2017年08月20日
【紹介した作品の新刊発売情報】とんがり帽子のアトリエ 第2巻 他8作品
2017年8月21日〜8月27日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 第5巻 2017年8月22日発売
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。の過去記事
賭ケグルイ 第8巻 2017年8月22日発売
賭ケグルイ(仮) 第2巻 2017年8月22日発売
賭ケグルイ 原作スピンオフ小説 2017年8月22日発売
賭ケグルイの過去記事
とんがり帽子のアトリエ 第2巻 2017年8月23日発売
とんがり帽子のアトリエの過去記事
マージナル・オペレーション 第9巻 2017年8月23日発売
マージナル・オペレーションの過去記事
スミカスミレ 第9巻 2017年8月25日発売
スミカスミレの過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
はっぴぃヱンド。 第01巻
著者:有田イマリ
掲載:月刊少年ガンガン
2017年8月22日発売
1997年、初夏。両親の仕事の都合で、東京から姉が暮らすド田舎に引っ越してきた中学2年生の女の子・相田茜(あいだ あかね)。茜が新たに通うことになったのは、小学生と中学生がひとクラスにまとめられている、全校生徒たった10人しかいない分校。
温かく歓迎された茜はすぐに友達も作ることが出来、一緒にすき焼きを食べたり、放課後に勉強を手伝ったり、川で魚釣りをやったりと、生徒の数は少なくても賑やかで楽しい幸せな日々を過ごしていた。
しかし、学校の伝統とされていた毎日の学級日誌を書けなかったことにより、連帯責任で罰ゲームを受けることになったのだが・・・。
幸せな日常が永遠に続けばいい――。あの頃の私はまだ、心からそう思っていた。
「田舎」と「美少女」と「ほにゃらら」。
作者は新進気鋭の漫画家・有田イマリ(ありた いまり)先生。
さて、どこまで書いていいものか・・・。ちょっとしたビックリ展開がありますので、軽くふれる程度に感想書かせていただきます。
まあ、公式の紹介文で普通にネタバレされてますし、すぐにちょっとした違和感には気づくので、さほどその辺のことは気にする必要ないのかもしれませんけど。
時代は現代から約20年ほど前の1997年。
舞台は豊かな自然と田んぼが見渡す限り広がる超ド田舎。「しゃあしか」「いいよる」「ちかっぱ」という方言を使っていたから博多地域かな?
物語は、そんな田舎の風景にテンション上昇中の主人公・茜(中学2年生)が、姉の住むのどかな村へ引っ越して来たところから始まります。
さっそく転校先の学校へ登校した茜でしたが、それなりにしっかりした校舎とは裏腹に、生徒数は小学生・中学生合わせてたったの10人で、クラスメイトの年齢はバラバラ。厳しい過疎化社会の現実に直面しました。
余所者だからと邪険にされることはなく、子供たちは都会人という珍獣を発見して目を輝かせ、茜も明るい性格なのですぐに打ち解けていきます。
そして、教師の姉から何やら学校の伝統だからと渡された“学級日誌”。「ちゃんと毎日書けよ」と念を押されて。
まあでも、東京で暮らしていた茜にとっては、田舎での生活は始めての体験ばかり。毎日の日誌でも書くことに事欠くことはなく、そのなかで小学生の女の子・大場さやか(おおば さやか)ちゃんや、中学3年生の女の子・行徳いづみ(ぎょうとく いづみ)とも親しくなっていきます。
しかし、茜は親の都合で再び転校することになってしまい、仲良くなれた皆との別れに気が沈み、学級日誌を書くことができませんでした。
そして、翌日予定されていた「BBQ」の日、日誌を忘れた罰として連帯責任で「罰ゲーム」を受けることに・・・。
差し込まれる「日付」の描写や所々にある違和感が気になっていたので、何かあるだろうとは予想してましたけど、ちょっとびっくり展開でしたね。
物語はほのぼの田舎ライフの様相で進んでいたと思ったら、そのゆったり雰囲気はラストで一変。2話以降にどう繋げていくのか非常に気になります。
