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2024年03月15日

1096番:学習お休みのお知らせ

さらに遅延のおわび

先ほど父(行年97歳)が他界しました.夕食後
から気分がすぐれず、急性心筋梗塞
を引き起こし、そのまま帰らぬ人と
なりました.申し訳ないですが、学習
は初七日過ぎまで中断させてください.

(大阪では実年齢に1歳付け加え行年とするとのことです)

ゴタぴょん

PS

14日:搬送先の病院で死去
15日:納棺
16日:お通夜
17日:葬儀、初七日忌も合わせて奉修


父、昭和3年生まれ、岡山出身.享年97歳.
中学を卒業した昭和18年、少年飛行兵に志願.
「なぜ志願したの?」
と聞いたことがありました.当時の軍隊には鬼軍曹みたいなのが
いて新兵(二等兵)をいじめたらしいのです.熾烈ないじめだった
ようです.赤紙(召集令状)が来てから入隊すると二等兵として
鬼軍曹のもとに配属されるので、志願して入った.飛行兵は下士官
以上の者という軍規定があったらしく、父はとりあえず、ここに入った
ので、逆に鬼軍曹になった?(調べてみたら下士官は軍曹の下に
伍長という位があった)

さてその鬼伍長だか軍曹だかは、さらに上の将校という上官に「新兵
をびしびし教育せよ..ぶんなぐれ」みたいなことを言っていたとか.

父は自分よりはるかに年上の新兵さんをぶん殴った、いや、ぶん
殴らないといけなかった.そういう不文律の規定があった.背が低かったので
りんごの木箱(昔はみかんも木箱)の上に立って、二等兵のほっぺたを
バッシーンと平手打ちする.そんなアホな、とは思うがそれが軍隊の実情
だったようです.

でも夜中に、そのぶんなぐられた新兵さんが父の宿舎にやってきて、「お話
いいですか?」と言う.「うむ、聞こう」と鬼軍曹の父.

「軍曹殿はあそこに毛がはえておりますか?」

なんちゅうことを聞くのだと思うが、この新兵さんのくやしかったことが
手にとるようにわかります.自分の息子ぐらいの年齢の者に頬をぶん殴られる
なんて屈辱、どう晴らせばいいのでしょう.戦争はいけないけど、日本が負けた
理由のひとつはここにあったような気がする.

さて父は理数科が得意だったようで、通信兵の道を選んだといいます.
飛行機乗りで、通信兵というと、タンデムシートというか、前後に
1つづつ席のある双発機に乗ります.うしろの席でトンツー、ツートントン
と無線を打つのです.

そこまではどうってことはないのですが、恐ろしいのは敵機と交戦になったとき
です.敵機は、まず通信兵の乗っている飛行機を狙います.情報遮断のためです.

ですから、戦局悪化とともに、通信兵の数が足りなくなりました.
父の知覧に、鹿屋基地から要請があり、通信兵を数名ほしいという.
送られた数名の中に父もいた.

知覧ではその後、特攻作戦が増えたというから、父はラッキーだったと思う.
よくぞ鹿屋に移ってくれた.私がこの世に生を受けることができたのも、この
人事移動のおかげである.

軍部上層は、終戦の2か月前から、日本は負けることを知っていたようです.
B29の飛来を迎え撃ってほしいという地元の人たちの願いも届かず、鹿屋は
大半の人員を平和台に移した.なので、父は平和台で終戦を迎えた.


よくぞ敵機に撃墜されず生還してくれた.その
お陰で私がこの世に生まれてこられた.感謝!

終戦後、焼け野原の大阪を見て、大工になろうと
決心.大工の棟梁の家に住み込みで見習い修業.
その大工の棟梁の娘が私の母でした.父の積極性
に感謝.その娘と結婚していなければ、私はこの
世に生まれていない.よくぞ、口説き落としてく
れた!

