2015年07月05日
浪平の社会人1年生
社会人1年生
大学を卒業してしまった。いよいよ社会に出ていかなければならない。入社した会社は三洋電機。今では身売りされ、存在しないが、当時は大手の電機会社である。当時は電機産業は好調で、これからは電機産業となんとなく思っていた。電気関連、半導体関連は興味もあって、会社を選んだ。もう気ままに過ごせないという束縛感とついていけるだろうかという不安感を抱きながら会社に向かった。
まずは会社の寮に向かった。今では考えられないかもしれませんが、2人部屋、しかも同室の人は先輩であり、部屋の中は先輩の荷物でいっぱい。私に許されたスペースはベッド周りだけです。とにかく落ち着かない、居場所がない、この環境でやっていけるだろうか、と思いつつ、初日は過ぎた。
いよいよ、出社である。大勢の新入社員を集めて入社式を経て、入社手続き、会社見学など、で会社の一員になりつつある、と感じさせられました。一方寮の部屋では落ち着きません。この点は他の入寮した新入社員にも言えることです。自然と入寮した新入社員同士で、集まりがちになります。会社では入社後の研修・実習で同期生との交流をはかり、寮では入寮した同期生と飲み屋にいったり、麻雀をしたり、で遊ぶ日々が続きます。学生気分がまだ抜け切れていませんでしたが、1か月後、初任給11万8000円をもらい、いよいよ入社したんだ、と実感が湧いてきました。
2か月もすると、各部署に配属されます。配属された部署は半導体を試験するための設備を構築する部署。担当は、検査するための半導体部品を理解して、それを検査するためのプログラムをつくることです。何千万円もする高価な装置がいくつも並べられ、それを使いこなるためのプログラムを学ぶために研修にいってと、学生の時とは比べ物にならないスケールです。最初は圧倒されっぱなしです。環境が変わり、驚かされることばかりです。ただただ驚くばかりで会社に対して何も貢献していませんが、給料はもらえます。仕事を覚えるにしても十分時間を与えてもらいました。一日じっくり資料を読んで勉強して終わり、という日も何日もありました。いい会社でした。私にとってはいろいろな経験をさせてもらい、お金ももらいつつも、勉強もさせてもらいました、いい時でした。残業をするかどうかも自分で決められます。残業すれば、残業代プラス弁当とパンがもらえます。こんなことだから、景気が悪くなって真っ先に潰れてしまった原因の一つだったかもしれませんが、私にとっては成長する種であったはずと思っています。
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