これは描き方によって良作にも駄作にもなりうるかと。それから、こういった作品に馴染みある人ない人でも評価は変わりそう。でも、1話のラスト衝撃展開に到達するまでの見せ方、微妙に気になるラインで散りばめられた伏線の張り方はよく出来ていたと思います。
気になった方はとりあえず読んでみてください。こうしてブログに書いといてなんですが、まずは公式の紹介文などあまり情報を入れずに試し読みしてみることを個人的にはおすすめします。
試し読みはガンガンONLINEさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
創世のタイガ 第01巻
著者:森 恒二
掲載:イブニング
2017年8月23日発売
大学で人類学ゼミを専攻している青年・タイガ。同ゼミに所属している男女7人の仲間たちと共に、卒業旅行でオーストラリアに訪れていた。半年前に彼女と別れたタイガは、何もない凡庸な自分に気づき、彼にとってこの卒業旅行は生きてる実感を得るためでもあった。
卒論のネタ探しのため、先住民の生活や壁画を見て回っていた彼らは、とある洞窟内でガイドにも載っていない古い壁画を発見する。大発見に感動するタイガたち一行だったが、眩暈と頭痛の症状があらわれたことで外へ退避する途中、突如起こった洞窟の崩落に巻き込まれてしまうことに。
奇跡的に大した怪我なく助かった7人は、出口を探して彷徨っていると風の流れを感じ、洞窟からの脱出に成功する。だが、外へ出た彼らがそこで目にしたものは、現代では絶滅したはずの巨大哺乳類が生息する世界だった。
平凡な人生を送ってきた凡庸な青年が、古代の哺乳類が生息する見知らぬ世界へ放り出され、生きるためのサバイバルを始める話。
作者は『ホーリーランド』や『自殺島』で知られる漫画家・森恒二(もり こうじ)先生。
毎作品、人間の内面と社会が抱える問題をリアルに描き、「生きること」について深く考えさせられる森恒二先生の新連載。
「タイムスリップ」×「サバイバル」作品ですね。
主人公のタイガは、森恒二作品ではお馴染みの線が細い繊細そうな青年。ただ、今までの主人公たちに比べて、タイガは若干ですけど明るい性格をしていますし、意外と色々アクションも起しています。これまでの人生で本気の感動を覚えたことがなく、平凡な人生でまだ何者でもない自分にコンプレックスを感じていました。
そんな時に起こった今回の事件。仲間たちと同様かなり困惑してる様子を見せていますが、内心では非日常へのトリップに胸を高鳴らせているようです。
一緒にタイムスリップした人類学ゼミの仲間は、タイガを含んだ4人の男性陣(アラタ、レン、リク)と、3人の女性陣(ユカ、リカコ、チヒロ)の計7人。
主人公はタイガとして、正直ヒロインに当てはまりそうな子が現時点では不在。この中の誰がそのポジションに入ってくるのか、はたまた新キャラで登場するのか、必要な要素だと思いますので気になります。
彼らが飛ばされた先は、マンモスを石槍や石斧を振り回しながら狩猟していた時代なので、たぶん旧石器時代。現代では考えられないような巨大な哺乳類や爬虫類、鳥類に昆虫が多く棲息していた時代。
2話の最後にメガテリウムにちょっと似ている馬っぽい巨大哺乳類が登場していましたが、あれは何だったんですかね?調べてもよく分かりませんでした。
まだ導入ということでサバイバルらしいことは何もしてませんが、どう考えてもそれは避けられないでしょうから、どんな戦いを繰り広げるのかを考えるだけでもワクワクしてしまいますね。「死」と直面する環境はこれ以上ないほど見事に整っていますから、主人公も読者も否応なく「生」を実感させられそう。
あと、動物だけではなくこの時代の人類との遭遇もあると思いますので、彼らがどう関わっていくのかも楽しみです。
作者が森恒二先生で、大人読者も多い雑誌での掲載ですからね、これまでとはちょっと違うトリップ作品を読めるかもしれません。
個人的には期待大。