母も同じく戦争の生き証人である.当時我が家は、大阪市内にあった.
大阪市城東古市北通り、当時も信愛女学校があり、4階建ての校舎は
よく目立った.当時近くの鶴見緑地には高射砲陣地があった.
そのため毎日のようにB29とその護衛機グラマンが来襲した

母もこのグラマンに追っかけられたことがある.しかし信愛女学校
の高い校舎のため、グラマンはあまり低く降りてこられず、あきらめて
引き返した.母は「あっかんべー」をして帰宅した.信愛女学校のおかげで
私はこの世に生を受けた.

空襲警報は連日連夜あったという.そのたび、家が狙われないよう電灯は
消すか、覆いをして減光した.

ある日の空襲警報で、母は防空壕へ逃げ遅れたことがあった.防空壕を
開けてもらえなかった.しかたがないので自宅にもどり、布団をかぶって
震えながら爆撃機が去るのを待っていたという.

やがて空襲警報が解除され、ようやく外へ出ることができた.
さっきの防空壕へ行ってみた.するとそこに爆弾が命中して全員死んでいた
という.

母の逃げ遅れに感謝しています.

【教訓】 何事も早ければいいってものじゃない.
.


父は後にメリヤス業を営む.長男の私は、その家業を
継がなかった.その親不孝が祟っていま貧乏暮らし.
仏教によると、何事にも原因と結果があるという.

その教説に照らし合わせてみると、私は前世でお金持ちだった.
そして貧乏人を見下していた.

「お前ら、貧乏人はふすまとおからを食べていればいいんだ」

そのときの罪が今生、貧乏という形で花開いた.貧乏の花びら〜


【教訓】
嫌な仕事でお金を稼ぐか、楽しい仕事で貧乏暮らし
か、人は究極の選択を迫られることがある.

そして私は楽しい仕事をコロナで失くして貧乏ぐらし

【教訓】
貧乏は前世で撒いた自分の悪業の結果である.反省させてもらえる
ありがたい境地である.よろこべ! 

2024年03月14日

1095番:記事番号の振り付けが完了しました.

記事番号の振り付けが完了しました.

番外を廃止したので、表示記事数と一致してると思います.

2024年03月13日

1094番:2023年7月11日の番外記事

学習仲間各位

2022年12月12日から学習を始めて、ちょうど7か月.
本日無事学習を終了しました.

作品読解学習では、学習用対訳書からの学習と
今回のように、ペーパーバック原書を読むやり方が
ありますが、当然原書を読むほうが大変です.
登山にたとえると、案内版やロープや手すりがついている
のが対訳書.何もないのが原書.

何もないとはいうものの、学習が進むうち、1冊1冊定訳本を
入手して、学習終了前には3冊持っていました.
ここまで揃うと対訳書学習とほぼ同じ条件の学習になります.
なのですが、やはり文法事項の説明を求めるなら、たい焼き…ではなく
対訳書学習がいいですね.
さて「ハリエット嬢」の次は何を読もうか迷っているところです.

1093番:削除した番外記事のうち、残す記事を「過去記事」として入れ直します.

番外ニュースでございます.

ハリエット嬢の別の訳本をついに見つけました.
しかも、同時に2冊も!どちらもアマゾンで見つけました.

そして
もちろん、購入しました.(ただし中古本)

買ったのは

「ロックの娘・ミスハリエット」(岩波文庫・川口訳・昭和31年)
「モーパッサン短編集」(ちくま文庫・山田訳2009年)

それでさっそく私ゴタぴょんが困って訳した「タコの足」の箇所を
見てみました.そしたら、そのまま「ランプのホヤ」となっていました.

うーん、正解は「ランプのホヤ」でしたか!
ちなみに先に入手した「ミス・ハリエット」(パロル舎、石田訳)
では「手提げランプ」でした.

でもどうしても「ランプのホヤ」や「手提げランプ」から「乱れ髪」
が想像できませんのでこのまま、孤軍奮闘して「タコの足」で頑張ります.

たぶんね、ランプのホヤというより、その電球の中のフィラメント
があるじゃないですか.あれって、クルクル巻き毛のようになっていますけど、
あれのことを言っているんだとおもいます.

