2024年10月25日
1399番:鶴の恩返し(5)
鶴の恩返し(5)
Der Kranich vergilt die Wohltat
−−−−−−−−−−−【5】−−−−−−−−−−−−
Spät an diesem Abend saß der junge Mann allein
zu Hause* am Feuer. Draußen schneite und stürmte es
heftig. Da hörte er jemanden an die Türe klopfen*.
−−−−−−−−−−−訳−−−−−−−−−−−−
その夜遅く、若者は一人家にいて、炉辺に座っていました.
外では雪が降り、激しく吹き荒れた.そのとき誰か玄関を
叩く音が聞えました.
−−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−
* zu Haus[e] sein 在宅している
das Feuer {_s/_} 火、火事、 ここでは囲炉裏
am Feuer 炉辺で
am Feuer sitzen 囲炉裏端に座る
saß (過去形3単) <sitzen (自/h) 座る
三変化:(sitzen, saß, gesessen)
schneite (過去3単)<schneien (schneien, schneite, geschneit)
(自/h) ❶ (非人称) 雪が降る
Es hat die ganze Nacht geschneit. / 一晩中雪が降った.
❷ (4格が) 降る、雪のように降る
Es schneit dicke Flocken. / ぼたん雪が降っている.
❸ (自/s) 雪のように舞い落ちる
Die Blüten schneien von den Bäumen. / 花びらが木々から舞い落ちる.
heftig (形) 激しい、強烈な
stürmte (過去) <stürmen ❶(他) (4格を) 急襲する、襲撃して占領する
(4格に)殺到する ❷(自/s)(方向詞と)(〜へ)駆けていく、殺到する
❸ (非人称) (完了haben) 荒らしが吹き荒れる
Es stürmte und regnete stark ./ 荒が吹き荒れ、雨が激しく降った.
* an die Türe klopfen an die Tür klopfen のミス?かもしれません.
(もちろん私の知識不足かもしれませんが、その場合はごめんなさい)
念のためTürの変化を書いておきます.
die Tür ドア、戸、戸口、玄関口
単数 複数
1格: die Tür die Türen
2格: der Tür der Türen
3格: der Tür den Türen
4格: die Tür die Türen
ご覧の通り、どこにもTüre になる場所はありません.
ひとつ言えることは、日本の家屋の玄関ドアは2枚のスライド式ですので
複数形で書かれているかも知れないということです.
通常の言い回しは単数です.1枚式の開閉ドアとして、通常の表現は
an die (der もある)Tür klopfen(ドアをノックする)
それでも気になったので、別の辞書で確認したところ、die Türe は「方言」として
載っていました.方言を使って書くことで、どこか田舎の家屋だと言っているのか
も知れません.そういうことで決着しておきましょう
1398番:鶴の恩返し(4)
鶴の恩返し(4)
Der Kranich vergilt die Wohltat
−−−−−−−−−−−【4】−−−−−−−−−−−−
Als * hätte der Kranich seine Worte verstanden,
schlug er langsam mit den Flügeln und flog in den
Himmel auf. Der Kranich kreiste ein paar Mal über
dem jungen Mann und flog in die Wolken auf und
davon.
−−訳−−
ツルは若者の言葉を理解したかのように、ゆっくり羽を
羽ばたかせ空に飛びました.ツルは若者の頭上で数回
旋回すると、雲の中に飛び入り、そしてそこから
さらに飛び去って行きました
《語句》
Worte (n,pl)<das Wort {(e)s/e} 言葉、文言(もんごん)
㊟ 語、単語という意味のときは {(e)s/Wörter}
また「約束」という意味のときは{(e)s/ ナシ}
als * このあとに接続法が来ると、als ob の意味で使われている.
この場合もhätte と接続法二式で、「まるで〜のように」の
意味になっている.
verstanden (過去形) <verstehen (他、4格を)理解する
(4格なしで単独で)Ich verstehe.(わかります/ わかりました)
schlug(過去)<schlagen (自) 打つ(schlagen, schlug, geschlagen)
ここでは「ばたばたさせる」という意味
Der Vogel schlägt mit den Flügeln./鳥が羽をばたばたさせる.
langsam (形) おそい、ゆっくりとした
flog…auf <auf/fliegen (鳥、飛行機などが) 飛び立つ
fliegen は(自) (飛行機で)行く、飛ぶ
三変化は fliegen, flog, geflogen
kreiste (過去3単) <kreisen (i/s,h) 旋回する、回る
Die Erde kreist um die Sonne..