試し読みはコミックサイト・モアイさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 第5巻 2017年8月22日発売
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。の過去記事
賭ケグルイ 第8巻 2017年8月22日発売
賭ケグルイ(仮) 第2巻 2017年8月22日発売
賭ケグルイ 原作スピンオフ小説 2017年8月22日発売
賭ケグルイの過去記事
とんがり帽子のアトリエ 第2巻 2017年8月23日発売
とんがり帽子のアトリエの過去記事
マージナル・オペレーション 第9巻 2017年8月23日発売
マージナル・オペレーションの過去記事
スミカスミレ 第9巻 2017年8月25日発売
スミカスミレの過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
はっぴぃヱンド。 第01巻
著者:有田イマリ
掲載:月刊少年ガンガン
2017年8月22日発売
1997年、初夏。両親の仕事の都合で、東京から姉が暮らすド田舎に引っ越してきた中学2年生の女の子・相田茜(あいだ あかね)。茜が新たに通うことになったのは、小学生と中学生がひとクラスにまとめられている、全校生徒たった10人しかいない分校。
温かく歓迎された茜はすぐに友達も作ることが出来、一緒にすき焼きを食べたり、放課後に勉強を手伝ったり、川で魚釣りをやったりと、生徒の数は少なくても賑やかで楽しい幸せな日々を過ごしていた。
しかし、学校の伝統とされていた毎日の学級日誌を書けなかったことにより、連帯責任で罰ゲームを受けることになったのだが・・・。
幸せな日常が永遠に続けばいい――。あの頃の私はまだ、心からそう思っていた。
「田舎」と「美少女」と「ほにゃらら」。
作者は新進気鋭の漫画家・有田イマリ(ありた いまり)先生。
さて、どこまで書いていいものか・・・。ちょっとしたビックリ展開がありますので、軽くふれる程度に感想書かせていただきます。
まあ、公式の紹介文で普通にネタバレされてますし、すぐにちょっとした違和感には気づくので、さほどその辺のことは気にする必要ないのかもしれませんけど。
時代は現代から約20年ほど前の1997年。
舞台は豊かな自然と田んぼが見渡す限り広がる超ド田舎。「しゃあしか」「いいよる」「ちかっぱ」という方言を使っていたから博多地域かな?
物語は、そんな田舎の風景にテンション上昇中の主人公・茜(中学2年生)が、姉の住むのどかな村へ引っ越して来たところから始まります。
さっそく転校先の学校へ登校した茜でしたが、それなりにしっかりした校舎とは裏腹に、生徒数は小学生・中学生合わせてたったの10人で、クラスメイトの年齢はバラバラ。厳しい過疎化社会の現実に直面しました。
余所者だからと邪険にされることはなく、子供たちは都会人という珍獣を発見して目を輝かせ、茜も明るい性格なのですぐに打ち解けていきます。
そして、教師の姉から何やら学校の伝統だからと渡された“学級日誌”。「ちゃんと毎日書けよ」と念を押されて。
まあでも、東京で暮らしていた茜にとっては、田舎での生活は始めての体験ばかり。毎日の日誌でも書くことに事欠くことはなく、そのなかで小学生の女の子・大場さやか(おおば さやか)ちゃんや、中学3年生の女の子・行徳いづみ(ぎょうとく いづみ)とも親しくなっていきます。
しかし、茜は親の都合で再び転校することになってしまい、仲良くなれた皆との別れに気が沈み、学級日誌を書くことができませんでした。
そして、翌日予定されていた「BBQ」の日、日誌を忘れた罰として連帯責任で「罰ゲーム」を受けることに・・・。
差し込まれる「日付」の描写や所々にある違和感が気になっていたので、何かあるだろうとは予想してましたけど、ちょっとびっくり展開でしたね。
物語はほのぼの田舎ライフの様相で進んでいたと思ったら、そのゆったり雰囲気はラストで一変。2話以降にどう繋げていくのか非常に気になります。