モーパッサンがご存命ならぜひお聞きしたいところでございますが、
天国まで聞きに行ったら、帰って来られなくなりますので、このまま
「タコの足」…もしくは「フィラメント」にしたいですね.

と、こう書いているうちに確信しました.あれはコイル状になった
フィラメントのことで、それが頭からタコの足のように何本も
ぶらんぶらん垂れ下がっていたんでしょう.

だから「モップの先」と訳しても正解だと思います.

モーパッサンの生没は、
誕生が1850年8月5日
活動期が1880年頃から没年まで
そして
1893年7月6日夭折.(42歳)

今学習中の『ハリエット嬢』は11884年の作品です.
尚、仏文学概論で言及される和訳名は多くが
「ミス・ハリエット」
となっています.「イギリス人女性」を
テーマにしているため敢えてMiss を強調させたいためでしょう…
なのでその2年前に発表した女性名をタイトルにした作品「フィフィ」
では、「マドモワゼル・フィフィ」となっています.

最後に、作品名をあげる場合は、『二重かっこ』でくくるのが標準と
されています.今後はなるべくそうしましょう.


ので

1092番:記事番号振り付け作業中間報告(2)

作業中間報告(2)

学習仲間各位

過去記事の中にはなぜだか、ロシア語と中国語の学習の爪痕がありました.
ロシア語はマトリョーシュカがウエイトレスさんになって、ぼくに料理を
運んでくれた夢を見たのがきっかけで、始めましたが、すでに挫折してお
ります.中国語のほうは、中国語の文法、たとえば把構文などがフランス
語解釈のヒントになると思ったため始めたのですが、こちらもすでに挫折
して学習放棄しております.なので削除しようと思ったのですが、逆に、
みなさま方の中には、これがきっかけで、中国語やロシア語の道に進まれ
る方もいらっしゃるかもしれないと思い、そのまま残すことにしました.