地球は太陽の周りを回る.
paar (数)《不定》(ein paar の形で)二三の、いくつかの
1397番:鶴の恩返し(3)
鶴の恩返し(3)
Der Kranich vergilt die Wohltat
−−−−−−−−−−−【3】−−−−−−−−−−−−
„ Ach, du armes Tier ! Wer hat dir so etwas
Schreckliches angetan ?“ ,fragte der junge Mann. Er
nahm den Kranich in die Arme und zog sorgfältig
den Pfeil aus dem Flügel heraus. Danach legte er den
Kranich wieder auf den Schnee und sagte
´„ Jetzt geht es dir besser*. Komm, flieg mal !“
−−訳−−
「ああ、可哀そうな子だ.誰がお前にこんなひどいことを
したの?」、若者は尋ねました.若者はツルを両腕に抱
きかかえ、丁寧に翼から矢を引き抜きました.そしてツル
を再び、雪の上に戻して言いました.
「さあ、よくなったよ.ほら、読んでごらん!」
《語句》
das Tier {_es/_e} 動物、(四つ足の) 獣
ここではツルを指しているのですが、4つ足のツルは
怪獣ラドンか何かを思ってしまいます.
おそらく Tier には鳥類を含めた動物、つまり、植物に
対する「動物」の意味があるのでしょう.
du ここではいちいち「お前」などと訳しません.
「この子は」「こいつは」「これは」と訳しますが
これは主語人称代名詞ではなく一種の「間投詞」なので、
抱き合わせの動詞はありません.
どちらかというと、「まあ、この子ったら」
みたいな感じで文はプツリとここで切って考えます.
よくある場面表現なので、もう少し言いますと、
du armes Tier にひとつずつ日本語を当てはめると、
この 可哀そうな 子ったら!
du = この、armes = かわいそうな、Tier=子
そして「ったら」とおまけをつけます.
「ったら」には「どうしてくれようぞ」「放っとけないぜ」
が込められています.
映画などでは、よくののしる場面に出てきます.
このバカ息子、とか言う場合も du + バカに相当する語
何?私がそうしてよく父にしかられた? はい懐かしいなあ!
Schreckliches (中性名詞化された元形容詞) ひどいこと
<schrecklich (形) 恐ろしい、ぞっとする
[口語] ひどい、耐え難い
so etwas [口語] こんなばかげたこと、こんなこと
そんなこと
etwas + 中性名詞化元形容詞
etwas Gutes いいもの / etwas Schreckliches 恐ろしいこと
so etwas Schreckliches こんなにひどいこと
angetan (過去分詞) <an/tun (他) [3格]+[4格]
[3格に4格(危害・苦痛など)を] 与える
Wer hat dir so etwas Schreckliches angetan ?
誰が一体君にこんなひどいことをしたの?
denn (いったい)という語がなくても、つけて訳していいです.
なぜ、つけていいのかと聞かれたら、ちょっと答えに窮するが、
wer とso の組み合わせから、そういうニュアンスが出て来るのです.
沸騰した茶瓶から湯気が自然に出てくるように.
何?検定試験で書いてもいいか?知らない!
試験のときはね、自信のない危ない橋は渡らないようにしましょう.
ヘビの出そうな山道は避けるように.
お化けの出そうな夜道を避けるように.
李下に冠を正さないように!
口の周りにクリームをつけた子を連れてケーキ屋に入ったらだめ!
試験とは、このケーキ屋のことであり、
「denn がなくても自由に訳してよい」というのは
子どもが口のまわりをよごしても、我が家でなら、あるいは
公式の場なら、翻訳コンクールでなら、大丈夫という意味です.
sorgfältig (形) 入念な、きちんとした、綿密な
nahm (過去形) <nehmen (他)(4格を) 取る
in die Arme →der Arm {_es/_e}{複3_en} 腕
in die Arme nehmen 抱きしめる
両腕に取る(取り上げる)ということは、「抱きしめる」、
「抱きかかえる」など 「手に取る」と訳すのは不十分!