これは描き方によって良作にも駄作にもなりうるかと。それから、こういった作品に馴染みある人ない人でも評価は変わりそう。でも、1話のラスト衝撃展開に到達するまでの見せ方、微妙に気になるラインで散りばめられた伏線の張り方はよく出来ていたと思います。
気になった方はとりあえず読んでみてください。こうしてブログに書いといてなんですが、まずは公式の紹介文などあまり情報を入れずに試し読みしてみることを個人的にはおすすめします。
試し読みはガンガンONLINEさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
創世のタイガ 第01巻
著者:森 恒二
掲載:イブニング
2017年8月23日発売
大学で人類学ゼミを専攻している青年・タイガ。同ゼミに所属している男女7人の仲間たちと共に、卒業旅行でオーストラリアに訪れていた。半年前に彼女と別れたタイガは、何もない凡庸な自分に気づき、彼にとってこの卒業旅行は生きてる実感を得るためでもあった。
卒論のネタ探しのため、先住民の生活や壁画を見て回っていた彼らは、とある洞窟内でガイドにも載っていない古い壁画を発見する。大発見に感動するタイガたち一行だったが、眩暈と頭痛の症状があらわれたことで外へ退避する途中、突如起こった洞窟の崩落に巻き込まれてしまうことに。
奇跡的に大した怪我なく助かった7人は、出口を探して彷徨っていると風の流れを感じ、洞窟からの脱出に成功する。だが、外へ出た彼らがそこで目にしたものは、現代では絶滅したはずの巨大哺乳類が生息する世界だった。
平凡な人生を送ってきた凡庸な青年が、古代の哺乳類が生息する見知らぬ世界へ放り出され、生きるためのサバイバルを始める話。
作者は『ホーリーランド』や『自殺島』で知られる漫画家・森恒二(もり こうじ)先生。
毎作品、人間の内面と社会が抱える問題をリアルに描き、「生きること」について深く考えさせられる森恒二先生の新連載。
「タイムスリップ」×「サバイバル」作品ですね。
主人公のタイガは、森恒二作品ではお馴染みの線が細い繊細そうな青年。ただ、今までの主人公たちに比べて、タイガは若干ですけど明るい性格をしていますし、意外と色々アクションも起しています。これまでの人生で本気の感動を覚えたことがなく、平凡な人生でまだ何者でもない自分にコンプレックスを感じていました。
そんな時に起こった今回の事件。仲間たちと同様かなり困惑してる様子を見せていますが、内心では非日常へのトリップに胸を高鳴らせているようです。
一緒にタイムスリップした人類学ゼミの仲間は、タイガを含んだ4人の男性陣(アラタ、レン、リク)と、3人の女性陣(ユカ、リカコ、チヒロ)の計7人。
主人公はタイガとして、正直ヒロインに当てはまりそうな子が現時点では不在。この中の誰がそのポジションに入ってくるのか、はたまた新キャラで登場するのか、必要な要素だと思いますので気になります。
彼らが飛ばされた先は、マンモスを石槍や石斧を振り回しながら狩猟していた時代なので、たぶん旧石器時代。現代では考えられないような巨大な哺乳類や爬虫類、鳥類に昆虫が多く棲息していた時代。
2話の最後にメガテリウムにちょっと似ている馬っぽい巨大哺乳類が登場していましたが、あれは何だったんですかね?調べてもよく分かりませんでした。
まだ導入ということでサバイバルらしいことは何もしてませんが、どう考えてもそれは避けられないでしょうから、どんな戦いを繰り広げるのかを考えるだけでもワクワクしてしまいますね。「死」と直面する環境はこれ以上ないほど見事に整っていますから、主人公も読者も否応なく「生」を実感させられそう。
あと、動物だけではなくこの時代の人類との遭遇もあると思いますので、彼らがどう関わっていくのかも楽しみです。
作者が森恒二先生で、大人読者も多い雑誌での掲載ですからね、これまでとはちょっと違うトリップ作品を読めるかもしれません。
個人的には期待大。
試し読みはコミックサイト・モアイさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
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