作業はあまりはかどっていません.只今200番まで手入れが終わった
ところです.せっかくなので、ここまでの目次を控えました.次の通り
です:
5号館・目次

0001番: ハリエット嬢(1)
0002番: ハリエット嬢(2)
0003番: ハリエット嬢(3)
0004番: ハリエット嬢(4)
0005番: ハリエット嬢(5)
0006番: ハリエット嬢(6)
0007番: ハリエット嬢(7)
0008番: ハリエット嬢(8)
0009番: ハリエット嬢(9)
0010番: ハリエット嬢(10)
0011番: ハリエット嬢(11)
0012番: ハリエット嬢(12)
0013番: ハリエット嬢(13)
0014番: ハリエット嬢(14)
0015番: ハリエット嬢(15)
0016番: ハリエット嬢(16)
0017番: ハリエット嬢(17)
0018番: ハリエット嬢(18)
0019番: ハリエット嬢(19)
0020番: ハリエット嬢(20)
0021番: ハリエット嬢(21)
0022番: ハリエット嬢(22)
0023番: ハリエット嬢(23)
0024番: アルト・ハイデルベルク(1)
0025番: ハリエット嬢(24)
0026番: アルト・ハイデルベルク(2)
0027番: アルト・ハイデルベルク(3)
0028番: ハリエット嬢(25)
0029番: アルト・ハイデルベルク(4)
0030番: ハリエット嬢(26)
0031番: アルト・ハイデルベルク(5)
0032番: アルト・ハイデルベルク(6)
0033番: ハリエット嬢(27)
0034番: アルト・ハイデルベルク(7)
0035番: ハリエット嬢(28)
0036番: アルト・ハイデルベルク(8)
0037番: ハリエット嬢(29)
0038番: アルト・ハイデルベルク(9)
0039番: ハリエット嬢(30)
0040番: アルト・ハイデルベルク(10)
0041番: ハリエット嬢(31)
0042番: アルト・ハイデルベルク(11)
0043番: ハリエット嬢(32)
0044番: アルト・ハイデルベルク(12)
0045番: ハリエット嬢(33)
0046番: アルト・ハイデルベルク(13)
0047番: ハリエット嬢(34)
0048番: アルト・ハイデルベルク(14)
0049番: ハリエット嬢(35)
0050番: アルト・ハイデルベルク(15)
0051番: ハリエット嬢(36)
0052番: アルト・ハイデルベルク(16)
0053番: ハリエット嬢(37)
0054番: アルト・ハイデルベルク(17)
0055番: ハリエット嬢(38)
0056番: アルト・ハイデルベルク(18)
0057番: ハリエット嬢(39)
0058番: アルト・ハイデルベルク(19)
0059番: ハリエット嬢(40)
0060番: アルト・ハイデルベルク(20)
0061番: ハリエット嬢(41)
0062番: アルト・ハイデルベルク(21)
0063番: ハリエット嬢(42)
0064番: アルト・ハイデルベルク(22)
0065番: ハリエット嬢(43)
0066番: アルト・ハイデルベルク(23)
0067番: ハリエット嬢(44)
0068番: アルト・ハイデルベルク(24)
0069番: ハリエット嬢(45)
0070番: アルト・ハイデルベルク(25)
0071番: ハリエット嬢(46)
0072番: アルト・ハイデルベルク(26)
0073番: ハリエット嬢(47)
0074番: アルト・ハイデルベルク(27)
0075番: ハリエット嬢(48)
0076番: アルト・ハイデルベルク(28)
0077番: ハリエット嬢(49)
0078番: アルト・ハイデルベルク(29)
0079番: ハリエット嬢(50)
0080番: アルト・ハイデルベルク(30)
0081番: ハリエット(51)
0082番: アルト・ハイデルベルク(31)
0083番: ハリエット嬢(52)
0084番: アルト・ハイデルベルク(32)
0085番: ハリエット嬢(53)
0086番: アルト・ハイデルベルク(33)
0087番: ハリエット嬢(54)
0088番: アルト・ハイデルベルク(34)
0089番: ハリエット嬢(55)
0090番: アルト・ハイデルベルク(35)
0091番: ハリエット嬢(56)
0092番: アルト・ハイデルベルク(36)
0093番: ハリエット嬢(57)
0094番: アルト・ハイデルベルク(37)
0095番: ハリエット嬢(58)
0096番: アルト・ハイデルベルク(38)
0097番: ハリエット嬢(59)
0098番: アルト・ハイデルベルク(39)