「手に取る」場合はin die Hand nehmen (4格を)
そしてこの場合(4格の)「責任を引き受ける」という意味も
あります.
den Pfeil (Ak.) <der Pfeil {_(e)s/_e}{複3格_en} 矢
(前回既習、そろそろ覚えましょうか)
der Flügel {_s/_} (鳥の) 翼、(昆虫の)羽、(飛行機の)主翼
(建物の)翼、(扇風機などの)回転翼、スクリュー
zog…heraus <heraus/ziehen (4格を中から外へ) 引っ張り出す.
danach (副) そのあとで、
legte (過去形) <legen (他)置く、横たえる、
(4格を)(場所に)置く
der Schnee {_a/ナシ} 雪
鶴の恩返しをドイツ語で読んだ、と人に言うときは
下記の単語を覚えてからネ
der Kranich [クラーニヒ]{s/e} 鶴
der Pfeil 「プファイル pf は1音で[下唇を少し上の前歯で嚙んでプという] 翼
der Schnee [シュネー]{_a/ナシ} 雪
何?「鶴の恩返し」をどう言うか?
今、使っているテキストには
Der Kranich vergilt die Wohltat.
となっていますけど、die Wohltat (慈善、善行、恵み)
vergilt <vergelten (4格の)お返しをする、(4格に)報いる
タイトルだからこんな言葉なのですが、
日常語としては「恩返しをする」という場合、
3格 + seine Dankbarkeit (感謝の意) beweisen (示す)
Komme ! 「さあ」という意味です「来い」という場合は、通常、
Komm ! kommen が命令形で使われる場合、「さあ」
の意味が多いです.
Komm!Geh ins Bett ! / さあ、もう寝ろ!
(来い、寝ろ、ではない)←言われたらうろたえる
【文法】
* jetzt geht es dir besser / さあ治りました.
besser は gut の比較級だからgut よりもよいのか?
普通はそうだ.だが、健康や外傷に関してbesser が使われると
「回復する」という意味になり、jetzt geht es dir besser
は「怪我はもう大丈夫だよ」となります.
なので、「君は健康な人より健康になった」わけではありません.
1396番:鶴の恩返し(2)
鶴の恩返し(2)
Der Kranich vergilt die Wohltat
−−−−−−−−−−【2】−−−−−−−−−−−−
An einem kalten verschneiten Wintermorgen, als
er durch den Wald gelaufen war, nahm er ein leises
Geräusch wahr. Es klang, als * würde jemand vor
Schmerzen weinen. Er folgte den Lauten, bis er einen
schneeweißen Kranich, in dessen Flügel ein Pfeil
steckte, im Schnee liegend fand.
−−訳−−
ある雪の降る寒い冬の朝、彼(若者)が森の中を歩いて
いると、かすかな音が聞えました.それは誰かが
あまりの痛さに泣いているような音がしていたのでした.
若者は音のする方に行きました.そしてとうとう
雪のように白い鶴が羽に矢を受けて雪の中に横たわって
いるのを見つけました.
《語句》
kalten (語尾enは3格混合男性単数) <kalt (形) 寒い
an (前置詞) (日時…に)(この意味の時は3格支配)
verschneiten (形容詞男性単数3格混合変化) < verschneien (i/s)
雪に覆われる、雪に埋もれる
verschneit (形、過去分詞) 雪に覆われた、雪に埋もれた
gelaufen (過去分詞) <laufen (i/s) @走る、 A歩く、徒歩で行く
不規則動詞:laufen lief gelaufen
Wollen wir laufen oder fahren ?
歩いて行こうか、車で行こうか?
Ich laufe schnell mal zur Post.
