブラン キュヴェ デ アマンディエ
（I.G.P. Comte Tolosan Blanc Cuvee des Amandiers）
アマンデイエとはアーモンドの花の事だそうだ。
どんなお花なのかと思ったら、桜に似ていて
しかも開花は3月の半ばのようだ。
南仏の植物って、日本と同じ種類でも
まったく違う花を咲かせるから
散歩してても楽しいのである。
最初に発見したのはアカシアだったけど
言われなきゃ気付かないほど違うのだ。
その他のお花も色鮮やかだったり
大きさが違ったり、ま、野菜もそうなのだから
当然なのかもしれない。


爽やかな酸味と華やかな果実味、軽やかで心地良い味わい。
葡萄品種はユニブランとコロンバールが半々だ。
南西地方。
さほど特徴のない味と香りが
実はお料理と合わせると、とんでもなく
食もワインもすすんでしまう。
水代わりとはよく言うのだが、水は
こんなに料理を引き立てたりはしないのだ。
がぶがぶっと水のように飲んだ時にこのワインの魅力がわかるのだ。
最近は高級なミネラルウォーターも多くなってきたが
高級ミネラルウォーターよりも断然安いってのはうれしい。
「お引き立てにあずかり光栄です」と、お料理も語っていたのだ。

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ガイヤックはフランス南西部、トゥールーズの北東。
フォワグラやジビエでも有名だ。

マス デ コンブ ガイヤック。
このワインはキャップシールの
上品な赤色。ロゴのデザイン。
Gaillacと書かれたゴールドのシール。
パっと見が良かったので買ってしまった。

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第1印象ってものは概ねあたるものだ。
見た目のとおりの味わいだった。
葡萄品種は土着品種のブロコール（フェール セルヴァドウ)に
シラー、メルロを混醸している。
聞いたこともない品種にそそられたが
まさにロゴデザインと同じでスッキリした印象の
スマートな味わいの赤ワインなのだ。
どの地方のワインとも違うのだが
明らかにフランスらしさを感じられる。
魅力的な味わいだ。

フルボディの表示なのだが、ミディアムくらいの印象。
タンニンもさほどではなく食中酒として最高。
さまざまなお料理やチーズを盛り上げてくれるワインだ。

Ch.デ・ゼサール・ブラン
お客様がひとくち飲むや否や
「ソーヴィニヨンブランと
セミヨンですか」と語りかけてきた。
ブラインドでそこまでわかるなんて
とんでもないワイン通だな、と
身構えたら、ちゃんとおおきく
エチケットに書いてあった。
大笑いである。

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ちなみにこのワインのセミヨンは
10%なのだが、ほんとうに
それだけでも存在感があるのだ。

セミヨンといえば空蝉を思い出す。
源氏が17歳の時に恋した女性だ。
夜這いをかけるが蝉の抜け殻のように
うす衣ひとつ残して逃げられてしまう。
源氏物語の登場女性の数と葡萄品種の数を考えた時
その存在感においてセミヨンと空蝉は共通項なのである。
蝉繋がりでもあるが。



漫画で知る源氏物語

カオール・セードル・エリタージュ
葡萄品種はマルベックが95%とメルロー。
カオールというのはフランスの南西地方
ボルドーの上流である。何が薫〜るのか
といえばカシスやスミレやスパイスの
複雑な香りなのでありフルボディ表示だが
くちあたりがサラっとしているので
拍子抜けするかもしれないがそこはかとない
上質さを感じられるはずだ。

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カオールといえば薫の君であろう。
光源氏の次男でありながらも
その出生の疑惑や浮かばれぬ生涯は
歴史的にボルドーに虐げられた
カオールとおなじく同情してしまう。

蛇足ではあるが、朧月夜というのは
春の季語だ。光源氏の頃から黄砂は舞っていたのだね。
豆知識である。

マディラン・シャトー・モンタス・キュベ・プレステージ
フランスの南西地方、ピレネー地区の赤ワイン。
とても濃い色あい。深いルビー色。
透けて通りません。葡萄品種はタナ。
なかなか耳にしない、ソムリエの試験勉強で知った葡萄品種。


ブラックベリーや黒胡椒の香りと紫のお花の香り。
木樽の香りをほんのりと感じます。
最初のアタックの味わいは、外観の印象よりは軽いのですが
余韻は長く、タンニンもしっかりとしています。
お値打ちなフルボディのワイン！


このワイン、なんとあのトム･クルーズのお気に入りなのだそう！
うわぁ、なんてハッピーな衝動買い！
彼のことはミーハー的に大好きなので、全ての作品を見ている。
トム･クルーズと同じワインを味わっていると思うだけで
ハッピーになってしまう！


話は産地に戻りますが、ピレネー山脈は、私の大好きな
ミュージカル、劇団四季の「アスペクツ・オブ・ラブ」の
舞台にもなった場所。石丸幹二、良かった。

ドメーヌ・アラン・ブリュモンシャトー・モンテュス[長S] 赤ワイン 価格:3,045円 (2020/3/22 22:09時点) 感想(3件)

シャトー・デ・ゼサール・ブラン
AOCベルジュラック・セック
葡萄品種はソーヴィニオン･ブランと
セミヨンですが、第一印象は
圧倒的にセミヨン。
ふた口目で柑橘系が感じられて
ソーヴィニオンらしさが出てきます。
こいつは、キュヴェ・プレステージュ
蜂蜜の香りやナッツの印象があります。
ベルジュラックにしては、やや高価ですが
コストパフォーマンスは高いと思う。
同価格のボルドー・ブランと比較したら
明らか。シトラスの香り、蜂蜜の香り。

シャトー・デ・ゼサール・ブラン・キュヴェ・プレスティージュ [2017] (シャトー・デ・ゼサール) Chateau des Eyssards Blanc Cuvee Prestige [2017] (Chateau des Eyssards) 【フランス ベルジュラック】 価格:1,621円 (2020/4/9 18:35時点) 感想(0件)