0099番: ハリエット嬢(60)
0100番: アルト・ハイデルベルク(40)
0101番: ハリエット嬢(61)
0102番: アルト・ハイデルベルク(41)
0103番: ハリエット嬢(62)
0104番: アルト・ハイデルベルク(42)
0105番: ハリエット嬢(63)
0106番: アルト・ハイデルベルク(43)
0107番: ハリエット嬢(64)
0108番: アルト・ハイデルベルク(44)
0109番: ハリエット嬢(65)
0110番: アルト・ハイデルベルク(45)
0111番: ハリエット嬢(66)
0112番: アルト・ハイデルベルク(46)
0113番: ハリエット嬢(67)
0114番: アルト・ハイデルベルク(47)
0115番: ハリエット嬢(68)
0116番: アルト・ハイデルベルク(48)
0117番: ハリエット嬢(69)
0118番: アルト・ハイデルベルク(49)
0119番: ハリエット嬢(70)
0120番: アルト・ハイデルベルク(50)
0121番: ハリエット嬢(71)
0122番: アルト・ハイデルベルク(51)
0123番: ハリエット嬢(72)
0124番: アルト・ハイデルベルク(52)
0125番: ハリエット嬢(73)
0126番: アルト・ハイデルベルク(53)
0127番: ハリエット嬢(74)
0128番: アルト・ハイデルベルク(54)
0129番: ハリエット嬢(75)
0130番: アルト・ハイデルベルク(55)
0131番: ハリエット嬢(76)
0132番: アルト・ハイデルベルク(56)
0133番: ハリエット嬢(77)
0134番: アルト・ハイデルベルク(57)
0135番: ハリエット嬢(78)
0136番: アルト・ハイデルベルク(58)
0137番: ハリエット嬢(79)
0138番: アルト・ハイデルベルク(59)
0139番: ハリエット嬢(80)
0140番: アルト・ハイデルベルク(60)
0141番: ハリエット嬢(81)
0142番: アルト・ハイデルベルク(61)
0143番: ハリエット嬢(82)
0144番: アルト・ハイデルベルク(62)
0145番: ハリエット嬢(83)
0146番: アルト・ハイデルベルク(63)
0147番: ハリエット嬢(84)
0148番: アルト・ハイデルベルク(64)
0149番: ハリエット嬢(85)
0150番: アルト・ハイデルベルク(65)
0151番: ハリエット嬢(86)
0152番: アルト・ハイデルベルク(66)
0153番: ハリエット嬢(87)
0154番: アルト・ハイデルベルク(67)
0155番: ハリエット嬢(88)
0156番: アルト・ハイデルベルク(68)
0157番: ハリエット嬢(89)
0158番: アルト・ハイデルベルク(69)
0159番: ハリエット嬢(90)
0160番: アルト・ハイデルベルク(70)
0161番: ハリエット嬢(91)
0162番: アルト・ハイデルベルク(71)
0163番: ハリエット嬢(92)
0164番: アルト・ハイデルベルク(72)
0165番: ハリエット嬢(93)
0166番: アルト・ハイデルベルク(73)
0167番: ハリエット嬢(94)
0168番: アルト・ハイデルベルク(74)
0169番: ハリエット嬢(95)
0170番: アルト・ハイデルベルク(75)
0171番: ハリエット嬢(96)
0172番: アルト・ハイデルベルク(76)
0173番: ハリエット嬢(97)
0174番: アルト・ハイデルベルク(77)
0175番: ハリエット嬢(98)
0176番: ハリエット嬢(99)
0177番: アルト・ハイデルベルク(78)
0178番: 中国語文法(1)
0179番: 中国語文法(2)
0180番: ハリエット嬢(100)
0181番: アルト・ハイデルベルク(79)
0182番: 中国語会話(1)(2)
0183番: ハリエット嬢(101)
0184番: アルト・ハイデルベルク(80)
0185番: 中国語文法(3)復習
0186番: 中国語文法(4)
0187番: 中国語会話(3)
0188番: ロシア語(1)
0189番: ハリエット嬢(102)
0190番: アルト・ハイデルベルク(81)
0191番: 中国語文法(5)
0192番: 中国語会話(4)(5)
0193番: ロシア語(2)
0194番: ペルシャ語(1)
0195番: 射G英雄伝(1)
0196番: ハリエット嬢(103)
0197番: アルト・ハイデルベルク(82)
0198番: 中国語文法(6)
0199番: 中国語会話(6)
0200番: ロシア語(3)