ちょっと郵便局まで行ってきます.
wahr (形) 真実の、本当の A本物の ここでは分離前綴り
nahm…wahr (分離動詞、過去)<wahr/nehmen (4格を) 知覚する
(4格に) 気づく
ein Geräusch wahrnehmen 物音に気づく
leises (形、中性4格混合)
<leise (形) (音、声が) 小さい、静かな
A (付加語的に) かすかな
leise Schritte かすかな足音
mit leiser Stimme 小声で
ein leiser Wind 微風
das Geräusch {_(e)s/_e} 音、雑音、物音、騒音
* どちらかというと不快な音、快い方の音、音楽の音は
Ton (pl は Töne) . 尚、Laut も「音」ですが、これ
には快不快の感情は入っていません.
klang (過去形) <klingen (自/h) (鐘などが) 鳴る、響く
Schmerzen (pl) <der Schmerz {_es/_en} @痛み、苦痛
A悲しみ、悲痛
*als ob の ob が脱落したもの まるで〜のように
ob はしばしば脱落します.ob 以下は接続法2式が普通.
ではなぜ、hätte …geweint ではないのか?
それはこの副文の中は時制一致させないから.
過去にしてしまうと「〜だったかのように」となって
しまいます.そして接続法第2式はしばしば、würde
で代用させるためです.
Lauten (pl) <der Laut {_(e)s/_e}{複3格_en} 音、物音
folgte (過去3単) <folgen (自/s) (3格のあとに) ついて行く
(3格)の後を追う
der Kranich {_s/_e} 鶴
der Pfeil {_(e)s/_e}{複3格_en} 矢
steckte (過去) <stcken (他) (4格を) 差し込む、
(自) 差してある
【文法】
leises (形、中性4格混合) について:
弱変化は簡単に覚えられたのに、混合変化は
未だに頭の中も記憶混合という方は多いはず.
でもこの混合変化、3つの例外をクリアすれば、
あとは弱変化と同じです.
形容詞の語尾変化は、男性1格と、中性1格、
中性4格以外は全て弱変化(語尾en) です.
つまり男性1格と、中性1格、4格だけが
強変化(男性がer、中性が es)
これを覚える歌:
混合は中性1、4、男1(こんごうは ちゅうせいいちよん おとこいち
es esとerあとは弱変 エスエスとエア あとはじゃくへん)
1395番:鶴の恩返し(1)
鶴の恩返し
鶴の恩返し(1)
Der Kranich vergilt die Wohltat
【1】
Es war einmal ein junger Mann. Er lebte ganz
allein und einsam in einem kleinen Haus am Berg,
denn seine Eltern waren längst tot. Jeden Tag ging er
den Berg hinauf, sammelte Holz, um sich damit sein
tägliches Brot zu verdienen.
−−訳−−
昔、若者がいました.若者は山の麓にある小さな家に
たった一人で寂しく暮らしていました.なぜなら若者
の両親はずっと前に死んでいたからです.毎日若者は
山に上がって薪を集めて、日々の食費を稼いでいまし
た.
《語句》
* 主に使った辞書:三修社「アクセス独和辞典」
:小学館「独和大辞典」
der Kranich [クラーニヒ]{s/e} 鶴
einsam (形) 孤独な、寂しい
【副詞的に】Er lebt einsam.
彼は寂しく暮らしている.
am Berg 山の麓に
山は話題未出語ですが、慣例で定冠詞をつけます.
an は接近、接触を示す語です.山に接近・接触
するところは、山のふもとなので
am Berg は「山の麓に」
tot (形) 死んでいる
Jeden Tag 毎日
hinauf/gehen (自) (向こうの)上へ上がっていく
* gehen は自動詞でも、こういう分離動詞では、
4格目的語を持つことができます.
Wir gehen die Treppe hinauf. / 私たちは階段を上がっていく.
なぜ自動詞が4格目的語を持てるのか、私にはわかりま
せんがhinauf が前方支配の後置詞として働いているから
かもしれません.
hinauf (副)(下から向こうの)上へ
sammelte <sammeln (他) 収集する、採集する、集める
das Holz {es/¨er} 木、材木、薪
verdienen (他) (4格を) 稼ぐ、もうける
【解説】
後半部分がわからない方もたくさんいらっしゃることでしょう.
Jeden Tag ging er den Berg hinauf, sammelte Holz,
um sich damit sein tägliches Brot zu verdienen.
「um ...zu + 不定詞」は「桃太郎」のときに出てきましたが、
今回初めて、このページに来られた方のために、もう一度解説
します.「um ...zu + 不定詞」で「〜するために」と訳します.
um のあとは、不定詞の目的語が来ます.