過去記事は検索窓で出すことができますが、目次一覧が
あればもっと便利かと思い、このまま削除せず残しておきます.

1091番:アルルの女(30)


アルルの女(30)
L'ARLÉSIENNE



−−−−−−−−−−【30】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Il s'était dit,* le pauvre enfant : ≪ Je l'aime trop ...Je
m'en vais ...≫ Ah ! misérables cœurs que nous sommes !
C'est un peu fort pourtant que le mépris ne puisse pas tuer
l'amour ! ...

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

哀れな青年、ジャンは思った。「僕は彼女をあまりにも愛して
しまった。死んでしまおう・・」 ああ、私たちの心は何と情け
ないものなのだろう。軽蔑で恋愛の炎を消せないなんて、少し悲し
すぎる。


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

s'était dit 大過去 < se dire 思う、 考える
mépris (m) 軽蔑
je m'en vais 死んでしまおう <s'en aller 立ち去る
    ここでは「(この世を)立ち去る =死ぬ」の意味。
Ah ! misérables cœurs que nous sommes !
quels はないが、que と倒置で感嘆文になっている。
何と私たちは哀れな心をしているんだろう!


−−−−−−−−−−≪テキスト註釈≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

mon Janet:Jan(標準語ではJean とつづる)の指小辞、
愛称

1090番: ボヴァリー夫人(27)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人(27)


       
−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−

Bel homme, hâbleur, faisant sonner haut ses
éperons, portant des favoris rejoints aux
moustaches, les doigts toujours garnis de
bagues et habillé de couleurs voyantes, il
avait l'aspect d'un brave, avec l'entrain facile
d'un commis voyageur.



.−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

美男子で自信家で、高らかと拍車を鳴らし、頬ひげが口
髭までつながってる顔だった.指にはいつも指輪が複数
はめられおり、服装は色の派手なものだった.また見て
くれは勇者らしき様相を呈してはいたが、セールスマン
特有の、軽々しい熱弁をふるう人だった。




−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

bel homme:(m) 色男、美男子
bel はbeau の男性第2形 (次のh が無声のため)
hâbleur(se):(n) 自慢家、ほら吹き、
faisant:[フザン](p.pré) < faire
sonner:(自/他) 鳴る、鳴らす
haut:(副) 高く
éperon:(m) 拍車
portant:(p.pré) < porter (他) (髭など)を生やしている
favoris:(m/pl) 頬ひげ、もみあげ:
    < favori (m) (王侯の)寵臣
rejoints:(p.passé/m/pl) つながった:
    (à に)つながった、接合した
    < rejoindre (他) と合流する、
    と再び一緒になる; 
moustache:(f) 口ひげ:
    porter la moustache / 口ひげを生やしている
porter des moustaches / 口ひげを生やしている
doigt:(m) (人の手の)指 
garnis:(p.passé/pl/m) <garner (他)
   <garner A de B > AにBをつける、
AにBを入れる、AにBを備え付ける
bague:[バーグ](f) 指輪
habillé:(p.passé) < habiller
voyant(e):(形) (遠くからでも)目立つ、派手な
   couleur voyante / 派手な色
de couleurs voyantes:派手な色の
aspect:[アスペ](m) 様子、外観、姿
brave:(形) ❶【名詞の後】勇敢な、
   homme brave 勇敢な人、
   ❷【名詞の前】律儀な、正直な、まじめな;
   ❸【名詞の前、ときに後ろ】お人好しの、
     ばか正直な;
brave:(m) 勇者;(本文は不定冠詞があり、この意味)
   un braver entre les braves / 勇者の中の勇者
   l'aspect d'un brave / 勇者然とした姿
entrain:[アントラン](m) 元気、活気、熱
facile:
commis:(m) 店員
commis voyageur:セールスマン、外交販売員


2024年03月11日

1089番:ナナ(17)(エミール・ゾラ)


Émile Zola
−Nana−

ナナ(17)



−−−−−−−−−【17】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Par les trois grilles ouvertes, on voyait passer
la vie ardente des boulevards qui grouillaient
et flambaient sous la belle nuit d'avril. Des
roulements de voiture s'arrêtaient court, des
portières se refermaient bruyamment, et du
monde entrait, par petits groupes, statioonnant
devant le contrôle.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

3つの開かれた格子扉の出入り口からは、4月の晴れた
夜空の下、大通りを行き交う人々の活気溢れる姿が見ら
れた.車の車輪の音が急に止まり、車のドアがバタンと
騒々しく閉まったりしていた.そうして、みんなは三々
五々、小グループごとに館内に入ってきては、検札カウ
ンターで立ち止まっていた.

た.


..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

grille:[グリーユ](f) 鉄格子(の門)、(公園などの)鉄柵、
ardent(e):(形) 熱い、燃えるような、❷激しい、熱烈な、
   ❸[à に]熱心な、情熱的な
boulevard:[ブールヴァール](m) 並木のある大通り、
  (昔の城壁跡にできた環状道路)
vie:(f) 生命、生気、活気
la vie ardente des boulevards:
grouillaient:(3複半過去) < grouiller (自) うごめく
   うようよする、群がる
   La foule grouille sur la place. / 広場には群衆がひし
   めいている. 
flambaient:(3複半過去) < flamber (自) 燃え上がる、
   炎を上げて燃える、
roulement:(m) ❶転がすこと、回転;
   ❷車の走る音、車輪のひびき、
court:(副) ❶短く;❷突然、急に、
portière:(f) (乗り物の)扉、昇降口
se refermaient:(半過去3複) < se refermer (pr) 閉まる
閉じる
bruyamment:[ブリュイヤマン](副) 大きな音を出して、
   騒々しく、
entrait:(半過去3単) < entrer (自) 入る
par petits groupes:小人数ずつ、少人数に分かれて、
stationnant:(p.pré) < stationner (自)(人が)止まる
   (車が)止まる、駐車する
contrôle:劇場入口の検札所
devant le contrôle:検札所前



−−−−−−−−−≪解釈≫−−−−−−−−−−−−−−−

日本語に二字熟語、四字熟語があるように、フランス語
の文章解釈は、結構これに似ていて、解釈できなければ
ちんぷんかんぷんになります.
on voyait passer la vie ardente des boulevards.

まず、直訳しますと、大通りの燃えるような活気が見え
た.まあ、これでわからないということはありませんが、
もっと親切に日本語に沿わせると、まずpasser.「活気」
が通り過ぎるというのは変てこです.ここは活気あふれ
る人の姿が行き交うこと.それがon voyait 見えたわけ
です.

2024年03月10日

1088番:「湖畔」(41)(シュトルム作)


湖畔(41)
IMMENSEE(41)


−−−−−−−−−【41】−−−−−−−−−−−−−−−

Als er nach Hause gekommen war, wußte
er sich einen kleinen Pergamentband mit vielen
weißen Blättern zu verschaffen; auf die ersten
Seiten schrieb er mit sorgsamer Hand sein erstes
Gedicht.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

彼が家に帰ったときは、彼は自分用に多くの白い葉用紙
を使って1冊の小さな羊用紙のノートを作り上げた;
その最初のページに彼は注意深く彼の処女作となる詩を
書いた.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

Pergamentband:辞書不掲載→ Pergament + band
das Pergament:(複なし) 羊皮紙
das Band:(変E式) 巻、冊
Blättern:(複3格) < das Blatt (変E式) 葉
verschaffen:(他) 手に入れる、調達する
er sich:このsich は3格、「彼は自分用に」
wußte...zu verschaffen:作り上げた
mit vielen weißen Blättern:多くの白い葉用紙を使って
einen kleinen Pergamentband:1冊の小さな羊用紙のノー
   トを
sorgsam:(形) 注意深い、念を入れた、心配りのゆきと
   どいた、いたわりのこもった
das Gedicht:(E式) 詩、



−−−−−−−−−−≪テキスト脚注≫−−−−−−−−−−−−−−

wußte.....zu verschaffen = konnte versvchaffen

1087番:ロンドリ姉妹(37)


ロンドリ姉妹(37)



−−−−−−−【37】−−−−−−−−−−−−−−−

Comme il était trop tard pour qu'il changeât
d'avis, je répliquai:≪ Il ne fallait pas venir. ≫
Il ne répondit point.Mais une envie de rire
me prit en le regardant tant il avait l'air furieux.
Il ressemble certainement à un écureuil.


.−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 ポールが意見を変えるなんて、もう遅すぎたことだっ
たので、こう言ってやった:「来るべきじゃなかったね.」
 ポールは一切返事をしなかった.しかし彼のふてくさ
れた様子を見ていると、笑い出したくなった.その顔は
たしかに、リスそっくりだったのだ.




..−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

répliquai:(1単単純過去) < répliquer (他)
(相手に)言い返す、反論する、抗弁する、
口答えする、
− Je n'ai rien à répliquer. /
   −反論することは何もありません.
furieux(se):(形) 激怒した、激昂した、怒り狂った
écureuil:[エキュルイユ](m) リス
certainement:(副) たしかに



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はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
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