Um die Briefmarken zu kaufen, ging er zum Postamt.
その切手を買うために彼は郵便局へ行った.
Jeden Tag は熟語ですので、このまま「毎日」と訳します.
jeden は何格何変化?考える必要はありません.無視して
ください.たいていjeden Tag、4格形と決まっています.
絶対とは言いません. jedes Tages みたいになってしまうこ
とも無きにしあらず.「アンパン」が常に丸いとは限らない
ように.椅子の上のアンパンを知らずに座って、ぺっしゃ
んこのアンパンも時にはあります.何?私はもったいない
からいただきます.
話が脱線しました. tägliches Brot は「毎日のパン」ですが
意味は「生計」、「暮らし」.
これは熟語になっています.
(sich3) sein Brot verdienen で「暮らしを立てる」
コロナで暮らしがぺっしゃんこ?お互いさま.何とか
しのぎましょうね.
「毎日彼は山に行って、それでもって生計を立てるため
薪を集めていました.」
鶴の恩返し(1)
Der Kranich vergilt die Wohltat
【1】
Es war einmal ein junger Mann. Er lebte ganz
allein und einsam in einem kleinen Haus am Berg,
denn seine Eltern waren längst tot. Jeden Tag ging er
den Berg hinauf, sammelte Holz, um sich damit sein
tägliches Brot zu verdienen.
−−訳−−
昔、若者がいました.若者は山の麓にある小さな家に
たった一人で寂しく暮らしていました.なぜなら若者
の両親はずっと前に死んでいたからです.毎日若者は
山に上がって薪を集めて、日々の食費を稼いでいまし
た.
《語句》
* 主に使った辞書:三修社「アクセス独和辞典」
:小学館「独和大辞典」
der Kranich [クラーニヒ]{s/e} 鶴
einsam (形) 孤独な、寂しい
【副詞的に】Er lebt einsam.
彼は寂しく暮らしている.
am Berg 山の麓に
山は話題未出語ですが、慣例で定冠詞をつけます.
an は接近、接触を示す語です.山に接近・接触
するところは、山のふもとなので
am Berg は「山の麓に」
tot (形) 死んでいる
Jeden Tag 毎日
hinauf/gehen (自) (向こうの)上へ上がっていく
* gehen は自動詞でも、こういう分離動詞では、
4格目的語を持つことができます.
Wir gehen die Treppe hinauf. / 私たちは階段を上がっていく.
なぜ自動詞が4格目的語を持てるのか、私にはわかりま
せんがhinauf が前方支配の後置詞として働いているから
かもしれません.
hinauf (副)(下から向こうの)上へ
sammelte <sammeln (他) 収集する、採集する、集める
das Holz {es/¨er} 木、材木、薪
verdienen (他) (4格を) 稼ぐ、もうける
【解説】
後半部分がわからない方もたくさんいらっしゃることでしょう.
Jeden Tag ging er den Berg hinauf, sammelte Holz,
um sich damit sein tägliches Brot zu verdienen.
「um ...zu + 不定詞」は「桃太郎」のときに出てきましたが、
今回初めて、このページに来られた方のために、もう一度解説
します.「um ...zu + 不定詞」で「〜するために」と訳します.
um のあとは、不定詞の目的語が来ます.
Um die Briefmarken zu kaufen, ging er zum Postamt.
その切手を買うために彼は郵便局へ行った.
Jeden Tag は熟語ですので、このまま「毎日」と訳します.
jeden は何格何変化?考える必要はありません.無視して
ください.たいていjeden Tag、4格形と決まっています.
絶対とは言いません. jedes Tages みたいになってしまうこ
とも無きにしあらず.「アンパン」が常に丸いとは限らない
ように.椅子の上のアンパンを知らずに座って、ぺっしゃ
んこのアンパンも時にはあります.何?私はもったいない
からいただきます.
話が脱線しました. tägliches Brot は「毎日のパン」ですが
意味は「生計」、「暮らし」.
これは熟語になっています.
(sich3) sein Brot verdienen で「暮らしを立てる」
コロナで暮らしがぺっしゃんこ?お互いさま.何とか
しのぎましょうね.
「毎日彼は山に行って、それでもって生計を立てるため
薪を集めていました.」